千葉市稲毛区にある「市立千葉高校」全面改築工事の記録。

幕張仮校舎と跡地再開発の概要(2ページ目)

■幕張仮校舎の跡地再開発計画

市立千葉高校の旧幕張東高校校舎利用は改築事業終了に伴い、2008年10月をもって終了した。今後この建物を利用する学校は無いことから、施設は現在閉鎖状態にある。また、道路を挟んだ反対側は広大な空き地となっているが、この土地は幕張メッセの大規模イベント開催時に時折臨時駐車場として利用される程度で事実上遊休地と化している。この状態を解消すべく、これらの土地を管轄する千葉県(千葉県企業庁)は2008年5月に「幕張新都心文教地区未利用地マスタープラン」の策定を発表した。この計画は幕張文教地区(千葉市美浜区若葉3丁目一帯)の遊休地合計32.9haの活用法を示したもので、その中には市立千葉高校が仮校舎として利用していた旧幕張東高校の校地も含まれている。計画によると今後の土地利用計画は以下のようになっている。


(C)国土交通省 「国土情報ウェブマッピングシステム」カラー空中写真(昭和63年撮影)を加工

●計画のコンセプト:輝く人と街並みが融合する国際性豊かな街づくり
・多様な機能を活かした新たな魅力と活力の創出
・国際化に対応した人材育成や交流の促進
・周辺環境との連携・調和
・ヒューマンスケールの街づくり
●土地利用の用途と面積
、住宅・複合用途街区:12.9ha
、住宅街区:5.1ha
、学校・保育所用地:4.6ha
、その他公益施設用地:2.4ha
(1〜4の小計:25.0ha)
、道路:4.4ha
、公園:2.2ha
、緑地:1.3ha
(5〜7の小計:7.9ha)
1〜7までの合計:32.9ha
●計画住宅戸数
4千戸

参考:幕張新都心文教地区未利用地マスタープランの策定について:千葉県企業庁

上記プレスリリースによると、2008年度は再開発の準備として都市計画の変更手続きを行い、2009年度以降事業に着手するとしており、仮校舎として使用していた旧幕張東高校の校舎も今後数年以内に姿を消すこととなる。だが、首都圏では東京都心はもちろんのこと、埼玉県越谷市の「越谷レイクタウン」や神奈川県川崎市の武蔵小杉駅周辺など大規模再開発プロジェクトが目白押しの状態であり、土地や住宅の過剰供給に至る恐れがある。一方、2008年末からはアメリカの大手証券会社リーマンブラザーズの破綻をきっかけとする、100年に1度とも言われる金融・経済危機が世界を襲っており、日本もその影響を大きく受けている。計画住宅戸数は現時点で4千戸を見込んでいるが、この数字を早期に達成するのは現状では極めて困難であると見て間違いない。場合によっては計画の縮小も十分考えられるだろう。くれぐれもかつての千葉ニュータウンの二の舞にならぬよう適切な判断を願いたいところだ。

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