テレビに映らない甲子園

行ってきました、夏の高校野球。
ご存じのようにグラウンドでは熱闘が繰り広げられてますが
観客だって暑さと闘っている。
テレビに映らない裏っかわをレポートしますね。



まずたどり着いて面白かったのがプラカード撮影会。
入場行進で使った学校名プラカードを
ホイっと貸してもらってパシャと記念写真。

おらよ


いえーい



球児たちが死闘の果てに手に入れた甲子園出場権、
その神聖なプラカードを
ミーハーに遊んでしまおうという温度差が面白い。
学校名入り記念品も販売されているし

ボールに


ペナントだ


いいのか。商売にして。
でもいいか。甲子園を借りたら金もかかるし。
考えてみたらバスやお店貸し切りってのは世の中によくあるけど
甲子園をずーっと貸し切るってのは豪気な話だ。
甲子園貸し切り忘年会とかやれないですもんね。
高校野球、あらためてすごい部活です。

さていよいよ中に入ります。

入場券は内野が席種によって値段が違い、外野は無料。
僕はセコく外野に行ってきました。
まず外野座席に腰掛けた瞬間に感じたことなんですが
これは死ぬ。
生命の危機を感じるくらいに暑いです。

ジリジリと皮膚を焼くような太陽熱。
選手は1試合で帰れるけど、観客は4試合だ。
選手はベンチで休めるけど、観客は直射日光にさらされっぱなしだ。
甲子園でいうところのいい座席とは
見やすい場所ではなく「日陰のあるところ」なんすよね。

日陰がこっちに来るのをじっと待つ。



てゆーか前の席に移動すればいいんですが
写真のように日陰に空席のあるケースは希なので
基本的にみんな日陰が来るのを黙って待ってるです。
そもそも一日中ずっと日陰の場所は一等地で
昨日今日ふらりとやって来たような庶民には手に入らないので。

しかしこれだけ暑いと
さぞビールが飛ぶように売れてるんだろーなぁ、と想像してる人
甘い。まだ分かってない。
観客ほぼ全員が「油断してると熱中症で死ぬかも」と危機感を抱いているので
アルコールを口にするなんていう恐ろしいことはしません。
脱水するし。
みんな水を飲んでる。
ウグイス嬢も「熱中症と脳梗塞の予防のために水を飲め」としきりに言ってる。
観客にとっても戦場なんすよ。


凍った水200円。2試合もつ。

飲み口まで凍ってるのですぐ飲めない。溶けるまでガマン。

で、あんまり暑くてたまらなくなったらどこへ行くか。
冷房の効いたダイエーに逃げ込むんですねー。

ご存じでしたか甲子園球場のすぐ前にはダイエーが


ダイエーには難民のみなさん




もちろん球場通路にも難民



カメラマンだって暑いし


カメラも暑い


日本の知恵すごい。


暑さを耐えに耐え、試合も進み3試合目くらいになると
どこからともなく部活の臭い、汗が蒸発する臭いが漂ってくるんですよ。
もちろんグラウンドからではなく、客席からなんですが。
みんな汗だく。僕も汗だく。

甲子園観戦は大人の部活かもしれない

しかし高校野球といえば主人公は高校生(当たり前だけど)
でも選手に関していえば
客席からみる限りどのコも同じに見えるんですよね。
表情も当然分からないんで、正直、テレビでみる種類の感動はない。
ま、がむしゃらな姿勢に「おお!」と思うことはあれど
そこはスポーツなんで当然だ。
むしろ応援団に感動してしまったりするんですよ。

同級生が同級生を必死で応援する姿に、ぐっとくる。

どっちかというと同じ客席にいる、同じ境遇にいる、彼らの方に共感する。
この暑いのにポンポン振り回して踊りまくっとる!えらい!
初出場で場慣れしてない応援団にもぐっとくる。
がんばれ!応援はカタチじゃないぞ!
なぜかOB気分になって励ましたりする。
本当に伝えに行くとアウトなおじさんになるので、心の中でだけですが。

智弁学園。カープファンには親しみのあるデザイン


試合が終わると負けてようがドライに「応援席入れ替え〜」とアナウンスされる




ああ、ぐずぐず。もったいない。


でも、強豪校の応援団は負けても意外とケロリ

来年は優勝だ。

そしてそしてついに4試合目を迎えます。この日の最終戦です。
この頃になると途中離脱するお客さんも多くなり
座席に余裕が生まれてくる。
日も陰ってキモチの余裕も生まれてくる。

暑さを共に戦い抜いた戦友たち


そして校旗掲揚のおじさん


さすが「もうビール飲んでも大丈夫やもんねー」と思う。
でもここで飲むと激しくヘロヘロ化して
自力で帰れなくなるかもの不安で結局飲めず。
周りのお客さんもあまり飲んでませんでした。
しかししかしビールは飲みたいので
家に帰ってからたらふく飲むのだが、思わぬ落とし穴が待っていた。

まず飲んでも飲んでもオッシコがでないんですよ。
そのビールがどこに行くかといえば顔に行く。
翌日、顔の相が変わるくらい顔面が浮腫みました。
きっと身体が水分の枯渇に対して危機感を抱いていたので
せっかくのビールを体内に保持しようと必死で頑張ったのではないかと。

街で顔の浮腫んだ人をみかけたら
その人は甲子園帰りかもしれませんよ。







メシも食えよ











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