「ポリクリとは・・・」

   医学部は普通の大学と違い4年制ではなく6年制です。
各大学によって多少の違いはありますが 一般に1年生は一般教養(英語・数学・倫理学など)、2年生・3年生前期は基礎医学(解剖学・生理学・病理学・公衆衛生学など)、3年後期・4年生は臨床医学(内科・外科・小児科など)を学びます。そして5年生になるとついに病棟へ出てポリクリ(うちの大学ではBSLと呼ぶ)と呼ばれる臨床実習が始まるのです。
(ポリクリとはPoliclinicの略らしい)
 ポリクリが始まると(当然自腹で)聴診器・ハンマー・ペンライトの「医学生 三種の神器」をそろえ、大体1年間かけて各診療科を1〜2W単位で実習して回るのです。

 このポリクリ 医学生のなかでは念願の白衣で病棟に出る一種のステータスの様なものなのですが、実際に病院に勤務されている職員の方々にとっては邪魔になることも多く(もちろん邪魔にならない様に心がけているのですが・・・)、たまに煙たがれる事もあります。もっとも医学生の方も勝手がわからずに戸惑っている事も確かですが・・・
 また多くの医学生達が自分たちの無知を思い知らされるのもこのポリクリならではです。なにしろ実践の場では教科書的な医学が通用しない事もしばしばあるのです。
 また研修医や看護婦さんの動くスピードといったらこれがまた速い! 膨大な量の仕事をテキパキとこなしていく姿に学生は圧倒され、またついていくだけで精一杯なのです。(少なくとも僕はそうでした)
 しかし中には教育熱心なDrや親切な看護婦さんもおり、わざわざ時間を割いて指導して下さる場合もあります。(基本的には自分で考えるのですが・・・) こういった方々は非常に心に残るものです。

 この頃には我々医学生も横のつながりが強くなり、連絡ノートなるものを作製しだします。本来は その診療科で習った事や口頭試問で聞かれた内容などを次の班へ引き継ぐものなのですが、実際の内容は「○○科の○○先生は親切に質問に答えて下さる」とか、「△△病棟の○○さんという看護婦さんは親切」だとか・・・(笑)
挙句のはてに「ケア人物ランキング」(つまりこの人には気をつけたほうがいいよって事)まで作ってあります。(^_^;)

 しばらくの間 この波乱万丈なポリクリ生活について取り上げたいと思いますので皆さんお楽しみに(笑)

'99.9.1/00:02

次回は「ポリクリ(脳外科編)」です。


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