山ある記(13下)

12.29、高尾山周辺にシモバシラ(シソ科のシモバシラ等の茎に咲く氷花)でもを見に行こうと用意をしていた所、山仲間から景信山(高尾山の西方)で清掃登山した後、昼前に山頂に居るからどうかとお誘い。慌てて支度をして久しぶりのバスで小仏に。

落葉した広葉樹は日の光を通し明るく温かい。 小下沢からの登山道に近付くと杉林。 ここから肺が苦しく5分歩くとゼイゼイの繰り返し。 薄っすら小雪の残る山頂の宴会には何とか間に合った。

今日は展望が素晴らしく、江ノ島の向こうには三浦半島、東京湾の向こうには房総半島、筑波山、奥日光の山々、さらに遠くに白く見えるのは上越の山々。 反対側に廻ると、富士山の山ひだが輝いていた。

山頂の宴会で飲むと、やばくなるとも限らず、ぐっと我慢。
帰りはヤゴ沢を降りた。10cm以上に成長したシモバシラが美しい。


山仲間の忘年山行で無理を言って極簡単な山歩きを所望。12.21、丹沢前衛の震生湖、弘法山に行きました。

小田急線の車窓から真っ白な富士、1000m以上が白くなった丹沢を望む。 体力があれば、雪が有る所まで行きたいものだ。しかし、現状では標高差200m程度が精々だ。

秦野駅で1時間に1本のバスを逃し、震生湖のある丘を目指し適当に歩く。 宅地を過ぎ、農地の丘に上ると、大山〜鍋割山の大展望が広がる。

震生湖は、丘のくぼ地にある湖で、関東大震災でできた日本で最も新しい湖だそうだ。 釣り人がのんびり陽光を浴び釣り糸を垂れていた。

三角点のある浅間台(221.1m)は私有地内で入れなかった(最新の国土地理院の地形図にはこの三角点は表示されていないようだ)。その下の農地では冬の葉物野菜を収穫していた。

再び歩いて秦野駅に戻り昼食。今日は体力が無いので、食料は一切持参しないという体たらく。

昼食後、権現山(243.5m)を目指す。ジグザグの大した傾斜ではないが、ゼイゼイと苦しく、何度も休んで1時間20分ほど掛けて山頂到着。山頂にある八角堂は素晴らしい展望台。富士山は上部が雲に隠れてしまい残念だ。山頂には、超望遠を抱えたバードウォッチャーが多い。

一休みの後、弘法山に向かう。弘法山は木々に囲まれ展望は乏しい。弘法山から東海大学前の標識に導かれ落葉の敷き詰められた道を一気に降りた。縮れたリュウノウギクが2輪咲いていた。


東北の山旅の最終日、8・15 宮城県の大東岳登山口から大行沢(おおなめさわ)上部と北石橋(きたしゃっきょう)を3人で往復しました。1名は帰京、1名は日本海に自転車乗りに。残り2名に私の我がままを聞いてもらいました。

大東岳登山口から大東岳へは表コースと裏コースとがある。裏コースは、大行沢の沢筋から少し隔てた斜面をトラバースするブナなどの森を通るルートで、概ね良い道だが、崩壊している箇所もあり、ロープが設置されている。

石橋入口で鮎足袋に履き替え、大行沢に入渓。とろとろ、さらさらと綺麗なナメがずーっと続く。両側は緑濃いブナ林。これが天国的と称されるナメである。ほとんど手を使うことは無い。ただし、ぼんやり歩くと穴に落ちるので注意。

あっという間にハダカゾウキ沢分岐。ここには10m程のナメ滝がある。ナメ滝を登るには右岸だろうと思うが、ロープを持ち合わせていないので登ってしまうと登山道を下ることになってしまう。そこで滝に登らずにそのまま往路を戻ることにした。

再び石橋入口まで戻り登山靴に履き替え、北石橋を目指す。藪っぽい急坂に連日の疲れが襲いかかり、止めようかとさえ思う。気力を振り絞り、急坂を上ると、緩やかな笹の斜面となる。
北石橋への最後の小さな尾根を上った時、足音と低い喚き声がし、止まった。どうも極近くに熊がいるようだ。ストックをたたき、おしゃべりしながら通過。

北石橋は、30m以上ありそうな大きな岩に20mほどもありそうな大穴が開き、そこにナメ滝が流れる珍しい風景だった。

帰りは、疲れきった足を引きずるように往路を戻る。膝の痛みを発症しないのは幸いだった。この日は誰にも会うことは無かった。

大東岳登山口803〜石橋入口1030〜ハダカゾウキ沢分岐1127-54〜石橋入口1228-42〜北石橋1328-41〜石橋入口1422-31〜大東岳登山口1631

見かけた花は、専ら低山系の花で、少なく
ノブキ、ミズヒキ、オカトラノオ、キンミズヒキ、ユウガギク?、、フシグロセンノウ、ソバナ、オクモミジハグマ、ヤマジノホトトギス、モミジガサ、ミヤマウズラ、ミヤマカラマツ、イヌトウバナ

二口温泉(ばんじ山荘)の湯に入り、東北道、磐越道、常磐道と何度も休みを挟んで翌朝に帰京。


8・14 岩手県の中沼登山口から焼石岳を往復しました。

国道から中沼登山口への林道は、多少荒れているが、問題なく登山口に到着。既に10台くらい駐車済。

湿潤な林の中の登山道を登ると、結構大きく静寂な中沼に出る。中沼の脇を進み、しばらく登ると、こんどは上沼。残雪の残る山頂方向が望めた。

湿原、潅木帯を幾つか過ごすと、銀明水があった。ここの水は、とにかく冷たく美味しい。
その先、低潅木と草原帯になる。雪渓も残っていて、湿性の花も多い。

ゆるゆる登ると泉水沼があり、山頂まで石の多い道を一頑張り。 すっきりと晴れてはいないが、今日が一番遠望が利く。

一休みして来た道を戻る。時折、膝に微痛が生じるが無事帰還。

見かけた花は、
トリアシショウマ、トウゲブキ、モミジカラマツ、ヒオウギアヤメ、オニシモツケ、ズダヤクシュ、コバギボウシ、ツルアリドシ、エゾシロネ、ミツガシワ、リュウキンカ、ミズバショウ、シナノキンバイ、コキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマツボスミレ、ヤグルマソウ、ヒナザクラ、カラマツソウ、ミヤマアカバナ、ゴマナ?、ハクサンシャジン、ハクサンフウロ、ミヤマアキノキリンソウ、シロバナトウウチソウ、ミヤマリンドウ、ハクサンイチゲ、シモツケ、ネバリノギラン、キンコウカ、イワショウブ、エゾシオガマ、トモエシオガマ、ウメバチソウ、キオン、ミネウスユキソウ、ミヤマウツボグサ、クルマユリ、ホツツジ

中沼登山口750〜中沼834〜つぶ沼分岐938〜銀明水1006〜姥石平1153〜焼石岳1225-55〜姥石平〜銀明水1430-43〜つぶ沼分岐〜中沼1532〜中沼登山口1609


8・13 秋田県の峰越峠から真昼岳を往復しました。

車で真昼岳林道を岩手側からは通行できないとの事前情報で、秋田側から入る。長い林道は、砂利が敷き詰められていて問題になる所は無い。

駐車場からいろいろ花が咲く草原の登り。最後は急坂となって996m峰。
その後は、小さなアップダウンを繰り返す潅木帯と笹を主体とした草原に刻まれる縦走路。残念ながらガスっぽくて遠望が利かない。

音動岳(北真昼岳)からも同様の縦走路。偽ピークに何度か騙され真昼岳に到着。山頂には、中に神社が祭られた小屋があり、ここで休憩。

帰りは、往路を辿る。5、6人に出会った。

峰越峠856〜音動岳1014〜真昼岳1110-41〜音動岳1222〜峰越峠1340

見かけた花は、専ら乾性の花で、 ミヤマホツツジ、ハクサンシャジン、ハクサンフウロ、?ナデシコ、キオン、タマガワホトトギス、クロバナヒキオコシ、ジャコウソウ、クルマユリ、ハクサンオミナエシ、ミネウスユキソウ、トウゲブキ、コカラマツ、キク科の?、ゴマナ、?オトギリ、ミヤマスミレ、エゾシオガマ

この晩は、中里温泉に泊。久しぶりの宿で美味しい食事にありつけ大満足。


8・12、岩手県の滝ノ上キャンプ場から葛根田川のお函まで4人で往復しました。

今日は休養日だというFが車でゲートまで送ってくれた。
地熱発電所の施設を通り、舗装道路の終点まで進むと、草が生い茂る細い道となる。この道の屈曲点の辺りで踏み跡があるかと探したが見当たらない。仕方が無いので少々藪を漕いで河原に出た。

登山靴を鮎足袋に履き替え、登山靴をビニール袋に入れて木に掛けておく。
しばらくはゴーロ。時折左右に渡渉。深いところもあるので、ダブルストックが役に立つ。

次第に、所々に碧の渕が現れ、左右から小さな支流がスラブの滝となって流れ込むようになる。トラバースが厄介な場所にはロープがセットされており、これを有り難く使わせてもらう。

お函と呼ばれるゴルジュに到着。ゴルジュといっても広く明るいU字渓谷である。今日は時間も無いので、後日の再訪を期してお函の入口までで引き返す。

戻りは、入渓点よりさらに下り、小さな堰堤に至る。これを飛び降りるのは躊躇われ、脇の踏み跡っぽい所を少し上ると、朝来た細い道に出た。

滝ノ上キャンプ場に戻り、車で、西和賀町の志賀来キャンプ場に移動。このキャンプ場も利用客はめったになさそうな所だった。


8・9、ピックアップしてもらい、仮眠を取りながら、ひたすら東北道を北上。
前日の豪雨の影響を心配したが、局所的なゲリラ豪雨のようで、何ら問題なく、雫石の滝ノ上キャンプ場に到着。
このキャンプ場は、寂れきったキャンプ場で、今シーズンに何組も泊まっていないようだ。

直火もOKだし、薪もたっぷりあるので、テントとタープを張り、早速焚き火だ。Kは、ちょっと釣りに出向く。
一匹しか釣れなかった岩魚は、焚き火であぶり、骨酒とする。日本酒が無いので焼酎である。
Fが焼きソバを作り、つまみを片手に、あっという間に眠りに落ちる。

8・11、岩手県の滝ノ上キャンプ場から烏帽子岳(乳頭山)に行きました。

当初、葛根田川散策を考えていたが、増水気味。
膝が心配であるが、調子悪くなったら途中で戻ることも想定し、ダブルストックを持ち、登山靴を履き、テーピングをして皆と一緒に烏帽子岳に登ることにした。

滝ノ上温泉の登山口からブナなどの深い森の急坂が続く。森に囲まれた白沼に到着。再び森の急坂を上ると、ガレ場、疎林となる。

いろいろ花が咲いていて歩みが極端に遅くなる。湿原や雪渓の残りもあり、湿性の花も多い。正に百花繚乱である。

山頂にはガスがかかり、その形がおぼろげにしか分からなかった。
山頂で休んでいると、秋田側から次々と登山者が到着。

千沼ガ原への下り、笹原の刈り払いがなされ歩きやすい。小さな沢を幾つか越えると千沼ガ原の池塘群が現れる。いろいろな形の池が木道の両脇に次々とお目見え。

しばし休み、池塘群に別れを告げ、再び森の中の道。途中、ぱらぱらと雨が降るが、雨具を出すほどではなかった。

疲れて嫌になる頃、地熱熱水造成施設に出た。キャンプ場に戻るには、さらに、舗装道路を歩く必要があった。

滝ノ上温泉615〜白沼747〜烏帽子岳1030-45〜千沼ガ原1156-1241〜平ガ沼分岐1432〜地熱熱水造成施設1524〜 滝ノ上温泉1601

見かけた花は、 ホツツジ、ヤマアジサイ、エゾシロネ、モミジカラマツ、エゾシオガマ、ヤマハハコ、クルマユリ、ミヤマホツツジ、イワイチョウ、イワショウブ、モウセンゴケ、ミヤマダイモンジソウ、シロバナトウウチソウ、シロバナクモマニガナ、クモマニガナ、ツルアリドオシ、ミヤマカラマツ、ニッコウキスゲ、チングルマ、ヨツバシオガマ、ヒメイワカガミ、ヒナザクラ、コバイケイソウ、トウゲブキ、ヤマサギソウ?、キオン、ミヤマアキノキリンソウ、ハクサンシャジン、ミヤマリンドウ、コメツツジ、トキソウ、ミヤマウツボグサ、ハクサンフウロ、ミネウスユキソウ、ウメバチソウ、コバギボウシ、ハクサンチドリ、ミヤマツボスミレ、キンコウカ、ハクサンシャクナゲ、ミズギク?、ミヤマコゴメグサ、オオバノトンボソウ?


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