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ネタバレ記事です.ご注意を.
このサイトはウルトラマンティガに関連する映像作品についての感想・評論などを書きとめた単なるファンサイトです.
元々の映像作品のコピーライトは円谷プロをはじめとする各社にあるそうです.詳しくはこちらへ.

円谷プロからの掲示要請事項.
●ウルトラマンティガ(C)1996円谷プロ ●画像等:無断転載禁止 ●ウルトラマンに関する著作権は円谷プロに属する



◆第1話「光を継ぐもの」◆

ウルトラマンティガ・ゴルザ 脚本/右田昌万、特技監督/高野宏一、監督/松原信吾.
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満足度: ☆

怪獣、星人など:

ゴルザ、メルバ

鑑賞メモ

ウルトラマン誕生30周年記念作品.16年ぶりのTVシリーズの第一話.

この世界は、あのウルトラ兄弟がバンバン来訪していた過去の作品とは別の世界の設定.ウルトラマンティガはもはや宇宙人ではないし、これが後に「人としてできること」のテーマへと発展していくことになるわけです.今にして思えば、侮れない重要なポイントだったんですね.

また、GUTSもはじめは戦闘部隊というより特捜隊みたいな位置づけ.これも久しぶりのこと.
後に明らかにされる事だけど、この世界ではあらかたの軍隊が解散されちゃっているみたいです.我々の世界よりもましな歴史を辿った世界...

 登場人物もいい.シリーズを重ねるうちにどんどんGUTSの面々が好きになっていきました.
レナ隊員やイルマ隊長が女性でこれまでのウルトラマンにはない雰囲気だし、 脇を固めるムナカタ副隊長も渋い.主人公のダイゴも爽やか.そんな風にみえてくるのは演じている俳優さん達の努力による部分がかなり大きいのではないかと思います.

ただ、今回の話に限って難を言うと、特撮の粗が目立つ.航空機や怪獣を吊る糸も消し忘れているし、飛行中のウルトラマンのCGもモデリングがなんだか変.はじめの方だから仕方ないのかなあ?

 しかし、とにもかくにも物語はここから始まったんです.

あらすじ

主人公:ダイゴ

ウルトラマンティガ・メルバ

公害の根絶、各国軍隊の解体、地球平和連合TPCの設立...人類は長い歴史の果てにようやく恒久平和を手に入れようとしていた.

そして2007年、太陽系の彼方から太古の地球のタイムカプセルが飛来する.

カプセルのメッセージは3000万年前に地球文明を滅ぼした災厄の再来を予言していた.予言通りに復活する超古代怪獣達...
TPCの超常現象調査チームGUTS (Global Unlimited Task Squad)が調査に乗り出すが、武装を持たない彼らには為すすべもなかった.

滅亡を回避する方法はただ一つ.光の巨人を復活させること.
調査の結果、東北地方ティガの地で光のピラミッドに眠る巨人の石像が発見された.だが、復活の方法はノイズに埋もれて再生できない.

 怪獣が襲来し、次々に破壊される石像...
そのとき、撃墜されたダイゴ隊員が光となり巨人の石像の一つと融合した!
復活する超古代の光の巨人ウルトラマン...

重箱の隅

特集記事として劇中の地図をもとに「ティガの地」を探してみました。もし良ければご覧下さい。
ティガの地を探せ



◆第2話「石の神話」◆

ウルトラマンティガ・ガクマ1 脚本/右田昌万、特技監督/高野宏一、監督/松原信吾.
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満足度:

怪獣、星人など:

ガクマ(α)、ガクマ(β)

鑑賞メモ

話としてはやや平凡に感じました.
基本的な設定を視聴者に教えるためだけにつくった回ということなのでしょうか.
今回語られた設定は、

あらすじ

主人公:?

クララ島の石切場に現れる怪獣ガクマ.どんどん周りの者を石に変えていく.
人間が自然を変えて餌が無くなり、大事にため込んでいた石も採掘されたため怒って出てきたらしい.

 信号弾しかないGUTSではどうにもならない.
地球平和連合サワイ総監はGUTSの武装化を決断.
改造されたGUTSウィング2号はテキサス砲で見事怪獣を倒す.
しかし、怪獣はもう一匹いた!破壊されるウィング2号.
そのときダイゴは再び光の巨人に変身する.

重箱の隅

面白いのは、ヤズミ隊員がティガの能力を分析した結果を説明しているとき、ダイゴが初めて知ることのような反応を示していること.なんとなくウルトラマンになったときの人格がダイゴのものでなく、別の人格に交代しているのかような描写になっている.このときはまだそういうところが決まってなかったんですね.
でも、「でもダイゴは違う.ダイゴは光であり人である.」わけで人間ウルトラマンの萌芽はすでにあるわけです.

ガクマにパンチやキックを浴びせるティガ。手刀や下腕が青く発光しています。物理的な打撃に加えて何か光線技の威力をミックスしているのでしょうか?5, 6話などでも一瞬だけ使用。



◆第3話「悪魔の預言」◆

ウルトラマンティガ・預言者イタハシ・ミツオ
実際の預言者はこんなに危ない雰囲気じゃありません. ホラー的要素を優先しました.あしからず.
脚本/小中千昭、特技監督/神澤信一、監督/村石宏實.

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満足度: ★★★

怪獣、星人など:

キリエロイド/キリエル人)

鑑賞メモ

この話でウルトラマンティガはひと味違うと多くの人が思ったという話.かくいう私もその一人です.

脅迫する預言者という設定もgoodです.

音楽の使い方もこの辺で固まってきたみたいですね.

あちこちのサイトでも書かれていますが、予言者がティガに昂然と言い放つ「君は招かれざるものなのだ!」は敵役のかっこよさ全開のシーンでした.

しかし、この預言者.極めて自然体のダイゴ=ウルトラマンに「おこがましい」とか非難してもしょうがないんじゃないでしょうか?

それはともかく、直感と苦悩の人イルマ隊長がいい味を出してます.
(今回の隊長のTV番組での発言は、多少、勇み足だとは思いますが....)
イルマ隊長のデスクの上には幼い子供の写真が....
 さらに、この時点でイルマ隊長は、GUTSの隊長になる前は異星人との交渉計画の責任者だったことが明かされます.
 いやあ、美人でバリバリエリートの女性隊長でしかも中間管理職の悲哀も味わってる.
この辺の人物造形が後の話へと膨らんでいくことになるわけですね.

ウルトラマンの存在意義を真っ向から否定する異次元からの挑戦者・キリエル人.キリエル人は遙か太古から人類を「救済」の名の下に誘惑し続けきた存在.ものの本によると中世には悪魔と呼ばれていたのも彼等らしいという.彼等もまた闇を体現する来訪者だ.対峙するイルマ隊長.いつも彼女は出来事の背後にある意味を探り、取るべき道を見い出そうとする.それこそが現場指揮官とは別に彼女が存在する意義でもあるということですね.

がんばれ!イルマ隊長.

あらすじ

主人公:イルマ隊長

ウルトラマンティガ・キリエロイド

テレビの司会者にティガについて問われたイルマ隊長は、彼は人類の守護者であると思うと答えた.イルマはその類い希な直感からウルトラマンの姿に希望を見いだしていた.キリエル人はイルマに忍び寄ってきた.

「キリエルびとに敬意をはらえ.」
ウルトラマンティガこそ人類を導いてくれる存在だと信じるイルマ隊長に迫る謎の預言者.


イルマ「どうして、私なの?」
キリエル人「貴方があいつを認めようとするからです.」

脅迫の為に預言通りに爆破されるビル.
「被害は...被害は甚大です!」(<シンジョウ隊員.報告になってないよ.)

預言者の残した指紋を手がかりに、住所を割り出すイルマ隊長.
しかし、その部屋の住人は3年前に生命活動を停止したとセキュリティシステムは告げる.
そこへ現れた預言者は言う

「次に爆破されるのは此処だ!」

間一髪、リーダーのムナカタの指揮でキリエルびとの放ったエネルギー波をマイクロウェーブ照射で阻止することに成功する.
わき起こる爆風からイルマ隊長を救うために現れたウルトラマン.
預言者はいう「地球の守護神になるなど、おこがましい.」と.
ウルトラマンを倒し人類の上に君臨すべくキリエル人は夜の街に巨大化した.

今回、印象に残った台詞


ダイゴ「単独行動は禁物ですよ.」

キリエル人「君はこの星の守護神になるつもりかね?おこがましいとは思わないか!君がその巨大な姿を現わすずっと前から、この星の愚かなる生き物たちはキリエル人の導きを待っていたのだよ.君は招かれざる者なのだ!」

イルマ「私は信じているわ.あなたは私達を守り導いてくれる! お願い、立って!」


重箱の隅

MPD(Metropolis Police Data Bank)からイルマ隊長のPDI(GUTS COM)に転送されたイタハシ・ミツオのデータには誕生日(23.Jun,1967)の他、気になる事が書いてありました。

He had an accident and might have injured or killed somebody on 17. Aug. 2002.
(訳:2002年8月17日、事故の際、彼は何者かに怪我を負わせたか死にいたらしめたかもしれない。)
そして、その2年後にイタハシ・ミツオ自身が死亡したことになります。一体、彼の過去に何があったんでしょうね。

今回のティガの決め技はゼペリオン光線(劇中では名前ないみたい)ですが、その一つ前でキリエル人を凍らせています。この冷凍技はとても珍しいです。

◆ 第4話「サ・ヨ・ナ・ラ地球」◆

脚本/宮沢秀則、特技監督/神澤信一、監督/村石宏實.
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満足度: ★★

怪獣、星人など:

リガトロン

鑑賞メモ

宇宙飛行士に強いシンパシーを感じるシンジョウ隊員の熱いキャラがでています.

未来の為に命を懸けて仕事をする人達へのあこがれと感動がありました.

あらすじ

主人公:シンジョウ

木星探査船を体内に取り込んだ宇宙怪獣が地球に飛来.すると搭乗員の幻影が家族に別れを告げに現れる.搭乗員の知識や能力を吸収した宇宙怪獣が家族を思う感情だけは理解できずにそのまま投射したらしい.しかし、搭乗員の意識も次第に怪獣に融合吸収されていく.

「もう人間として覚醒していられる時間もほとんどない.最後に、この地球を我々が壊滅するような悲劇を起こさぬよう切に願うものである.」
と搭乗員・江崎博士のメッセージは告げた.「怪獣を倒すよう正式に命令が下った.」とナハラ参謀.

しかし、苦戦するGUTSとウルトラマン...そのとき、シンジョウは搭乗員達の家族の写真やデータを、怪獣に吸収された宇宙船に送信するように言う.覚醒した搭乗員達が最後の精神力を振り絞って怪獣からエネルギーを奪いはじめる.ようやく怪獣を倒すウルトラマン.光の生命体と化して天に昇っていく搭乗員達.

今回、印象に残った台詞


シンジョウ「だからなおさら腹が立つんだ。安否を気遣う家族の気持ちを土足で踏みにじる.なぁ、ダイゴ.美しい自然を削り取っていくように、思いとか、暖かみといった人間の優しさもどんどん削られていく気がするよ.」

ホリイ「いったいどこいくねん?」
シンジョウ「宇宙さ.彼等が目指すものは無限に広がる宇宙なんだよ.」



◆ 第5話「怪獣が出てきた日」◆

ウルトラマンティガ・ムナカタ 脚本/小中千昭、特技監督/北浦嗣巳、監督/川崎郷太.
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満足度: ★★★

怪獣、星人など:

シーリザー

鑑賞メモ

仕事師同士意気に感ずの回.苦労人ムナカタ・リーダー格好いい.渋いです.この新聞記者とムナカタの話はもう一話あります.渋いジャズバーももう一度でてきます.いや、ジャズバーはウルトラマン・ダイナでも一回出てきますね.この話も懸命に責務を果たそうとする人間のかっこよさを描こうとしています.

怪獣災害という言葉が面白いですよね.有限な力しかない人間が立ち向かう相手としての災厄、という怪獣のもつ側面を端的に表わされていると思いました.

あらすじ

主人公:ムナカタ&新聞記者オノダ

とてつもなく臭いゾンビ怪獣が出現(体が腐敗しているらしい).なんだかんだいって強い.それを見た市民はもっとしっかりしろというし、TVの怪しげな怪獣災害アナリストは大した根拠も無しに人災と断定する.しかし、めげずに次々に作戦を立案し実行に移すムナカタ副隊長.これを追いかける新聞記者.結局、液化天然ガスを使い怪獣を倒す.(ウルトラマンも少し手伝ったけどね.)

今回、印象に残った台詞


オノダ「怪獣災害が頻発するこの日本の苦境の中で、我々がひとつ幸運といえるのは、優れた戦略家を擁するGUTSが我々を守っているということである.一市民として感謝を捧げたいと思う.」



◆ 第6話「セカンド・コンタクト」◆

脚本/小中千昭、特技監督/北浦嗣巳、監督/川崎郷太.
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満足度: ★★

怪獣、星人など:

ガゾート

鑑賞メモ

クリッター3部作の第1話.ホリイ4部作の第一話でもある.ホリイの夢を追う科学者としての一面が描かれてました.人類文明が変質させてしまったクリッター達とどう折り合っていくのか課題を残したまま終了.決着までにはあと2話ほどかかる.

 レナの心配する思念はダイゴに届くらしい.何の説明もないから愛の力(^^;)かと思っていたら、以後、徐々にダイゴのテレパシー能力(?)が開花していきます.う〜ん.

あらすじ

主人公:ホリイ

ミズノ博士は最近出現した不審な雲塊を調査中に消息を絶った.博士は電離層に済むという生物・クリッターの実在を信じて観測していたのだった.救援に向かったダイゴ機も雲に取り込まれてしまう.

人間の垂れ流す電磁波の影響でクリッターは電離層を追われてきたのだった.クリッターは集合して怪獣ガゾートとなり人間を襲いはじめた.

不幸なファーストコンタクト乗り越え、セカンドコンタクトを取ろうとするホリイ隊員.努力が実りコミュニケーションを取ることに成功.人類が友達であることをガゾートに告げる.が、クリッター達は電離層でお互いを食べ合って生き延びてきたのだ.友情の証は相手を喰らうこと...「友達はご馳走!」.

 結局、レナの心の声により意識を回復したダイゴがウルトラマンとなってガゾートを倒す.(<それまで、ダイゴは失神中)分離して空へ帰っていくクリッター達....

今回、印象に残った台詞


ホリイ「ファーストコンタクトはお互い不幸やった.でもコミュケーションさえとれれば争わずに済むと思うんです.」
イルマ「可能だと思う?」
ホリイ「それは...とにかくやってみます.隊長、水野博士は僕に空想することは素敵なことやって教えてくれた先生なんです.僕は先生の遺志を継ぎたい.」

イルマ「たとえクリッターがこの地球の生物だとしても、人間のロジックとはかけ離れた相手という気がするわ.ホリイ隊員の心は通じるかしら.」
ムナカタ「・・・私に聞かれても困ります.」

レナ「天使...みたい...」
ホリイ「見かけはな...けど、ミズノ博士に見せたかった...」

ウルトラマンティガ・クリッター
トモダチ、食べる〜?

重箱の隅

ゴッドアイズ

最終話で活躍した無人偵察機、ゴッドアイズの初登場でした。
私、いつの間にか監視衛星だと勘違いしていましたが、この話をみると浮遊型の無人偵察機であったのがわかります.

クリッターに関してちょっと膨らませてみる.

 友達=友好的な相手と優先的に共食いをするというのは生存に関して不利になりそうで、なんだかちょっと納得できない気もします.ま、その人間の常識が全く通用しない行動というのが今回のドラマの肝であり、この怪獣の魅力.
 ですが、地球の生物としてはどうなんでしょう?
そのへんを特集コーナにまとめてみました.



◆ 第7話「地球に降りてきた男」◆

脚本/宮沢秀則、特技監督/高野宏一、監督/岡田寧.
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満足度: ★

怪獣、星人など:

レギュラン星人

鑑賞メモ

いまいち盛り上がらない.

UFOの早期撃墜にこだわるサワイ総監の人物造形に、今となっては違和感を感じる.後半でサワイ総監はいい人になってましたから.
 部下の命に責任があるのは分かるけど、異星人と簡単に戦端を開いていいものか?
 昔のシリーズでよく見られた非情な参謀の役回りを安易に押し付けられたかな?

あらすじ

主人公:レナ

暴走する異星人の宇宙船とギリギリまでコンタクトを取ろうとして、なかなか撃破しようとしないヤナセ技官.結局異星人の宇宙船を撃墜するのだが、宇宙ステーションを危険にさらしたかどで地球に送還.

実はこの人、レナ隊員のお父さんだったひと.仕事にかまけすぎて家庭崩壊を引き起こした過去あり.レナ隊員は家族を捨てたヤナセ技官を恨んでいます.ところが、この親子、2人とも復讐に燃えるレギュラン星人に捕まって拷問されてしまいます.んで、かばい会っているうちに親子が仲直り.

 さらにレギュラン星人が性根の曲がった奴であることが判明したので、撃墜が正当であったことになり、最後にはウルトラマンが活躍しておしまい.合掌.

重箱の隅

ちなみに、ヤナセの同僚が、ガンダムのシャア大佐の声優さんです.レナの少女時代が見れます.

 レナがGUTSのエースパイロットという役回りであることが判明.ちなみにこの話ではレナの旧姓(親が離婚したので)がヤナセであるとしているが、映画ではフルネームがヤナセ・レナになっているのでどこかで名字を戻したことになる.(<細かいか)

今回、印象に残った台詞



◆ 第8話「ハロウィンの夜に」◆

脚本/右田昌万 、特技監督/村石宏實、監督/岡田寧.
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満足度: ★★★

怪獣、星人など:

ギランボ

鑑賞メモ

なんだかおとぎ話みたいで愉快.こういうファンタジーもいいもんです.素直で明るいダイゴが見れます. あ、あとレナ隊員の猫娘やムナカタのフランケンシュタインの怪物などのコスプレあり.ダイゴとレナはついでに下着姿も.(<だからといってどうということもないが...)

あらすじ

主人公:ダイゴ

 ハロウィンの夜に子供達にロリポップキャンディを配る謎の魔女.魔女が鏡に映らないことに気付いたダイゴは尾行を開始するが逆に捕らえられてしまう.キャンディは深夜に子供達を夢遊病状態にして誘拐するために道具だった.魔女は子供達の夢を吸い取って生きている異次元人だったのだ.魔女の住むカボチャの家に急行するGUTS.騒ぎに乗じて脱出しウルトラマンに変身するダイゴ...

今回、印象に残った台詞


魔女「子供に夢は要らない.どうせ大人になるまでに人形やオモチャのように夢も捨ててしまうのさ.」

魔女「大人は要らない...大人の腐った欲望を吸っても腹を壊すだけだ.」



◆ 第9話「怪獣を待つ少女」◆

脚本/小中千昭、特技監督/北浦嗣巳、監督/松原信吾.
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満足度: ★

怪獣、星人など:

マキーナ

鑑賞メモ

 怪獣を倒さない話.なにしろ怪獣の名前がマキーナ.デウスマキーナ(=演劇で唐突に現れて事態を解決してしまう超越者)からとったそうです.というわけで、怪獣のお陰で事件が解決.ダイゴの少年時代が見れます.シンジョウ隊員の妹、看護婦のマユミちゃんも初登場.

 時を越えてあらゆる時代に現れる少女のコンセプトは、サンジェルマン伯爵とかその辺から取ったのだろうか?まあ、それはともかく、そもそも不老不死の人間は古今東西、人口に膾炙した話ではあるけどでもSF的でもあり、オカルト的でもある美味しい設定ですよね.でも、私は今回の話はさほど面白く感じませんでした.あまり人間が描けているように感じませんでした.そこが、ちょっと残念.唯一の見所はレナがダイゴを好きだけど、ダイゴはいまひとつ理解していないらしいことが伺えることでしょうか?

あらすじ

主人公:ダイゴ

200年近く前から同じ姿で存在する少女...ダイゴも少年時代に出会ったことがある.その少女が笛を吹くと百年前の地層から発掘されたカプセルが光を放った.その光は怪獣を呼び寄せる信号だった.怪獣を攻撃するGUTS.しかし、その怪獣は少女を迎えに来たのだった.少女は宇宙に帰るため、海に沈んだカプセルがやがて発掘されるのを待ち続けていた.宇宙へ帰っていく少女と怪獣...

今回、印象に残った台詞

マユミ「(兄のシンジョウ隊員に)似ていいたら私、生きていな〜い.」

重箱の隅

 対怪獣用に設置した自動地雷と呼ばれるもの、なかなか出来のいいミニュチュアですが、「自動地雷」ってなんでしょう?映像的には「自動砲」ですよね?
 存在に気付かずに被害に遭うのが「地雷」.設置がバレているのが前提というのはどうにも変な感じ.
 百歩譲って「地雷」といえるとしても、そもそも地雷って自動的に作動するもんじゃないでしょうか?わざわざ「自動・地雷」だなんて...
 ついでに言うと、対怪獣用には手動遠隔操作の砲台の方が確実かつ安全ではないでしょうか?(とはいえ、まあ、大した問題じゃないといえばそれまでのことです.失礼しましたm(_ _)m)



◆ 第10話「閉ざされた遊園地」◆

脚本/川上英幸、特技監督/北浦嗣巳、監督/松原信吾.
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満足度: ★★

怪獣、星人など:

ガギ

鑑賞メモ

妹想いの兄が奮戦する話でした.可愛いと思う人のために勇気を振り絞って奮戦する姿ってのは男の子ぽくっていいもんですね.

 さて、今回、熱血シンジョウ隊員も妹マユミとお化けには勝てない事が判明.ベンチでの会話からマユミにはレーサーの彼氏がいることも判明.後に彼氏は15話「幻の疾走」に登場.

あらすじ

主人公:シンジョウ

 妹のマユミと出かけた遊園地で出会った幼い兄弟.兄はいじめられっ子だった.やさしく語りかけるシンジョウ

しかし、その遊園地に怪獣ガギが現れる.怪獣はバリアで遊園地を封鎖.閉じこめられた子供達をとらえ卵を産み付けようとしだした.妹の危機に少年とシンジョウは勇気を振り絞り自らに囮になろうとする.「あ、おにいちゃんだ!」「私のお兄ちゃんもいっしょよ.」だが、少年とシンジョウも次第に追いつめられて行く.

 危機一髪、GUTSがバリアを破る.そしてウルトラマン出現、怪獣を倒す.その後、もう少年をバカにしていじめるものはいなかった.

今回、印象に残った台詞

「兄貴ってのはな、どんなときでも妹を守らなきゃいけないんだぞ.」 

重箱の隅

 バリアを凍らせると分子が暴れ出して壊れるとかいっていましたが、冷やすと熱振動は静かになると思います.熱膨張率の局所的な違いとか、なにか別の理由で割れたのに違いない.

ところで、あの液体窒素ビームってなんでしょうね?.青く光っていましたが、液体窒素の水鉄砲じゃ青くは光らないですよね.
 少し考えてみましょう.実は正体不明の冷凍「光線」ってのが前から個人的に気に入らないんですよね.熱力学的に見て目標を低温まで冷却しようと思うと冷たいものをかけて熱を奪うか、断熱膨張させるくらいしか手がないじゃないですか?人間のテクノロジーではね.ウルトラマンはせいぜい近未来の話ですから、それ以外の原理での人間が冷凍光線を作るのはオーバーテクノロジーだと思うんですよ.(多分)
 その点、今回の液体窒素ビームは名前の前半部分からして冷たいもの=液体窒素をかけるという方法に分類できると思うので、映像表現はともかく発想は○.どうせならビームじゃなくてミサイル状のものにしてくれればなあ.



◆ 第11話「闇へのレクイエム」◆

脚本/武上純希、特技監督/神澤信一、監督/神澤信一.
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満足度: ★★

怪獣、星人など:

エボリュウ

鑑賞メモ

ホリイ話の第2話.この話は続編となって別の話に展開.

理想と現実のギャップがどうしようもなく人間を追いつめるときがあります.失敗や挫折に直面したとき、それでもどうにかなると思えるのは、自分がまだ存在しててもいいんだという基本的な安心感があるからなのでしょう.
 そういうしっかりした安定感が揺らぐとき人間は、自分の存在価値自体が疑わしく思えるほどの不安や焦燥に襲われるのです.居場所が保証されないからです.孤独であればあるほどその苦しみは大きくなるんでしょう.
 今回は、どんな手を使ってもそのギャップを埋めたいと思い、心の闇を抑えることができなくなったリョウスケ(ホリイの親友)の話.そして、それでもギャップが埋まらなかったとき、彼には破滅を選択する事しかできませんでした.

「(ホリイくんは、)欠点だらけでもみんなに愛されてる.」というサヤカの台詞は、ある意味本質をついているような気がします.もし、誰ひとりとして自分を愛する人間なんかいないとしたら、居場所なんて....

あらすじ

主人公:ホリイ

 かつてサヤカの恋人になる権利を争ったこともあるホリイとリョウスケ.幼い頃から一番をとるように育てれてきたリョウスケは大学時代に2度の挫折を味わった.一つはGUTSへの入隊を果たせなかったこと.もう一つはサヤカにふられたこと.

理想と現実のギャップに苦しむリョウスケはとうとう宇宙細胞エボリュウを自らに移植するという暴挙に出た.しかし、超人になるどころか怪獣化するしかない運命が待ち受けていた.

 TPCの医療施設への入院を勧め、説得を試みるホリイとサヤカ.だが、孤独なリョウスケの心には届かない.再び怪獣化したリョウスケはウルトラマンとの闘いでエネルギーの全てを消費し尽くし息絶えた.号泣するホリイ...

今回、印象に残った台詞


サヤカ「ホリイくんは、足も短いし、太ってるし、つまんないギャグ言うし、欠点だらけの人間よ.でも、欠点だらけでも、みんなに愛されてる!」

ホリイ「誰にでも心の闇はあるわな.お前は心の闇を開いてしまっただけの人間や...ゆっくり眠れよ.もう、誰とも競争せんでええんやぞ(号泣)」



◆ 第12話「深海からのSOS」◆

脚本/兒玉宣久、特技監督/北浦嗣巳、監督/松原信吾.
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満足度: ★

怪獣、星人など:

レイロンス

鑑賞メモ

レナ主人公の2本目.今度もいまひとつのような気が...でも、レナがダイゴに片思いであるらしきことが示された回.あ、あとレナの水着姿が無理矢理登場.んなところでサービスしなくてもいいのにねえ.レナのキャラクターがなんだが消化不良な感じ.まあ、この話を発展させると「うたかたの...」や「怪獣動物園」のレナのキャラクターになるんでしょう.レナの恋人イルカのミューが登場.(このイルカが後の劇場版ティガにもでてくるとは思いませんでした.)

あらすじ

主人公:レナ

レナの「恋人」イルカのミューの元気がなくなる.実は過去に行われた地下核実験の影響で海洋生物が怪獣化したことを知りおびえていたのだ.極超音波集魚装置に誘われてミューのいる海洋開発センターを怪獣レイロンスが襲う.レナの活躍で極超音波を止めることに成功するが、結局レイロンスは上陸.で、ティガ登場...  

今回、印象に残った台詞

ダイゴ「聞いたよ.レナの彼氏、水泳選手なみに泳ぎが上手いんだってね? なかなかやるじゃん.」
レナ「え〜っ?」
ダイゴ「そんなにとぼけなくってもいいじゃない.
今時の女の子なら彼氏の一人や二人、いや三人、四人、五人ぐらいいたって...
あっ、オイ」
レナむかつきあきれた顔でスタスタ...
ダイゴ「なにか気にさわることでもいった?」
レナ「お互いの気持ちを分かり合うって難しいよね〜.」(しょーもなという顔)
ダイゴ「は?」
レナ「人間同士でさえこうなんだもの.ましてやイルカではねえ.」
ダイゴ「へっ?イルカ????」

重箱の隅

今回のティガはミラクルバルーン光線とやらでレイロンスを縮小して海に帰してやります.以後、このミラクルバルーン光線はあっさり忘れ去れてしまいますが、他にも使いどころはあったはず.っていうか、ドラマ的にはミラクルバルーン光線で決着なんて反則ですよね.むう.



◆ 第13話「人間採集」◆

脚本/河崎実、特技監督/村石宏實、監督/神澤信一.
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満足度: ★

怪獣、星人など:

レイビーク星人

鑑賞メモ

ウルトラマンティガ・クロウ人

これもいまひとつ、なにがテーマだったのか?「閉ざされた遊園地」と「行け!怪獣探検隊」があればこの話はなくてもいいよねえ?(<いいすぎ!)

追記

どうやら、子供目線でみるといいみたいです。やっぱり、自分自身が昆虫採集とかに興味のある年頃の子がみると関心度やゾクゾク度が違うんでしょうね。

あらすじ

主人公:シンジョウ隊員&従兄弟のシンイチ

 縮小光線を使い人間採集に着た宇宙人クロウ人.シンイチはその採集現場を目撃してしまう.調査に駆けつけるGUTSだが、隙をつかれまずシンイチが採集され、次いでシンジョウも採集されてしまう.シンジョウからのエマージェンシーコールを手がかりにアジトを突き止め急襲するGUTS.やがて等身大のティガも加わり格闘戦に...  

今回、印象に残った台詞

ーーー

重箱の隅

 ホリイ開発のバリアカートリッジも急遽開発したにしては、ちょっとご都合主義的オーバーテクノロジーのような気がします.さらにいうと、縮小された人間が後で元に戻せたというのも簡単すぎて解せないです.TPCの科学力でドラえもんにみたいに拡大縮小できるのなら、武装兵士を交代制で50mに拡大して待機させておけばウルトラマンがいなくてもどーにでもなるでしょう.人間の科学力でそんなことができるようになったとすると以後の物語が破綻してしまいます.昔のシリーズならいざ知らず、ウルトラマンティガはエピソード感のつながりにも気を使っているようにみえていただけに残念.

 

◆ 第14話「放たれた標的」◆

脚本/中島一嘉、村石宏實、特技監督/村石宏實、監督/村石宏實.
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満足度: ★

怪獣、星人など:

ムザン星人

鑑賞メモ

哀しい運命を切り開くべく必死にひた走るルシアがいい.地球の言葉が話せないという設定なので台詞もほとんどないのがよい効果を生んでいる気がする.しかし、途中、ルシアが恋人のもとに向かうためGUTSの基地を脱出するときに電撃を使うのですが、その時にルシアに悪者っぽくニヤリとさせるシーン、サスペンスを盛り上げるためとは言え整合性のない演出には疑問を感じます.

あらすじ

主人公:ルシア(とダイゴ?)

ダイゴは宇宙人に襲われた少女ルシアを助ける.彼女はハンティングゲームの獲物として地球に放たれたのだった.いったんはGUTSに保護されたルシアだったが、同じく標的として放たれた青年のもとに駆けつけるため基地を抜け出す.しかし、出会う前に青年は狩られ、ルシアも結局追いつめられダイゴの目前で爆殺されてしまう.ダイゴの怒りが爆発する.

 

今回、印象に残った台詞

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◆ 第15話「幻の疾走」◆

原案/円谷一夫、脚本/武上純希、特技監督/高野宏一・川崎郷太、監督/川崎郷太.
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満足度: ★★★

怪獣、星人など:

ガゾートII

鑑賞メモ

マユミ役石橋けいの入魂の演技.タクマの演技が弱いのが残念.ほんもののレーサーだからしょうがないよね.この話でクリッター3部作第2話も悲劇で終わったことになる.はなし自体は「オールウェイズ」や「ゴースト(ニューヨークの幻)」なんかを思い出しますね.あれは幽霊の側から描いたお話ですがこれは生きている人間からみた話ですね.(<映画と30分番組を比べるのもどうかと思うが...)

この回でダイゴは左腕を怪我してギブスをはめています.なんでも役者さん本人がコンサートで骨折したそうな.だから次の16話でも包帯しています.

この話とパラレルな展開を見せる話が「ウルトラマンダイナ」で作られてます.その作品では青木琢磨さんの弟の治親さんも登場.

そのあと琢磨さんが練習中の事故で大けがをしたと聞きました.いつの日か医療技術が進んで、またバイクに乗れるようになることを願っております.

あらすじ

主人公:シンジョウ・マユミ

マユミの彼氏・バイクレーサーのアオキタクマが日本に帰ってくる.「大事な話」があるのでマユミの兄のシンジョウ隊員に会いたいという.ルンルン気分で空港に迎えに行くマユミ.しかし、タクマの搭乗するゴリガン航空206便はガゾートに襲われる.太陽光ーマイクロ波発電システムのマイクロ波によりクリッターが再び怪獣ガゾートと化していた.

怪我をおして戦闘に向かうシンジョウ隊員.ガゾートが空港近くのマイクロ波受信システム基地付近に舞い降りる.GUTSはマイクロ波発生器を使い怪獣を空き地へと誘導しようとする.しかし、その途中、怪獣の光弾の爆風で気絶しているマユミを発見する.マユミを見つけてクルマを止めたところを怪獣に攻撃され移動不能になるシンジョウとダイゴ.

 そのとき爆音を轟かせバイクに乗ったタクマが現れる.マイクロ波発生器を受け取り囮となるタクマ.シンジョウはマユミを救出し、ダイゴはウルトラマンとなる.ガゾートが倒されたあとタクマがマユミに突然別れを告げる.タクマの姿は霧の中に溶けていく.タクマは既にこの世の人ではなかったのだ.泣き崩れるマユミ.

今回、印象に残った台詞


ホリイ「人間の霊魂はプラズマや、ちゅう説がある.ガゾートの強力なプラズマエネルギーがタクマくんの魂に反応して...そないな理屈なんてどないでもええか...」

重箱の隅

電磁波

この話、あらすじはともかく、設定面ではうまく現実の科学ネタや疑似科学ネタを取り入れて電磁波-クリッター-プラズマ-幽霊と引っ掛けたアイデアは巧みと言うべきかも知れません.

工学/マイクロ波発電

まず、太陽光ーマイクロ波発電システム.これは現実に研究が進められているものだそうです.私がこのシステムの話を聞いたのはかれこれ20年以上前になります.宇宙ステーションの太陽電池で発電した電力をマイクロ波(電子レンジでも使っている電磁波の一種)に変換して地上の受電機に送るという奴です.最近でも日本やアメリカで研究されているようです.いったん稼動してしまえば太陽光線というクリーンな資源を利用した発電システムとなるのがウリです.ただ、マイクロ波の伝送効率が目下の最大の問題だとか.ティガの世界ではマイクロ波がクリッターに悪影響を及ぼしたため公害フリーとはいかなかったみたいですね.そういえば、最近、電子機器や高圧送電線の発する電磁波が健康に悪影響を及ぼす可能性が指摘されていますね.そんなところからクリッターの怪獣化のネタが考えられたのかもしれません.

工学/破壊的な電磁誘導現象

さらに、クリッターが集合した怪獣ガゾートの発する強烈な電磁波の影響で電子装置が狂うために最新兵器が使えないという会話が劇中で出てきます.これは昔なにかの本で関連する話を読んだ事があります.核爆発で放射される電磁波で電子機器が狂う恐れがあり、戦闘機などの電子部品は厳重に遮蔽するか、一部の回路を真空管でバックアップしておかねばならないのだそうです.TPCの世界では核兵器が廃絶されているみたいなので防御が甘いのでしょうか?それはともかく、この電磁波の影響でマユミの自動車が止まってしまいます.それでマユミが危機に陥いるというドラマ上での重要なきっかけなわけですが、これも最近の自動車のエンジンがすっかりコンピュータ制御になったことを上手に利用しています.昔の自動車なら単純な機械制御なのでエンコしなかったでしょう.GUTSのクルマは遮蔽済み?(<ホントか?)

疑似科学?/プラズマによる怪奇現象

そして、面白いのがホリイの締めの台詞での霊魂=プラズマ説.プラズマとは正と負の電荷を持った多数の粒子がバラバラに運動している状態のことですが、いわゆる電離した気体もこの仲間だそうです.(固体プラズマというのもあるらしい.)この気体プラズマを実験室でつくるのにマイクロ波を使う事があるようで、この辺で話がつながってくるようです.さて、某教授の説によると、人魂、UFOなどの怪しい動きをする発光体を自然に発生したプラズマだと考えるとつじつまが合うことが多々あるということです(全部が全部、プラズマであり、他の物理現象ではあり得ないというのは極論だと思います.).このヒトダマ=プラズマ説は要するに「幽霊の正体みたり枯れ尾花」という事なのですが、誰かが逆手にとって「霊魂は存在していて、その物理的な基盤はプラズマである.」という疑似科学的な解釈が一部のオカルトマニアの間でなされています.これを利用してクライマックスのゴーストの出現に説明を与えているわけですね.

以上のように見ていくと、電磁波をキーにして物語の中の主要なイベントが起きている事に気が付かされます.おそらく色々と下調べをしたのでしょう.設定面からみると意外に力作ですよね.この話.



◆ 第16話「よみがえる鬼神」◆

脚本/川上英幸、特技監督/高野宏一・川崎郷太、監督/川崎郷太.
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満足度: ★★★★

怪獣、星人など:

宿那鬼

鑑賞メモ

シリアスな前話と変わってコメディの秀作.無責任な侍の亡霊と周囲とのやりとりがおかしい.
カメラアングルも凝りまくり.実相寺風のアングルもある.只の立ち話や歩きながらの会話でさえもあっちからこっちから...スクナ(宿那)山中とGUTS本部では画面の彩度さえ変えてありメリハリをつけている.そうして飽きさせない画面を作っておいて台詞のやりとりのおもしろさを追求した作品.こそ泥役の怪物ランドの2人も可笑しい.(怪物ランドのもう一人の赤星氏は「オビコを見た!」に出演.これも名作)

ちなみこのスクナ山は「蜃気楼の怪獣」では山火事になっちゃいます...

景竜が「つわものは孤独だ」とか暗示をかけるから、「もっと高く!」でダイゴはレナに怒られるようなことになるんだ.(<そうか?.)

 小説・ウルトラマンティガ「白狐の森」川上英幸著・オークラ出版でも錦田小十郎景竜が登場してます.(ウルトラマンコスモス第18話「二人山伝説」にも名前だけ登場)

あらすじ

主人公:ダイゴ&錦田景竜

3人のこそ泥によってスクナ山中の武将・錦田小十郎景竜の祠から鬼神を封じているという刀が盗み出された.その夜、鬼神は復活.異変を察知した錦田景竜の霊はこそ泥の一人にムリヤリ憑依しスクナ山にとってかえす.しかし、鬼神が完全復活したとみるやあっさりダイゴに退治するようにいって消えてしまう.

 鬼神とウルトラマンの大立ち回り.ようやくウルトラマンは鬼神の首級をあげるが、油断を突かれて鬼神の生首に喰らいつかれる.そのとき景竜の鬼神封じの刀が一閃し、鬼神の生首を倒す.やれやれ.逮捕され連行されていくこそ泥が景竜の武人の残した心得をダイゴに伝える.(今回、印象に残った台詞参照)

今回、印象に残った台詞


景竜「案ずるでない.峰打ちじゃ」
ダイゴ「でも血が出てますよ?」

ダイゴ「どうしてちゃんとトドメささなかったんですか?」
景竜「.....いやあ、面目ない.」

「もののけが現るるは事の道理なり、されどもののけを打ち破らんとする心、それさえあれば百戦して危うからず.」
「兵(つわもの)は孤独だ.兵は勝ち続けなればならない.そのために孤独になる.耐えられるかな?」

重箱の隅

 タイトルでは鬼神とされる宿那鬼、頭の前後に顔があり、剣を振り回すのが印象的でした.さて、この宿那鬼と似た人物が登場する話が飛騨地方に伝わっているそうです.仁徳天皇の時代、飛騨に両面宿儺という有力者がいたが、この人は頭の前後に顔があり、胴には手が4本、足も4本ついており、2刀流で、力が強く動きも俊敏な英雄で朝廷に従うことなく、朝廷の鎮圧征服軍とよく戦ったが善戦虚しく武振熊命に美濃で捕われた.武振熊命は降伏を要求したが両面宿儺は拒否したので首を刎ねて処刑したということです.日本書紀にも両面宿儺が皇命に従わず人民から掠略めていたので武振熊に誅殺させたとあるそうです.しかし、地元からは慕われていたようで丹生川村や他の美濃・飛騨地方の一部では「両面さま」「両面僧都」 などと尊称して信仰の対象になっているとのことです.(参考文献はこちら



◆ 第17話「赤と青の戦い」◆

脚本/宮沢秀則、神澤信一、特技監督/神澤信一、監督/冬木椴
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満足度: ★★

怪獣、星人など:

アボルバス、レドル

鑑賞メモ

孤独で優しくそして芯のしっかりした独居老人のお婆ちゃん.そのお婆ちゃんがすばらしい.

あらすじ

主人公:おばあちゃん(失礼!)

スタンデル星では昼の種族と夜の種族が覇権を争っていた.戦いが続く中、彼等は昼夜を問わず戦える兵士を調達しに地球人を誘拐しにやってきた.

 しかし、昼の種族の使いレドルはふとしたことから知り合った独居老人の老婆の優しさにうたれ.GUTSに協力し囚われの地球人の救出作戦に協力することとなる.GUTSはあんまし役に立たなかったがウルトラマンとレドルの活躍により夜の種族の使いアボルバスは倒され、誘拐されていた地球人は解放される.老婆にテレパシーで別れを告げレドルは宇宙に帰っていった.

今回、印象に残った台詞


「スタンデル人?しらないねえ...私が知っているのはアメリカ人とフランス人と....」

「いいよ、いいよ.何処の国のもんだって.」

「乱暴はいけないよ.何があっても.」



◆ 第18話「ゴルザの逆襲」◆

脚本/右田昌万、特技監督/神澤信一、監督/冬木椴.
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満足度: ★★

怪獣、星人など:

ゴルザ(強化)

鑑賞メモ

災害+怪獣映画.話のスケールの大きさだけで1話持たせてしまった...まあ、雰囲気出てたから良しとすべきですね.だって、やっぱり単純に面白かったもの.オンエアはお正月だったというからストレートな怪獣モノを心がけたのでしょうか?

 後にウルトラマンダイナで、この事件の時に後のスーパーGUTS隊長が住民の避難に当たっていたことが判明.

あらすじ

主人公:GUTS

霧門岳が大規模な噴火.地底のマグマの流れが異常であるためダイゴとシンジョウは地底探査車両ピーパーで探査に向かう.冷凍光線でマグマの流れを変えることに成功するが、地底ではゴルザ(第1話で取り逃がした怪獣)がマグマのエネルギーを吸収していた.

 モンスターキャッチャーでゴルザの居場所を捕捉したGUTSはドリルビームでゴルザを攻撃.地上にあぶり出す.TPCの装備ではゴルザに歯が立たなかったが、ウルトラマンの必死の努力により倒すことができる.倒れたゴルザの体は噴火口に投げ込まれた.

今回、印象に残った台詞

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ウルトラマンティガ・ピーパー
メカを描くのは苦手.

重箱の隅

地底探査車両の見せ場を作ろうと苦心した上でのことだと思うのですが、地底シーンの難しさが浮き彫りになってしまったんじゃないでしょうか.惜しいですね.

なんだが地底の空洞で溶岩がさらさらと河のように流れています.もちろん、そういうことはあり得るとは思うんですが「マグマ」というより「溶岩」ですよね.まあ、言葉の問題はさておくとして、地底の空洞でさらさらと流れるような溶岩は圧力は高くないから止めても噴火には影響ないような気がします.逆に噴火に関わるようなものは、標高の高い山頂から大地を裂いて噴出するほどの高圧になっているはず.これを冷やして止めたところで内圧が高くなってかえって危険な状態になる可能性さえあります.なにか劇中で語られていないややこしい理由があったに違いありません.(^^;)(地底の空洞のおかげで絵的にはずいぶん良くなってますけど.)

 あと、冷凍光線だのドリルビームだのとなんだか訳の分からないビームが出てきてました.ウルトラ名物といえばそれまでですが、あまり感心しませんね.もうちょっとそれらしさを考えてくれると良かったのですが...それに、他の話にも液体窒素弾,液体窒素ビームとかいろいろ出てきて多少ちぐはぐ.(前にも書きましたが、私は冷凍光線が個人的に嫌いです.)あと、ドリルビームなどという便利なものがあるなら、わざわざピーパーの掘削機で行かなくてもドリルビームでトンネル掘ればいいのに...とか思ってしまいました.(もっともドリルビームはランニングコストが高く、滅多に使えないのかもしれませんが.)



第19話「GUTSよ宙(そら)へ(前編)」
第20話「GUTSよ宙(そら)へ(後編)」

脚本/小中千昭、特技監督/村石宏實、監督/村石宏實.
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満足度: ★

怪獣、星人など:

ゴブニュ、ゴブニュ(ギガ)、ゴブニュ(オグマ)

鑑賞メモ

敵が「天空の城ラピュタ」のパクリなんで脱力.話はもうどうでもいいです.ティガの時代ではマキシマオーバードライブのお陰でやっとこさ月面に基地が造れるレベル.その約2年後、火星開拓計画始動.7年後のダイナの時代にはネオ・マキシマオーバードライブにより太陽系の果てまで人類が進出.要するにマキシマオーバードライブは偉大な発明だったわけです.

 しかし、なんですね.20話まですすむと1話では信号弾しかなかったGUTSが、マキシマ砲、デラク砲 (Dirac?)、テキサス砲、レーザービーム、液体窒素ビーム、冷凍ビーム、レールガン、ハイパードリルビーム、赤外線自動砲台ときたもんだ...恐るべし.

 そうそう、レナ、ティガにダイゴ救出を頼んだり、生還したダイゴに抱きついたり、ダイゴ大好きモード全開でしたね.

 特撮的には機械島からの雷撃(魚雷の投下ではなく、本当に雷を落とす.)で爆炎が沸き起こるシーンが迫力でした.

あらすじ

主人公:ダイゴ

陽子・反陽子対消滅エンジン・マキシマオーバードライブがヤオ博士の手で実用化の段階を迎えようとしていた.人類がこの新たな力を手にしようとしたそのとき、それを阻止すべく「天空の城ラピュタ」みたいな謎の浮遊機械島と「天空の城ラピュタ」のロボット兵みたいな機械人形が攻撃を開始した.

マキシマオーバードライブを搭載した空中戦艦ARTDESSEI号が衛星軌道上から雷撃を加えてくる機械島に挑み、ウルトラマンがロボット兵の合体した「巨神兵」の骨みたいな巨大機械人形と戦いを開始した.しかし、アートデッセイは機械島に幽閉され、ウルトラマンは巨大ロボットと相討ちになる.ユザレの幻にも諭されウルトラマン一人で戦ってもダメだと悟るダイゴ.

 基地に残ったヤズミ隊員の解析により機械島や機械人形はマキシマオーバードライブに反応して行動を起こすことが判明.ならば逆位相で動くもう一つのマキシマオーバードライブを同時に起動すればいい(<なんじゃ、そりゃ!).マキシマオーバードライブ実験機(後にスノーホワイトと命名)で機械島に向かうダイゴ.逆位相作戦が功を奏してアートデッセイは脱出に成功.ついでに何故か今度はティガはロボット兵に勝てるし、どさくさに紛れて波動砲みたいなマキシマ砲も完成しGUTSは機械島にも勝てるようになる.かくして人類の宇宙開発時代の基礎は築かれたのだった.

今回、印象に残った台詞


全てが終わり、ブリッジに現れるダイゴ「ただいまー」
泣き顔でダイゴに抱きつくレナ.
ホリイ「俺も抱きついたろか?」

重箱の隅

爆破

 通常兵器で歯が立たないと言われる機械島の外装を小型の爆弾でいとも簡単に爆破するダイゴ.外装に密着させて爆破すると防御メカニズムがうまく働かないのでしょうか?単純に分厚いだけの外装っていうわけじゃなさそうですが、謎ですね.外装の見た目は岩なんですけどね.

マキシマ

 マキシマオーバードライブについては特集コーナにまとめました.ご覧下さい.



◆ 第21話「出番だデバン!」◆

脚本/太田愛、特技監督/北浦嗣巳、監督/北浦嗣巳.
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満足度: ★★

怪獣、星人など:

エノメナ、デバン

鑑賞メモ

こころ暖まる話です...デバンという名前は、「出番だ」という声をデバンが自分の呼び名だと思いこんだことから命名...

あらすじ

主人公:イベンターの一座

人間を凶暴化させる粒子をはく宇宙人が出現する.しかし、その粒子を無力化する能力をもった小さな怪獣デバンがいた.彼は怪獣でありながら、心優しい旅芸人の一座に拾われ人間の間で役者として暮らしていた.デバンの活躍により宇宙人を倒すことに成功するティガとGUTS.旅芸人の一座の座長は機転をきかせ、デバンが死んでしまったように見せかけTPC科学者陣の追求をかわす.数日後、元気なデバンが写った写真がダイゴの元に届く.

今回、印象に残った台詞


ダイゴ「この星で生きろよ.デバン.」



◆ 第22話「霧が来る」◆

脚本/長谷川圭一、特技監督/北浦嗣巳、監督/北浦嗣巳.
ウルトラマンティガ・ホリイ隊員
似顔絵も苦手m(_ _)m

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満足度: ★★★

怪獣、星人など:

マグニア

鑑賞メモ


例えルックスがなくても、前向きで頼りがいのある男はもてるのだという話.(<ホントか?)第4話「サ・ヨ・ナ・ラ地球」で死んだ?江崎博士の娘・ミチル登場.彼女はこの後、ホリイとつき合うことに.そしてウルトラマンダイナにもホリイと共に登場する息の長いキャラクターになるのであった.今回のホリイはかなりかっこいい.

あらすじ

主人公:ホリイ

人里離れた宇宙開発センターとの連絡が途絶した.周囲のエリアに入ると航空機にも異常をきたす.墜落したホリイとダイゴはバイクで宇宙開発センターを目指すことに.途中二人は若い女性ミチルを助ける.彼女は霧と共に現れて人間に取り憑く宇宙生物に襲われたのだった.途中立ち寄った村ではその宇宙生物のために村人が全員ゾンビのようになっていた.ホリイとミチルは宇宙開発センターに向かい、ダイゴは基地との連絡のために引き返す.しかし、ダイゴは途中で襲われて気絶し川に流されてしまう.そして、ホリイとミチルも宇宙開発センターで孤立しピンチに...ミチルを励まし最後まで諦めないことを教えるホリイ...結局、宇宙生物は怪獣化するが、意識を取り戻したダイゴがウルトラマンに変身してこれを倒す.ミチルは別れ際、ホリイの頬にキスをする.ホリイがもてている様子を見て愕然とするシンジョウ.

今回、印象に残った台詞


ホリイ「わしらの世界は滅びたりせぇへん.」
ミチル「どうして? なんでそんなこと言えるの?」
ホリイ「GUTSがおるからや.」

ホリイ「人間なめたらあかんで〜!」

シンジョウ「あぁっ!どういうことだよ!」
レナ「泣くの? おー、よしよし(^^)/~ (_ _;)」
ムナカタ「どうやら惚れ薬は完成していたようだな.」

重箱の隅

劇中でミチルが読んだ事があるというホラー小説はスティーブン・キングの「霧」だそうです.私は読んだ事がありませんけど.



◆ 第23話「恐竜たちの星」◆

脚本/武上純希、特技監督/大岡新一、監督/岡田寧.
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満足度: ーーー

怪獣、星人など:

ウェポナイザー

鑑賞メモ

この話は復讐の空しさを訴えているのでしょうか?人類以前に地球に正当な原住民(恐竜人類)がいたという設定は、セブンの「ノンマルト」を思い起こさせますが今回は何が主眼なのかよくわかりませんでした.見せ場というか描きたかったテーマはなんだったんでしょうか?

また、サスペンス部分では2体の怪獣「ウェポナイザー」が接近すると体内の中性子爆弾が爆発するという設定もちょっと不可解.何億年も前に何を考えてそんな回りくどいシステムを作ったんでしょう?それに、地球の生命の半分を死滅させるような強力な中性子爆弾を使うということは、ナーガという異星人は地球環境に壊滅的な影響を与えるのをはじめから覚悟しているわけですよね.だとするなら、何億年も前の骨董品のサイボーグ恐竜をつかったり、恐竜人間をわざわざ2人だけ送り込んだりしなくてももっと直接的に自分で爆撃したらどうなんでしょう?不条理な作戦を展開するからには、暗い情念なり怨念なりを晴らすとかの感情的な理由がありそうなもんですが、その点もはっきりしませんでした.謎だ.昔のウルトラシリーズ並に不条理の多い作品でした.

とはいえ、最後に恐竜人間アダム&イブとダイゴの間に和解が成立するところが、ティガらしいと思いました.(というか、ダイゴらしい.)無理矢理、悲劇仕立にして人間の醜さを抉り出す問題作を気取らないところだけはgood. 人間や社会の醜さを告発する問題作というのも昔ならかなり意味があったと思うんですが、今の時代にそんなことしても何にもならないと思うんです.好景気で浮かれている時代ならともかく.今の時代、世相は暗いし、人心も荒みがちだし、こういうときは、それを乗り越える光や希望を描く事が大事だと思うんですよ.

あらすじ

主人公:ダイゴ、恐竜人間アダムとイブ

氷河の中からサイボーグ恐竜が発掘された.時を同じくして現れる恐竜人間アダムとイブ.彼らは地球を受け継ぐべき正当な種族として送り込まれたのだった.彼らを送り込んだのは異星人ナーガ.侵略兵器としてサイボーグ恐竜を操るアダム.しかし、サイボーグ恐竜の体内には地球上の半数の生命を死滅させる中性子爆弾が内蔵されていた.それを知り動揺するイブ.ナーガの陰謀はティガにより阻止され.アダムとイブはダイゴの説得を受け入れ、新天地をさがし宇宙へと旅立っていった.

今回、印象に残った台詞



◆ 第24話「行け!怪獣探検隊」◆

脚本/平野靖士、特技監督/大岡新一、監督/岡田寧.
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満足度: ★★

怪獣、星人など:

リトマルス

鑑賞メモ

子供の人物造形が古くさいという意見もありますが、私はそれはそれでお約束としてみてました.
 やんちゃだけど活力にあふれる子供たちの冒険というのは見ていてこちらも楽しくなります.彼らの魅力がそのままこの作品の魅力でしょう.そういう彼らが、大人だけでなく他の子供たちからも浮いているという点が実は現代的なのかも.

多分、作り手は子供の人物造形が古いのは百も承知で、その上で確信犯的にやっているのではないでしょうか?そんな気もしました.あの子供たちの人物像は、今はおじさんとなってしまった人たちの心の中にだけ存在する幻影でなんでしょう.だからかえって私の琴線に触れたのかもしれません.ただ、ちょっとテンポというかテンションが今ひとつではありましたね.

仲間のおチビさんを守るために勇気を出して、手製のパチンコひとつで怪獣に立ち向かう少年のシーンがかっこいい.(もちろん、効果は全くない.)

 子供たちのいたずら好きに手を焼きながらも、ちゃんとつきあってやり、大事な場面できっちり信頼してやるダイゴのいい人ぶりに好感が持てました.歴代ウルトラマンのなかでも屈指のいい人ですもんね、ダイゴ役は長野氏のはまり役ですよね、ホント.

ウルトラマンティガ・リトマルス
触手は2本あるけど、
ツインテールじゃないよ.

あらすじ

主人公:ダイゴ、怪獣探検隊の皆さん.

やんちゃな子供たちのグループが遊んでいるときに怪獣の声を聞く.通報を受けたGUTSはダイゴとホリイを調査に向かわせるが、子供たちのいたずらの歓迎を受けたホリイはカンカン.声の主、怪獣リトマルスは過去の公害の影響が生み出した怪獣だが、いたずらグループの子供たちの証言を誰も信じない.とうとう怪獣の声は電線の風鳴りを聞き間違えたのだという事にされてしまう.いったんは帰隊したダイゴとホリイだが、ダイゴは思い直して現地に戻る.ダイゴは子供たちを信じたのだ.そのころ、子供たちは怪獣の声のする穴に爆竹を投げ込んでいた.暴れだす怪獣.危ないところにダイゴが到着し子供たちをトンネルの中に避難させる.そしてダイゴはティガに変身する.しかし、苦戦するティガ.そのころ、トンネルの中では子供たちの中で一番小さい女の子が高熱を出しぐったりしていた.そこへティガを振り切りトンネルに迫るリトマルス.子供たちもチビさんを守るためにトンネルの中から勇気を出して応戦する.(効果はあまりなし.)やがて、ホリイがリトマルスの酸を中和するミサイルをもって到着.このミサイルにより形勢は逆転.リトマルスは倒される.ダイゴに信じてもらえた子供たちは明るさを取り戻す.しかし、やんちゃは相変わらず...

今回、印象に残った台詞

重箱の隅

怪獣が出現する町の名前が利戸間町、怪獣の名前がリトマルス.体が赤いときには酸を吐く.アルカリ弾を打ち込まれると体が青くなると酸を吐けなくなる.つまるところリトマス試験紙が元ネタですが、こういうのはある種の冗談としては面白いと思います.やりすぎるとしらけますが、今回はぎりぎりの範囲内ではないかと.でも、中性になると無色ですよね本当は.強アルカリも危険だから青くなったからといって安全とは言えないんですけど、今回のリトマルスは酸しか吐けない体質みたいでよかったですね.(^^;)



◆ 第25話「悪魔の審判」◆

脚本/小中千昭、特技監督/村石宏實、監督/村石宏實.
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満足度: ★★★★

個人的に評価の高い25話、27話、28話はDVDやビデオでは同じ第7巻に入っています.お勧めです.

怪獣、星人など:

キリエロイドII

鑑賞メモ

これは面白い話でした.第3話に続き、キリエル人来襲. 第3話では、預言の名を借りた予告爆破テロで恫喝しつつ、人類が光の巨人を認めないように迫ったキリエル人.今回は天使を出現させて自らを誇示し、ウルトラマンティガこそが悪魔であると人々を煽動します.裏設定ではキリエル人は中世では悪魔のモデルにされた存在だそうです.悪魔らしく、人間をたぶらかしキリエル人をあがめるようにしむけることが彼らの最重要関心事であるようです.だから、わざわざティガを衆人環視の前で正面から打倒することにこだわったりしています.「人間の姿でキリエルの神々に刃向かおうなんて思い上がりもいいところだ.早く巨人になりな!」とか言ってキリエルの女性預言者が奇麗な御足でダイゴの肩をグリグリ踏んづけていましたよね.このような独特の敵役の設定が単純に暴力的に強い敵よりもずっとドラマを緊迫感のあるものにしてくれたと思います.ホラーが得意の小中脚本の面目躍如といったところでしょうか?また、3話同様、キリエロイドとティガの夜間戦闘が映像的にも美しく仕上がっています.

ウルトラマンティガ・イルマ隊長
私の画力じゃ、
やっぱりイルマに見えないか....
すいません.

 シリーズ的にも重要なシーンがありました.今回の敵役がキリエルということもあってイルマ隊長が主人公ですが、イルマ隊長の過去が明かされました.イルマ隊長の夫(ミウラ・カツヒト)が実験事故で死亡した時、イルマ隊長は地球外生命の交信を解読する極秘任務についていて家に帰れなかった.そのため、義理の母に一人息子のトモキを取り上げられて会わせてもらえなくなった.今のトモキ君は小学生ですが、3話でイルマ隊長の机にあったトモキ君の写真は幼児の姿でした.それにはそんな理由があったんですね.結構、辛い設定です.でも、隊長は「辛いのはあの子の方よ、貴方なら判るでしょ?」って言ってました.(「貴方なら判るでしょ?」はレナに向けたものですが、これは7話で語られたレナの過去、TPCの仕事で多忙な父親に顧みられなったことを指しています.)

そして、もう一つ重要なのは、イルマ隊長のウルトラマン感が徐々に変わるきっかけのエピソードにもなっていることでしょう.はじめ人類を導く神のような存在と見ていたのが、人間の光がなければウルトラマンも戦えないんだという認識が生まれています.さらに、ラストでティガが群集に向かってサムアップして歓声に応えるという人間臭い動作を見せます.ものの本によると、ウルトラマンの人格をどういう風に設定するかはスタッフ間で綱引きがあったけど、このサムアップポーズを監督が勝手にやってしまったことで脚本の小中さんが観念したそうです.ドラマの中でも裏でも「人間ウルトラマン」が固まりつつあるころの作品であったようです.

あと、シャーロックがダイゴの前から走り去る直前のシーンで、


レナ「傷の手当てしてあげられなくってごめんね」
ダイゴ「俺のことはいいよ」
レナ「終わったらデートしよ.」

ってとこもお気に入りです.人によっては「終わったらデートしよ.」があまりに場違いでアホな台詞に聴こえるということらしいのですが、私には色々と言外の意味が感じられて好感触でした.言外の意味とは、例えば、「厳しい闘いになるだろうけど、ちゃんと勝って、生きてもう一度会おうね.」とかそんなんです.って言うか、このシーン、レナからダイゴへの愛の告白ですよね?あまりにもさり気ないですけど.これまで、レナは時々ダイゴに気があるような描写がありましたが、ダイゴには今ひとつ通じているのかいないのか判らん状態でしたもんね.(6話、9話、12話、20話とか)

あらすじ

主人公:イルマ&トモキ、ダイゴ

 メトロポリスシーンでは、天使が現れるという噂でもちきりだった.TVの取材に、「天使様は光り輝いておりました・・・」と答える老婆.イルマの義理の母だ.そして、イルマの自室には「おばあちゃんを助けてください」という息子のトモキからのボイスメールが届いていた.久しぶりに息子と義理の母の住む家を訪ねるイルマ隊長.


おばあちゃん「わたくし達を導いてくれる方がもうすぐ地に降り立つのよ.」
イルマ「天使、ですか?」
おばあちゃん「カツヒトも帰って来るかもしれないわ.」
イルマ「あのひとはもう帰らないんです...死んだんですから.」

 やはり、義理の母の言動がおかしい.シャーロックに戻ったイルマはフィールドスタンバイ中のダイゴとレナと出会う.そこへ部屋から抜け出したトモキが現れ、天使を見た人たちが皆おかしくなっていると訴える.
 その後、浜辺でレナに過去を話すイルマ.離れて見守っていたダイゴに「ティガ!」と呼びかける不審な声。マントを被った女性預言者が、ダイゴに攻撃を仕掛けズタボロにする。
 TVの街頭取材の中、現れる巨大な天使の姿。第3話に登場したキリエルの男性預言者がTV回線に割り込んできて人々に告げる.最後の審判に備えて、本当の悪魔=ウルトラマンティガを倒せと呼びかける.預言者の呼びかけに唱和する群衆.

 その頃、ダイゴは、女性預言者に「人間の姿でキリエルの神々に刃向かおうなんて思い上がりもいいところだ.早く巨人の姿になりな!」といたぶられていた.「人間は弱くない!」と言い返すダイゴ.やがて、傷ついたダイゴをイルマとレナが発見.しかし、そこで空には地獄の門が現れ、男性預言者が「天使を迎え入れるのです。門を開くのです!」と呼びかける。再び唱和する群衆.怪我をしているダイゴを残し、出撃するGUTSの面々.
 ダイゴはビルの影でティガに変身する.呼応して現れるキリエル人の戦闘形態キリエロイド.前よりもおぞましい姿となっている.今度のキリエロイドは、ティガのタイプチェンジに対抗して形態変化することができ、強い.完全に圧倒されるティガ.ティガを叩きのめしたキリエロイドは地獄の門を開こうとする.イルマの発案でGUTSは光をティガに照射して蘇らせようとする.しかし、光量が足りない.
 イルマはヤズミに命じてTV回線に割り込ませ、群衆に訴える.「ティガに光を、光を与えてください!」我に返った人々が手に手に明かりをもって駆けつける.ひとつまた一つとティガに集まる光.すると突然、その地区の電圧が上がりビルの照明の光量が跳ね上がる.トモキが得意のハッキング技術を発揮してシステムを操作したのだ.
 人々の想いのこもった光を受け復活するティガ.今度はティガがキリエロイドを圧倒し、地獄の門ごとまとめて粉砕した.

 後日、ハッキングの件でイルマはトモキを訪れる.トモキに「ご免なさい.ママ」と言われて、ママという呼びかけに感激するイルマ.
平和を取り戻したように見える光景.しかし、エンディングでは落ちていた天使の羽を拾い上げて、そっと泥を払う女性の姿が...

今回、印象に残った台詞


イルマ「かなわないのかもしれない.」
ダイゴ「弱気になったら負けです.ウルトラマンだって、人間がその力を信じなければ光になって戦うことなんてできない.」
イルマ「光...」

重箱の隅

美しい

今回は夜の死闘以外にも特撮的にも魅せるシーンがいくつかありました.まずは、冒頭の空中に現れる巨大な天使の姿、神々しくもあり不気味でもあり絶妙なバランスの映像だったと思います.次は、公園でダイゴを呼ぶキリエルの女性預言者が空中に浮遊しているシーン.なんてことはないのかもしれませんが、オカルトっぽい感じがして個人的には好きなんです.他には、傷ついたダイゴをおいてイルマとレナがシャーロックで前進するシーン.走り去るシャーロックを見送り、横道へとダッシュしていくダイゴ.そして、ビルの影から立ち上る変身の閃光.この一連のカットはティガの変身シーンの中でも1、2を争う美しさだと思います.

メグミとカツヒト

 そうそう、某ムック本に出ていた制作スタッフ監修のTPC年代誌によると、GUTS ウィングに搭載されているウィングシステムの開発中に事故が起きてテストパイロットが死亡していることになっています.このテストパイロットの名前がミウラ・カツヒト.さて、今回、おばあちゃんとイルマの会話でイルマの亡夫の名前がカツヒトであることが判りました.さらに、トモキとおばあちゃんが住んでいる家の表札が「三浦」.とすると、イルマの言う夫の実験事故とはウィングシステムの開発中のものである可能性が大.GUTSの面々はそうとは知らずに隊長のダンナが命と引き換えに開発した飛行機を飛ばしているわけですね.なかなか人に歴史ありです.こういう肉付けがキャラクターを生きたものにしていくんですよね.ティガという作品はサブキャラクターを本当に大事にしてちゃんと描こうとしていると思います.そこが魅力です.また、イルマもただ「実験事故」というだけにとどめているのが控えめで大人を感じさせます.

未来の足跡

 あと、かなりどーでもいいことなんで恐縮なんですが、浜辺でのイルマとレナが歩きながら会話するシーン、きっちりリハーサルしたみたいで地面にこれから二人が歩くコースに足跡がくっきりついています.既にある2筋の足跡にそって2人が歩くのはちょっと変.いいシーンだけにリハーサルの後は足跡を消しておいて欲しかった.それから、この回で初めて気が付いたんですが、隊長の制服姿、靴がすごいハイヒールのブーツなんですね.スタイルがよく見えるのはいいのですが、ハイヒールでクルマ運転したり、戦闘機に乗ったりするの?あるいは乗り込んでから靴を脱ぐのかな(^^;). (細かい事ですいません.)

絵画(一口メモ)

 人々からの光でティガが再び立ち上がるシーンの前景のビルの壁面に、そのティガと同じポーズをした絵画が掲げられていました.ティガ関係のものの本には「アダムの蘇生」という絵だと掲載されていましたが、誤りです.正しくはミケランジェロのシスティナ礼拝堂天井画の一部で,「アダムの創造」です.土から作られたアダムに神様が命を吹き込む場面で、別に蘇生させているわけじゃありませんものね.ミケランジェロ以外にも「アダムの創造」という作品はいくつかあります.西洋ではとても有名なモチーフらしいです.

 ちなみに、2004年9月現在、GoogleやYahooで「アダムの蘇生 ティガ」で検索をかけるといくつかのページが見つかりますが、「アダムの創造 ティガ」で検索するとヒットしません.ということはですよ.この「アダムの創造」のタイトルを訊かれて「アダムの蘇生」と答えたならば,十中八九はティガファンかティガファンの知り合いとみて間違いないんではないでしょうか?



◆ 第26話「虹の怪獣魔境」◆

脚本/右田昌万、特技監督/村石宏實、監督/村石宏實.
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満足度: ★

怪獣、星人など:

シルバゴン、ガギII

鑑賞メモ

前回25話ほどは燃えませんでしたが、ハートウォーミングな話でした.家族から不満ばかり言われて立場のないお父さんが奮闘し、家族の絆を取り戻すという展開.

 お父さんとムナカタリーダーの最後の掛け合いがポイント高し.大人の会話.


お父さん「私の宝物を取り戻せました.」
ムナカタ「そりゃよかった.あれも私の家族のようなものです.」

言わずもがなの事ですが、単に家族を救出できたってだけじゃなくて家族のまとまりも取り戻せたってことですよね?

あらすじ

主人公:旅行中の家族

 ワゴンで家族旅行中の一家、宿が確保できなくてお母さん、娘、息子は皆不満たらたら.お父さんの立場なし.運転していると虹を見つける. 娘と母親のわがままにより、虹の方に向かう事に.しかし、そこは怪獣魔境の入り口だった.出口が見つからないし、白骨化した別の遭難者もゴロゴロしている.おまけに怪獣までいる.空腹感と絶望的な気分に襲われる娘と母親.ところが、元探検部だったお父さんの活躍しだして、家族は食事にありつくことができた.ちょっと見直されるお父さん. そこへ突如、ガギが出現.バリアの中に子供たちがとらわれてしまう.必死のお父さん.捜索のため駆けつけたGUTSもどうにもできない.

 危機一髪.しかし、ガギのバリアを粉砕し、ガギに闘いを挑む別の怪獣シルバゴンが出現.ガギをあっさり倒してしまう強さを発揮.その隙にGUTSは家族を救出.シルバゴンはGUTSと家族に標的を変更し追ってくる.追撃を食い止めるべく、ダイゴとレナのシャーロックがしんがりを務める.シルバゴンはシャーロックの砲撃をもろともせず、シャーロックを踏みつぶす.放り出され気絶するレナ.ここでダイゴはティガに変身!

 苦戦するティガ.戦闘を見ていたホリイがシルバゴンは動いているものしか認識できないこと発見.ティガに伝える.ここから闘いは「達磨さんが転んだ」状態になる.ティガ勝利を収める.

今回、印象に残った台詞


レナをおぶって魔境から脱出してきたダイゴに向かって、シンジョウ「よし、代わろう」
ダイゴの背中のレナ、小声で「いい」
ホリイ「ええねんて.」

重箱の隅

第10話のガギが再登場.

そろそろ電磁遮蔽しようよ

 今回も強力な磁場によって航空機が使えないので、クルマ(シャーロックとデラム)で出撃.第15話「幻の疾走」 での教訓が生かされていないような気がする.いいのかな、そんなんで?

見えない?気がつかない?

 今回のシルバゴン、動くものしか見えないのが弱点でした.この動くものしか見えない生き物というのは全くの架空の話ではなく、カエルがそういう視覚システムになっているんだそうです.こういうシステムなのは貧弱な情報処理能力でも瞬時にエサや敵に反応できるからなんでしょうか?もちろん、全く見えていないわけじゃなくて、動くものにしか注意ができないようになっているんでしょうねえ.まあ、人間も多少ましなだけで、見ているもの全てを明確に認識しているわけじゃあないから50歩100歩なのかもしれません.今見たばかりのTV番組でも、脇役の履いていた靴の色とか訊かれてもちゃんと答えられなかったりするでしょ?
え?それとこれとは違うの?むむむ.



◆ 第27話「オビコを見た!」

脚本/太田愛、特技監督/川崎郷太、監督/川崎郷太.
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満足度: ★★★★★

怪獣、星人など:

オビコ

鑑賞メモ

 おかしくてやがて哀しき名作でした.太田愛さんの「出番だデバン!」に続く第2回脚本.太田さんは「少年、老人、想い出」などを題材に書かれると実にすばらしい作品に仕上げられる方です.この作品も「美しい」とも言えるような出来だと思います.

 で、今回のオビコ、脚本だともっと老人ぽい設定らしいのですが、演ずる赤星さんはそんな年ではありません.でもエネルギッシュな名演で別の魅力を発揮してカバーしきっちゃいましたね.いたずらっぽい性格、怪しい迫力、そして、かつての村の風景とともに居場所を失いつつある嘆き、どれも丁寧に熱演なさっていました.また、変身後のスーツアクターの方の演技もいい.オビコの嘆きが動きから感じられ、見ていて切なくなる立ち回りでした.(某解説本によると赤星さんもスーツアクターの方の演技に注目していたとか)

 かといって、シリアス一辺倒な作品ではなく、前半のオビコとGUTSのドタバタ追跡劇はとてもユーモラス.シンジョウ隊員も怪獣には強いがお化けには滅法弱いという設定も生かされています.「オビコが夜泣きそばぁああ!」ですものね.それにGUTSメンバー内の会話も面白かった.ムナカタが張り切って「よし、街中の暗がりを探すんだ!」って言うと、それを聞いた隊員たちが「え〜!」とかいうところとか...

 あと、ダイゴも控えめな出番ながらいい味だしてます.優しげで透明感のあるいい人ぶりが発揮されています.珍しいタイプのヒーローですよね.

あらすじ

主人公:オビコ&GUTS

 彦野町では妖怪オビコの噂でもちきり、闇からの「遊ぼ」という声に振り向くとオビコに攫われるという.ある時、屋台のラーメン屋に化けたオビコに客の青年が攫われ、その後すぐに遠くはなれた山道の古井戸の付近で発見された.「オビコ、オビコを見た・・・」と言い残し気絶してしまう青年.誘拐から発見までの移動距離に対して所要時間があり得ない程短いためGUTSに捜査依頼がきた.オビコがなぜそんなことをしたのか理由を不審がるダイゴ.

 夜警中にオビコと遭遇するGUTS.ラーメン屋台がクルマを追い抜いたりと怪談ばりの大騒ぎ.いったん追いつめられたがすんでのところで消えてしまう.「闇の力を侮るでないぞ!」 しかし、ダイゴはラーメン屋台の大鍋にモンスターキャッチャーを投げ込んでいた.

 昼間、モンスターキャッチャーの信号をたどるGUTSの面々.しかし、モンスターキャッチャーだけがあの古井戸付近で回収された.だが、モンスターキャッチャーの第一発見者の山寺の和尚(シッポがあることから正体は狸?)にオビコの事を聞く事ができた.昔、オビコは「お彦様」と呼ばれ祀られていた.しかし、開発によって住みにくくなり、とうとうこの山にも健康ランドができるという.

 意気消沈して町に戻ると、町はオビコの噂に尾ひれがついて大騒ぎになっている.町の人を怖がらせるのがオビコの目的だとダイゴが気付く.そこへオビコのチャルメラの音.パニックなる人々.町中の暗闇を捜索することになる. ちょこちょこ見つけるものの、すぐに逃げられてしまう.疲れ果てるGUTS.ここでムナカタが策を思いつく.

あの古井戸のなかを攻撃するのだ.オビコの大鍋と古井戸はつながっているからだ!オビコの大鍋が火を噴き、GUTSはオビコの位置を知る.オビコは灯の消えた町を見下ろし、昔の村がよみがえったと喜び踊っていた.その姿を見て切なくなるGUTSメンバー.「あの闇の中にあるのは昔の村じゃないんだ! 行こう! 静かに暮らせるところを見つけてやる!」とダイゴ.

 しかし、オビコは昔の村でないのならこの手で叩きつぶすといい、変身巨大化する.町を守るためにやむなく散開し攻撃をするGUTS.ダイゴは物陰でティガに変身.ティガとオビコは格闘に.「町を壊してもだめなんだぞ!もう村は戻ってこないんだぞ!」というシンジョウ隊員の言葉にはっとするオビコ.オビコは自らティガの光線の前に身を晒し死を選んだ.崩れ落ちるオビコに駆け寄るティガ.ティガの腕の中でオビコは静かに光の粒子に分解していった.

 星空を見上げながらしんみりとするGUTSのメンバー.「オビコは自分のことを覚えていてほしかったんですよ.自分が昔の村の姿を忘れなかったように...」

今回、印象に残った台詞


ダイゴ「あの闇の中にあるのは昔の村じゃないんだ! 行こう! 静かに暮らせるところを見つけてやる!」

シンジョウ「町を壊してもだめなんだぞ!もう村は戻ってこないんだぞ!」

重箱の隅

ラジオの声に

 冒頭シーンで流れているラジオ番組.実にそれっぽくって印象的でした.もう少しあのラジオ番組を聴いていたくなったくらいです.こういう演出でこちらの日常とウルトラ世界を繋げていくのは上手いですね.夜のラーメンの屋台と親爺、客の学生風の男、屋台にかけてあるラジオからの女性DJの声、これであっと言う間に引き込まれてしまいました.それに無理に登場人物が説明的な台詞を言わなくても背景説明ができるという効果もありますしね.

 いかにもFMラジオ番組っぽい女性DJの声は、続くタクシー内のシーンで「クワタ・マキでした.」と名乗っていました.私にとってはとても印象的なDJだったので、調べてみたら桑田真紀さん、実在していて(!)かなり有名なラジオパーソナリティでいらっしゃいました.1966年当時の円谷プロのスタッフ以外でティガ世界と我々の世界の両方に存在する(実在する)数少ないキャラクターですね.当時はFM横浜で「The Voice」という番組を担当していたとのこと.この番組、今でもファンの方々がいてホームページを作っておられるようです.それを拝見していると「The Voice」はとても楽しそうな番組だったことが伺い知れます.聴けなくて残念!  なお、桑田真紀さんは、ガテマラ(サンカルロス大学語学研究所留学、グアテマラ初の日本人DJ、有力紙Siglo21の英語版のコラムニスト)、コソボ、ニューヨーク(日本向けJ-WAVEラジオDJ)や西アフリカ・シエラレオネ(通訳・コーディネーター)にいらした後、2007年より国連勤務(儀典局のリエゾン->2008年より国連事務局・政務局勤務)になっておられます。日本語・英語・スペイン語・ポルトガル語を話せる才女でらっしゃいます。わずか10年の間にすごいですね。

オビコ

 さて、オビコですが、正式名はオビコボウシです.物語の舞台が彦野という町だし、狸和尚がオビコのことを「お彦様」と呼んでいたことから考えて、漢字で書くと御彦法師でしょうかね?(彦法師丸という実在の人物がいたようですが関連は薄いみたい.)でも、いかにもかつて村人から祀られていたような感じのする名前です.時代とともに人々の心や生活様式が移ろい、かつての神が零落していき従属神や妖怪、悪魔となり、ついには他の存在と混同されたり忘れ去られたりすることは宗教学や神話学ではよく研究対象となることのようです.(たとえばミルチア・エリアーデの本とかを拾い読みした時にそんなことが書いてあったような...うろ覚え.)

 そんな消え行く定めのオビコだけがかつての美しかった村の姿を覚えているというのが哀しい話でした.我々人間だって年とともに誰からも顧みられなくなって、残っているのはかつての思い出だけで、おまけに居場所までなくなったらたまらないですよね.

 オビコの変身直前のシーン.「あれが昔の村でないのなら、昔の村でないのなら、この手でたたきつぶしてやる!」ってところの台詞まわし、舞台演劇っぽくて面白かった.ああいう発話の仕方はリアルじゃないんだけど、何かこう人を引き込む魅力がありました.

 しかし、なんですね.途中でオビコが白髪のカツラをかぶっていた意味がわかりませんね.オビコ自身のセンスではスキンヘッドより長髪の方がより恐ろしげに見えると思ったんでしょうか?だとしたら、ちょっと面白い.だって端から見るとスキンヘッドの方が迫力あるもん.

 ところで、舞台の彦野町ですが、検索してみると埼玉県に同じ名前の町があるようです.本当にそこが舞台なのかどうかはわかりませんが...(失礼しました.)



◆ 第28話「うたかたの・・・」◆

脚本/川崎郷太、特技監督/川崎郷太、監督/川崎郷太.
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満足度: ★★★★★

怪獣、星人など:

ジョバリエ

鑑賞メモ

斬新でありながら実にウルトラマンらしい作品であり、平成シリーズでは珍しい対話群像劇でした.川崎郷太監督の力量が爆発した見応えのある作品でした.

滅びを呼ぶ怪獣、人類の環境破壊の影響で凶暴化するクリッター達.
危機に対してはシビアな対応をせざるを得ない人類.
悲劇を繰り返さないために、そして妹の幸せを奪ったクリッターを殲滅するために!士気が上がるシンジョウ.
人類の生存をより確かなものにする為に武装強化を望むヤズミ
それに違和感を感じ、たとえ理想論だとしても異議を唱えずにはいられないレナ.
ともかく現実的な対処をするしかないと諦めるホリイ.
そうした人々の行動に厳しい視線を向けるマユミ.
おかれた状況、限られた戦力の中でも全力を尽くそうとするムナカタ.
人類や地球にとっての怪獣出現の意味に想い悩むイルマ隊長.
「うたかたの・・・」は交錯する様々な想いを通し、未完成で未熟だが前進しようとする人類の姿を描き出す.そして変身後、ウルトラマンの視点を獲得したダイゴには人々の姿が不完全でもたまらなく愛おしいものとして映る.「みんな好きだから.みんな仲間だから...」

この作品は、正論の中に暴論が潜み、暴論の中にある種の真実が含まれる不思議な構成でしたけど、前半から後半へと物語の視点が少しずつ高みに上っていくいかにもSFらしい作りが魅力.ラストカットでは、人類の葛藤などお構いなしに広大な宇宙へと旅立って行くクリッター達から見た青い地球が象徴的で美しい.

作中、超古代のタイムカプセルにも多少の言及あり.(ジョバリエが超古代怪獣かどうかは微妙ですね.)
 また、この「うたかたの・・・」の前に「幻の疾走」を見ておくと、マユミの言動が理解しやすいかも.この「うたかたの・・・」はクリッター3部作のまとめでもありました.

キャラクター拾遺

 この話、ネットとかを歩き回っていると賛否両論いろいろあるんですね.さらに、この作品を良しとしている批評でも登場人物の誰それの意見は納得できない、とかの意見をよく目にします.そのこと自体にどうこういうつもりはないんですけど、私的にはどの登場人物の考えもその人らしくて好きなんですよね.もちろん、それぞれに危険性や欠点はありますが、そもそも完璧な人間なんていないしね.川崎監督/脚本、とてもよく各キャラクターの特徴を短い時間の中にうまく練り込んだと思います.

シンジョウ

 シンジョウは妹のマユミのこともあるし、もともと大切な人を命がけで守るという意識の高いひとなんで、小難しい理屈抜きで危険を排除するために戦う気満々なのはうなずける.後のマユミとの会話で、クリッターという言葉を使うのを避けて妹の心の傷を気遣うあたりの優しさと根は一緒なんですよね、きっと.

ヤズミ

 ヤズミはもっと理屈で考えているんだろうけど、危機に対処するにあたって装備不足や優柔不断、中途半端な方針は致命的だというのはもっともだし、理屈の通じない相手は結局は徹底して排除するしかないというのも分かる.実直で若者らしい考え方です.そして、自分も実戦に出たいとはやる気持ちもにじみ出ています.

レナ

 レナが、「原因は人間側にあっても、相手を皆殺しにしちゃえばそれで解決」という考え方を情けないと感じるのはまっとうな感覚だと思えます.レナのような感覚がないと、同じことの繰り返しで人類は成長できないしょう.(まあ、他の生物を殺すのに正当性を気にする生物は地球では人間くらいなのかもしれませんが...)レナはそもそも予防的先制攻撃って嫌いなんですよね.それに、殲滅戦に反対するレナだって命令を受ければ粛々と戦いに赴いたわけで、巷で言われる程わがままだとは思えないんです.簡単に現実が変わるわけはないと分かっていても、おかしいことをおかしいと言わずにいられないのがレナらしいと思いました.
 ある生物は駆除し、ある生物とは共存するという基準の設定は本来難しい問題です.害虫や病原体は絶滅を目指すことが多いし、猛獣は人間を襲う恐れがあってもなるべく捕獲しようとするしね.まあ、レナとしては一つの生物種を絶滅に追い込む決断が安易になされる事に嫌悪を感じるということなんでしょう.

ホリイ

 ホリイの意見は一番現実的でしょう.人間がその文明に深く依存していて修正がきかないから、武力行使以外に解決法がないというのは正しくなくても仕方ないことだとも思えます.彼の台詞からは色々悩んだ末の結論である事が伺えてホリイらしいといえるかも.

マユミ

 マユミの意見はかなりエキセントリックに聴こえますが、意外と本質をついているようにも思えます.TPC自体が我が身を振り返ることを忘れて武力に頼り切った考え方しかできず、結果、戦いの中で怪我人や死者ばかりが増えていく.もちろん、武器を捨てればただちに危機が去るわけはなどありませんが、武器に頼りきった思考法からは平和的な解決は生まれてこないのかもしれません.恋人の命を奪ったクリッターに憎しみを向けるのではなく、身勝手で野蛮な問題解決法しか提示し得ない人間の業に苛立を募らせていくというのが何とも言えませんね.これでキャラクターに深みがでましたよね.

ダイゴ

 ダイゴの見いだした戦う理由「みんな好きだから.みんな仲間だから...」ってのも、冷静に考える正当性があるかどうかは疑問がないわけじゃあありません.多くの戦場で兵士を支える心情はといえば、「戦友や仲間をおいて逃げ出すわけにはいかない.」というものであり、その事をもってその戦い自体の正当性がいつも保証されるわけではないからです.もっとも、逆に言えば愛おしいものを守る以外の理由で命のやり取りを始められちゃかなわんというのも正直なところです.しかし、いままでのダイゴの優しさやいい人ぶりがあって初めてそれなりの説得力を発揮している台詞なのではないでしょうか?そういう意味ではダイゴのキャラクター造形はすごいなと思いました.

想いは果てなく

 でも、この作品で一番いいと思うのは、結局、誰の意見は間違っているとか、誰の意見がもっとも妥当だとかなんて結論は出さなかったことです.代わりに、いまだ成熟途中の人類、というもう一段上の視点から余韻の残る形でまとめていると思います.


あらすじ

主人公:GUTS+シンジョウマユミ

 GUTSは上層部の決定したクリッター殲滅作戦と突如出現した怪獣ジョバリエへの対応に追われていた.クリッターは元々人類文明の放つ電磁波で凶暴化した怪獣だ.ジョバリエも地下から出現しただけで特に積極的な行動をおこすでもない.クリッター作戦の正当性にについて揺れるGUTSの面々.

 GUTS内でも意見が分かれる中、クリッター殲滅作戦とジョバリエに対する作戦は同時に進行していく.対ジョバリエ戦ではTPCの部隊に甚大な被害がでるが、最後はティガに変身したダイゴが勝利を収める.戦いの中、ダイゴは戦う意味を見いだす.

 一方のクリッターは人間側の攻撃を軽くはねのけ、その上で次第に高度を上げに広大な宇宙へと旅立って行った.まるで、人間に愛想を尽かしたかのように...

今回、印象に残った台詞


レナ「だとしたらそれは情けないことですよね.」
イルマ「そうね.人類にはもう少し賢くあってもらいたいものね.」

ウルトラマンティガ・レナ隊員
「ありがと」のシーンを意識したのですが、イマイチ画力が足りない.いっそのこと、へたくそなりにもっと思いっきりデフォルメするべきかなあ?

レナ「ティガはそれをやろうとしているのかな?」中略「あ〜.なんかすっきりしちゃった.」
レナ「ありがと.」

マユミ「死んじゃうとね.好きな人に会えなくなるんだよ.」

ヤズミ「死ぬのが、恐くない訳、ないだろぉぉ!」

マユミ「一度、武器なんか捨ててみるといいわ!そしたら怪獣なんか出なくなるから!」

シンジョウ「追わなくていいんですか?また戻って来ますよ!」
レナ「いいえ.もう戻っては来ないわ.地球に、いえ、私たちに愛想を尽かして出て行くんですもの.」

重箱の隅

 今回は特撮的にもきめ細かいです.まずはシンジョウの操縦するGW1の風防への映り込み.機体とコクピット内部と映り込みの3者をちゃんと合成していること自体も素晴らしいのですが、機体がバンクを深くすると角度に応じて映り込みが変化するように見える.また、怪獣ジョバリエを地中から引っ張り上げようとするダイゴのGW1.ジョバリエとの間で火花がバチバチいうのですが、この光が機体下部にあたって照り返しを見せていました.GW1の細かい動きから見て操演ではなくCGだと思いますが細かいこだわりに脱帽です.



◆ 第29話「青い夜の記憶」◆

脚本/長谷川圭一、特技監督/原田昌樹、監督/大岡新一.
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満足度: ★★★★

怪獣、星人など:

ナターン星人

鑑賞メモ

 大人っぽい雰囲気のある美しい作品でした.芝居の間や仕草で台詞以上の情感を醸し出していました.構成も凝ってました.音楽もずっと「青い影」(劇中では「青い夜の記憶」)のイントロ部分を使用しておいて最後に全曲が流れるなど、よく練られており、効果的でした.

あらすじ

主人公:シンジョウ隊員(と憑依宇宙人)&来栖マヤ

 ニューマキシマオーバードライブテスト機の大気圏外テスト飛行中にシンジョウ隊員が不思議な光と音楽に包まれ事故を起こした.目覚めたシンジョウの様子がおかしい.来栖マヤという歌手に異様に固執するようになった。マヤのプロダクションに自分はマヤの兄だとしつこく電話したりする.実は事故の際に彼の肉体には異星人が宿っていた。彼は15年前に母親が止むなく地球に置き去りにした妹=マヤを迎えに来たのだ.喜ぶマヤ.すぐに迎えに来れなかったのは彼の母星がナターン星人に侵略され征服されてしまったからだ.ようやく彼は母星を脱出し、地球に妹を探しにくることができたのだった.宇宙の何処かで妹と自由に暮らせるところを探すと言う.しかし、ナターンからの追っ手が迫りつつあった.ダイゴの目前で追っ手に射殺される彼.ティガは怒りに燃えてナターン星人を倒す.
その後、彼のふりをしてマヤに会うシンジョウ.この星に残れ、この星にはお前を愛してくれる人がいるから...
マヤは、シンジョウにすがりついた時、もはや兄がシンジョウの体から去っている事を悟る.涙をこらえて「わかったよ」と答える...

今回、印象に残った台詞

重箱の隅

 このお話、ウルトラセブンの37話「盗まれたウルトラアイ」へのオマージュ作品でもあるのだそうですが、そのせいかちょっとセブン的な透明感と静謐な広がりのある雰囲気があったように感じました.とはいえ、当の「盗まれたウルトラアイ」はもう少し荒削りな感じがしていてセブン的な透明感の見本とは言いがたいかも.ちなみに、共通点は、マヤという名前、地球に取り残された少女というシュチュエーション、テレパシーによる会話などですね.

 劇中の挿入歌「青い夜の記憶」は、2枚目のTVサントラ「ウルトラマンティガ」モア・ミュージック・コレクション(品番 COCC 14741)にちゃんと収録されています.ナイスです.



◆ 第30話「怪獣動物園」◆

脚本/斎藤和典、特技監督/原田昌樹、監督/大岡新一.
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満足度: 星なし

怪獣、星人など:

キングモーラット

鑑賞メモ

ウルトラマンの一エピソードとしては有りがちな話で悪くはない.ないが、ティガのシリーズとして事ここに至ってやる話でしょうか?
シリーズ構成はどうなっているの?
なにも考えていないのか?あるいは意図的な「うたかたの・・・」へのアンチテーゼなのか?
状況的には「うたかたの・・・」とよく似ているし、一部の登場人物の役回りも似ている.しかし、展開も解決も全く逆.

 今回のキングモーラットは人間の公害により怪獣化した動物で、地上に出現したはいいがしばらくは何もせずに動こうとしませんでした.出自はクリッター、行動パターンはジョバリエです.とっとと退治しようというのがシンジョウで、それに疑問を感じるのがレナというのも同じ.そこまでパラレルな設定を用意しておいて、さらに人間の勝手な都合で殺し回る事なく、いつか共存できるようになればいいというテーマも一緒.それなのに、いきなりセルチェンジビームで怪獣を小型化して飼えばいいやというオチにしたのはどうしてだろう.今回は人間側は見ているだけでティガにオンブにダッコ.むやみに攻撃せず様子を見るという決断は間違ってはいないけど、攻撃の準備をしておいて後は観察しているだけというのでは、自分の後ろめたさをごまかすために事態を先送りにしているだけじゃあないですか.まあ、人類は未だに独力では真に調和的な行動をとり得ないという結果も似ていますが、意味合いはかなり違います.

 「うたかたの・・・」をふまえた上で意図的に「怪獣動物園」のような話にしたということであれば、やはり「うたかたの・・・」を否定したかったのかなあ?

 セルチェンジビームを使うとティガのエネルギーを極限まで消耗するから滅多に使えないという設定もどうかと思います.そういう言い訳じみたことをわざわざナレーションで入れるのは美しくありません.だったら、ミラクルバルーン光線(「深海からのSOS」)のことは誰も覚えていなかったんでしょうか?同じようなご都合主義な設定であっても笑って許せるものもあり得たはずです.例えば、似た話でウルトラマンダイナの「遥かなるパオーン」というコミカルな作品があります.やはり寝てばかりいる悪気のない怪獣パオーンの話でしたが、S-GUTSは研究者と協力して別の土地へと移送しようとテキパキ努力していました.そのときの作戦は荒唐無稽なものが多かったがユーモラスで楽しいものばかりでした.どちらもハッピーエンドなのに「怪獣動物園」の方がなんだか後味が悪いです.

ちなみに、セルチェンジビームは「闇にさようなら」でも使用されましたが、効果がありませんでした。

あらすじ

主人公:レナ隊員

ダイゴとレナがデートに出かけた先の動物園で地下から怪獣キングモーラットが突如出現.廃棄物の影響で怪獣化したものらしい.しかし、怪獣は特に暴れずに寝てばかりいる.暴れ出す前に先制攻撃をかけて殺してしまおうとするGUTSの中にあって、ひとりレナが反対する.一旦はレナの進言どおり様子を見る事にしたものの、結局、夜になり夜行性で空腹の怪獣は活動をはじめる.やがて、戦いに発展するが、そうなってもレナの怪獣を殺したくないという願いは変わらなかった.そこで、ティガはレナの願いを聞き入れ、自分の寿命を削ることになるセルチェンジビームを使いキングモーラットを無害な大きさまで縮小する.縮小された怪獣は動物として動物園で飼育される事になった.

今回、印象に残った台詞

ダイゴ「動物と怪獣の違いってなんでしょうね?」
シンジョウ「でかさだよ、でかさ!でかいというだけで人間を恐怖させ経済を麻痺させる.」

レナ「あの子には生きる権利があるわ.」

レナ「ティガ、やめてぇー!!」

重箱の隅

ただ寝ているだけで、ただデカイというだけで...居場所がない.

 このお話は、ウルトラマン15話「恐怖の宇宙線」を思い起こさせます.「恐怖の宇宙線」に登場する怪獣ガヴァドンは特殊な宇宙線で子供の落書きが実体化した怪獣ですが、キングモーラット同様に寝てばかりいる奴でした.これに対しムラマツキャップはいったん攻撃を仕掛けます.が、あまりに何もしないガヴァドンに手を焼き、「うーん。こちらが攻撃しても意味がないなら、明日、一日様子を見るか.」と様子をみることにします.しかし、やがて「怪獣ガヴァドンはただ寝ているだけで我が国の経済を滅茶苦茶に破壊することが判明した.よって、我が科学特捜隊は多少の犠牲に目をつぶり、怪獣に最後の決戦を挑むこととする!」と言います.シンジョウの台詞と似てますよね.やがて現れたウルトラマンに子供たちはに「殺さないでくれ〜」と頼んだりします.これはレナ. でも「恐怖の宇宙線」はテーマは全くの別物です.念のため.

 ちなみに、「恐怖の宇宙線」では最後は、「絵を描くことは子供たちの自由なのだ.ムラマツ隊長はその絵を見ながら、心が真っ暗になるのであった.」といって終わります.子供の自由な発想が生み出したものが大人社会さえも大きく揺さぶる可能性に触れて終わる「恐怖の宇宙線」に対して、「怪獣動物園」は巨大な怪獣があっさり小型化されて人間に飼いならされることで幕を閉じます.この極端な差も意図的なものなのでしょうか?う〜ん.



◆ 第31話「襲われたGUTS基地」◆

脚本/川上英幸、特技監督/北浦嗣巳、監督/北浦嗣巳.
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満足度: ★★

怪獣、星人など:

ビザーモ

鑑賞メモ

 今回は特撮が結構よくできていた回だったかも.
冒頭のビザーモ主観の映像、GW1とGW2のドックファイト、ビザーモとティガが対峙するシーンの実景との合成などです.
ドラマ部では、内部からハッキングされてしまうTPC極東本部でのサスペンス部分はそれなりに盛り上がりましたし、ホリイ隊員も熱演でしたね.

 共存と相互理解を望むホリイ隊員に対して、また人類と共存できない生物が登場し再び大変な事に.今回のビザーモは手段を選ばず増殖し、二酸化炭素を分解して酸素を作り出す奴でした.植物と何が違うのかとも思いますが、ポイントは以下の3つでしょう.

 しかし、こう書いてみると人類と似た者同士ですね(^^;).人類は酸素を二酸化炭素変えるという違いはありますが.結局、他の生物と共存する意思がゼロという点がネックになり、人類に敵対的な行動をとったため退治されてしまいます.モチーフは、昔からSFでよく見かける人工知能の反乱ものと似ていますね.最後のムナカタの「もし、本物の心を持てたら、共存できたかもしれんな.」という台詞もコンピュータを相手にしていたようです.とはいえ、コンピュータの反乱じゃあまりにも古くさいのでひとひねりしたといったところでしょうか?

ただ、映像演出上の問題もあるのでしょうが、実際に見てみると「心がない」というより、むしろ積極的な悪意があるように見えちゃうことも今ひとつでした.もともとビザーモは人間にとって魅力的な能力を持っていたわけで、そのまま大人しくしていれば人間の方で増殖を手伝ってくれた可能性さえあります.合理的な判断をせずに、むやみに人をだましたり、敵対的な行動をとるから悲劇になったように見えてしまいます. だから、暴走する文明に警鐘を鳴らすっていうテーマを本気で追求しているようにもみえず、悪者を信用してだまされちゃいましたっていう単純な話に思えちゃいました.ストーリーに起伏があって映像的にも悪くないだけにそこが残念.

 物語前半、ホリイ隊員はビザーモの可能性を信じて、つきっきりで世話をしたり、人間と共存共栄していけるようにするべきだと力説していました.その未知のものを理解しようとする姿勢は実にホリイ隊員らしく、「セカンド・コンタクト」での彼の行動を思い起こさせました.こういう希有のキャラクターがいるのだからテーマ的にもう一工夫してくれればとても面白い作品にも化けられたのではないでしょうか.惜しい.

あらすじ

主人公:ホリイ隊員

南極で発見された隕石の中から二酸化炭素を分解し酸素を生成する人工生命体が発見された.驚くべく事に、このゼリー状の生物はコンピュータに侵入して制御し、人間と会話するほどの知能を持っていた.ホリイ隊員はこの人工生命との共存共栄に思いを馳せるが、他者を排除して自己増殖することしか考えない人工生命体は、必要なエネルギーを奪取するためにホリイを人質にGUTS基地のメインコンピューターを占拠.しかし、GUTSはホリイと機転によって基地の制御を奪回.基地を追われた人工生命は今度はレナの記憶を吸収し、レナを人質にGW2で高純度エネルギー発電所に向かう.レナを追跡するダイゴはピンチにティガに変身.レナを救い、人工生命体が巨大化した怪獣を倒す事に成功する.

今回、印象に残った台詞

重箱の隅

慣性制御能力

 話は変わりますが、墜落するGW2をティガが正面からガシッと受け止めています.そんな事をしたら搭乗員は大抵は死ぬ.と、方々のサイトで突っ込まれていますね.普通に考えればその通りです.(そのためか、ウルトラマンコスモスでは同じようなシーンでもガシッとは受け止めず、螺旋状の身のこなしによってゆっくり減速する描写になっていました.さすがです.)
 とはいえ、よくよく考えて見えるとウルトラマンならガシッと受け止めてもいいのかもしれない、と最近思うようになりました.なぜなら、ウルトラマンは飛行能力や着地のときの衝撃の影響の少なさなどからみて、どうやら自分の直近の重力や慣性をある程度は操れると考えた方が良さそうだからです.だとすれば、GW2を受け止めた瞬間に内部の慣性を超能力で打ち消してしまっているとも考えられるからです.その場合、ふわりと受け止める事よりも飛行機が何かにぶつかる前に何としても掴むことが最優先になるわけで、ティガの行動は正しいわけです.まあ映像的にはコスモス流の方が説得力がありますけどね.

「不可能な事柄を消去していくと、よしんば如何にあり得そうになくても、残ったものこそが真実である.とそう仮定するところから推理は出発します.」(by シャーロック・ホームズ)

なんちゃって.

空想科学

ついでだから書いちゃいますけど、もちろんウルトラマンはガチガチのハードSFじゃないから、科学的にみてあり得ない事が満載なのは致し方のないところで、突き詰めれば矛盾に突き当たる事ははじめから明らかです.それでも大昔の作品と比べると随分と子供だましな描写は減ってきていると思います.要はどの辺で嘘をつく事にするかという見極めが重要なんでしょう.

では、不幸にしてその手の矛盾が気になってしまった場合にどうするか? こうしてくれれば良かったのにと想像を巡らせるか、矛盾を補う設定を脳内補完をするか、あるいは見なかった事にして無視するか、いろいろな態度がとりうると思います.某科学読本みたいに、マッハで飛ぶウルトラマンは衝撃波で首がもげるとか、怪獣は自重で崩壊するはずだとかあげつらうよりは、そうならない理由を脳内補完する方が私には楽しく思えます.いや、もちろん、ツッコんだ方が楽しいときもあります.でも、やり過ぎはよくないと思うんです.だって愛が感じられないじゃないですか.

 衝撃波で首がもげないんだから、きっと不可視のバリアを張っているでしょう.自重で崩壊しないのだから、きっと怪獣には重力や慣性を不随意ながら制御する未知の能力が備わっているのです.ウルトラマンがマッハ7で駆けつけても現場に3分以内にたどり着けないというのなら、大気圏外に出ればもっと速度がでるのでしょう.最後の大技の解釈としては、我々の世界とは物理法則が違うというのもあります.ねえ(笑).



◆ 第32話「ゼルダポイントの攻防」◆

脚本/太田 愛、特技監督/北浦嗣巳、監督/北浦嗣巳.
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満足度: ★★★

怪獣、星人など:

シーラ

鑑賞メモ

 再び、あの太田愛脚本の登場.今回も心打つ美しい話でした.映像面では怪鳥シーラの造形があんまり鳥っぽくなかったのが残念.どうしても中の人間の骨格と鳥の骨格が違うので難しいところだったのでしょう.某ムック本に掲載されたデザイン画の方がそれらしい形をしていました.ストーリーには多少のバグがありますが、感動話の影に隠れてあまり気になりませんでした.(バグについては「重箱の隅」参照のこと)

あらすじ

主人公:根津博士&怪鳥シーラ

 地震が起き、ゼルダポイントにある基地も被害を受けた.時を同じくして羅臼岳から怪鳥が出現し、ゼルダポイントを目指し飛翔を始める.サワイ総監は出動したGUTSに対し、危険を冒しても怪鳥を正面から攻撃して進路を変えるように命令した.決死の突撃により、怪鳥は一時進路を変えて退避したが、ひきかえにダイゴが負傷し、ムナカタは重傷を負ってしまう.サワイ総監に詰め寄るイルマ隊長.サワイは、ゼルダポイントには非常に危険な爆発性のゼルダガスが秘匿されていることを明かす.ゼルダガスは20年前に根津博士によって開発された大きなパワーを秘めたガスだったが、制御が難しく危険すぎるため封印されたものだった.根津博士は学会を追われ、さらにゼルダガスの爆発事故により一人娘のアサミを失っていた.以来、博士は不治の病に冒されながらもゼルダガスを無力化する研究を続けていた.一方、アサミのペットの小鳥のシーラは爆発事故の後、怪獣化して羅臼岳に潜伏していたのだ.根津博士は、シーラは恐らくゼルダガスを憎んでおり、ゼルダガスに近づけてはならないとGUTSに警告する.しかし、怪鳥シーラは再び活動を開始し、ゼルダポイントへと移動を始めた.ムナカタたちはシーラを阻止するために出撃.シーラはGUTSやティガの猛攻に曝され、膝を突き、吐血しながらも前進し、ついにゼルダポイントに到達.少しでも安全なところにガスを運び出そうとする根津博士の前に立ちふさがる.シーラは口から不思議な光を出し、根津博士に光の中にゼルダガスを置くように促す.シーラはガスを爆発させるために来たのではなく、光に包んで体内に飲み込み運び去ろうとしていたのだ.「ありがとう、シーラ.」という言葉を残し力尽きる根津博士。飛び立とうとするシーラ.しかし、攻撃を受け続けたシーラにはもう飛ぶ力は残されていなかった.事態を悟ったGUTSはシーラの最後の望みを叶えるため、ワイヤーでつり上げシーラを宇宙に運ぶ.ワイヤーを切り離すと、やがてシーラは光に包まれ幻の光の鳥となり、アサミの魂ととともにティガが作った光の道にそって宇宙の彼方へと消えていった.

今回、印象に残った台詞

ムナカタ「現場の指揮官はな、体じゃなくて頭を使うものだ.」

根津博士「生きている限り、生きている限り必ずこれから出来ることがあります. 必ず出来ることがある.」

重箱の隅

ムナカタのさりげない暴走

 一応、どうでもいいことではありますが、気になった事を書いておきます.シーラの放つ光の粒子がゼルダガスを無力化するという確証はGUTSにはないはずです.それなのに怪獣に飲み込まれたとはいえ、その場の思いつきでワイヤーで吊るした状態で大気圏外まで運搬するのは危険すぎるのではないでしょうか?もし、そんなことが安全にできるのなら、そもそもゼルダガスの処分方法に悩む必要はないはずです.宇宙に投棄すればよろしい.もし、いざというときの武器として保存しておいたというなら、GUTSが勝手に廃棄を決定するのは問題となるでしょう.やはり、ちょっと変ですよね.もしかして、ムナカタリーダーは問題を承知で「TPCのお偉方に任せておいては、いつまでもゼルダガスが廃棄されないかもしれない.この際、多少危険でもどさくさ紛れに処理してしまおう.やったもん勝ちだ.」くらいのことを考えたのかな?

管理ミス?未必の故意?

 さらにいうと、根津博士、ゼルダガスの爆発性は認識していたのに自宅に持ち帰るでしょうか?もっというと、試験管に入った液体状態のゼルダガスの元を薬品庫に入れるどころか、テーブル上のビーカ内に立てかけたまま学会へと出張に出かけるでしょうか?おまけにその部屋の窓が開いているし、ありそうにない事ばかりです.まさか、根津博士の失脚を狙う何者かの未必の故意による殺人事件なんじゃないでしょうね?(<勘ぐり過ぎ?)

我が国の領土?

 最後にもう一つ、サワイ総監がゼルダガスの影響の大きさを表現する時、「我が国の国土の...」とか言っていますが、いやしくも地球平和連合の総監としての発言なのに日本を我が国とあたりまえのように呼ぶのにはちょっと幻滅.国連事務総長が国連本部で出身国を我が国と呼んだらおかしいでしょう?その国の国連大使が言うのならともかく.サワイ総監の前職は国連事務総長ってことが後に明かされるのでなおさらです.




◆ 第33話「吸血都市」◆

脚本/長谷川圭一、特技監督/村石宏實、監督/村石宏實.
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満足度: ★★★

怪獣、星人など:

キュラノス

鑑賞メモ

 宿那鬼、妖怪オビコにつづく妖怪もの第3段.今回の話は吸血鬼.例のジャズバーやオノダ記者も出てきて大人の雰囲気があって良かったです.この話の見せ場は、色んなものを背負って生きる記者オノダとそれを理解しつつも任務に向かうムナカタ、吸血鬼の妖しく美しく哀しい姿、そして大人っぽいおしゃれな雰囲気.これを完璧に押さえてくれるともう一段上の感想が持てたと思うんです.ただ,ところどころB級的だったのが残念.(いや、いまでも一定水準以上にはなっているんですけどね.)
 例えば椰野素子さん演じる吸血鬼ユキナはカッコ良かったのですが、吸血鬼のメイクはもっと美しく妖しくして欲しかったです.カットによっては雰囲気が出ているんですが、正面からのアップでは目の隈とか取って付けたような牙が安っぽい印象を与えてしまいます.お化け屋敷のメイクじゃないんだから.(でも,椰野素子さんの演技はgood.) キュラノスも「美しき夜の種族」なんだから無理に吸血コウモリのブタ鼻にしなくても良かったんじゃないでしょうか?ちょっと残念.

 なんだか文句ばかり書いちゃいましたけどこの話は好きです.それだけに惜しいなと思うところが気になるもので...すみません.
 

 吸血鬼のアジトに突入するGUTSは特殊部隊みたいでカッコ良かったです.キビキビと連携して機能的に動いている雰囲気が出てました.

あらすじ

主人公:オノダ記者&ムナカタ

 5話以来、例のジャズバーで時々遭遇するらしいムナカタ副隊長とオノダ記者.今日は最近街に跋扈していると噂の吸血鬼の事が話題になっていた.吸血鬼事件の現場検証からの帰り、ムナカタは飛び出してきた一人の女性を保護して基地へ連れ帰る.しかし、その女性こそが吸血鬼だった.吸血鬼はイルマを襲おうとするが、すんでのところでムナカタが気付き、傷ついたイルマの窮地を救う.ジャズバーでオノダに事情を訊くムナカタ.オノダはかつての部下だった女性記者ユキナのことを語り始める.ユキナは5年前、オノダの代わりに南米に吸血鬼の噂を取材に出かけ消息を絶っていた.人を吸血鬼に変えるウィルスがあるらしい.そのころ吸血鬼の群れを率いたユキナは警務局のパトロールの1隊を壊滅させていた.GUTSはホリイの発明した紫外線レーザー光線銃を装備し、ようやく発見した吸血鬼のアジトに逆襲をかけることにする.制圧戦のさなか、ダイゴは棺の中に引きづり込まれ吸血鬼の神キュラノスとその僕と対面する.「やはり君は光が満ち過ぎている.」しかし、闇に閉ざされた棺の中の世界では、変身できないダイゴ.一方、アジトではGUTSが吸血鬼の群れを鎮圧しつつあった.追い詰められるユキナ.そこへオノダが現れ、もう彼女を見殺しにすることはできないとユキナをかばう.オノダの腕の中で人の心を取り戻すユキナ.ユキナは窓を開け、自ら太陽光を浴びる.一瞬で燃え上がるユキナ.「さよなら」光は棺の中の世界へも注ぎ込み、キュラノスの僕も焼き尽くす.たまらず、暗雲を呼び巨大化するキュラノス.ダイゴも脱出しティガに変身.しかし、キュラノス、ティガを圧倒.光線中を手にしたオノダもキュラノスに攻撃を加える.オノダとムナカタの目への集中攻撃に怯み、逃げ出すキュラノス.そこへデラム、シャーロック、ティガがとどめの攻撃.ムナカタと会話を交わしたあと、夕日の中を去っていくオノダ.
その夜、ムナカタがジャズバーで一人ミルクを飲んでいるところへ一人の女性が現れる...

今回、印象に残った台詞

ムナカタ「防衛軍時代、俺は自分のミスで死にかけたことがある.もうだめかと思った時、この人が危険を覚悟で俺を絶望の淵から救い出してくれたんだ.この事件だけは俺が絶対カタを付けてやる.」

夕日を見ながら、 オノダ「まるで血のように赤いな...」
ムナカタ「でも,あの光こそ生きているって証なんだ.そう思いませんか?」
オノダ黙って歩き出す.
ムナカタ「彼女もきっと!最後にそれを感じたはずだ!人間として!」
オノダ,背中越しに片手をふって立ち去る.(渋い!)

イルマ「ここいいかしら?」
ムナカタ「どうぞ....隊長!」
イルマ「ブランデー.」
ムナカタ「ミルクにしておいた方が...」
イルマ「そんな硬いこと言ってるからいつまでも独りなのよ」
ムナカタ「鬼隊長といるだけで充分満足ですよ.」
イルマ「ありがとう.」
マスター、ポラロイド写真を撮ってから「お二人があんまり幸せそうなので...この写真貼らせてもらってもいいかな?」
ムナカタ「えっ!」
イルマ「どうぞ.」

重箱の隅

 ユキナを演じた椰野素子さん、後に劇場板ウルトラマンティガでは女ウルトラマン・カミーラのスーツアクターもなさったそうです.こちらも美しい体型と動きで魅せてくれました.そういえば、カミーラという名前も女吸血鬼の名前として有名ですよね.ある種のお遊びでしょうか?脚本は同じ長谷川圭一さんだし.まあ、考え過ぎかな...
 ついでに言うと、椰野素子さん、「ハロウィンの夜に」では魔女の役も演じておられます.こちらは全くイメージが違って全然気がつきませんでした.さすが役者さんですね.



◆ 第34話「南の涯てまで」◆

脚本/小中千昭、特技監督/村石宏實、監督/村石宏實.
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満足度: ★★

怪獣、星人など:

デシモニア

鑑賞メモ

 今回はサワイ総監にすり替わった宇宙人が世界統一政府樹立宣言して...という話でしたが、これに絡めて国連からTPCが誕生する経緯やダイゴがGUTSに入隊するきっかけ等が上手に織り込まれていました.サワイ総監がUFOに誘拐されそうになった時に輸送部の隊員だったダイゴが助けたのがきっかけだったんですね.また、GUTSは人間相手の紛争には出動できないことも明らかになりました.世界規模の武装解除を世界中の科学者の後押しで達成できた、というのはいくら何でも無理があるとも思いますが、ティガ世界は公害やエネルギー問題の完全解決など我々の世界より懸命な歴史を歩んでいるようなのでそれもアリなのかも...

 また、サワイ総監を心配するヨシオカ警務局長が最前線への現場復帰を果たし、いい味をだしていました.いつもはTPCきっての最右翼のヨシオカ局長ですが今回は大きく株をあげましたね.渋い.

あらすじ

主人公:ヨシオカ?ダイゴ?

 サワイ総監が秘密会談の為に向かったクリオモス諸島でデシモ星系人に会議参加者ごと幽閉されてしまった.サワイ総監にすり替わったデシモ星系人は世界統一政府の樹立と初代国家元首に自分が就任する事を宣言する.ヨシオカ警務局長は、演説しているのがサワイの筈がないから出撃するべきだと主張.しかし、証拠がない以上、GUTSは人間相手の紛争に武力介入できない.しかし、演説ビデオの解析から偽サワイ総監の眼球が人間とは違う動きをしていることが明らかになる.イルマは広報部にこの事実を伝えると、GUTSに出動命令を下す.人質救出の為にドルファー202潜水艇で出撃するダイゴとヨシオカ.ヨシオカは元潜水艦乗りだったのだ.「年寄り扱いするな!」
 ヨシオカは銃撃戦の末、人質救出に成功し、デシモ星系人の生体兵器はティガとアートデッセイ号に撃破される.サワイ総監はヨシオカに秘密会談の成果として世界中にGUTSと同様な組織が設置されることが決まった事を明らかにした.

今回、印象に残った台詞

ヨシオカ「いい部下を持ったな.」
サワイ「いや、部下じゃないよ.仲間だ.」

重箱の隅

老兵ふたたび

 しかし、考えてみるとヨシオカ警務局長はいままで結構辛い境遇に甘んじていたんじゃないでしょうか?ヨシオカは元々は海軍の軍人のようです.TPC黎明期は地球防衛軍UNDFでは提督をしていたようです.彼は第3話では「私は、そもそも地球防衛軍の解体には反対だったのだ。今は平和でも何時どの国が侵略行為をはじめるか分からん.」という発言をしていました.もしかすると紛争解決のため実戦でUNDFを指揮した経験もあるかもしれません.そして、潜水艦ドルファー202やTPC本部ダイブハンガーの設計にも心血を注いだようです.要するに過渡期にはサワイの目指した恒久平和の実現のために軍事面を支えていたわけです.それなのに結果的には手足となる地球防衛軍は解体され、警務局に縮小されてします.さらに、怪獣や宇宙人の侵略という事態が起きたときにも、サワイはこれに対処するために警務局ではなく調査チームであるGUTSの武装化を決断してしまいます.GUTSはもちろんヨシオカの指揮下にはないようです.(GUTSは、どうもサワイの直属か、ナハラ参謀の指揮下のようです.)もっというと「うたかたの・・・」では警務局の戦車部隊が出撃していましたが、指揮権はGUTSに委ねられていたように見えます.通常の警備行動以外では出番がなくほとんど飼い殺し状態だったとも考えられる訳です.
 サワイともことあるごとに衝突したかもしれません.時代の流れとしては仕方ない事なのかもしれませんが、結果的には一時的に体よく利用されたともいえるでしょう.それなのにクサることもなく威厳を失わず、命がけで親友サワイを助けにいくところはさすがです.タカ派の人ですが、ある種の潔さと情に厚いところのある好人物だと思いました.ヨシオカの回顧録とかがあったら読んでみたいような気さえしました.

沈黙の艦隊

 地球防衛軍による、国家の侵略行為の抑止.もと潜水艦のり.なんだか、かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」(とか、小澤さとる「青の6号」?)を思い出しますよね.


◆ 第35話「眠りの乙女」◆

脚本/小中千昭、特技監督/大岡新一、監督/石井てるよし.
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満足度: ★

怪獣、星人など:

デシモ星系人、デシモニア、グワーム

鑑賞メモ

 前回と同じデシモ星系の宇宙人が再び登場です.今回は50年前に墜落したUFOから回収された宇宙人の遺体が復活してレナに憑依してしまいます.前回はいわゆるアプダクションケース(UFOによる誘拐事件)でしたが、今回はUFOの墜落とエイリアンの遺体の生体検査ですから多分「ロズウェル事件」を下敷きにしていますね.デシモ星系エイリアンのデザインもグレイと呼ばれるタイプでした.UFO伝説シリーズといったところでしょうか?

 今回はエイリアンに憑依されたレナの豹変ぶりが見事でした.色っぽい悪女のようになってしまい、ダイゴを心理的に苦しめていましたね.「あたしたちの邪魔をしたら、このあたしが死んじゃうよ.」

 他にもレナの部屋着やら,色んな表情やらの映像が見られるので,ある意味お得な一本かも...

あらすじ

主人公:ダイゴ&宇宙人に憑依されたレナ

 アジア基地に保存されていた宇宙人の死体が分析のため、極東本部基地に運び込まれた.墜落したUFOから回収されていたのだ.宇宙人はあのデシモ星系人.生体検査室を見学に訪れるレナ.しかし、そのときから宇宙人の幻につきまとわれ、ついには憑依されてしまう.憑依されたレナは自らを人質にしてダイゴを脅す.ダイゴ「レナの身体を返せ!なんでレナを...」.レナ「あたしの身体だからいいんじゃない?光の英・雄・戦・士.」憑依されたレナは崑崙山に隠された毒ガスを吐く怪獣の頭部にとらわれてしまう.テレポーテーションで追うティガ=ダイゴ.GUTSはレナのことを知らずに攻撃をかける.怪獣をかばうティガにいぶかるGUTS.しかし、ティガはやがてレナの救出に成功.GUTSが怪獣を倒す.自室で意識を取り戻し、事件が夢だったのかといぶかるレナ.

今回、印象に残った台詞

レナ(憑依)「人間なんて邪魔なだけ。この星を腐らせるだけの存在じゃない.」
ダイゴ「人間はそんなに愚かじゃない!」
レナ(憑依)「やだなぁ。人間の味方、どうしてするかなぁ?貴方の仲間、皆帰っちゃったのよ.前の世代が滅亡した時だって助けなかったんだよ.」

レナ(憑依)「ふふっ、この星を欲しがっているのはあたし達だけじゃないのよ、ダイゴ.もう時間が無いみたいじゃない? あたしを殺すの?あたしが死んでも他の星がこの土地を取りに来る.人間達が腐らせちゃう前に.」

重箱の隅

別宅?

 この回のレナの部屋、どう考えても基地の中じゃないですよね?マンションらしき建物でしたし、階下にはダイゴが立っていた道路が走ってました.あの規模のエリアはTPCの極東本部の建物の中には入らない.しかし、「ハロウィンの夜」や「もっと高く」では基地内に自分の部屋があるらしきことが伺われます.ということは、その部屋以外に外にも自分の部屋があるんですね.どうも一人暮らしらしいから実家というわけでもなさそうです.軍人や自衛官が基地の外に休日を過ごす部屋を借りているというのは、我々の世界でもありがちなので別に変じゃないんですけどね.それに、あの基地は橋が外れたり海に潜航したりしますから、たまたま自分の休みにそういうことをされると外出不能になりますもんね.基地内のダイゴの部屋が殺風景(「拝啓ウルトラマン様」、「もっと高く」)なのは、ダイゴも基地の外に部屋をもっているからなのかも...

 ちなみにレナの部屋のコルクボードには色々な写真が張ってありましたが、真ん中あたりのスペースを占領している写真はパイロットスクール時代のものみたいですね.ステルス機みたいな小型機の前で、フライトジャケットを着たレナがヘルメットを抱えながら笑っています.(残念ながら映像では写真にピントがあっていませんが.)部屋にはGUTS-WING 1号の模型もあるし,やっぱりレナは飛ぶことが好きなんですね.

GUTS 強し!

 この話ではティガはレナを救い出すことに全力を尽くし、怪獣を倒しませんでした.倒したのはGUTSです.ガクマの時といいGUTSは意外と強いみたいですね.

遠方より来りて、遠方へと去る?

 今回、さり気なくティガ世界の過去の一端が明かされます.「貴方の仲間、皆帰っちゃったのよ.」ということは、昔は複数のウルトラマンがいて、地球から去っていってしまったということ.そして、「帰った」ということから、それらのウルトラマン達はもともと地球外からやってきたということになります.さらに第2話「石の神話」でのユザレの言葉、「ウルトラマンは人類の選択にまで干渉しない.でもダイゴは違う.ダイゴは光であり人である.」ということから、光であっても人間でないウルトラマンがいたことになります.そしてダイゴはウルトラマンであり人間でもある存在.
 私は劇場版を見るまでは、次のように考えていました.

劇場版をみてからは、なんだかよくわからなくなりました.ネックは「皆帰っちゃったのよ.」と以前の「ウルトラマンは人類の選択にまで干渉しない.」の両方.これらを信じつつ、劇場版で語られたことを合わせると、どうにも整合性がとれない.詳しくはそのうち書く予定の劇場版の項で...

デシモから来た慌てもの?

 ダイゴに電撃を食らわせて一時的に行動不能させたデシモ星系人、どうして動けないダイゴを殺してしまわなかったんでしょう?キリエル人みたいに人前でウルトラマンを倒すことで示威行為としたかったのか、あるいは、単にダイゴをいたぶるのが楽しくってしょうがないので簡単に殺せなかったのか、謎です?何れにしても、それが仇となって死んでしまったので、作戦ミスには違いないですね.


◆ 第36話「時空をこえた微笑」◆

脚本/右田昌万・長谷川圭一、特技監督/大岡新一、監督/石井てるよし.
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満足度: ★★

怪獣、星人など:

ゴルドラス

鑑賞メモ

 タイムスリップものにして、ヤズミ隊員の主演作ですが.オーソドックスながら後味の良い快作でした.伏線も効果的でしたし、ヤズミ隊員の優しさや少年らしさ、責任感との葛藤などが繊細に描かれていました.ただ、時空界の崩壊時にどうして少女だけが生き残れたのか説明不足のような気がしますが、まあ細かいことです.怪獣と戦うティガの前景に実写の群衆を合成する等、特撮的にも見所がいくつか.感動の大傑作ではないけれど爽やかなの良作です.

あらすじ

主人公:ヤズミ

 時空を歪める怪獣ゴルドラスにより、エリア桜ヶ丘に異変が続出.GUTSは大正生まれの少女手塚ユリを保護する.ユリの担当になるヤズミ.ユリと次第に打ち解けるが、やがてゴルドラスの時空界を破壊する作戦が実行に移されることに.ユリを残し、前線に向かうヤズミ.ティガとGUTSが苦戦する中、ヤズミはゴルドラスの弱点に気がつく.しかし、時空界を破壊すればユリは死ぬかもしれない.動揺を抑えて引き金をひくヤズミ.「さようなら!」ゴルドラスは倒され、時空界は消滅.風化して崩れ落ちるタイムスリップしてきた船や飛行機.ユリも姿が見えなくなっていた.悲しむヤズミ「僕が殺したんだ・・・」.しかし、やがて気がつく、子供の頃、ヤズミを元気づけてくれた老婆こそが手塚ユリだったと.

今回、印象に残った台詞

「暗いぞ!もっと元気な顔をして!」

重箱の隅

 反時空間エネルギーという謎の概念が登場.(そのことに文句はありませんよ.念のため.)これを作り出すため、マグナス1とグラバス2が登場します.名前からして磁場と重力場を制御するものだと思われます.「GUTSよ宙(そら)へ」のところで、最近のワープ理論では重力制御技術が必要であり、どうもティガ世界ではそれが可能ならしいと書きましたが、今回のグラバス2もその傍証となるかも.ちなみに他の論文(ちゃんとした物理の学術論文です.)では時空の穴・ワームホールは宇宙旅行に使えるかもしれないだけでなく、タイムトンネルになる可能性もあることが指摘されていました.それをやったのがゴルドラスということなんでしょうか...(関連記事が特集コーナにあります.)


◆ 第37話「花」◆

原案/実相時昭雄、脚本/薩川昭夫、特技監督/服部光則、監督/実相時昭雄.
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満足度: ★★

怪獣、星人など:

マノン星人

鑑賞メモ

 ああ、今回は普通のティガではありません.実相寺ワールドの異説ウルトラマンティガというところでしょうか.美しくも不気味で幻想的な画面、独特の構図、現実なのが酔っぱらったときの幻想なのか判然としない実相寺節を堪能する以外に道はありません.(笑)セブンファンには懐かしいかも.セブンよりももっと実相寺ワールド全開ですが.

あらすじ

主人公:GUTS

あらすじ、書くだけ野暮かなあ...

花見に出かけたGUTSの面々.しかし、そこには少女と老婆に化けた宇宙人がイルマ隊長を狙っていた...

今回、印象に残った台詞


ムナカタ「美しい花には刺がある.隊長と同じだな.」
イルマ「なんか言った?」」
ムナカタ「いえ!別に!」

ナレーション「しかし、花見とはちょっと雅な宇宙人ではありましたね.いや、やはりきれいな花にはくれぐれも、ご用心、ご用心.」

重箱の隅

 桜の花びらが巨大なティガの頭上から降り注いでいて、しかもティガの足下には桜の木が広がっている...なんて突っ込んじゃいけないんでしょうね.きっと、様式的な美ってのは、ある程度までいくと細かい不整合とか力でねじ伏せてしまうもんなんでしょうね.これは、ぼーっと口を開けてみるのが正しい作品なのかもしれません.


◆ 第38話「蜃気楼の怪獣」◆

脚本/大西信介、特技監督/川崎郷太、監督/川崎郷太.
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満足度: ★★★

怪獣、星人など:

ファルドン

鑑賞メモ

「蜃気楼の怪獣」は人間の不信と信頼をテーマにした話だと思いますが、話の最後に「うたかたの・・・」で提起された怪獣の出現理由についてイルマ隊長の答えらしきものが提示されます(ある意味ねじ曲げたとも言えますが...).これ、もともとはウルトラマン80用のプロットだったとか.これにより最終回に向けてのティガ世界での怪獣出現の意味がなんとなく決まったようです.(えーと、この話でもファルドンが超古代怪獣かどうかはあやしいのですが...)

 悩める隊長イルマの人となりが出ていた作品でした.最後の方の決死の突撃も無謀で幾分自虐的だとは思いますが、イルマらしいといえばイルマらしい.ああいうところがあるから隊員はついてくるんじゃないでしょうか?

あらすじ

主人公:イルマ隊長

 怪獣出現時に秩序だった行動ができない一般大衆に業を煮やしたタツムラ参謀は、大衆操作の方策を研究するため.怪獣出現のデマを流して大衆の反応をみる実験を行っていた.デマに信憑性を加えるためにイルマ隊長にGUTSの出動を命じる.命令により真相はGUTS隊員達にも知らせることはできない.苦悩するイルマ隊長.しかし、デマによる混乱のさなかイルマが隊員達に信頼を裏切っていたことを告白した直後、現実に怪獣が出現する.出動するGUTS.しかし、この怪獣は自分の幻を操るため、どれが本体であるか判別がつかない.イルマは決死の覚悟で自らGUTSウィング1を駆り、怪獣の幻に体当たりを行い本体をあぶり出してゆく.勘が外れれば命はない.事件収束後、イルマは辞表を提出する.しかし、サワイ総監は辞表の受けとらず、イルマを励まし、タツムラ参謀を更迭する.

今回、印象に残った台詞


タツムラ参謀「ま、今回、偶然怪獣が出たおかげで私の計画は、、..」
イルマ隊長「偶然! あれが偶然だったとは私には思えないの.怪獣は誰かの心が生み出すとは思わない?」
タツムラ参謀「誰かって誰?」
イルマ隊長「誰ということではなくて・・・人の心の弱さが・・・」
タツムラ参謀「だとしたらこの闘いは永遠に続くのかね?困ったものだ.」
 この問いかけは、もう一度、「ウルトラマンダイナスペシャル」で繰り返されます.
イルマ隊長「GUTSは戦わなければならない.愚かではないが、決して強くはない大勢の人のために..」

重箱の隅

 今回はウルトラマンなしのGUTSだけで倒したというデスモンという怪獣がいたことが明らかにされました.某ムック本によるとサカサクラゲの変異体という設定のようですが、セブンになら宇宙人として出てきそうなデザインでした.TVに映っていないところでもGUTSは自分達で任務を果たしているというのはいい設定だと思います.

(追記:あんまりサカサクラゲの成体には似ていないようです.サカサクラゲのポリプがモデルなのかな? )

 今回は特撮も良かったです.TPCの航空消防隊の発進シーンも悪くないし(音声はギャクにはしってましたけど)、何と言っても不時着したGUTSウィンングのコクピットで本物のイルマが動いている.ちゃちな人形じゃなくて!合成も丁寧でスケール感がありました.


◆ 第39話「拝啓ウルトラマン様」◆

脚本/長谷川圭一、特技監督/川崎郷太、監督/川崎郷太.
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満足度: ★★★★★

怪獣、星人など:

ガルラ

鑑賞メモ

 この作品、面白いです.ウルトラマンを脅迫する人間の超能力者というプロットも面白いし、これをスタイリッシュな映像に撮り上げた川崎郷太監督もさすがです.多少、脚本に無理がないわけではないのですが、演出の力でそれを感じさせません.それにしても、ダイゴのいい人ぶりがあって初めて成立する話ですよね.これ.

Kirino_makio

 ドラマの上での見所は,ダイゴとキリノ・マキオの対話,そして,キリノ・マキオが心の移り変わり.ウルトラマンが,いや,ダイゴがひたむきに誰かのために闘う姿がキリノに再び心の光を灯します.ウルトラマンを見て前向きな気持ちになるというのは,キリノ・マキオだけでなく,見ている我々も同じですよね.それだけに,ラストの「人間誰もが持っている、たとえば勇気とか、愛とか言う力. ー中略ー ウルトラマンというヒーローに憧れと誇りを持てる、ごく普通の人間として...」という締めが生きてきます.なるほど,それが我々がウルトラマンを見続けている大きな理由の一つなんだなと思いました.

 特撮場面にも力が入っていました.ビル街を進む怪獣.徹甲弾を乱射しながら垂直降下するGUTSウィング2機が怪獣直上で引き起こして分かれるシーン.そして、戦いを見つめるキリノ・マキオの眼鏡にティガと怪獣の姿がちゃんと映り込んでいる!

あらすじ

主人公:ダイゴ、キリノ・マキオ

 「拝啓ウルトラマン様」ダイゴの元に衝撃的な出だしで始まるe-mailが届く.送り主はテレパシー(telepathy:精神感応)、プレコグニション(precognition:予知)ができる能力者キリノ・マキオ.彼はその能力ゆえ、幼少の頃より迫害されてきた.同じ超常能力をもつウルトラマンが賞賛されるのはおかしい.次に怪獣が現れたとき、もしウルトラマンに変身せずに倒さなければウルトラマンの正体を世間に公開する!しかし、レナの絶体絶命の危機にダイゴは迷わず変身する.「Game Over.」冷たく言い放つキリノ....

今回、印象に残った台詞


キリノからのメール

拝啓,ウルトラマン様.

 あなたのご活躍いつも遠くから拝見しております.
人類の平和を守る正義の超人.でも,僕はそんなあなたを好きになれない,むしろ憎しみすらも感じるのです.

 一度あってゆっくり話しませんか?すくなくとも僕にはその権利があるはずです.

 明日正午,K1地区のショッピングモールで待っています.必ずひとりで来て下さい.お互いにとって有意義な時間となる事を祈って.

キリノ マキオ

レナ「ダイゴ,いつからか変わったよ.」
ダイゴ「へ?」
レナ「人や自然を見る眼差しがすごく優しくなった.」
ダイゴ「そんなこと言われたって何も出ないよ.」
レナ「でも、ときどきすごく辛そうな目もする.話してよ.自分だけで悩んでることがあったらさ.あたしたち家族みたいなもんだって,いつかリーダー言ってたじゃない.」
ダイゴ「ありがと.でも,今はまだ言えない.」
レナ「今はまだ?」
ダイゴ「きっと,話せる日が来ると思う.そのときまでは...」

ダイゴ「大勢の人の命を救える力があるのに,なんで正しく使わないんです」
キリノ「君は何故,自分の正体を隠すのか?」
ダイゴ「え?」
キリノ「もし,ここで僕の能力が知られたらどうなりますか?誰もがどの馬が勝つか知りたがる.でも,全員がそれを知ってしまったら,レース自体の意味がなくなってしまう.つまり,秩序が崩壊するわけです.誰もそんな事望んでいないんですよ.超越した存在など,恐怖以外の何者でもない.僕たちはたちどころに化け物扱いだ!そうでしょ?なのに君だけがヒーローとして賞賛されている.そんなの不公平だ.許されるわけがない!」
ダイゴ「僕が賞賛されているわけじゃ...」

レナ「ティガが来てくれたら...」(じろっとダイゴを睨む)

キリノ「僕は・・・僕は、人間だっ!」(天を仰いで叫ぶ)

キリノからのメール

拝啓,ウルトラマン様.

 いや,ダイゴ隊員.
 ゲームはどうやら僕の負けです.

 君がみなに賞賛されているのは、その特殊な能力のせいではないことに気づきました. それはきっと、人間誰もが持っている、たとえば勇気とか、愛とか言う力. この街で生きていける、今は僕もそんな気がします. 自分の力に頼ることも怯えることもなく、ウルトラマンというヒーローに憧れと誇りを持てる、 ごく普通の人間として.

追伸:
 忠告を一つ.
 君といたあの女性,結構気が強いよ.くれぐれも尻に敷かれることのないように.

重箱の隅

レナの擦り傷

 今回、レナはいつの間にか鼻の頭に擦り傷を負います.ティガに向かって「負けないで」って叫んでいるときには、確かもう傷があったはず(うろ覚え).とすると、怪我したのはビル倒壊のとき?でも、あのときヘルメット被っていた上にバイザーを下ろしていたので鼻の頭付近はガードされていた筈.なんでかなとか思っていたら、ラスト近くの司令室のシーンでは鼻にバンドエイドを貼ったレナが登場.これが結構かわいらしい.なんだ、この画を撮りたいための前フリだったのか.やるな川崎監督!

レナの迷走

 今回は何と言ってもキリノ・マキオがとても印象深いキャラクターでしたが、レナのシーンも結構ありました.ダイゴとレナの散歩シーンとか上述の司令室のシーンとかは良かったと思います.でも、戦闘中のレナには違和感を感じました.レナって養成校でもトップクラスだったプロ中のプロでしょ?それにしては今回、ティガに頼るような台詞を吐くは、ふらふらダイゴを探しまわるは、挙げ句に足手まといになるわでいつものレナらしくない.まあ、ストーリーを進める上では仕方がないとは思うけど、同じ「負けないで」ってシーンでも必死に援護射撃しながら言うとかもう一工夫が欲しかった気がします.確かにレナのキャラクターには情に振り回されがちな側面はあると思いますが、だからといって戦闘中にただ、旧態依然とした女の子になっちゃうというのも違うと思うんですが...もしかして、川崎監督や脚本の長谷川氏はレナをそんな風には考えていないのかな? でも、キリノ・マキオもレナのことを結構気が強いと言っていたんで、監督も脚本家もそんなことはないとも思えるんですがね.

 そういえば、次のシリーズのダイナでもレナは何度かでてますよね.川崎監督の「うたかたの空夢」ではレナはキティ小隊の隊長として登場してきて、凛としていてカッコいいイメージでした.とすると川崎監督はそうでもないのかな.一方、ダイナの最終回では火星で母親として暮らすレナの姿を長谷川氏が書いています.こちらはすっかり主婦然とした感じでした.主婦然としていてもそれはそれで魅力的はあるんですが、やはり違和感があります.だって、そもそもダイナ当時の火星はネオフロンティアの最前線、TPCは火星移住メンバーにレナも選ぶときに専業主婦としての能力を評価したはずはありません.ならば、大型宇宙船から小型機、それにアルチハンドまで誰よりも自在に操れる能力があるんだから子供がいてもそれなりに働いているはず.だって開拓者なんですよ.レナなら「できることならやらないと」と思うはず.それなら、ちょっとはそういう雰囲気が伺えるように描いてもいいと思うんです.

 グダグタ文句を書きましたが、全体的にはこの話は大変面白かったと思います.全体のできに比べたら小さな傷です.

レナの直感

 まあ、レナの戦闘中の行動の是非は置いとくとして、ダイゴがティガだってことレナにバレてますよね.やっぱり.もちろん、「ティガが来てくれたら...」とか「話してよ」ってシーンもそうですが、私が決定的だと思うのは別のところ.2度目の怪獣の出現後、スクロール砲が通用しなかったからとはいえ、途中からレナは怪獣そっちのけでダイゴを探しまわっています.ところが、ティガが現れたとたんにダイゴを探しまわるのを止めているんです.このときレナがダイゴを探しまわった付近は怪獣の攻撃でビルが倒壊しています.もし、ティガがダイゴだと思っていなかったら、ダイゴを探すのを止める理由がありません.そうでなければ、はじめから辛い気持ちを抑えて任務を優先して戦闘に参加しているかです.ただティガに声援を贈っているというのはちょっと不自然.やはり、レナはティガがダイゴだと思っていると考えるべきじゃないでしょうか?

イルマ隊長...

 K3地区を警戒しようと言うダイゴに,根拠を尋ねるイルマ.ダイゴがただのカンだと答えたため,リーダーは即座に却下.しかし,決定を無視してK3地区に待機するダイゴ.するとキリノの予言通りK3に怪獣出現!そのときにイルマ隊長は「出撃.」と静かにひと言だけ.だが,その時の顔がなんだか恐い.部下に任務に関する事で隠し事をするダイゴへの怒りであると同時に,打ち明けてもらえない自分への怒りでもあるのかも...

 ダイゴの単独行動に対して2日間の謹慎を命じるイルマ.しかし,同時にレナにも2日間の休暇の取得をすすめる.照れるレナを他所に,どういうことか首を傾げるダイゴに向かってイルマ曰く「カンが鋭い割に,鈍いのよね〜」.いつまでもこだわらず寛大なイルマ隊長でした.いや,ひょっとすると,ダイゴを問いつめても何も言わないだろう事を理解しているイルマは,ダイゴにはレナを「くっつけて」おいた方が将来的にはより安全だという判断だったりして...

当たんないね.

 リーダの号令一下,怪獣の目を狙うGUTSウィング1号.しかし,目には一発も当たっていない.いいのかそれで...

GALRAのデータ

 怪獣GALRA,珍しく劇中に設定が出て来ています.59m,59000t, TYPE-Cと劇中でヤズミが説明していました. 当サイトの基本姿勢として劇中に出てこない設定は都合が悪い時は無視しているんですが...これはどうにもなりません. ウルトラマン画報というデータ本でもガルラは59m,59000t.同本によるとティガは53m, 44000t. もしこれを採用すると,なんとか科学読本とかでも指摘されていますが,ティガも怪獣も異常に重いことになります.身長170cmの人間に換算すれば,1452kgの体重(乗用車とほぼ同じ重さ)になります.そんな異常に重いウルトラマンと怪獣が格闘するとあの程度ではすむはずがありません.ということは,やはり,怪獣やウルトラマンには,地球の重力に対抗する未知の力場なり浮力なりが働いていることが推定されます.きっと,そうです.そうにちがいありません.そういうことにしておきましょう(笑).

会社の謎

 冒頭でダイゴに助けられた女性.休日にちょっと忘れ物をとりに会社に行ったのだと証言していますが,服装は事務員風の会社の制服.忘れ物をとりに行くのにわざわざ制服に着替えるのだろうか?いや,まてよ.忘れ物=私物とは限らないですね.あの会社は休日にも営業している店舗などが別にあって,そこから休みになっているオフィスに伝票か何かを取りにいったということなんでしょうか?う〜ん.(どうでもいいか...)


◆ 第40話「夢」◆

原案/実相時昭雄、脚本/薩川昭夫、特技監督/服部光則、監督/実相時昭雄.

満足度:★★

怪獣、星人など:

バクゴン

鑑賞メモ

 またも実相寺ワールド全開.前回が幻想怪奇風なら、今回は幻想コメディ風.素っ頓狂な人を食った話でした.今回も脈絡もなくキラキラした画面が実相時監督らしさを演出していました.あれはあれで癖になります.今回の方がGUTSメンバーのキャラクターをよく捉えていたような気がします.とはいえ、人物像も実相時監督独特の切り口で表現されていました.実相時監督作品は2作ともシリーズから見ると異色作でしたが、たとえ多少浮いていたとしても、まだ実相時監督がウルトラマンをとってくれると言うなら記念碑的な意味で入れておいてよかった作品だったと思います.だって実相時監督ですもの、1本や2本くらいやりたいようにやらせてあげてもバチは当たらないというものです.まあ、番外編かパラレルワールドとでも思えば素直に楽しめるのではないでしょうか?
 川崎監督が「よみがえる鬼神」のときにお遊びで実相時的アングルを使っていましたが、本物はもっと凝った形に変化していましたね.

あらすじ

主人公:イクタ青年

 イクタ青年は恋人のトモコに仕事に専念したいと言う口実で突然フられてしまう.トモコは冴えないイクタから別の男に乗り換えたのだ.失意のイクタ青年は夢の中で怪獣を生み出してしまう.折しも特殊な宇宙線が降り注ぎ、夢の世界から現実の世界に怪獣が現れトモコをつけ狙うようになる.現実のような幻のような不思議な怪獣の調査を始めるGUTSの隊員達.ダイゴはティガとなって怪獣と対決するが、怪獣につかみどころがなく苦戦.そこで、ダイゴは前線を抜け出し、居眠りを始める.夢の中で変身することで怪獣と同じ世界で戦えるのだ.ようやく怪獣を倒すティガ.そして、リーダー達はイクタ青年の身柄を確保した.夢も自由に見られないのかとさらに落胆するイクタ青年だった.一方、ダイゴは敵前逃亡といわれイルマ隊長のお仕置きを受けることに....

今回、印象に残った台詞

「人は誰しも夢を見る.夢に逃れる.夢に遊ぶ.
何故って?...それは、現(うつつ)より夢にこそ確かな世界が広がっているからだ...」

重箱の隅

 リーダーの「刑事(デカ)長って呼べ」っていう台詞、後に川崎監督のウルトラマンダイナ「うたかたの空夢」で、「キャプテンって呼べ」にアレンジされて使用されていましたね.

今回は重箱の隅をつつくような突っ込みはこの辺で止めておきます.だって、今回は基本的に幻想コメディですから...

●おまけ:「現し世は夢、夜の夢こそまこと」(by 江戸川乱歩)からですかね? ラストの台詞.


◆ 第41話「宇宙からの友」◆

脚本/太田愛、特技監督/北浦嗣巳、監督/北浦嗣巳.

満足度:★

怪獣、星人など:

イルド

鑑賞メモ

 平成シリーズの名脚本家・太田愛さんのティガ最終作.いい作品なんだけど、太田愛脚本作品にしては完成作はもう一つ抜けていない気がする.(生意気なこと言ってご免なさいっm(_ _ )m.)脚本のせいなのか演出のせいなのか私には分かりませんが、もう少しのブラッシュアップがあれば傑作になったんじゃないかと思えてなりません.

 「メロン」と「パン」の合い言葉は、最初見たときにはかなりの違和感がありましたが、2回、3回と見ていくうちに慣れました(苦笑).だから、そこは良しとしましょう.でも、やっぱりイルドの塔から市民を避難誘導させるくだりが、絵的にもテンポ的にも展開が今ひとつ地味なんです.心の痛みと苦境の中でも懸命に頑張る人間達の姿とかの骨太のドラマが展開しているはずなのに.惜しい.やはり、最初の方にキノサキがらみのインパクトのある出来事のあと、後半にはそれに匹敵するシーンが無かったので、どうしても竜頭蛇尾的な印象が残ったせいあるかもしれません.役者陣はイヌイも含めていい演技はしていたと思うだけに、少し残念.あくまでも、個人的な感想ですが...

 しかしながら、今回の緊迫感不足のリベンジを果たしたのが、太田愛脚本のウルトラマンダイナ「ぼくたちの地球が見たい」やウルトラマンコスモス「時の娘」ともいえるのではないでしょうか? 宇宙と言うキーワードが共通していますし、「ぼく地」は絶望的な状況下でも心折れることなく闘う人の姿を、「時の娘」は誰かが夢半ばで倒れても別の誰かが夢を引き継いで進んでいく人の営みを描き出すことに成功していると思います.もしこの2作を未見の方がいらっしゃいましたら合わせて見てみては如何でしょうか?

あらすじ

主人公:シンジョウ

 シンジョウ隊員の親友、イヌイ、キノサキの2人が外宇宙探査から地球に帰還しようとしていた.しかし、帰還中に宇宙人イルドに取り憑かれてしまう.イルドは取り憑いた人間を変化させ同じイルドに同化させてしまう.シンジョウはロムルス号の不時着地点でキノサキの声を聞く.その声はイルドがシンジョウの方へ向かったので一発でしとめるように言う.シンジョウは指示通り飛び出してきたイルドを射殺.しかし、それはイルドと同化しつつあったキノサキの変わり果てた姿だった.彼は自らをシンジョウに撃たせることで他に類が及ばないようにとしたのだった.親友を射殺してしまったことに衝撃を受けるシンジョウ.それをイヌイが慰める.

  しかし、イヌイにもイルドが...そして、イルドは地球での大規模な同化を行うべく、地球人に呼びかけを開始する.同化すれば苦痛も競争もない世界で生きられると. イルドの塔へと引きつけられる人々.そんな人々を止めようとしたシンジョウもやがてイルドの塔に捕らえられる.囚われ、同化を迫れられるシンジョウに、肉体のイルド化と闘うイヌイの声が届く.同化を受け入れる意思表示を促すイヌイ.シンジョウはイヌイを信じて同化を受け入れることをイルドに告げる.同化のための触手がおりてきた刹那、シンジョウのGUTSハイパーで発砲.イルドは大ダメージを受ける.そして...

今回、印象に残った台詞


シンジョウ「一番遠い星に行くのは誰だ!」
イヌイ「宇宙飛行士、イヌイ・キヨト!」
キノサキ「同じく、キノサキ・シン!」
シンジョウ「全然、変わってねえよ.」
イヌイ&キノサキ「帰ってきたぞ.帰ってきたぞ、二年ぶり〜.」

イルド/キノサキ「一発でしとめろよ...」

シンジョウ「俺が撃ったんだ.俺が、この手で...」
イヌイ「だからって、そこで泣いてるのがお前の仕事かよ.何のためにキノサキが地球にもどってと思ってるんだよ.」

ホリイ「一発でしとめろ.キノサキ飛行士、そう言うとったな.ずっと考えとったんやろうなあ、イルド化した自分に何ができるか.」
ダイゴ「はじめから自分の体を分析させるつもりで地球へ...そのことをシンジョウ隊員は...」
ホリイ「判っとるよ.判っとっても、アイツにとっては自分が撃ったことに変わりはない.」

イヌイ「1人で、1人で行くんだな、俺は...」
シンジョウ「ああ、1人で行くんだ.」
イヌイ「1人で...」

重箱の隅

 



◆ 第42話「少女が消えた街」◆

脚本/長谷川圭一、特技監督/北浦嗣巳、監督/北浦嗣巳.

満足度:-

怪獣、星人など:

ファイバス

鑑賞メモ

  なんだか、感想の書きにくい話です.ヤズミくんの主演話であり、GUTSハイパー片手に大活躍なんですが、感情移入のとっかかりがないというか、何と言うか...カレンは何を根拠に人類の排除を決めたのか漠然としてよくわからないし、かといってそれ以外の部分でグイグイ引っ張るカタストロフもないし.ヤズミのガンアクションもバーチャルな空間での出来事なので、なんとなく緊張感に欠けるし.ヤズミがカレンに引かれるようになった理由も漠然としていました.物語の背景にはそれなりのドラマがあるんだろうけど、読解力に欠ける私にはよくわかず、結局、物語の表面をなでることしか出来ませんでした.

  不覚...

あらすじ

主人公:ヤズミ

 難易度の高いゲームをクリアしたヤズミは、巨大ゲーム都市「タウン」へ招かれた。しかし、「タウン」のコンピュータは人類をバグとみなし、地球を征服する計画を開始していた.ひとり孤立したヤズミは敢然と「タウン」に挑戦を開始する.そのとき、ヤズミを助ける少女カレンが現れた.だが,そのカレンこそが「タウン」のコンピュータの仮の姿だった.カレンの優しさを信じ、何とか説得しようとするヤズミだったが....

今回、印象に残った台詞


レナ「デートじゃないからね.あくまでも君の保護者だよ.」
ヤズミ「すぐ、子供扱いする.僕は一人で...」
レナ「あなた、意外と感化されやすいから心配なの.」

ヤズミ「人間じゃなくても、そんな事するはずはない.」

ヤズミ「たとえ世界が不完全でも、人を力で支配する事が正しいはずない.それは思い上がりだ.」
カレン「思い上がっているのは、私を作った人間の方よ!あたしはあたし、誰の指図も受けない.」

ヤズミ「ぼくたちと生きよう.大切な仲間をいっぱい紹介するよ!みんないい人たちだ.きっと、君も気に入るはずだよ.きっと、きっと、きっと! 君ならできる.きっと!」

ヤズミ「彼女は確かに存在したんだ...」

重箱の隅

 このコンピュータ・カレン、ウルトラマンコスモスに出てきたデラシオンの原型? 同じ長谷川圭一脚本だし.人類を見下した上で、有害無益な存在として抹殺しようとする展開は、長谷川さんの十八番なのかな?



◆ 第43話「地の鮫」◆

脚本/小中千昭、特技監督/村石宏實、監督/村石宏實.

満足度:★★★

怪獣、星人など:

ゲオザーク

鑑賞メモ

 久々に緊迫感溢れる展開でした.ゲオザークの大地を引き裂く姿.タンゴ博士の裏切り.謎の男、マサキ・ケイゴの登場.スパークレンスを奪われ失踪するダイゴ.そして、もう一つの巨人像.熊本を舞台に息をもつかせぬテンションで次回へと続いていきました.

あらすじ

主人公:ダイゴ

 熊本に現れた大地を切り裂く鮫怪獣.実は天才物理学者にしてサイテック・コーポレーション総帥のマサキ・ケイゴが地中を探索するために開発したロボット、ゲオザークだった.それで彼は別のウルトラマンの石像を発見していた.一方、その頃、タンゴ博士はTPCからティガの地の石像の破片サンプルを無断で持ち出し逃亡していた.ゲオザークとの戦いの後、疲弊したダイゴを襲いスパークレンスを強奪したマサキ.残されたダイゴは一人、マサキを探して彷徨う.やがて、ダイゴは子犬に導かれて入った洞窟の内部にもう一つの巨人像を見いだす.果たして...

今回、印象に残った台詞


マサキ「君だったんだねえ.光を受け継いだのは.」
ダイゴ「誰だ?お前もテレパスなのか?」
マサキ「そんな下らない力なんか持ってないね.僕が持っているのは頭脳だけだ.それと、君と同じあるものを...」

マサキ「ダイゴ君、他人(ひと)よりも進化した姿を獲得できるって言うのになんでそんなつまらないことしているのかなあ?」
マサキ「君は自分が選ばれた唯一の存在だとでも思っていたのかい? 違うんだ.君はたまたまティガのピラミッドと出会っただけ.僕は違う.自分の力で超古代の遺跡を見つけたのさ.このゲオザークでね.」

マサキ「そんなにまでして君はなんのためにティガになるのかなあ?」
ダイゴ「それは...」
マサキ「君の自己満足のためだよ.人類を救うという美しい言葉に酔っているだけだ.ティガ一人でこの破滅に向かう星をどうやって救えるというんだよ.教えてくれよ.」
(ダイゴを叩きのめす)
マサキ「僕は俗人にはおよばない知性をもっている.生まれつきね.だけどそれだけじゃない.体だって鍛えてきたんよ.超人になるための努力をしてきた.だが、君は何も努力をしていない.」

重箱の隅

 



◆ 第44話「影を継ぐもの」◆

脚本/小中千昭、特技監督/村石宏實、監督/村石宏實.

満足度:★★★

怪獣、星人など:

イーヴィル・ティガ、ガーディー

鑑賞メモ

  前回、「地の鮫」から続く熊本編.いよいよ謎と陰謀の全貌が明かされて行きます.絶妙の盛り上げ方です.それにイーヴィルティガのデザインワークが素晴らしいっ.いままでのウルトラマンシリーズでは幾つもの偽ウルトラマンの話が作られてきた.それは宇宙人が化けたものであったり、ウルトラマンを模したロボットであったりしたわけですが、彼、イーヴィルティガは違いましたね.超古代から伝わるDNA「光遺伝子」を持つ者は、ダイゴでなくても条件さえ整えばウルトラマンの石像と一体化して変身することができるという設定.マサキ・ケイゴもそうした者の一人であり、彼は変身メカニズムを解明し、さらにダイゴから奪ったスパークレンスを使用した光遺伝子コンバータにより見事、変身に成功しする.ほとんど自力というのが凄い. この変身メカニズムの解明などの技術は、後にF計画(人造ウルトラマン計画)に重要な基礎を与えることとなり、やがて人造ウルトラマンはウルトラマンダイナをも苦しめることにもなる.ウルトラマン最大の敵、それは人類なのかもしれない.

 イルマ隊長が暗黙のうちにダイゴがティガであることを悟ったと思われる回でもあります.その上で何も言わずダイゴを一人にしてティガに変身する機会を与えます.ここのシーンがカッコいいです.今回のイルマ隊長はなかなかいい味を出していると思います.

 GUTSウィング-EXJという新型機が登場.あんまり好きなデザインじゃありません.そこは個人的にちょっとだけ残念.

あらすじ

主人公:ダイゴ

 ダイゴは、ついにマサキ・ケイゴの計画を知る.熊本の遺跡の奥で見つけたウルトラマンの石像とダイゴのスパークレンス、そして自らが開発した光遺伝子コンバータを使いウルトラマンになろうというのだ.そして、マサキはウルトラマンに変身する.愕然とするダイゴ.彼は自らがウルトラマンとなることで人類を強制的に導こうと考えていた.一方、マサキの計画の一環としてタンゴ博士はウルトラマンの石像の破片の砂をもとにウルトラマンを量産しようとしていた.しかし、マサキの精神はウルトラマンの力を御しきれず暴走を始めてしまう.

今回、印象に残った台詞


マサキ「言っただろ、君だけが特別な存在なんかじゃない.」
ダイゴ「そうだ.僕は特別な人間なんかじゃない.けど、僕は自分のできる事をする.もう一度、この星の仲間達を皆と一緒に守る.」
マサキ「みんな?みんなはウルトラマンの事を神だと思っているんだよ.いいのかい?そんな情けない意識でいてさ.」
ダイゴ「なさけないだって?」
マサキ「そうさ.君は光の力に頼っているだけだ.人類の進化を強制的に導くのがウルトラマンの使命さ.」

マサキ「君と僕とは似ている.僕たちは兄弟みたいなもんなんだよ.」

マサキ「人類などという矮小な存在から僕は進化するのだ.ハハハッ.古代の力よ、僕を光に変えたまえ.光よ!」

ダイゴ「僕は何でもない無力な存在だったのか...」

タンゴ「古代の人間はウルトラマンがいたのに滅亡してしまった.ウルトラマンは何もしてくれなかった.だから...」
ホリイ「だから、同じ事を繰り返さんようせなあかんのでしょ.タンゴ博士、あんたの考える科学ってそんなチンケなもんか?自分が判らん力に頼ってどないすんねん!」
タンゴ「うるさい!」
ホリイ「見てみいやこの巨人!自分の心が巨人の力に負けてもうたやないか!」
タンゴ「マサキさん.」
ホリイ「なんとかとめなあかん.あんたが科学者やったら、あんたがホンマに人類の未来の事を考えておるんなら.」

ダイゴ「僕はここでまだやることがあります.先に行って下さい.お願いします!」
(交錯する視線.しばしの沈黙.)
イルマ隊長「わかったわ.必ず戻ってきなさい.いいわね.」
ダイゴ「はい!」

ダイゴ「僕にできること.人としてできること.」

サワイ総監「超人同士の戦いか...」
イルマ隊長「いいえ、人の心が引き起こした戦いです.ティガ、必ず勝って.

重箱の隅

 



◆ 第45話「永遠の命」◆

脚本/右田昌万、特技監督/大岡新一、監督/松原信吾.
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満足度: ★★

怪獣、星人など:

ギジェラ

鑑賞メモ

<人類の選択にまで干渉したウルトラマンは君が初めてだ> ティガに始まる「人間・ウルトラマン」像を表している象徴的な話でした.異界から来た助っ人としてのウルトラマンでは今回のような行動はとれなかったでしょう.ダイゴの人間としての強引ともとれる決断と行動が、再び周囲の人間の心に灯をともし行動に駆り立てます.

あらすじ&今回、印象に残った台詞

超古代文明滅亡の理由の一端が明らかになります.滅びの苦痛を幻覚で甘美なものに変えてくれる麻薬性植物ギジェラ.ギジェラは超古代人が永遠の命を維持するためには有用なものだったが、やがて超古代人の多くはギジェラの幻覚に逃避し滅びを選択してしまった.その植物が再び地上に現れ人類を誘惑する.そのことを告げる超古代人の生き残りヌーク、テラの父娘.

「どうせ滅びるなら、気持ちいい方がいいじゃない.」

レナ「ギジェラは地球からの贈り物なのかも知れない.」
ダイゴ「そんなものはいらない!」
ダイゴ「みんなで地球にいえばいい.俺達は苦しむ.苦しんでギジェラより素晴らしい夢を実現するって...」
イルマ「でももし人間がギジェラの方を選んでしまったら...」
ホリイ「ダイゴ、人類がほんまに滅亡の危機に瀕するとして.全ての人間救えるかあ?」
ホリイ「死んでいく人間にはギジェラの方が大事やぞ.」

ユザレ「ウルトラマンは人類の選択にまで干渉しない.でも、光であり人であるダイゴは違う.」

ダイゴ「ダイゴ、自分で正しいと思ったことをやれ.」

孤立しながらも闘うウルトラマンの姿はやがて、人々の心を揺り動かす.
シンジョウ「ようし.俺も苦しむぞ.苦しんでみんなで明日へ行こう!」
レナ「そうよ.そのために闘ってきたんじゃない.」

苦戦していたティガをGUTSの援護が救い.ティガはギジェラを倒す. ギジェラとともに滅びるヌークとテラ.
ヌーク「短い人生を精いっぱい生きて、後の世代へ伝える。人間はなんてすばらしいんだ。」

重箱の隅

 まあ、どうでもいいことなんですが、ヌークの衣装がイマイチ決まっていない気がします.頭の三角巾が個人的になんだがお蕎麦屋さんの職人みたいで...あ、超古代とはいえ異文化に属する民族衣装にケチを付けるのはいけないことかな?(なんてね.)

 テラの後頭部がバカッと開いたのはちょっとびっくり.



◆ 第46話「いざ鎌倉!」◆

原案/円谷一夫、脚本/右田昌万、特技監督/大岡新一、監督/松原信吾.
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満足度: ★

怪獣、星人など:

タラバン

鑑賞メモ

 カメラマンの星野役でガッツ石松氏が登場.「GUTSが何でいっ」とかおっしゃってます.怪獣は可愛い系でほのぼのとした作品.子供たちから公募した怪獣を採用する都合上、シリーズの後の方に配置されているが、できればシリーズ中盤あたりに配置して欲しかった.イービルティガやギジェラ以降、最終回に向けて緊迫感が盛り上がっているところでこの話は辛い.まあ、事件にかこつけたレナとダイゴの鎌倉デートという側面もない訳ではない.

 少しドキッとするは、ダイゴが恒例(?)のバレバレの変身をした後で、レナがダイゴはいつもティガに会えていないと指摘するくだりでしょうか.カメラマンの息子役の少年は標準以上の演技をしていると思いますが、少年やカメラマンの周辺のドラマは比較的軽いタッチで扱われているので感動の名作にはなっていません.とはいえ、去っていく怪獣親子を見た少年(少年に母親はいない)が、「怪獣!母ちゃんから離れるなよ!」というところがちょっと切ない.そして、自分の父親をみて「父ちゃんとも仲良くな!」と付け加えるところには優しさがにじみ出ていて好印象.

あらすじ

主人公:ダイゴ&レナ、星野カメラマン親子

 江の電を撮れば世界一というカメラマンの星野は、周囲の環境に擬態する怪獣を目撃する.しかし、GUTSの調査では全く発見出来ない。誰にも信じてもらえず荒れる星野.ところが、星野の息子は寺の境内でその怪獣と遭遇する.怪獣は母親からはぐれた迷子だった.江の電の警笛の音が母親の鳴き声に似ていたため、江の電周囲に出没していたのだ!ティガは子供怪獣を空の母親怪獣の元に帰してやることにする.

今回、印象に残った台詞

レナ「でも、どうしてダイゴはいつもティガに会えないんだろうね?」
ダイゴ「運が悪いんじゃん?」
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◆ 第47話「闇にさようなら」◆

脚本/長谷川圭一、特技監督/佐川和夫、監督/石井てるよし.
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満足度: ★★★

怪獣、星人など:

メタモルガ

鑑賞メモ

 ホリイ3部作の完結編.今回のホリイはカッコいいです.こんな人に私はなりたい.(<無理.)
 見てくれだけでカッコいいかどうか決まるわけじゃないし、変に気取ってみせるよりももっと魅力的な生き方がある、そんなことを感じさせてくれました.

 今回はホリイと縁の深いサヤカとミチルが再び登場.こういうシリーズの積み重ねを意味ある形で織り込んでゆくというは憎いですね.サヤカとミチルの対比も面白かったです.見ていてホリイとミチルが本当にベストカップルであると思えました.以後のウルトラマンシリーズでも隊員とサブキャラの恋愛の話は作られましたが、この二人程、説得力あり魅力的なカップルは現時点(2004年)では現れていないように思えます.ナイスでした.

あらすじ

主人公:ホリイ&ミチル&サヤカ

 ホリイの親友、リョウスケの命を奪ったエボリュウ細胞(第11話).しかし、エボリュウ細胞は廃棄されず、密かに猿を使った生体実験が続けられていたらしい.この猿が脱走、電気エネルギーを吸収しながら怪獣化していった.かつてのリョウスケのように.猿=メタモルガは人間への憎悪を胸の内に滾らせていた.「ニンゲン、キエロ!」GUTSが出動となり、デートを中断させられご機嫌斜めのミチル(第22話でホリイの彼女となる).真偽を調査するために向かった宇宙開発局でホリイはミチルとサヤカ(第11話)にであう.サヤカはリョウスケを破滅させたエボリュウ細胞について独自に調べるため、宇宙開発局に転職していたのだ.語り合うサヤカとホリイ.誤解するミチル.やがてメタモルガが宇宙開発局を狙って現れる.逃げ遅れたサヤカとミチルを救い出そうと倒壊寸前の開発局に入るホリイ.そのホリイの姿が、捨て鉢になりつつあったサヤカに勇気を与え、すれ違いつつあったミチルの愛を呼び起こした.そして、最大のピンチにはエボリュウ=リョウスケの幻影が現れ、メタモルガの動きを封じる.ティガとGUTS の連携でメタモルガは倒される.そして、ホリイとミチルは...

今回、印象に残った台詞


ホリイ「たとえ奴を倒しても、人間は同じ過ちをくりかえします.何度でも.」
イルマ「その人間を守るのも、私達の仕事よ.」

ダイゴ「人間って、確かに同じ過ちをくり返します.でも素晴らしいところはたくさん持っている.例えば、思いやりの気持ちとか...うまく言えないけど、自分が人間であることに後悔したくないんです.」
ホリイ「ダイゴ、お前、ほんま、ええやっちゃなあ.」。

サヤカ(きっと助かると信じるミチルに対して)「ずいぶん自信あるのね.」
ミチル「だって、GUTSがいるから.」。

サヤカ(命がけで救助に来たホリイに対して)「バカよ!どんな状況かわかってんの!」
ホリイ「あぁ、でも逃げ出すわけにはいかん.これがワシの仕事や.」

ホリイ「人の心に住む闇が消えることは無いんや.」
サヤカ「たしかに、誰の心にも闇はある.でも、光だってある!」

重箱の隅

 ホリイとミチルのカップル.ダイナでは2児の親となっている姿を見ることができますが、ホリイはやっぱり素晴らしいし、ミチルはホリイの最大の理解者になっていました.ミチルもホリイのやり方にすっかり適応しており、お好み焼き屋さんでの食事会に文句をいう子供たちをたしなめておりました.今回の冒頭ではお好み焼き屋さんでのデートにムードがないと文句を言っていたのが嘘のようです.(笑)子供たちはお父ちゃん(ホリイ)より、お母ちゃん(ミチル)の方がずっとカッコ良く素敵なんだと思っているけど、ミチルはまだ子供たちが気付いていないホリイの魅力をちゃんと知っている.なんか微笑ましくていいですよね.ホリイってウルトラシリーズ屈指の恵まれたキャラだよなあ.ホントに「皆に愛されている.」そう思いました.


◆ 第48話「月からの逃亡者」◆

脚本/右田昌万、特技監督/佐川和夫、監督/石井てるよし.
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満足度: ★

怪獣、星人など:

メンジュラ

鑑賞メモ

 イルマの親友、ハヤテが登場.演じる京本政樹さん、本当に整った顔してますね.なんだけど...このイルマとハヤテ、どうして親友になっているのかピンとこない.勝手な言い草かもしれませんが、私には2人、あのままじゃ、あんまり性格が合いそうにない気がします.回想シーンで「イルマ!剣の敵を倒す前にまず心の敵を倒せ.今お前は二人の敵と戦っている.」とか言っているシーンがありましたけど、どうなんでしょう.

 なんかありそうなパターンとしては、若き日のハヤテがイルマに軽ーいナンパを繰り返しいて、それをイルマがいなしつつ楽しんでいるとかじゃないのかな.でも、ただ軽いんじゃなくて、どんなピンチにも皆を励ますために軽口をたたくのを止めないなんていうキャラだったらよかったのに、とか思っちゃいました.脚本的にはその辺を狙っていたのかもしれないんですけど、実際の映像ではハヤテが余裕ありすぎに見えて、部下を皆殺しにされた隊長だとは思えない.もし、イルマがムナカタを残して全てのGUTSの隊員を宇宙人に殺されたら...と考えるとね.ハヤテの熱い部分が見えないんですよね.「ガロアのかたきは俺が撃たせてもらうぜ.」とかのシーンも、軽ーく敵を討った感じがして.

 テーマとしては、人間同士の疑心暗鬼を生じさせようとする宇宙人の策略を信頼の絆がはね返していくという話のはずなんですけど...イルマ隊長が宇宙人に入れ替わったのに気付いたのはGUTSではなくハヤテなわけで、これに説得力を持たせるためにはGUTS以上のイルマとハヤテの絆を表現できないといけません.セブンにおけるキリヤマとその悪友クラタくらいには.

 と、いろいろ文句を書いてしまいましたが、要するにひがみです.だって、ハヤテ隊長、右往左往するレギュラー陣を尻目に、ぱっと出てきて、思いっきりカッコつけて、おいしいところをさらりともっていってサヨウナラってのはやり過ぎですよ.いくらなんでも.

 宇宙艇がらみの特撮(CGらしい)が丁寧で好感.漂流するハヤテ機にダイゴ機がドックキングするところなどは、操演ではかなり実現困難な描写をさらりとやってのける.CGはこういうことできるんだよなあ、と今更ながらに実感.無重力の宇宙空間らしさがでていてよかったです.

あらすじ

主人公:ハヤテ&イルマ

 どんな人間にでもそっくりに変身して入れ替わることができるメンジェラ.月面基地を全滅させ、その罪を隊長ハヤテに着せ、TPC極東本部へ.イルマはどうしてもハヤテの犯行だとは信じられない.月面基地副隊長、サワイ総監、ナハラ参謀、ヨシオカ長官、そしてイルマ隊長.次々に入れ替わられ人が変わったようになる(ホントに変わっているんですね).しかし、宇宙空間でダイゴに救出されたハヤテが到着し、メンジュラの正体が露見.EX-Jを盗み逃亡を図るが、ティガにより撃墜(!)ティガとGUTSそしてハヤテの活躍によりメンジュラは退治される.

今回、印象に残った台詞

ムナカタ「我々は規則でなく隊長を信じて今までやってきました.」

重箱の隅


◆ 第49話「ウルトラの星」◆

ウルトラマンティガ・チャリジャ
脚本/上原正三、特技監督/北浦嗣巳 & 高野宏一、監督/原田昌樹 & 満田かずほ (「かずほ」は「禾」+「斉」です).
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満足度: ★★★

怪獣、星人など:

チャリジャ、ヤナカーギー、ウルトラマン

鑑賞メモ

 チャリジャじゃないけど、なによりも「ウ、ウルトラマン!懐かし〜ぃ」というのが正直なところ.健全なノスタルジーに溢れていて、夢のような1話というか、上原正三さん達の若き日の夢の詰まった1話でした.

 今回、あり得ないと思えたティガと初代ウルトラマンとの共演が実現.従来のように単純にウルトラ兄弟が救援に来るパターンから更にひとひねりが加わっているところがミソ.何の臆面もなくウルトラ兄弟ワールドと繋げてしまうと世界観がぶちこわしになるところを微妙なさじ加減で乗り切っていくれたと思います.(後述)

 1965年のシーンは初めモノクロ映像ではじまり、いい雰囲気を醸し出ししていました.途中でカラー映像に変わるのですが、ここの切り替えも見事.スタジオに命が吹きこまれるような感じがしました.音楽もノスタルジックなものが使われていて何とも言えず懐かしい.おじさん泣かせだよ.これ.

あらすじ

主人公:金城哲夫&円谷英二&チャリジャ&ダイゴ

 怪獣バイヤーを名乗るチャリジャという男が、怪獣を手に入れるためタイムトンネルで1965年の円谷プロに向かった.偶然それを目撃したダイゴは、開いたままになっていたタイムトンネルで後を追って1965年の円谷プロへ.そこでは金城哲夫が次回シリーズの脚本が書けなくて苦労していた.

 金城の苦境を察した円谷英二は、金城に「ウルトラの星」という赤い石を渡し、昔、出会った宇宙人の話を始める.彼の名はウルトラマン.怪獣を龍が森湖に沈めたという.円谷英二の話を盗み聞きしたチャリジャは龍が森湖から怪獣を復活させてしまう.ティガに変身し立ち向かうダイゴ.しかし、怪獣ヤナカーギーは強力でティガはピンチに陥る.そのとき、円谷監督の想いがオーラとなって奇跡を呼んだ.オーラから出現する.ウルトラマン.ティガを助け、ヤナカーギーを倒す.

 その頃、金城は次回TVシリーズの原稿を書き上げようとしていた.タイトルは「ウルトラ作戦第一号」ウルトラマンの第一話である.

今回、印象に残った台詞

ヤズミ「それにしても何者なんです?その円谷英二って人は.」
サワイ「おいおい、円谷英二を知らないのか?俺は夢中になってみたゴジラ、モスラ、いや凄い迫力だった.スクリーンから飛び出してくるんじゃないかとビクビクしたもんだ.円谷英二監督、特撮の神様.世界の円谷といわれた映画監督だ.」
ヤズミ「ああ、映画の監督さんですか.」

円谷英二「悲鳴を上げているぞ.金城.」
円谷一「難しい局面だなあ.もうひとつ抜けていない.もうひと息なんだけど」
円谷英二「もう一息か.」
円谷一「円谷プロの将来がかかってますから.」
円谷英二「うん」
円谷一「書けますよ.金城なら.きっと書けます」

円谷英二「どうした?」
金城哲夫「書けなくて...才能ないから、俺.」
円谷英二「ははは.泣くな.」(赤い石を手渡す)
金城哲夫「これは?」
円谷英二「ウルトラの星だ.」
金城哲夫「ウルトラの星?」
円谷英二「宇宙人からもらったんだ」
金城哲夫「宇宙人!」
円谷英二「友達なんだ.彼とは.」
金城哲夫「まさか!ははは」
円谷英二「ワシだって金星人だ.」
金城哲夫「金星人!」
円谷英二「そうだ.いやあ、あの夜、考え事をしていて寝付けなくてね....龍が森湖の辺りを散歩していてね.」
(以下、回想シーン.湖のほとりに立つ人物に円谷監督が話しかける、)
円谷英二「貴方は?」
ウルトラマン「私はウルトラマン.M78星雲から来ました.」
円谷英二「M78星雲?ほぉ〜お.」
ウルトラマン「今、怪獣を湖に沈めました.これは友情の印です.」(赤い石を手渡す)
円谷英二「これは?」
ウルトラマン「ウルトラの星です.これが大きな力になるでしょう.シュワ.」
(ここまで、回想シーン.)
金城哲夫(赤い石を見つめながら)「暖かいなあ、これ」

円谷英二(ウルトラマンを見送るティガを見つめながら)「ヒーロが必要なんだよ.金城君.ヒーローが必要なんだ.ヒーローが.」

ダイゴ「あのウルトラの星はどうしたんだろう?僕も、もっともっと力が欲しい.」

ウルトラの星はみんなに大きな勇気と力を与えるため、いつも空の彼方で瞬いている.

重箱の隅

劇中劇「ウルトラマン」

 今回、描かれた「1965年の世界」は明確にそれと分かる「初代ウルトラマンのパラレルワールド」でした.「TVシリーズの初代ウルトラマン」は、「49話の1965年の世界」においては円谷プロ製作の架空の物語であり、今回登場した初代ウルトラマンはそのモデルであるとされていました.「1965年の世界」のウルトラマンも龍が森湖には出現しましたが、ハヤタと事故を起こすこともなく、戦った怪獣もベムラーではありません.以後の初代ウルトラマンのストーリーは全て円谷スタッフの創作とということになりそうです.つまり、我々の住む世界と近い構造を持っています.このように他のシリーズのウルトラマンが架空/半架空の存在として扱われている世界設定はその後、ウルトラマンガイアの映画やコスモスの映画(The first contact)でも使われました.そのハシリと言えるかもしれません.

平行宇宙「ティガ世界//チャリジャの行った1965年//初代マン世界」

 ともあれティガの世界にもM78星雲から来た初代ウルトラマンが存在することにな....らないかもしれません.なぜならダイゴが迷い込んだあの「1965年の世界」がティガが活躍した世界の直接の過去とは限らないからです.もし、初代ウルトラマンの物語がTVで放送されていたならば、1話か2話でティガとの酷似が指摘されていてもいいはずですし、少なくとも円谷プロは調査対象になったはずです.それならこの49話でヤズミが円谷監督について無知なのは不自然です.もう一つ傍証があります.サワイ総監が円谷英二について語るとき、ゴジラやモスラには触れましたが、とうとうウルトラマン関連には触れませんでした.このことから推測するとティガ世界では「ウルトラマン」は放送されなかったんじゃないでしょうか?つまり、チャリジャが跳んだのは、いつものティガ世界からみても平行宇宙に属する世界かも知れません.

ティガ世界 ⊃ チャリジャの行った1965年//初代マン世界

 もちろん別の見方も可能です.ティガ世界の地球にやはり初代ウルトラマンは現れたがTV「ウルトラマン」はあまりヒットしなかったのかもしれませんし、ヤズミやサワイがど忘れしていただけかもしれません.この解釈に沿って考えると、3000万年前に出現した光はM78星雲から来たのかもしれません.M78のウルトラマン達なら「人類の選択には干渉しない」というのはそれらしいですし、「皆帰ってしまった」というときの帰還先はM78星雲ということになります.そうすると、初代ウルトラマンが現れたときにティガを見てもあまり驚いていないことが説明可能となります.初代ウルトラマンにしてみれば、3000万年に地球に派遣された奴の生き残りがまだいたのかくらいに思えたのでしょう.(いや、ティガと共闘した初代ウルトラマンは円谷監督が念力で作り出した別人なのかもしれませんが、まさかねえ.)

絶妙の距離感

 以上のように可能性を検討すると議論はつきませんが、まさにこのことがティガ世界とM78ウルトラマン世界との絶妙の距離感を保ったまま共演を成し遂げた第一要因であるのではないでしょうか?ティガの世界観も大事にしつつ、初代ウルトラマンへの憧憬とノスタルジーを失わず夢の共演を果たした配慮に少し感動しました.

おまけ

 今回の初代ウルトラマン.余裕と貫禄がありましたが、幾分前より精悍な感じがしました.どうやら目の形が昔程丸くないからみたいです.戦いを重ね、風格がでてきたのでしょうか?(某ムック本によると、実は初代の目が破損していたので修理にティガの目を流用したそうです.)



◆ <なんてハイテンションなんだろう・最終3部作>◆

第50話「もっと高く!〜Take me higher〜」
第51話「暗黒の支配者」
第52話「輝けるものたちへ」

「もっと高く!〜Take me higher〜」脚本/小中千昭、特技監督/北浦嗣巳 、監督/原田昌樹.
「暗黒の支配者」脚本/小中千昭&長谷川圭一&右田昌万、特技監督/神澤信一 、監督/村石宏實.
「輝けるものたちへ」脚本/小中千昭&長谷川圭一&右田昌万、特技監督/神澤信一 、監督/村石宏實

怪獣、星人など:

ゾイガー、ガタノゾーア

鑑賞メモ&あらすじ&今回、印象に残った台詞

 クトゥルフ神話系(?)の邪神対ウルトラマン?最終回3部作はニュージーランド沖海底の異常隆起から始まります.映画版ウルトラマンティガではこの浮上した海底遺跡は「ルルイエ」と呼ばれていました.いよいよ超古代怪獣の親玉、闇の邪神の登場です.これまで繰り返しモチーフにされてきた「光」に対して、いよいよ「闇」の大侵攻が始まります.世紀末、ノストラダムスの予言が人々に淡い不安を与えてきた放送当時には雰囲気たっぷりのハルマゲドンドラマでした.また、クトゥルフ邪神と思われるものはウルトラマンダイナにも登場します.スヒュームとか半魚人ディゴンとか...

3部作のトップ「もっと高く!」ではまず邪神ガタノゾーアの眷属・ゾイガーが海底のルルイエから出現.オーストラリアを火の海にしてしまいます.するとユザレの幻影が再びイルマの前に現れ警告します.


ユザレ「ゾイガーが蘇ってしまった.この地を焼き払う悪しき翼.大いなる闇がこの地を暗黒に塗りこめるその使い。恐怖、破滅、哀しみ、そして無をもたらす・・・」

ドラマはレナとダイゴを軸にハイテンションに展開.ハイテンションなドラマに呼応するかように、高速で飛翔するゾイガーに決死の空中チェイスを繰り広げるガッツウィング1やマキシマオバードライブ機スノーホワイト.大空を疾駆する姿が非常に美しい.


レナ「もっと速く、もっと高く飛びたいんです!でなければあの怪獣には勝てません.」

急上昇を続けるスノーホワイト内のでレナとダイゴの会話がドラマのクライマックス.

撤退命令を無視し怪獣ゾイガーを追って頑なに急上昇を続けるレナ.

レナ「もっと高く!」

頑なレナの態度に、 苛立つ後部座席のダイゴ.
ダイゴ「なにかいえよ!」

逆に問い返すレナ.
レナ「どうして、どうして一人で抱え込んじゃうの? ウルトラマンは、たった一人で地球を守り続けなきゃいけない 義務でもあるわけ?」

思わぬ切り返しに黙り込むダイゴ。
涙ぐみながら言葉を継ぐレナ
レナ「ずっと、ずっと一人で戦い続けるの? そんなの、そんなのひどいと思わない!? 私だって、私だって光になりたいよ。・・・光になって、もっと高く!」

ただ守られる存在であることを断固拒否し、胸を張り肩を並べて共にありたいと願うレナ.かっこいい!
飛行機雲

人の身でありながらウルトラマンの高みにまで駆け上ろうとする祈りを込めた台詞「もっと高く!」 がこの回のタイトルになっている.

ダイゴは答えて言う
ダイゴ「義務とかじゃないよ。 俺は人間だから、俺がやりたいことをやるだけだよ。」

この台詞、ウルトラマンダイナの最終3部作に再登場した時にダイゴがいう「人としてできること.」にも繋がっていきます.
バックミュージックはサブタイトルでもある”Take Me Higher”.

いつかは届くきっと 僕らの声が
世界も変えてゆける 時代を越えて・・・

ダイゴに思いをぶつけ、そしてダイゴの想いも受け止めたレナ.涙をこらえながらダイゴを送り出そうとする.
レナ「私、今後ろ見えない。 .....だから、いいよ.」
ダイゴ「光になれるさ!レナだって」

ダイゴ、ティガへ変身.スノーホワイトを抱えそのままゾイガーを追撃を続けるティガ.ダイゴもまたレナの想いを受け止めていた.ともに天駆ける ティガ&スノーホワイト.

レナ、コクピットからティガを見上げ、「ありがとう」

そして、やっとのことでゾイガーを倒します.(ここで戦いを終えたティガがレナの目の前で人間に戻る訳ですが、このときの光に溶けていくティガの映像の美しいこと!)しかし、その喜びも束の間、イルマ隊長から通信が入ります.「早く基地に戻って!世界各地がゾイガーに襲われているわ.」驚くレナとダイゴ.その上空を2体のゾイガーが空を切り裂き飛んでいきます.不吉な予感を孕みつつ、ここで「もっと高く!」のエンディング.シリーズ中最高の盛り上がりです.

 「暗黒の支配者」では邪神ガタノゾーアが出現.GUTSとウルトラマンの苦闘が描かれます.緊迫感がありいい感じです.怪獣に蹂躙される都市、防空壕に避難する市民.TPC本部基地も遂に陥落してしまいます.

ウルトラマンティガ・ガタノゾーア
ガタノゾーアはこの角度からが一番怖いと個人的には思っているんですが、実際には1カットしか無いんですよね.

決死の戦いに赴こうとするダイゴを送り出すイルマ.


イルマ「最初にウルトラマンをこの目で見たとき私は神に出会えたと思っていた.人類を正しい方向へと導いてくれる存在だと.でも、違うのよね.ウルトラマンは光であり人なのね.それがだんだんわかってきたの...だからあなたは、勝ち目のない相手に向かっていく義務なんてないのよ.分かってるでしょ!」
ダイゴ「勝ち目がないなんて、分かりませんよ.」
目と目で会話するイルマとダイゴ.
イルマ「そうね.私も運命なんて信じないことにしたわ.必ず勝って。人として.」
レナ「そんな!」「ダイゴ!」
ダイゴ「レナ!みんなを基地から救い出すのが仕事だろ?
イルマ「いいわね!必ず勝って、ウルトラマンティガ!!」

しかし、邪神ガタノゾーアの前に健闘虚しく最後には石に戻され海底へと沈んでいくウルトラマン.それを見たレナの「ダイゴ〜!」という悲痛な叫びがドラマを盛り上げます.

また、最終回「輝けるものたちへ」の評価は人によって分かれるところ.まあ、子供番組でもあることを考えると最後の希望が子供の想いであるのは仕方ないところか.切通理作のルポ「地球はウルトラマンの星」によるとウルトラマンのアトラクションショーで一所懸命に声援を贈る子供達のエネルギーを取り込みたいと脚本家が思ったためそのような結末にしたとか.だから大きいお友達はだだをこねてはいけません(笑).もっとも、子供達が光になる直前までのGUTS他の大人達の最善を尽くそうとする姿はドラマを盛り上げてくれたと思います.この闘いの後、変身アイテムのスパークレンスは砂と化して崩れ去ってしまいました.


レナ「もうウルトラマンにはなれないね.」
ダイゴ「人間はみんな自分自身の力で光になれるんだ.レナもなれただろ.」

ラストシーンの記念撮影がエンディングになるのもベタだけどマル.この写真、後に火星に移住したダイゴとレナの家に飾られていました.(ダイナ最終3部作)


シンジョウ「おーし.皆、記念写真を撮りましょう!」
レナ 「あーっ」
ホリイ「記念すべき歴史の一ページや.」
シンジョウ「ハイ、もっと寄って.ちゃんと寄って.ヤズミ!ちょっと来い.ヤズミ、おいで.」
シンジョウ(ヤズミにカメラを手渡して)「はーい.ヨロシク!」
ヤズミ「全く!いつもこれだよな.」
レナ「あはっ.」
ヤズミ「じゃあ、いきますよ.1+1は・・・」
全員「にーっ」(Vサイン)

最終回には、キリノ・マキオ、マサキ・ケイゴ&タンゴ博士、ヤオ博士、ハヤテ隊長、トモキくん(イルマ隊長の息子)など、懐かしいゲスト陣が登場.


その他の台詞

ホリイ「闇なんてな、どんな人間の心の中にだってあるもんや。けどな、人の心には闇ばっかりやなくて光だってあるんや」
シンジョウ 「名言だな.誰からパクった?」
ホリイ「放っとけ」
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◆ 劇場版「ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY」◆

カミーラ
脚本/長谷川圭一、特技監督/村石宏實、監督/村石宏實.
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満足度: ★★

怪獣、星人など:

カミーラ、ダーラム、ヒュドラ、シビトゾイガー、ゴルザ、デモンゾーア

鑑賞メモ

 ティガファンの熱いラブコールに応えてテレビシリーズ終了後、約4年もたって製作された劇場版.円谷プロと松竹の英断に拍手.時期的にはティガTV最終回の後、ダイナ出現までの間の(いわゆる空白の7年)のエピソード.ガタノゾーア事件の2年後の話です.

 なんだけど、この映画、個人的にはもうひとつ.そこそこの出来になっているだけに実に惜しい.個々のアイデアは悪くないし、俳優さんも熱演していたし、それぞれのシーンも実に丁寧に撮られていたのですが、この映画のぐっと来るところがあんまりないような気がしました.

 そこで、どうして私が満足しきれなかったのか少し考えてみました.

 まず、どこか話がちぐはぐな印象があります.イルマ隊長もいつもの理知的な雰囲気がなく、不安だけに突き動かされていて現実適応ができていないように見えてしまいます.レナもなんだかメメしい側面だけが妙に目立っていて(私、「女々しい」って漢字も嫌いですが.)、自立したキレの良さが見られない.

 ストーリーも、レナとの結婚を控えたダイゴを巡る3000万年を越える三角関係メロドラマという思いもよらないものでした.映画でダイゴに光を当てるのには異存はありませんが、やはりTVシリーズを振り返ると、私にとってウルトラマンティガは基本的にGUTSの人々を巡るドラマだったと思います.もう少しGUTSのメンバーらしさを全面にだした作品だったらというのが個人的な感想です.単に戦闘で活躍してもGUTSを描いたことにはならないはずです.その辺があんまりティガらしくないように感じました.加えて、現実と悪夢が絶えず交錯する物語構成なので、トッ散らかった印象があり、現実感が希薄になってしまっているようです.

 また、TVシリーズで見たようなシーンや聞いたことのある台詞を多用していますが、これもちょっとやり過ぎの感があります.ちょこっとやる分には心憎い演出なんですが、頻度が高すぎるとつぎはぎで作品を作ったみたいでかえって安っぽくなると思います.ユザレがホリイの台詞をパクってたり、ユザレとダイゴの会話がダイナでのダイゴとアスカの会話とほぼ同じだったり、ダイゴの「何でもない!」発言とか...枚挙に暇がないというのは流石に問題ではないかと思います.

 要するにシリーズの積み上げをもっとハートの面で生かしたストーリーであればもっと素晴らしい映画になったと思うのです.その辺が多少、記号的に処理されていた感じがしてしまいました.

 特撮面では出来は良かったと思います.実写部分もGUTSウィングのCGも水準以上です.シビトゾイガーの群れの描写も良かったと思います.ただ、ルルイエの内部の決戦では、ダーラムとの水中決戦は美しかったのですが、ヒュドラとの戦いは異様な空間で行われていて、やっぱり現実感が半減してしまっています.

 デザイン面ではカミーラ(ウルトラマン体)のデザインが秀逸.スーツアクターの椰野さんの立ち振る舞いも美しい.しかし、デモンゾーアと融合したときのCGカミーラのデザインがおざなり.変に触覚付きの髪の毛を生やすくらいならスーツそのままのデザインでよかったのに.ダーラムのデザインがイマイチ.特にウルトラマンらしからぬ顔やプロテクターの構造が気に入りません.巨人のプロテクターがいかにも人工物みたいに鋲が打ってあったりするのは私には興ざめ.そんな巨大な鎧を作っている所を想像すると間抜けな感じがして...決戦シーンではシルエットを強調した照明が幸いして目立ちませんでしたけどね.他の光の巨人のデザインはもっと嫌(一名だけ例外).世の中美男美女ばかりではないので不細工なウルトラマンがいる可能性は否定できませんが、だからといってデコレーションを付け加えればいいってもんでもないでしょう.ティガダークとティガトルネードのデザインはGood.ティガブラストは上の方に重い色をもってきいてややアンバランス.

 でも、懐かしいGUTSメンバーやGUTSメカも見られたわけで、そこのところはGoodでした.最後のアスカとすれ違うシーンもGoodです.(さり気なくダイナのファンファーレが流れたりしてましたね.)期待が大きかっただけに色々書いてますが、決してとんでもない駄作ではなかったことを申し添えておきます.

 音楽はいつも通りナイスでした.オープニング音楽はTVシリーズのエンディングを使い、エンディングではTVシリーズのオープニング音楽を使う辺りは凝っていましたね.

あらすじ

主人公:ダイゴ&カミーラ&レナ&イルマ

 結婚後の火星移住を控え、世界各地の自然を見て回る旅から帰ってきたレナとダイゴ.しかし、ダイゴはこのところ悪夢に取り付かれていた.ルルイエに向かったTPCのF計画部隊によって封印を解かれてしまった闇のウルトラマン達がダイゴに見せていたのだ.

 F計画部隊に同行してたイルマの中に眠っていたユザレの力がかろうじて彼らをルルイエにとどめていた.闇のウルトラマン達はティガの過去を明かす.ティガは3000万年前、ウルトラマン同士の戦争の際、闇のウルトラマン達とともに超古代文明を破滅に導いたという.しかし、途中で改心したティガは闇のウルトラマン達を裏切り、彼らを封印したらしい.かつての恋人や友である3人の闇のウルトラマン達はダイゴに黒いスパークレンスを渡し、ルルイエに来るように告げる.ダイゴはイルマを救い出し、カミーラ達、闇のウルトラマンと対決するためルルイエに向かう.後を追うレナとGUTSのメンバー.

 闇のスパークレンスで変身したダイゴは、初め黒いティガ(ティガダーグ)となるが、闇のウルトラマン達を倒しながら力と光を取り戻していく.そして、最後は太古のウルトラマンの残骸から光を集めグリッターティガとなると最後の敵を討ち滅ぼすことに成功する.

 ラスト、レナとダイゴは人類の新天地、火星に移住するために旅立ってゆく.旅立つ時、ダイゴは一人のTPCの隊員(アスカ!)とすれ違い、心の中でつぶやいた.「頑張れよ、後輩.」

今回、印象に残った台詞


(ダイゴうなされて起きる.)
レナ「ダイゴ?」
ダイゴ「レナ.」
レナ「どうしたの?」
ダイゴ「いや、なんでもないよ.」
(レナ寝る.)

(ダイゴ、悪夢から我にかえる.)
レナ「ダイゴ?どうしたの?」
ダイゴ「いや、なんでも」
レナ「でも、凄い顔して...」
ダイゴ「なんでもないって!」
(語気の強さに一同引く.)
ダイゴ「ごめん.」

ダイゴ「待てったら.レナ!」
レナ「カミーラって、カミーラって何なの?」
ダイゴ「そんなこと言ったっけ?」
レナ「何で誤摩化すわけ?どうしてちゃんと話してくれないの?私は、私は...」
(レナ走り去る)

ユザレ「人の心から闇が消え去ることはない.」
ダイゴ「僕はどうすればいい?」
ユザレ「ダイゴ、貴方は光であり、人である.答えは自分自身で出さなければならない.」

ウルトラマンティガ・レナ隊員
レナ「やっと普通の人間に戻れたのに...」
ダイゴ「僕は人間だから、人間として逃げるわけにはいかないんだ.」
レナ「待って、帰ってくるよね?ダイゴ私たち結婚するんだよね?」
ダイゴ「当たり前だろ」

レナ「勝って、必ず.」

レナ「あたし、もう二度と戦うつもりはなかった.でも、今行かないと絶対後悔する.そんなの嫌だから.」

ダイゴ「たとえ人の心から闇が消えることがなくても、僕は信じる.人間は自分自身で光になれるんだ!」

ホリイ「人間なめたらいかんで〜」

レナ「おかえり」
ダイゴ「ただいま」
RENA_DAIGO

重箱の隅

 3000万年前の超古代文明滅亡の経緯が訳が分からなくなっちゃいました.TVシリーズでの重要な台詞がみんな無視されているんでしょうか?

 たとえば、ユザレはTVシリーズで「ウルトラマンは人類の選択にまで干渉しない.でも、光であり人であるダイゴは違う.」とか繰り返していましたし、ヌークは人類の選択にまで干渉したウルトラマンはダイゴが初めてだといっていました.さらに言えば、デシモ星系人はかつてティガの仲間達は人類を見捨てて皆帰ってしまったともいっていました.それなのに、超古代文明はウルトラマン同士の戦争で滅びたとは!

 上記の疑問は解消されませんが、一応、映画のパンフレットに真相として書かれていたことを以下に要約しておきます.

 栄華を誇っていた超古代文明に、ある日、何処よりか「闇」が来訪し怪獣を生み出し人々に恐怖と絶望を与えた.そこへ「光」が降臨し、戦士達を選び同化した.戦士達は光の巨人に変身することで人々に勇気を与え、人々とともに怪獣達をあらかた退治することに成功した.ところが、光の巨人となった戦士のうち4人が、心に潜む「闇」にとらわれ闇の巨人となり文明を破壊し始める.光の巨人は闇の巨人に立ち向かったが、闇の巨人の強大な力の前に敗退し、超古代文明は崩壊した.やがて、4人の闇の巨人のうちティガダークが正義の心を取り戻し、再び光の巨人となり闇の巨人に勝利して封印した.生き残った光の巨人たちは自らの体を石像化し、その力を遺伝子の形で未来へ伝えることとした.
ということです.よく出来た話ですが、人類の選択には干渉しまくりですよねえ.そして誰も何処にも帰っていないでしょ?

 パンフを無視するにしても、TVシリーズでダイゴがユザレに、多くのウルトラマンがいたのにどうして超古代文明が滅んだのか尋ねたときには「巨人達のせいだ」とは言いませんでした.確かに人の心が引き起こした戦いなのかもしれませんが、ウルトラマンが干渉しなかったという表現にはならないのではないでしょうか.デシモ星系人も「貴方の仲間がよってたかって滅ぼしたんだよ.」くらいは言うはずです.

 また、ウルトラマン同士の戦争が滅亡の主要因だとすると、TVシリーズで語られた滅亡の引き金であるギジェラやガタノゾーアは実は単なるおまけだったんでしょうか?TVシリーズを悪役として盛り上げた彼らの立場は一体どうなるのでしょうか?

カミーラ

 脚本がその辺のところはいいかげんだったというのがありそうな答えですが、それは一番つまらない答えでもあります.

 可能な脳内補完のうち、もっとも不愉快なものは、TVシリーズで本当のことを言っていたのはキリエル人の「ウルトラマンこそ悪魔!」であって、あとの人たちの発言は皆嘘というものです.しかし、ヌークやデシモ星系人がそんなことで嘘をつく理由が見当たりません.カミーラ達の言うことや映画のイメージシーンが全部嘘だということも可能ではありますが、それだと映画が意味不明のエピソードになってしまいますよね.何かいい説明はないものでしょうか?

 映画自体がTVシリーズと同じ世界ではなくパラレルワールド? やっぱり、それしかないのかなあ.



以下、GUTS in "DYNA"



◆劇場版「ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち」◆

脚本/長谷川圭一、特技監督/小中和哉、監督/小中和哉.
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満足度: ★★★

鑑賞メモ

 この物語では、ティガで描かれた「人の光」がダイナにバトンタッチされてゆく姿が描かれます.本当の意味でダイナ=「光を継ぐもの」となる訳です.そのとき、キーとなる人物の一人が我らがイルマ元隊長です.GUTS時代より髪をショートにしていて若々しく活動的な感じでした.その言動も実にイルマらしく、かつてティガが闘い抜いていけた理由を簡潔明瞭に言葉と行動でアスカに示します.これが出来るのはイルマをおいて他にいないでしょう.「THE FINAL ODYSSEY」の2年前に制作された作品ですが、こちらの方がイルマを良く描けていると思います.

 と、同時にこの作品でのイルマはラスト近くのシーンまで実に孤独な感じもしました.表情も厳しいし、かつてのような互いに支え合える明るい部下に囲まれている様子もありません.それでも、アスカを導き、人として出来ることを最後までやり通そうとするイルマに、本当に強い大人の姿をみました.それだけに時折見せる笑顔が輝いて見えました.台詞の端々からはGUTS時代の体験がこの人を内側からしっかり支えているということが感じられます.ティガシリーズを通して観てきた者にはイルマ隊長がさらにカッコ良く見えるのではないでしょうか.そして最後、事件が解決したあと、イルマを訪れた元GUTSのメンバーとのシーンは短いけれど本当にホッとする感じがしました.

ところで、サブタイトルがカッコいいというより、妙に気恥ずかしいのは私だけでしょうか?

あらすじ

主人公:アスカ

 TPCの電脳巨大戦艦プロメテウスはネオマキシマ砲を搭載し、怪獣を一撃で粉砕する破壊力を秘めていたが、モネラ星人に奪い取られてしまった.アスカ=ウルトラマンダイナはプロメテウスが変形したデスフェイサーに立ち向かうが、デスフェイサー/プロメテウスの電脳にはアスカの記憶が移植されており、完全に動きを読まれて敗退してしまう.

 アスカは強大なプロメテウスの力に恐怖を感じるとともに、腰が引けた戦闘をしたためにマイ隊員が重傷を負ったことで自分を責めていた.再び立ち上がるために模索するアスカは、やがてデータベースの中にかつてティガと共に闘ったイルマ隊長のファイルを見つける.イルマを訪問し、尋ねるアスカ.「もし出来るなら、俺はティガに会いたい.会って色々訊きたいんです.何故、そんなに無敵だったのか?どうして世界を闇に包み込むような強大な敵を倒せたのか.」イルマはダイゴのことは教えず「ティガはもういないの.だから二度と会えない.」としながらも、かつてティガの強さの秘密は、たくさんの人の力を引き出し共に闘えたことにあると諭す.アスカは我にかえり再びデスフェイサーに立ち向かう決意を固める.「試合はまだ終わっちゃいない.俺は自分だけ勝手にマウンドから降りようとしていたんだ.」

 再起したアスカ/ダイナはデスフェイサーを粉砕することに成功する.しかし、次に出現したクイーンモネラに捕らえられ、そのままエネルギーが尽きて行動不能になってしまう.人々が絶望に陥る中、S-GUTSとGUTSウィングで出撃したイルマだけが諦めずに戦闘を続けていた.シェルター内のキサラギ博士は、決して諦めない子供の姿に希望を取り戻し人々を励ます.「でも諦めちゃ行けない!ここで希望を捨てちゃ行けない.こんな小さは子だってまだ勝利を信じているのに、何もせずに終わっていいはずはない!」

 シェルター内の人々は再び勇気を取り戻す.そして、一人の少女が立ち上がる「私も、私も光になって闘えた.ティガと一緒に.」次々に立ち上がる少年や少女.「思い出した.あれは夢じゃなかった!」.子供「たって!もう一度立って!ウルトラマン!」.人々から立ち登る光.光は結集しウルトラマンティガが蘇る.ティガにより蘇生したダイナ.2人のウルトラマンは強力なパワーでクイーンモネラを打ち破った.

 勝利のあと、溶合い消えてゆくティガとダイナの光.

今回、印象に残った台詞


アスカ「GUTSはすごく結束の硬いチームだったんですね.今でも、時々集まったりするんですか?」
イルマ「みんな、今ではそれぞれの夢を目指して頑張っているし、それにこうして目を閉じれば、いつでも彼らに会えるから.」
アスカ「よくわからないけど、なんかいいっすね.」

イルマ「ティガが勝てたのはその本質が光だったから.それは誰の中にもある.もちろん貴方の中にも.たくさんの人の光を輝かせる力がティガにはあった.だから、どんな恐ろしい敵にも立ち向かっていけた.」

イルマ「負けない!ウルトラマンは負けはしない!」

ヒビキ「たとえウルトラマンがいなくなってもな、俺たちが諦めてどうするんでい.人間が頑張らないでどうするんだあ!」
アスカ「たとえ勝ち目がなくてたって...」
イルマ「どんな絶望の中でも、決して、諦めない!」

(避難シェルターの中)
キサラギ博士「でも諦めちゃ行けない!ここで希望を捨てちゃ行けない.こんな小さは子だってまだ勝利を信じているのに、何もせずに終わってしまっていいはずはない!」
(行動不能のダイナの内部、S-GUTSの姿やティガの記憶を見ながら)
アスカ「これが、人の光...光、こんなにたくさんの光がティガを支えていた.皆がウルトラマンと一緒に闘っていたのか!」
(避難シェルターの中)
少女「私も、私も光になって闘えた.ティガと一緒に.」
少年「思い出した.あれは夢じゃなかった!」

(S-GUTSのメンバーにもみくちゃにされるアスカを見ながら)
イルマ「光を継ぐ者か...」
ヒビキ「えっ?」
イルマ「ヒビキ隊長、とてもいい部下をお持ちですね.」
ヒビキ「はい!」

アスカ(イルマに対して)「俺も出会いました.とってもたくさんの仲間達に.」
笑顔で応えるイルマ.

(イルマの執務室にて)
シンジョウ「隊長がまた、前線で闘ったってこと、俺たち、後から聞いて...」
ホリイ「昔の、自分らのこと、思い出したんです.」
レナ「一緒に闘った日々や、たくさんの想い出を.」
ムナカタ「もう一度、隊長と話をしてみたくなったんです.」
イルマ「みんな!」

重箱の隅

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◆ ダイナ第19話「夢幻の鳥」◆

脚本/武上純希、特技監督/原田昌樹、監督/原田昌樹.
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 未執筆です.もうしわけありません.ティガ15話「幻の疾走」の姉妹編です.シンジョウ・マユミ婦長が登場. 他にもシンジョウ・マユミはダイナに何回か出演しています.シンジョウ・マユミ登場話は石橋けいさんのファンサイトILKの中のここが詳しいです.


◆ ダイナ第34話「決断の時」◆

脚本/吉田伸、特技監督/佐川和夫、監督/小中和哉.
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満足度: ★★

鑑賞メモ

 コウダ版「怪獣が出てきた日」というところでしょうか? コウダ隊員が、怪獣の腹に閉じ込められたヒビキ隊長の命とTPC本部のどちらを選ぶか決断を迫られます.なんとかどちらも救おうとコウダ隊員が色々な策を講じていきますが、なかなかうまくいきません.隊長の命がかかっているだけに「怪獣が出てきた日」とは違った緊迫感がありました.そこらのテンションの高さがS-GUTSらしくて熱いです.冒頭のコウダの回想シーンでムナカタ副隊長が登場.渋いです.そして、ヒビキ隊長とコウダ隊員との会話でムナカタリーダーのその後の消息も語られていました.

あらすじ

主人公:コウダ

 省略.いずれダイナのページを作ったときにでも....(いつのことだか...)
 この回を機にコウダ隊員が正式に副隊長に任命されます.
 そして、同様の葛藤がダイナ最終3部作のときに...

今回、印象に残った台詞(ティガ関連のみ)


コウダ「TPC隊員養成校、一期生、コウダ・トシユキです.」
ムナカタ「君もGUTSに入隊希望か?」
コウダ「はい! あのう.自分はムナカタ副隊長に長年憧れておりました.」
ムナカタ「ふう.それは光栄だねえ.」(気のない口調)
コウダ「つまり、どのようにしたらムナカタ副隊長のようになれるのでしょうか?」
ムナカタ「私はイルマ隊長を信頼しているだけだ.」
コウダ「だけ、ですか?」
ムナカタ「そうだ.どんなときでも隊長を信じて命令に従う.それが副隊長の使命だ.いずれ君にも分かるときが来る.」

コウダ「ムナカタさんの夢を見ました.」
ヒビキ「おお、会ったことあるのか?」
コウダ「はい.入隊試験のときに.現在は確かTPC西アジア支部で新人の育成をしていらっしゃるんですよね?」
ヒビキ「うん.確かに副隊長として最高の働きをした人だった.」

重箱の隅

 「幻の疾走」で話に出てきた太陽光ーマイクロ波発電システム、まだ続けていたんですね.さすがにクリッターの件以来、地球に送電することは止めたみたいで、他の宇宙基地などに「特殊な電波」で送るようです.

 さて、「幻の疾走」のときにもクリッターの電磁波でGUTSの航空機の機能が麻痺するために苦労していましたが、ダイナの時代になっても相変わらずTPCの武器は強烈な電磁波のなかではコンピュータが機能しなくなるようです.まだ、遮蔽していないとは開発者の手抜きでしょうか?しかし、代わりに危険圏の3kmの外から攻撃をしていました.もっとも、怪獣の発する強烈な磁場で攻撃はそれてしまいましたが...

 磁場で曲がるということは、トルネードサンダーは荷電粒子ビームか帯電している弾丸ですね.(いわゆるフレミング左手の法則!)まさにサンダー=雷というわけです.

 怪獣の半径500mを完全に粉砕するという本部防衛兵器「ファイナルメガランチャー」.今回は出番はおろか、その姿さえ見ることが出来ませんでしたが、ダイナの最終3部作(ダイゴやレナ、ヤズミが登場)ではコスモアタッカー部隊がグランスフィアに使おうとします.しかし、やはり出番はありませんでした.お気の毒.


◆ ダイナ第35・36話「滅びの微笑(前編/後編)」◆

脚本/長谷川圭一、特技監督/村石宏實、監督/村石宏實.
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満足度: ★★★★

鑑賞メモ

 素晴らしいの一語に尽きます.脚本も巧みだし、本編のできもいい.特撮もいつになくレベルが高い.怪獣のデザインもカッコいい!この話は初代ウルトラマンのゴモラの話「怪獣殿下(前/後編)」を下敷きにしているようですが、リメイクというよりは一種のスパイスとして「怪獣殿下」の骨格を利用しているようです.そして、懐かしいホリイ、シンジョウが主人公クラスの大活躍.彼らのカッコ良さが全開です.さらにはイルマ隊長、ムナカタリーダーが登場するだけでなく、ホリイと結婚したあのミチル、そして2人の子供のツグムとミライまでが活躍します.ついでにホリイのお兄さんまでがちょこっと登場.

 ティガのエピソードを思い出させるような会話も随所に見られますし、懐かしいGUTSメカも一部登場します.なおかつ、全編、活劇につぐ活劇です.(予算も相当に食ったに違いない.)これだけの要素をてんこ盛りに詰め込んでいるにも関わらず、ちぐはぐな切り貼りにはならずにキチンと各々のキャラクターが的確に描かれていて実に楽しい.

 エンディングは「Brave,Love.TIGA」のインストゥルメンタル曲をバックに、笑顔で窓から空を見上げるイルマ参謀.再び宇宙へと旅立っていくシンジョウ.そして、家族で休日を楽しむホリイ一家.GUTSがそれぞれのその後がかいま見られました.

 「THE FINAL ODYSSEY」と同じ長谷川さんと村石監督のコンビなんですが、こちらの方がGUTSらしさがでているような気がしますし、過去の台詞の再登場も使い回しではなく、ツボを押さえたファンサービスとして受け止めることができました.力作です.

あらすじ

主人公:S-GUTS&シンジョウ、ホリイとそのファミリー

他にイルマ参謀、ナハラ元参謀、ムナカタ元副隊長が登場!

 TPC科学局と民間企業PWI社が共同で開発した汎太陽系ネットワーク「コスモネット」.ホリイはその開発に従事していた.しかし、コスモネットを狙いスフィア合成獣が地球に侵入してきた.そのとき怪獣が寄生したのがシンジョウの乗るロムルス3世号.大気圏突入時に射出された怪獣は六甲山付近に墜落.怪獣は宇宙船のマキシマエネルギーを吸収しており、これを使い亜空間バリアを張り、ダイナを退ける.シンジョウ、ホリイはS-GUTSに協力して怪獣に対処することになる.一方、アスカの落としたリーフラッシャーは偶然、ホリイの子供達の手に...

今回、印象に残った台詞(ティガ関連のみ)


シンジョウ「よう.ホリイ.まだダイエット失敗か?ハッハ.俺はお前との約束をキッチリ守ったぜ.見てみい.」
ホリイ「これは...」

ホリイ「シンジョウの奴がおらんかったら、今の自分は無いんです.もう少しだけココで...」

ツグム「なんで高級ホテルまで来てお好み焼きやねん.」
ミライ「フランス料理がええ.」
ミチル「ミライ.折角の誕生日にって予約してくれたんだから文句言わないの.」
ツグム「やっぱり今日も遅刻やしなあ.ホンマ、鈍くさいで.」
ミチル「ツグム.」
ミライ「お母ちゃんは奇麗やのに、お父ちゃんはかっこ悪い.なんで結婚したん?」
ミチル「お父ちゃんは素敵な人よ.そのうち二人にも判るわ.」

シンジョウ「君たちには迷惑かけちまったな.」
アスカ「あのう.宇宙開発局のシンジョウさんですよね?GUTS隊でのご活躍、訓練生時代からの憧れでした.」
シンジョウ「君は確か、S-GUTSエースパイロットの...」
アスカ「ユミムラ・リョウです.」
アスカ「あ、今のエースは一応、俺.」
シンジョウ「よろしくな、後輩」(アスカ無視)

ホリイ「子供ら怒っとったやろうなあ.」
ミチル「大丈夫.明日は六甲山に登るつもり.きっと機嫌も直るわよ.」
ホリイ「ホンマに堪忍な」
ミチル「これがワシの仕事や、でしょ? それよりシンジョウさん、よかったね.」
ホリイ「うん.」

アスカ「アスカ、行くわよ.」
アスカ「ラジャ.」
シンジョウ「頼む.俺も行かせてくれ.」
アスカ「あなたはもうGUTSじゃない.あとは俺たちが...」
シンジョウ「昔、同じように宇宙船に寄生されたエイリアンに親友を奪われたことがある.宇宙に広がる人間の夢を食いつぶす.そんな奴らを許す訳にはいかない.」
アスカ「あたし達に遅れをとらない自信があるなら.」
シンジョウ「もちろんだ.」

ツグム「ダイナが負けてしもうた.」
ホリイ「大丈夫や、ウルトラマンは死んだりせえへん.」

ナカジマ「だめだあ、手も足もでない.」
ホリイ「諦めたらあかん.今は倒せんでもきっとチャンスはあるはずや.」
ナカジマ「モンスターキャッチャー...」
ホリイ「正解!」

ゴンドウ「今回、なぜダイナは現れなかったのか.我々はもっと光の巨人について多くを知るべきです.あの未知なる力を制御できれば、TPCの防衛力は盤石となるはずです.」
ミヤタ「確かに人類はダイナを必要としている.」
フカミ総監「だが、今はその議論をしとるときではない.」
ゴンドウ「そうでしょうか! シイナ参謀っ!情報局はウルトラマンに対し、かなりの情報を隠蔽しているそうだな.」
シイナ「ゴンドウ参謀、言葉には...」
ゴンドウ「貴方の直属の部下、イルマ参謀はダイナに対し核心的な秘密を掴んでいる.もしその噂が真実なら...」
イルマ「待って下さい!確かに人類は今、未知なる悪意に曝されています.」
ゴンドウ「だから、今こそ確実な戦力として...! 」
イルマ「でもこれは、人間である私たち自身が立ち向かうべき問題です.人が人である誇りと勇気を失えば、光は二度と私たちを照らさない.人類はまた、闇の力に滅び去るでしょう.超古代の文明のように...」

シイナ「ごめんなさい.貴方ばかりに辛い役回りをさせて.」
イルマ「私が自ら選んだ立場ですから.」

シンジョウ「GUTSウィング」
ホリイ「想い出の品や.整備は万全、いつでも飛べる状態や.」
シンジョウ「これは俺がお前に預けた隊服...」
ホリイ「正直言うて二度と袖を通すことは無いと思うとったからな.ええか、シンジョウ.簡単に墜としたら承知せえへんで.」

シンジョウ「このコンビ、ニュージーランド沖以来だな.」
ホリイ「そういえば、そうやな」
(あのときと同じようにコクピットの傍らに写真を貼るホリイ.その写真は花嫁姿のミチルではなく、子供達もいる家族写真.)

ホリイ「そやけど、ネオマキシマを備えた兵器は...」
ムナカタ「西アジア支部に配属されたこの戦闘機もその一つだ.」
ホリイ「リーダー!」
ムナカタ「こちら元GUTS副隊長、ムナカタ.参謀本部からの特別召還でこの戦闘に参加します.」
ヒビキ「サポート感謝します.」

ムナカタ「ダイナ.彼もまた光の巨人...」

ミチル「GUTS...」
ツグム「ちゃうで.S-GUTSや.」
ツグム「!お父ちゃんや...僕のお父ちゃんや...」
ミライ「ハイホー!最っ高やあ.」
ホリイ「よっしゃあ.よし.お父ちゃん頑張ったぞ.もう大丈夫や!」

重箱の隅

 ネオマキシマでクラーコフがワープ、亜空間バリア、反マキシマエネルギー.αスペリオルのシンジョウ、宇宙開発局の制服デザイン(ヤナセ技官、イヌイ飛行士、シンジョウ)などについて加筆予定.


◆ ダイナ第42話「うたかたの空夢」◆

脚本/川崎郷太、特技監督/川崎郷太、監督/川崎郷太.
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満足度: ★★★★

鑑賞メモ

 番外編的なエピソードで、大胆にして不敵な破天荒なギャグ巨編でした.アニメ独特の軍事描写や巨大ロボットの表現のパロディ満載.しかし、さすがは川崎監督、ハチャメチャながら面白くてカッコいい.ゲスト出演したGUTSもぶっ飛んでいましたが、レナだけは昔のままキャリアを積んだらあんな感じかなと思わせる姿、キティ小隊隊長として登場.で、ドタバタとシリアスな戦闘シーンが続くうち、私は次第に引き込まれ、最後の隕石落下のシーンでは感動しかけてしまいました.しかし、最後で驚天動地のどんでん返し.やられちゃいました.もう笑うしかないです.なにも考えず見てスカッとする作品.しかし、これが川崎郷太の今のところ(2004年現在)ウルトラ最終作品になってしまいました.個人的にはもっと見たいんですが...

あらすじ

主人公:マイ(ですよね?)

 火星で開発されたスペシュウム砲を受領するため、アスカとマイが火星に向かおうとしていた.そのとき、レギュラン星人のズウォーカー将軍が軍団を送り込んでくる.時ならぬ防空戦闘が始まる.なんとか切り抜けて火星に到着するアスカとマイ.しかし、そこにはレギュランの彗星爆弾で軌道を帰られた小惑星の破片が降り注ごうとしていた.最大の破片の直径は約10km.火星の全戦力を投入した迎撃作戦が開始される.マイも、ホリイ・マサミ博士開発の巨大ロボット・マウンテンガリバー5号(MG-5)で出撃することに.苦戦するマイ.そこへレナ隊長が率いるキティ小隊が援護に駆けつける.一度はスペシュウム砲を隕石群に放ち、小型隕石を掃討し、最大級の隕石の大きさも減じたが撃滅するにはいたらなかった.火星の危機にキャプテン・ムナカタの指揮する宇宙戦艦・曙丸(旧ART DESSEI)も参戦.(ブリッジにはシンジョウの姿も!)そして最後にはダイナまでが隕石を阻止するために現れる.最後まで隕石を押し戻そうとするダイナ、そしてマイの乗るMG-5もそれに加わる.残存する火星戦力も必死に爆撃を繰り返し隕石を少しでも砕こうとするが、健闘空しく隕石は火星へと落下していく.そして...

今回、印象に残った台詞(主にティガ関連)


ナハラ指令「そうは言うが、火星基地の防空能力を超えているんだ.」
アスカ「それこそ、スペシュウム砲は使えないんですか?」
ホリイ博士「威力は充分なはずやけど、なにぶん射程が短い.射程内まで石を引きつけてしまっては、危険が危ない.」

アスカ「なんか使えそうなものがあるんですか?それは何です」
ホリイ「まあ、こんな事もあろうかと思って.」
アスカ「これは...」
ホリイ「マウンテンガリバー5号.略してMG-5」
アスカ「誰も名前はきいてません.」
マイ「これ動くんですか?スペシュウム砲持てるんですか?」
ホリイ「今、持っとる.」

ホリイ「スペシュウム砲は3回しか撃れへん.円盤に使うたらあきまへんで.」
マイ「あきまへんでって、他に武器はあるんですか?」
ホリイ「今日は無い.」
マイ「ホリイ博士、あなたって人は〜.こなくそ〜」
(MG-5、パンチで円盤を撃破)
ホリイ「あ、すごい.」

アスカ「余分な戦闘機はないって...あ、あれあるじゃないですか!あれ!」
レナ「あれは、あたし達のもの.」
レナ(ナハラ司令に敬礼して)「キティ小隊、出撃します.」
レナ(アスカに対して)「おあいにく様.」

マイ(援護に来たGUTSウィング1号に)「ありがとうございます.あのお名前を...」
レナ機、無言のまま反転.

レナ「あのMG-5の娘.何としてでも支えるわよ.」
レナの部下「へこたれませんよ.」
マイ「もう一回! 零距離射撃で刺し違える!」

マイ「こんどは誰なの!」
(ムナカタ、トランペットを吹きながら登場.)
マイ「曙丸?」
ナハラ「キャプテン・ムナカタ.」
ホリイ「あの伝説の....」
キャプテン・ハーロック・ムナカタ「男には負けるとわかっていても、戦わなければならない時がある.」
シンジョウ「まっすぐ突っ込みますか?親分」
ムナカタ「親分と呼ぶな.キャプテンと呼べ」
シンジョウ「へい、頭.」

ムナカタ「もはやこれまでか...」
消火作業中のシンジョウ「手伝って下さいよ.リーダー.」
ムナカタ「シンジョウ、船をアイツにむけろ.エンジン出力全開!我々はネオフロンティアの捨て石となる!」

マイ「あたしもできる事を...」

重箱の隅

 今回はディティールに凝った見た目のかっこよさ重視作品でした.懐かしいメカも続々.ダイブハンガー(現航空司令部)、GUTSウィング2号、クリムゾンドラゴン、ステーションデルタ、GUTSウィング1号、ART DESSEI(曙丸)、かつてハヤテ隊長が乗っていたのと同型機.みんな上手く使われていました.ティガメカではないけれど、S-GUTSのγ号もこれまでで最大の見せ場がいっぱい.レナのキティ小隊の制服も赤と黒のシンプルなものでしたがカッコいい.宇宙開発局の定番の制服じゃなくてよかった.ヘルメットはS-GUTSタイプではなくGUTSタイプでしたね.ここもツボ.

 他にもMG-5の名前やら、某整髪料のモノクロチェック模様と同じマークやら細かいツボが満載ですが、多すぎててにおえません.また、いずれ...m(_ _)m


◆ ダイナスペシャル「総力特集ティガ&ダイナ」◆

脚本/長谷川圭一、監督/小中和哉.
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満足度: ★★★★★

鑑賞メモ

 「ウルトラマンダイナ」最終章3部作(49、50、51話)を小中和哉監督が再編集したディレクターズ・ロング・バージョンを後半に据えたダイナスペシャル.このページで49、50、51話の方を扱っても良かったんですが、ダイナスペシャルは一本の映画のようにまとめられていて見応えがあるためと、それに加えて前半部分にイルマ参謀とヒビキ隊長があのジャズバー(通称・バー村石)でGUTSとS-GUTSの戦いを振り返るシーンがあるため、こちらを選びました.新旧両隊長の落ち着いた会話がファンである私にはツボでした.後半部分もダイナかくありき、ってくらい気合いの入った熱い熱いドラマです.それに、とうとうダイゴとヤズミもダイナに登場!

 言うまでもなく、基本的にはアスカの物語なのですが、ここではティガメンバーに焦点を当てています.ダイナのページを作った時にはそこでちゃんとした感想を書きます.

あらすじ

主人公:イルマ&ヒビキ(前半)、アスカ&リョウ(後半)

 2020年7月7日.第二次大気改造システム始動式のため、サワイTPC前総監、二度目の火星来訪.アスカ隊員はその護衛任務のため、火星へむかった.その晩の事...イルマとヒビキはバーで待ち合わせをしていた.(前半)

 火星でスフィア合成獣が出現.戦いの末、怪獣を撃破するダイナだったが、その際、ゴンドウ参謀と警務局特殊部隊ブラックバスター隊にダイナの正体をつかまれてしまう.彼らはアスカを拉致し、人造ウルトラマンのエネルギー源として光を強制的に抽出した.起動する人造ウルトラマン.しかし、襲来したスフィアに合成獣ととして取り込まれてしまう.絶望するゴンドウ参謀.これに対し、どんなときでも諦めもしなければ逃げもしないアスカ.本来、変身能力を失ったはずなのに気合いでウルトラマンに変身し人造ウルトラマンに立ち向かってゆく.苦戦するダイナを見たゴンドウ参謀は自らの命と引き換えに光りエネルギーをダイナに照射し援護する.激闘の末、人造ウルトラマンを退けるダイナ.しかし、その頃、太陽系の惑星を飲み込みながら巨大な闇が地球を目指し、進行を開始していた...(後半)

今回、印象に残った台詞(主にティガ関連)


マスター「お待ち合わせですか」
イルマ「ええ」
マスター「あの以前、ミルクばっかり飲んでらっしゃった方?」*
イルマ「?、あはっ!いいえ.彼は3ヶ月程前、一度日本に戻って、すぐ自分の職場に」
マスター「確か、西アジアとか言ってましたね.」
イルマ「根っからの仕事人間なんです.あきれるくらい真面目で...」
(*管理人注:もちろん、ムナカタのことですね.)

ヒビキ「いやあ、プロメテウスの一件では本当にお世話をかけました.今度ゆっくりとお酒でも、とこちらからお誘いしておいて、結局ののびのびになってしまって...」*
イルマ「仕方ないですよ.現場は激務ですから」
(*管理人注:劇場版ティガ&ダイナの事件.)

ヒビキ「うれしいですね.ここへは雑誌記者の友人に何度か連れてこられましてね.それ以来、なじみの仲間入りです.」
イルマ「不思議なものですね.人と人とのつながりというのは.全く違う場所で生まれた人間同士が出会い、分かれ、そしてまた再会して...」
ヒビキ「私も一癖も二癖もある連中と出会い、家族同様、固い絆で結ばれ共に戦っています」
イルマ「目に見えない絆で集まった仲間...」
ヒビキ「いやあ、まず乾杯しましょう.」
イルマ「たくさんの大切な出会いに...」
ヒビキ「かけがえのない仲間たちに...」

イルマ参謀「ヒビキ隊長は,人間のこの闘いは永遠に続くと思われますか?」
ヒビキ隊長「さあ,どうでしょうか.でも,人は成長します.成長していつか戦いのない本当の平和を手に入れる日が必ず訪れます.」
イルマ参謀(うなずきながら)「人類の夢ですね.」
ヒビキ隊長「ええ.それがネオフロンティアの目指す地平です.」

ヒビキ「つい、2週間前も大切な友人と別れる事になったんですが...」
イルマ「たしかハネジローという...」*
ヒビキ「ええ、アスカが名付け親でしてね.随分かわいがっていましてね.アスカの奴、珍しく泣いていました.でも、すぐに立ち直って、今朝も任務で火星にすっ飛んでいきましたよ.わははは」
イルマ「火星...」
ヒビキ「火星がなにか?」
イルマ「いえ、昔の部下がそこにいる者ですから.タイプは正反対ですけど、アスカ隊員と同じ苦しみを経験した青年が.」
ヒビキ「アスカと同じ苦しみ...」
イルマ「決して打ち明けられない重荷を、一人で背負って、何度も傷つき、また立ち上がって...」
ヒビキ「答えを見つけようとして必死に立ち向かってゆく.いやあ、辛いもんですなあ.見守る事しかできないというのも.でも、それもまた不思議な絆ってやつです.」

ダイゴ「まだ、実を結んだのは僅かだけど、いつかこの星を火星生まれの花でいっぱいにできたらって...」
ヒカリ「ママ〜」
レナ「ヒカリ.あ、見て、こんな奇麗なお花さいてるよ〜.」
ヒカリ「いいにおい」
ダイゴ「そこで、あの子達が、またその子供達が遊べたらって.」
アスカ「ダイゴさんは何故、前線を離れたんですか?」
ダイゴ「守るべき未来は、人それぞれにきっとあるはずだから.」
(ガッツシャドウが飛来)
ダイゴ「君の仲間が迎えにきた.さっき連絡が取れたんだ.」
アスカ「あのう.俺まだ色々訊きたい事が...」
ダイゴ「僕も、君と同じだった.何故戦うのか、自分は何者なのか、誰かにその答えを教えて欲しかった.」
アスカ「ダイゴさん...」
ダイゴ「でも最後は、自分で出さければならない答えもある.人としてできること、それは自分自身で決めるしかないんだ.」

キサラギ博士「ガニメデにはTPC有数の頭脳と技術者達が集まっています.」
ヤズミ「必ず間に合わせてみせますよ.」
マイ「貴方は、元GUTSのヤズミさん!」

通信員「クラーコフより入電.火星軌道上で闇に対し、最終作戦を決行するとの事です.」
フカミ総監「ネオマキシマ砲を封じられ、勝算はあるのか...」
サワイ前総監「部下達をまず信用する.それが総監としての役目だ.」
フカミ総監「サワイ総監!」
サワイ前総監「今の総監は君だ.君の育てた組織を.それを支える前線の人間達をもっと信頼したらどうだ.」
イルマ参謀「彼らはきっと勝ちます.そしてここへ帰ってきます.」

重箱の隅

 撮影時期の関係でイルマの髪型が前半と後半とでえらく違うのがちょっと残念.しかし、これは脳内補完で無理に理屈をつけるより、脳内画像修正で髪型の違いは観なかった事にしましょう.

 GUTSウィング1号の改良型、ガッツシャドウ.光学遮蔽装置を搭載した特殊部隊専用機.姿を現した黒いGUTSウィングもカッコ良かったです.そして、特殊部隊が使用するだけではなく、ガニメデでの戦闘に火星からリョウ&アスカが駆けつけるのにも使われています.ということは、とうとうGUTSウィング1号シリーズにもワープ(ネオマキシマ航法?)が可能になったということ.13年の間にかなりのバージョンアップがなされたて来た事が伺えます.13年とかいうと驚かれるかもしれませんが、我々の世界の戦闘機でも傑作機であればアップグレードを繰り返し40年くらいは使われます.(例えば、F4ファントムシリーズ)13年くらいならどってことありませんよね.しかし、ダイナを見る限り、GUTSウィングEX-Jは量産されたようには見えない.やっぱり合体メカは高価で運用が難しいのでしょうか?


◆ クライマックスストーリーズウルトラマンティガ◆

構成:小中千昭/監督:村石宏實.
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満足度:残念(;_;)

鑑賞メモ

 TVシリーズを再編集した総集編.

 宣伝文句には

特選!ウルトラマンティガ!!
ファン待望のウルトラマンティガ総集編、ついに登場!
ビギナーでも、これを観ればティガの全てがわかる!!
とありますが、ビギナー向けにはチグハグで魅力が伝わらず、マニア向けには新鮮みが全くない凡庸な出来。
ダイナのクライマックスストーリーズは、一度見た人にはお勧めしてもいいですが、ティガはどうかなと疑問です.
使用されたシーンもテーマにそった取り上げ方をしているのは僅かで、ほとんどが単なる説明に終始しています.

内容

 内容60分のうち、冒頭は宇宙人によるサワイ総監誘拐未遂あとの最初の10分くらいは第1話の内容、途中、「悪魔の預言」、「悪魔の審判」、「拝啓、ウルトラマン様」の短いダイジェストが入り、ラスト30分が最終3部作の話に当てられます.最終3部作の話の途中で回想シーンとして「影を継ぐもの」が少々(マサキ・ケイゴの説明をするためです).他のエピソードの戦闘シーンの抜粋やダイゴとレナのシーン集などが、つなぎとしてインサートされています.唯一、ダイゴとレナのシーンを集めた箇所は編集が上手いなと感じました.他は、表面をなでただけですね.ホリイ、シンジョウ、ヤズミの見せ場はほとんどありません.本編が終了した後のエンディングの映像の方が面白かったかも.字幕なし版を入れて欲しかったですね.

 辛口の批評で済みません.でも、10年以上経って、まだこういうものがでることだけは嬉しいですね.



以下、ダイゴじゃないTIGA



◆ オリジナルビデオ「ウルトラマンティガ 外伝 古代に蘇る巨人」◆

脚本/山本優、原案/村石宏實、特技監督/村石宏實、監督/村石宏實.
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満足度: ★★

怪獣、星人など:

クラヤミノオロチ、ジョーモノイド、ドグーフ、ドグラマグラ、ダイダラ、オロッチ

鑑賞メモ

 ダイゴがティガを復活させる遥か以前、古代東北を舞台にした外伝.49話以来のタイムスリップもの.GUTSメンバーそのものは出てきませんが、同じ顔をした(役者さんが同じ)古代人が出てきます.あんまりティガならではの感動的なドラマとは思えませんでしたが、大らかかつ爽やかな活劇でした.基本的に大きいお友達の存在を意識しないで作った子供むけだったんでしょう.

 それでも、副主人公にダイゴの息子、ツバサが登場.成長したヒカリも写真と声で登場.ヒカリとそっくりの古代の剣士マホロバ(女性)も登場.小型の怪獣ながら剣だけで怪獣を倒してしまいます.他にも、ティグルーと呼ばれるS-GUTSに似た人たちも、手から光線を放ったりと超能力者が多数登場.敵側も妖しい妖術を使う人間だし、何でもありの世界.そのつもりで頭を空っぽにしてみると楽しめました.(いままでのティガのテイストを期待すると肩すかしを食らうかもしれません.念のため.)

 ちょっと気にかかるのは、ツバサが、自分が不完全なティガ(大きさがいつもより小さい)にしかなれないのは、父親であるダイゴは巨人であることに迷いを感じていた人間であり、その記憶遺伝子がツバサにも受け継がれているからだろうと言っていること.しかし、私はこの説明には納得できませんでした.もし、ダイゴがツバサと同じ状況になったら迷わず変身したと思うからです.闇のスパークレンスに比べれば、青銅のスパークレンスなんかずっとマシじゃないですか.「ツバサ君、君の変身能力が不完全なのは仕方ないけど、お父さんを過小評価しちゃいけないよ.」とか思っちゃいました.

 結局、完全なティガに変身できたのはアムイ少年でした.コスモスとならぶ少年の変身した数少ないウルトラマンですね.

 それにしても、あのあと青銅のスパークレンスはどうなったんだろう?もしかして、東北のティガの里の近辺をにまだ埋まっている?

 権藤ティガの表現力は相変わらず冴えていました.

あらすじ

主人公:アムイ&ツバサ

  2038年、NEO S-GUTS隊員候補生としての最終試験を受けていたツバサは、不思議な嵐とともに古代にタイムスリップしてしまう.古代ティガの里には多くの村人達が素朴な暮らしをしていた.ツバサは自分とともに未来からやってきた怪獣を倒すため、旅の剣士マホロバが持ち歩いていた青銅のスパークレンスを使う.ティガになるツバサ.しかし、その変身は不完全だった.辛くも怪獣を撃退したツバサだったが、彼は真の光の意思を継ぐ者ではないらしい.では、誰が...そのころ、魔人ドグラマグマ(なんというネーミング.原語と思われるドグラ・マグラとは方言で幻術・妖術という意味らしい.同名の夢野久作の小説が有名)は破壊神を目覚めさせようとしていた.破壊神ドグーフの前に敗れ去るツバサ.そのときアムイ少年が青銅のスパークレンスを手にとった.スパクークレンスの閃光とともにティガの石像と一体化するアムイ.ティガ完全体が姿を現す...

重箱の隅

 スパークレンス、石像、DNAの関係がこの作品によって複雑化してしまった感がある.詳しくはいずれ別ページに書きます.


◆ エデュテメントプラネタリウム「ウルトラマンティガ 〜光の子供たちへ〜」◆

脚本/北昭博、特技監督/?、監督/田中正明.
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満足度: 未見のため「?」

鑑賞メモ

 未見のためよくかわりませんが...外伝中の外伝らしい.基本的に動くシーンはなく、静止画を多少加工した紙芝居形式の作品とのこと.プラネタリウムで上映用作品.ストーリー自体の出来については、ネット上で探してみると褒める人もあり、不満な人もあり.一応、会社人間の主人公が童心に帰り、さらにティガに変身して火星のために戦う事で、心に光を取り戻す話らしい.

 本来なら、見てから記事を書くべきですが、今となってはいつ見られるか見当もつかないので、とりあえず暫定的な記事を書いておきます.関連情報が雑誌「ウルトラマンAGE vol.2」に載っているそうです.

あらすじ

主人公:イクル

 2300年、火星で強大な敵に敗退したティガは時空を超え過去へ.
 2019年、人類が始めて火星に降り立つ日.家庭を顧みない仕事人間の会社員イクルは帰りに公園のベンチでティガの人形を見つける.TVでティガに夢中になっていた少年時代を思い出す.気がつくとイクルは少年の姿に戻り、草原に立っていた.謎の少女ルリが現れ、そこがテラフォーミングされた未来の火星だと告げる.2300年の地球人類は木星をゴミ捨て場として利用し環境破壊を引きおこしていた.しかし、木星を取り巻くスペースデブリが怪獣化したのだ.火星を守るためには、ティガにイクルの「光」を与える事が必要だという.イクルはティガの人形をスパークレンスに変えティガとなり怪獣に立ち向かってゆく....怪獣を倒し、元の世界に戻ったイクルは息子と星を見に行く約束をする.折しも人類が始めて火星に降り立つ日.着陸船の近く、火星の大地には砂に埋もれた小さなティガの人形.

重箱の隅

 いろいろな話を総合すると、劇場版ガイアと同じく本来のティガ世界とは異なる平行宇宙での出来事らしいです.しかし、パラレルワールドとはいえ、ダイゴ、ツバサ、アムイにつづく4人目のティガということになりますね.



映画「ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦」◆

脚本/長谷川圭一、特技監督/小中和哉、監督/小中和哉.
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 GUTSともTPCワールドとも無関係な上に、単にティガがゲストととして出演するだけなので割愛.映画自体はビデオでみたけれど、それなりには楽しめました.

重箱の隅

 ただ、ムック本「空想特撮のすばらしき世界 ティガ・ダイナ・ガイア」に収録のTPC年代史という年表では、ティガ、ダイナの期間中にダイゴ、アスカがそれぞれ単独で獅子鼻樹海(魔境に繋がる空間の歪みがある場所)で数時間の間、単独で行方不明になっているという記述があります。この時に「超時空の大決戦」の世界に飛ばされていた可能性もあります。そうだとすると、この映画に出たティガ、ダイナは、ダイゴとアスカということになります。ちょっと夢が膨らむかも。

 映像でのダイゴ、アスカ、我夢の競演は2008年の映画「大決戦!超ウルトラ8兄弟」まで待たないといけません。



◆ 劇場版「大決戦!超ウルトラ8兄弟」◆

脚本/長谷川圭一、特技監督/八木毅、監督/八木毅.
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満足度: ★★

怪獣、星人など:

鑑賞メモ

 うーん。ノスタルジーや夢を抱いていたあの頃を思い出すことの大切さ、家族や伴侶の大切さ、などを訴えている話でもあり感動する要素はあるんです。が、ドラマの作りがどうにも粗いです。登場人物が多すぎるし、ウルトラヒーローがもしも地球人としてくらせていれたらという表現も入れねばならず、時間がたりないんでしょうか。脚本ばかりでなく、監督もレナがハヤタの導きでダイゴを信じようとするシーンをごっそりカットする等、理解に苦しむ編集も。その結果、全般的に感情のうねりがぶつ切りの印象がありました。もったいないです。

 パラレルワールドの話は、子供置いてきぼりですが、いつものことなのでマイナスポイントにはなりません。あと、ネットなどでは、ティガ世界のダイゴとこの世界のダイゴは別人だから、一種の偽者ではないかという議論もありました。が、私は、一つの魂を共有したパラレルワールドの住人と言う理解をしました。パラレルワールドの全てのダイゴが無意識下で繋がっている同じダイゴなんだと。そう思わないと、意味不明の設定になると思います。

あらすじ

主人公:ダイゴ

 ウルトラマンも怪獣も存在しないパラレルワールドでの物語。

 その世界では、1966年からウルトラマンがTV特撮として放送され人気を博していた。当時、五歳だった3人の仲のいい男の子たち、ダイゴ、アスカ、我夢もそんなウルトラマンに夢中になって憧れた子供だった。子供時代の彼等は、ウルトラマンに憧れ、純粋に自分たちの未来と夢を信じていた。瞬く間に月日は過ぎ8歳になったある日、野球をしている3人の前に1人の赤い靴の少女が現れる。そして、友達になり、別れの間際、それぞれの夢を語る。ダイゴは、宇宙船の船長になること。我夢は、その宇宙船を設計する科学者となり、ダイゴとともに宇宙に旅立つこと。アスカは、プロ野球選手。そして、少女は....

 さらに月日は流れ、3人はやがて、ウルトラマンに憧れた気持ちをすっかり忘れ、そして、大人になっていた。ダイゴは、宇宙飛行士になるための努力をしてきたにも関わらず、いざというときに人生を賭ける勇気が持てずに夢を諦めた。今は横浜市の職員として平穏な日々を過ごす毎日。我夢も、大学までは物理学者の卵として天才の名を欲しいままにしていたが、やがて周囲の期待とプレッシャーに耐えかねて、やはり夢を諦めた。今は横浜で博物館の職員として暮らしていた。アスカは、ピッチャーとして甲子園の決勝まで進んだが、ムキになって自分の力だけで戦おうとして、最終回、押し出しサヨナラ負けの典型的に自滅。チームメートの夢を自分のせいで打ち砕いてしまった自責の念からプロ野球選手の夢を諦めた。だが、野球を忘れられず横浜球場のボールボーイとなった。

 そんなある日、横浜市の上空に不気味な蜃気楼が現れる。それは逆さまになった横浜市街の姿ではあったが、砂に埋もれ廃墟と化していた。その蜃気楼を見つめるうち、ダイゴはいつしかその中に入り込んでいた。砂嵐の吹きすさぶ廃墟の横浜。そこに響き渡る怪獣のたちの咆哮。そのとき、破壊を続ける怪獣たちの前に、見知らぬウルトラマンの姿が立ち塞がる。だが、見上げるダイゴは、そのウルトラマンをよく知っているような気がした.....。

 ダイゴが目覚めると、そこはいつもの職場だった。どうやら居眠りをしたらしい。が、何かがおかしい。

 蜃気楼が消えてからも、ダイゴは断続的に何度も異世界に迷い込む体験をしていた。そこでは、近隣の見知った人たち、ハヤタ(婚約者レナの父)、ダン(カレー屋さんのマスター)、郷(自動車修理工場の主)、北斗(行きつけのパン屋さん)が、ウルトラマンとして地球を守るために決死の戦いを繰り広げていた。夢と片付けるには生々しい夢。そして、再び迷い込んだ異世界で、今度は怪獣ゲスラと戦うウルトラマンメビウスと遭遇する。昔、夢中で見たウルトラマンのTVに出てきた怪獣ゲスラの弱点をダイゴは知っていた。そのことがきっかけで、メビウス=ミライ隊員と知り合いになるダイゴ。だが、そのとき再び異世界への転移が起きてダイゴとミライは、ダイゴの世界に来てしまう。異世界に来たことを理解したミライはダイゴに自分の不思議な体験を話す。

 不審なエネルギー反応を追跡するうち、赤い靴の少女に出会い。異世界が侵略者に狙われている。7人の勇者を目覚めさせ、ともに侵略者を倒して欲しいと。ダイゴは、ミライにハヤタ、ダン、郷、北斗を引き合わせる。見知ったウルトラ兄弟に出会い、喜ぶミライだったが、彼等の方は困惑するばかり。ミライの世界では勇者でも、ダイゴの世界ではただの人間だからだ。

 そんなとき、ダイゴの世界にも異世界から怪獣が出現。ミライは一人闘いに赴く。怪獣スーパーパンドンを倒すメビウスだったが、続いて現れたスーパーヒッポリト星人に倒され、ブロンズ像にされてしまう。

 ダイゴは、ひとり7人の勇者を捜し続ける。幼なじみのアスカはウルトラマンダイナ、我夢はウルトラマンガイアらしい。だが、多元宇宙世界----異世界で過ごした魂の記憶を、誰もがただの夢に過ぎないして取り合おうとはしない。レナに至っては、宇宙飛行士という人生の夢からは逃げたくせに、いまさらそんな空想じみたことに必死なるなんてとなじる始末。だが、それでも訴え続け、今度は逃げないというダイゴ。複雑な表情のレナ。

 そんな中、再び怪獣軍団出現!自衛隊の反撃も空しく、被害は拡大する一方。各地をまわり避難誘導を続けるダイゴ。逃げ惑い疲れ果てた市民にラジオを通じてよびかけるレナ。 拡大する被害の中で、ダイゴは最後の勇者を見つける。それは、自分自身。この世界で幼きに少女とした約束を果たすのは今。ウルトラマンになって世界を救う。そして、ダイゴは別の世界では実際にウルトラマンティガとして人類を守っていた。ようやく異世界での自分自身の体験を思い出すと、その手にはスパークレンスが握られていた。


ダイゴ「この世界は僕が守る!」

 ウルトラマンティガに変身し、苦戦しつつもスーパーヒッポリト星人と怪獣に立ち向かうダイゴ。その姿をみて、アスカ、我夢も自分が異世界で暮らしていたときにはウルトラマンであることを思い出していた。


我夢「この世界は滅んだりしない」
アスカ「本当の戦いはこれからだぜ!」

 アスカ、我夢も変身し、戦列に加わり、形勢は逆転。スーパーヒッポリト星人と怪獣を倒すことに成功する。しかし、それを見ていた闇の影法師はすぐさま倒された怪獣たちの魂と街中の怨念を寄せ集め、新たな超巨大キメラ怪獣を作り上げた。超巨大怪獣の強力な攻撃の前に崩れ落ちようとする3人のウルトラマン。必死に応援する市民。その市民の声を聞きながら、ハヤタ、ダン、郷、北斗もまた異世界でのウルトラマンとしての体験を思い出していた。

 ハヤタ、ダン、郷、北斗も変身!ブロンズ化されていたメビウスも復活させる。ウルトラマン、セブン、ジャック、エース、メビウス、ティガ、ダイナ、ガイアが共闘し、これを全員がグリッター化してついに超巨大キメラ怪獣を倒す。さらに、闇の影法師が巨大化し、全ての時空のウルトラマンを抹殺すると宣言するも、即座に粉砕。地球は救わる。

 役目を終えて、もとの時空に帰って行く、ミライ。そして、ダイゴ、アスカ、我夢もそれぞれの昔の夢を思い出し、それぞれの道に歩み出した。ダイゴは宇宙飛行士、アスカはプロ野球選手、我夢は反重力システムの研究者になるべく挑戦を始めた。

 そして十数年の時が流れた2009年、横浜開港150年の年、ダイゴ&レナ&ヒカリ(娘)、アスカ&リョウ、我夢&アッコ、そして、ハヤタ&アキコ、ダン&アンヌ、郷&アキ、星児&夕子たちは、我夢と藤宮博士が作り上げたリパルサーリフト&ワープシステム搭載の宇宙船で外宇宙探査に出航しようとしていた。目的地は、M78星雲、ウルトラの星。

今回、印象に残った台詞



重箱の隅

 クライマックスの戦闘シーンで壊れた橋が.....ラストの皆さんが帰ってくるシーンでは完全な形でハッキリ映ってました。それも、写り込んだというより、ナイスな横浜的背景として活用されている感じ。地図で確認しましたが、どう見ても同じ橋ですねえ。うーん。あの世界では同じデザインの橋が二つあったということになりますかね。うーん。(特撮CGパートで、本編パートの記録さんの仕事が活かされてなかっただけでしょうけど。)

ウルトラヒロインの皆さん。

その他 のウルトラキャラ一覧。