9−1.スケールの分類

 気象現象は、その水平規模によって便宜的に分類されることがあります。よく用いられるのがオーランスキーの分類法です。それによれば、水平スケール〜2000kmをマクロスケール、2〜2000kmをメソスケール、0.002km〜2kmをマイクロスケールとしています。さらに、この分類は細かく分けられています。その概要とそれぞれのスケールに分類される主な現象を以下に列挙してみました。

  • マクロスケール
    • マクロα(〜10000km):超長波(プラネタリー波)
    • マクロβ(2000〜10000km):傾圧不安定波、温帯低気圧・高気圧
  • メソスケール
    • メソα(200〜2000km):前線、台風
    • メソβ(20〜200km):巨大雷雨、集中豪雨、海陸風
    • メソγ(2〜20km):晴天乱流
  • マイクロスケール
    • マイクロα(0.2〜2km):積乱雲、トルネード
    • マイクロβ(0.02〜0.2km):竜巻、つむじ風
    • マイクロγ(0.002〜0.02km)

もちろん、これらの分類法は便宜上のものであるため、どちらのスケールに分類されるか微妙な現象もあります。また、日本ではマクロスケールを大規模、メソαを中間規模、メソβとメソγの大きなものをメソスケール、それより小さいものをミクロスケールとする分類法を用いており、大規模と中間規模をまとめて総観規模、メソスケールとミクロスケールをまとめて中小規模としています。これまでは、マクロスケールの現象について説明してきたので、これからしばらくはメソαよりも小さな現象を取り上げていきます。