ある日のヴェザリウス。
クルーゼ隊長の下に集められた面々。
そして、配られた紙面に書かれていた内容は


「「消防訓練 詳細シナリオ」」


「隊長、これはどういうことですか?」
「イザーク書いてある通りだよ。明後日、ひとさんさんまる時に行う。
 ひとまるさんまる時に予行練習を行う。火災発生及び発見はミゲル。
 通報連絡係ラスティ。現場直行初期消火アスラン、イザーク。
 なおイザークには後に消火器の実践も行って貰う。
 救護班はディアッカ、ニコル。
 あとアスランには避難誘導も行って貰う以上だ。解散」

解散後、渡された用紙を読んでみると、事細かくシナリオが書かれていた。
「まさかと思うが、きっと言うんだろうな。あの人は」
とディアッカ。そう、そこに書かれていた事は

1. 火災発生及び発見
「火事や」大声で火災発生の連絡を行う

はぁーと赤の面々は、溜め息をつく。
彼のその時の姿が手に取るように想像しなくとも判る。
「しかし、何故?関西弁なのだろう?」



そして、その日がやってきた。
まずは、午前中に、軽くリハーサル。
昼食の後、本番。
全員持ち場について、準備。

「只今より、消防訓練を行います」の放送で本番。
消防システムの管理官の元、連絡を入れて貰い、
実際に消防システムに連絡をする手はず。


「火事やー!!」


とききとして、駆けてくるミゲルを横目にラスティは、消防システムに連絡。
連絡終了後、ただちに火元に急行。
現場急行班は消火器を持ち、待ち受け、救護班は担架を持ち現場へ、
避難誘導を終え、火災鎮圧の報告で終了。

そして、実践編へ突入。

「では、イザーク、消火器でオイルパンの火を消したまえ」
とクルーゼに言われ、マニュアル通りにピンを引っこ抜き構え噴射。と同時に
「そうだ、イザーク」
「何ですか、隊長?」
と振り向いたときに、事は起こった。手元が目的物を見失い真下に噴射したものだから、
その勢いで足下から上に粉が舞い踊る。
「前を、そうならないように注意しようと思ったのだが、遅かったらしい。
 皆もこの事は、注意するように。
 そうそう、イザークその粉が目に入ったり吸い込んだりしたら、大変だから…」

忠告はすでに遅し、イザークの周りは、白い膜に覆われていた。
中から聞こえてくるのは、むせかえる咳のみ。
白い膜が薄くなってくると共に咳と
「痛い、痛い痛い」の声が。
「救護班、イザークを救護に、そうそう、「救護者プレート」をちゃんと首にかけて担架  で、運ぶんだよ」
と冷静に言い放つ。
ディアッカとニコルは命令に従いイザークの救護に向かい担架に乗せ救護室へ。
「しかし、隊長」
「何だね。アスラン」
「隊長は、消火器の粉を吸っているはずですが、何ともないんですか?」
「ああ。そのことだったら、これを見なさい」
と自分のマスクを指さす「?」とアスランが眺め、
よくよく見ると少しいつもと違うような?
「気付いたかね。これは、この様な時を想定しての特別仕様なのだよ。
 ディアッカが帰ってきたら、アスランは彼と消火栓を実践をしてもらうよ」
「はっ。了解しました。」
あながち、クルーゼ隊長の花粉症説は
デマではないかもしれないと思うアスランだった。
ことなくして、イザークを送って帰ってきたディアッカと消火栓訓練へ。
二人で消火栓を持ち放水。
「なぁ、アスラン」
「何だい?ディアッカ」
「この、かっこうって、一つ間違えれば、ケーキ入刀にに見えないか?
 隣にいるのが俺じゃなくラクス嬢なら良かったのにな。」
「えっ。そうなんだ。考えもしなかった…」
放水停止の合図と共に、全行程が終了し後片付けの後、解散。

自分の持ち場に帰り、しばらくした後、
中央操作室にアデス艦長があわててやって来て、ラスティに言う。
「分室で火災発生、手伝ってほしい。
 これは、訓練ではない本当に火災が発生した。
 持ち場にいる者は、近くの消火器を持って現場に急行と放送をかけてほしい。」
と言い残し火災現場に戻っていった。
ラスティはそのことを放送で流し自分は連絡係としてその場に残る。
現場に急行した面々は、バケツリレー方式で消火器を渡し、
鎮火に努め後から遅れてイザークも合流し、
消火器を渡したが渡した相手が噴射したままその場を離れ、
消火器を渡す者に近づいて来たため、またもや本日2回目の消火器の洗礼を受けた。
怒りもわらわに
「ミゲルせんぱ〜い。俺に恨みでもあるんですか〜」
「いや、苦しかったから、イザーク君の先程の苦しみが実感出来て俺は嬉しい」
「俺は、嬉しくも何ともないんですがっ」
そうこうしているうちに火は鎮火し、事なきを得た。
「みんな良くやってくれた。今日これからの任務は良いから、
 汚れた者は、シャワーを、後の者は使った消火器の点検等をしてくれたまえ。
 イザーク、君は今日災難だったな。ゆっくり休みたまえ。」
クルーゼは少し顔に笑みを浮かべながら言った。
「了解しました。」
とイザークは本日2回目のシャワーを浴びにシャワールームに向かう。
中央操作室に戻ったニコルはラスティに変わった事はなかったか確認すると、
「ついさっき、ボイラーが壊れたからとかって、
 連絡が入ってからお湯が出なくなって水しか出ないけど。
 それくらいかな?」
ニコルは、ダッシュでシャワールームに向かい
「イザークっ!!」と時すでに遅くそこにはイザークの悲鳴が…
今日は、イザークの厄日かも知れない。
と本気で思う面々であった。



本日のニコルの消防訓練提出用レポート

ところどころ、ささいなハプニングはあったものの、訓練が即役に立って良かった。
実際の火災に対しては、その時の臨機応変が大切だと実感しました。
そして、気を抜いたところに二次災害は潜んでいることも身をもって体験したので、
大変勉強になりました。



たくとさまより
職場ネタ。
ずばり「消防訓練♪」
頂いて作業していた時、笑いを堪えるのがやっとでした。
有難う御座います♪