2位 攻撃行動

猫が同居猫や人間に攻撃的な態度を示す時は、危険から身を守ることを目的とした防御性攻撃の場合が多く、猫の正常な行動であるといえます。子猫が社会化する時期生後2〜8週)に他の猫や人間とコンタクトがなかったことが原因となることもありますが、飼い主の間違った対処(叱ったり、体罰など)によって、猫の攻撃行動が悪化することもあります。痛みを伴う病気やけ甲状腺機能亢進症中枢神経を侵す感染症などの病気である可能性、高年齢に伴う症状であることも考慮して、まず、獣医さんに健康状態をチェックしてもらうことをおすすめします。

 

どのように?/

よく見られる症状

原因となる要素

対処法

他の飼い猫に対して攻撃的 (威嚇、引っかく、咬むなど)。

家の猫同士の緊張した関係(縄張り意識、不安感)。

不十分な社会化。

防御性攻撃

ストレス(環境の変化など)。

不十分な飼育事情(猫の数、部屋の数、トイレの数、餌場の数)。

猫の種特有。例えば、シャム猫は、攻撃的態度を見せることが比較的多い。

 

猫の多頭飼いを参照。

飼育事情の改善 猫は、広さよりも縦の空間があることを喜びます。多頭飼育の場合、どの猫も安心して過ごすことができる自分の"隠れ場所"があることが大事。本棚の本をどけたり、いすを大きな布で覆ったり、ダンボールの箱をおいたり、キャットタワーを設置したりなど・・・色々試してみましょう。そして、家の中で飼っている場合は、猫が喜ぶ遊びを取り入れ、ストレスの軽減に努める。

 

二匹の猫の相性が悪い場合は、しばらくの間、二匹を隔離。トイレも餌場も別にする。時間をかけて二匹の距離を少しずつ近づけていく。

場合によってはオスの去勢。

FelifriendFeliway拡散器の使用、または、頬から分泌される天然のフェロモンの交換

飼い主(人)に対して攻撃的(威嚇、引っかく、咬むなど)。

ある状況において飼い主に対し攻撃的になる(例えば、遊んでいる途中や、なでられている時など)。

不十分な社会化

防御性攻撃

ストレス。

飼い主の間違った対処(叱る、体罰など)。

過度の興奮状態。

不十分な遊び、または、不適切な遊び(成功を得ない遊び、例えば、壁に当てられた光を追ったりする遊び=レーザーポイントなど)。

 

猫の知覚過敏症

根気よく、静かな態度で猫に接する。猫が攻撃的な態度を見せたら無視する。そして、静かになったら餌・おやつなどをあげて褒める。この際、クリッカーなどで強化すると、より効果的。

 

遊んでいる途中で攻撃的になったら、遊びを中断して無視する。興奮がおさまったところで、また遊んであげる。

餌を箱に入れ小さな穴をあけ、少しずつ出てくるような遊びなど取り入れる。

 

成功を収めたところで、遊びをやめる。

なでていると、急に咬んだりする場合は、飼い主が猫の表情、体勢、しっぽの動きなどから、その気持ちを読み取り咬まれる前にやめる。

突然に凶暴になる(例えば、今まで仲良しだった猫や飼い主に急に攻撃的になる)。

これは、"転嫁攻撃性" と言われ最初は、外に居る手の届かない対象、例えば、窓の外などを通るよそ者の猫などに対して興奮したり攻撃感をいだく。そして、行き場のないうっぷんを、たまたま近くに居た他の飼い猫や飼い主を攻撃することで晴らす。この状態が繰り返し起こると、困ったことに他の猫や飼い主が、この攻撃対象に転嫁してしまう。

その対象を探りあて排除する。この対象は、他の猫、他の動物、又は、特定の音、匂いだったりする。窓からよその猫が見える場合は、ガラスの下部に不透明なシールなどを貼ったりすることで目隠しする。他の猫のにおいを外から持ち込まない。そして、家の中で飼っている場合は、猫が喜ぶ遊びを取り入れ極力ストレスの軽減に努める。

 

二匹の猫の関係が険悪になってしまった場合は、しばらくの間、二匹を隔離。トイレも餌場も別にする。相手の存在=よいことが起こる関連づけることで徐々に関係を改善。決してあせらず、時間をかけることが大事。

家具などをひっかく。

 

マーキング行為。爪とぎも尿スプレイ行為と同様、手足の裏にある汗腺から分泌されるフェロモンと言われるニオイ物質を壁や家具などに擦りつけている(猫の正常な行動)。

爪を研いでいる(猫の正常な行動)。

ストレス。

猫が爪とぎできる場所写真)を設ける。子猫のうちから爪とぎで研ぐ習慣をつけておく。爪とぎ場でつめを研いだら褒めてあげる。

 

爪とぎされては困る場所は物理的に(物を置いたりカバーをかけたりして)防ぐ。あるいは、そこに市販の爪とぎを設置するのも一案。

定期的に猫の爪を切る(子猫のうちに習慣づけておくと良い。切りすぎに注意!)。

猫が喜ぶ遊びを取り入れ、ストレスの軽減に努める。

Feliway(フェリウェイ)の使用

 

 

写真1   こんな場所があればいいのですが・・・

二匹の猫の相性が悪い場合、または急に仲が悪くなってしまった場合

時間と住宅事情が許すなら是非試してみて下さい!これで、険悪関係にあった猫が仲良くなったケースがたくさんあります。険悪になった期間が短ければ短いほどその成功率は高まります。

1.まず2匹を完全に隔離。お互い、においは感じても顔を合わさないようにする。もちろん、餌場、トイレ、隠れ場などもそれぞれ別に用意。それぞれの猫が安心して過ごせる環境を整える。

2.食事の際、網のドア、ベビーゲート、透明なグラスなどで仕切りをし、徐々に餌置き場の距離を近づけていく(毎日5cm程ずつ)。この時、猫がリラックスしていることが大事!猫が少しでも興奮状態を示したら、餌置き場の距離を再び遠ざける。決してあせらず時間をかける最低でも3週間は続ける

3.猫が他の猫のを見てもリラックスして餌を食べるようになったら、仕切りを取って餌を同時にあげる。その距離をだんだん近づける。最後に、特に猫が好んで食べるおやつなどを同時に手から食べさせる。相手の存在=おいしいもの=好ましいと関連づける。その他、仕切りを取っているときに遊んであげたり、なでてあげたりとそれぞれの猫が好きなことをしてあげる(2人で1匹ずつ担当できれば理想的)。そして、仕切りを取っている時間を毎日少しずつ延ばしていく。

Happy End !

 

Felifriend(フェリフレンド)または、頬から分泌される天然のフェロモンの交換 

Felifriend は、Feliway と同様、猫の頬から分泌される天然のフェロモンを合成的に作ったもの(F 4成分)ですが、Feliwayとくらべると、猫と猫、または、猫と人間との関係を友好的にする仲良しフェロモンで、直接猫や人間に使用します。 例えば、猫を家に迎え入れたりする時に、あなたの手に直接スプレーしたり(猫から離れた場所で両手に2回ほどスプレーし、手を十分にこすり合わせた後、約1分ほど経ってから猫の顔から約20cm離れたところに手をかざし様子を見てから猫に触れる)、先住猫がいる場合、新入り猫の体の毛に少し付けたりします(その場合も猫に直接スプレーせずに、あなたの手につけてからそれを、新入り猫に付けてください)。

Felifriendがもたらす効果は固体差があり、2匹の猫の相性が悪い場合、まずコットンなどで軽く猫の頬のあたりをこすり、それをもう一匹の猫の体に軽くこすり付けたり(フェロモンの交換)、互いのにおいのついたタオルを交換するなどして様子をみることをおすすめします(様子が悪化する場合は、すぐに中断!)。

 

                  不安行動                     

 

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