歴史的城塞都市カルカッソンヌ


i幾多の戦いをくぐり抜けてきた世界最大の城郭都市

フランス南西部の都市カルカッソンヌは、南北約400m、東西約200m、周囲約1kmの楕円形をした城塞都市です。周囲は2重の城壁で囲まれ、西と東に二つの門が配置されています。
城塞の建設は古代ローマ時代から行なわれ、現存する城塞都市の中では世界最大規模を誇ります。

城壁内に残るサン・ナゼール教会は11世紀末にロマネスク様式で建設がはじめられましたが、フランス・カぺー朝の聖王ルイ九世が司教に改修を許可したことにより、一部がロマネスク様式からゴシック様式に建て替えられたため、ロマネスク様式の身廊とゴシック様式の内陣をもちます。
聖堂に残るステンドグラスは青を基調としており、イエス・キリスト、聖ペテロ、聖パウロの生涯が描かれています。

ローマ帝国や西ゴート、フランク王国などの軍事拠点として役割を果たしたカルカッソンヌは、13世紀初め、アルビジョワ派を撲滅するために派遣された十字軍の攻撃にあいました。アルビジョワとは南フランスで広まっていたキリスト教の異端派です。
カルカッソンヌのトランカヴェル家はアルビジョワを容認していたため、十字軍と戦い、破れ、城を追われることになりました。

3世紀ないしは4世紀にオード河とその峡谷を望む岩盤上に最初の城壁が建設され、その後十三世紀に至り、二重化され、より強固なものとなりました。総延長3000mの城壁と52搭の外塁を備えることとなります。

夜の十時を回るとカルカッソンヌの城壁は、イルミネーションの光に照らし出されます。城壁内では、人々が郷土料理のカスレにワインを傾け、思い思いに時を過ごします。