昔話(何処までが写真?)


その昔、銀塩写真を撮っていた頃、
6畳一間のアパートを閉め切って、汗にまみれて白黒写真の引き伸ばしをやっていた。
ここで自分で出来る加工と言えば、『覆い焼き』と『焼き込み』くらいだった。
後はプリントの汚れを、面相筆を舐めながら、点描で修正してゆくしかなかった。
合成写真は、『切り貼り』か『多重露出』しか方法が無かったし。
不要部分を消す事は、出来たにしても、消した部分には、プリントに直接絵を描かなければ、
印画紙の白色のままにしておくしかなかった。
カラー写真の色の調整に至っては、素人には手出しが出来ず、印刷屋の領分と言ってもよかった。

写真とは、シャッターを切った瞬間の
『フレーミング』 『構図』 『ピント』 『絞り』 『シャッター速度』 『カメラの動き』で
その出来不出来が決定され、後は『ラボ任せ』が当たり前だった。

パソコン1台有れば、家庭で自由に写真の加工が出来る様になった今、
写真の加工は何処まで許されるのだろう。
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困った01 木蓮の木に、ヒヨドリがとまったのをあわてて撮影したのですが。
よく見ると、周囲の枝がやたらと煩い。
おまけにアップで見ると
困った02目がつぶれているではないか!
そこで画像処理ソフトを使い
困った03目とその周辺の明るさとコントラストを調整してみた
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困った04 とりあえず目は何とかなったけど、相変わらず枝が煩いので
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困った05 トリミングでなんとかなるかなと思ったけれど、これでは何も変わらない。
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困った06 そこで鳥の頭上の枝を消し
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困った07 枝の陰になっていた蕾を付け足し
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困った08 不要な部分を全て青空にして
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困った09 最後に画像の縦横比を3:4にトリミングして完成
と、ここでカミサンから、こんなのは写真じゃ無い、
とダメ出しが入ってしまった。