創作徒然

6.  未来に向かう職人達。 (2005.10.05

感銘を受けた職人たちの話をします。

『千年釘』ってご存知ですか?
日本の古代建築を再建する時に使用される釘のことです。

愛媛の鍛冶師、白鷹幸伯氏が手作りで作っておられます。

この御方は薬師寺の講堂再建でも活躍した鍛冶職人で
しかも、再建は1000年ぶり‥。

1000年間ずっと薬師寺の柱などを
繋ぎ支えていた釘を一新するわけですから
彼は1000年前の釘職人と戦う訳です。

純度の高い鉄の炭素レベルでの成分も違ってはいけません。
(鉄はひたすら打ち続けて純度を上げてゆくのです)
すごいですよね‥途方もない話です。

その薬師寺再建の棟梁は、故・西岡常一氏。
彼やスタッフも、もちろん過去の棟梁たちと戦うのです。
樹齢千年の檜を使い、
柱としてこれからどのように曲がっていくか
古代から伝わる技法を用いて
未来に向かって計算をし再建するのです‥。


そして、最後に名前は忘れましたが、
ヨーロッパの有名な家具職人の言葉を紹介します。

『私は木をこよなく愛しています。

 しかし職業柄、木を殺し続けなければなりません‥。
 300年間生きた木を殺して家具を作るのであれば、
 400年も500年も生き続ける家具を作るのが
 私の使命です‥。


‥上記の話はスケールがでっかいと思いますが、
私達にも出来るような気がするんですよ。

例えば、女房が作ってくれた夕食に感謝しましょう‥。
(料理も立派な創作です。)
そして命を捧げてくれた
ご飯に、野菜に、魚たちに‥。

私は無宗教ですが、
この気持ちは大切だと思います。

多くの命を吸収したり、先人がいたからこそ
今の私達が居て、生きて、何かを創作できる訳ですから‥。

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