買い物自転車の後ブレーキワイヤー交換 2008/6/8 
今回は百円ショップチェーン「ダイソー」で100円で販売されているブレーキワイヤーに交換してみます。


ダイソー百円ブレーキワイヤーはあくまで個人的なテストケースとして使用しています。


ブレーキは安全性に直接結びつく重要な装置です。自らの手で行うのか、それとも自転車店に依頼するのか、何の部品を選択するのかという判断・責任は全てご自身に委ねられています。


内容の正確性につきましては可能な限り努力しておりますが、間違いがないとは言い切れません。関連する複数のサイトの情報を必ずご参照ください。
交換する自転車のハンドルバーはストレート型です。
ワイヤー止めナットをゆるめます。
工具は10mmのコンビネーションレンチを使用し、反時計回り(左回り)に回すとゆるみます。
ナットをゆるめた後、ブレーキケーブル進行方向側(前方)へ引き出すと外れます。

左の画像ではバネが元の位置にとどまっていますが、不意に外れて紛失しやすいのできちんと確保しておきます。


ブレーキレバー側のワイヤー先端には、通称「タイコ」とよばれる円柱形の突起が備わっており、これがブレーキレバーの穴に引っかかっています。

少しだけアウターワイヤを引き出し、インナーワイヤを90度回転させ、タイコとワイヤーをレバーの切り欠き部分に通すとワイヤーが外れます。
<ワイヤー切断の一例>

過去に一度ブレーキワイヤーが切れたことがあります。切断箇所はタイコの根元部分でした。

何本もの細い鋼線がよりあわされて一本のワイヤーとなっています。一本一本が少しづつ切れていき、数本だけでかろうじてつながっている状態となります。

そのような状態でブレーキを強く握ったとき、バチンという音とともに切れます。
元のブレーキワイヤーはアウターが140cm、インナーが160cmでした。

「ダイソー」はアウターが約150cm、インナーが約165cmでした。
パッケージに表記されている「150cm」というのはアウターワイヤーの長さを指しているようです。
アウターワイヤー150cmのまま仮組してみました。

ストレートハンドル型ではわずかに長い感じがします。逆に、セミアップハンドルではちょうど良いのかもしれません。
アウターワイヤーが過剰に長い場合、ハンドルを左右限度いっぱいに振ったときに余ったワイヤーが他の部品の引っかかる恐れがあります。
アウターワイヤーを「ワイヤーカッター」で切断します。

左の画像はホームセンターで販売されている1,000円の台湾製です。2,000〜2,500円で日本製が購入できます。
切ったところがどうしてもつぶれてしまいがちなので、ヤスリなどで整えます。

作業台の端を使い、先端部分になるべく近いところを押さえつけます。この状態でヤスリを使うとケーブル先端がぶれずに力が入ります。
切り口が整ってきました。
ケガキ針のようなものを差し込み、ケーブル先端を整えます。
整いました。
手ヤスリでもできますが、双頭グラインダが利用できるのならば作業が早く進みます。
アウターワイヤ内側にシリコンスプレーを吹いておきました。

末端がほつれたインナーワイヤをアウターから抜き取ってしまうと、入れることができなくなってしまうので注意が必要です。ほつれが少なく長さに余裕がある場合はハンダで末端処理する方法があります。
ダイソー百円ケーブルには付属してこないのですが、念のためアウターワイヤキャップを装着しておきました。

元のワイヤーについていたものを移植しました。ただし、キャップをかしめて固定してあるケーブルはキャップが外れないので移植できません。
自転車屋さんのなかには一つ30〜50円ほどで販売してくれるお店もあるようです。

自転車専門店では5〜6個入りパックが数百円で販売されています。

当研究所のように100個買う必要はなさそうです。

<参考>
サイクルヨシダ シマノアウターケーブルキャップ
アウターチューブ外径は約5mmで、SP50キャップがぴったりはまりました。
タイコ部分にはグリーススプレーを軽く吹いておきました。ワイヤーのタイコをブレーキレバーに装着し、ケーブルを元通りに装着していきます。

サーボブレーキにワイヤーを取り付けていきます。

取り付ける前にアジャスターネジを締める方向へ回しておき、ケーブルをゆるめた状態にしておきます。

また、ブレーキシューの初期位置を微調整するネジ(右上)は、後に必要があれば調整します。
サーボブレーキのレバーを指で引き、右手でワイヤーを引っ張って弛み(たるみ)をとりつつ、ワイヤーロックナットを締め付けます。

このときバネを通すのを忘れないようにします。
ブレーキレバーをグッと握りしめたとき、1/2くらいの位置で止まればOKです。

レバーとグリップが当たるほど握り込めてしまう場合は調整が必要です。

レバーとグリップが当たってしまうような場合、アジャスターネジをゆるめる方向に回していくとケーブルの張りが強くなります。

逆に、ケーブルの張りが強すぎてブレーキレバーに「遊び」がなさ過ぎる場合は、アジャスターネジを締める方向へ回していくとケーブルはゆるんでいきます。

アジャスターの調整範囲を超えてしまう場合は、ケーブルを固定する位置を変更します。
ブレーキレバーの握りしろを調整した後、試しに車輪を手で空転させてみます。

何も抵抗なくスルスルと回り続ければOKですが、シャ・・・・シャ・・・・とブレーキを引きずってしまう場合は調整が必要です。
この目玉のような形をした部分を動かすネジを調整します。

調整ネジの先端が「目玉」に接触してから、ネジが締め終わるまでの範囲は2回転弱(720度弱)です。

車輪を空転させながら調整ネジを締めたり緩めたりして「目玉」を前後に動かし、ブレーキが引きずらないポイントを探るようなやり方をします。

今回は調整ネジが「目玉」に接し始めた位置を基準とし、そこからの回転角度を記録しながらブレーキを調整してみました。

1/2回転(180度)回してみました。チャチャチャチャというラチェット(フリー)の音に混じって、「シー・・・・、シー・・・」というブレーキが引きずる音が発生し、車輪の回転もスムーズではありません。
3/4回転(270度)回してみました。するとブレーキの引きずりが解消し、車輪がスムーズに回転し続けるようになりました。


試しに2回転(720度)いっぱいまで回してみると、再びブレーキが引きずるようになりました。

調整範囲の2回転のうちの中央付近にポイントがありそうです。
ブレーキワイヤーの調整が終わった後、アジャスターのロックナットを10mmのスパナで固定します。
ワイヤーの末端は切ったままにしておくと、一本一本の鋼線がほつれてしまいます。

キャップをかぶせて一部を軽くつぶして固定する方法が一般的です。
もうひとつのやり方として、ハンダで処理する方法もあります。
ハンダ処理をしておくと、ワイヤーをブレーキユニットからを外すときにキャップの着脱をする必要がなくなるというメリットがあります。
使用した道具です。
■ヤスリ
■ワイヤカッタ
■プラスドライバ
■10mmコンビネーションレンチ
■油性ペン
■ケガキ針
■巻き尺(コンベ)
■ノギス
■グリーススプレー
■シリコンスプレー

ハンマとセンタポンチはハンドルとレバーの取り付け位置・角度のマーキング用に使用しました。
<Takaよろず研究所内の関連リンク> <参考にさせて頂いたページ>
ウィキペディア サーボブレーキ
サイクルヨシダ シマノアウターケーブルキャップ
ホダカ株式会社 ブレーキの調整
自転車修理の専門店パンクレスキュー よーく考えよう ブレーキは大事だョ〜 のページ
自転車・バイクのカサブランカ 特集 鳴くブレーキと鳴かないブレーキ

参考文献
『初心者のためのMTBメンテナンスブック』丹羽隆志 成美堂出版 2004
『MTBメンテナンス』永井隆正監修 月刊バイシクルクラブ編 (えい)出版社 1997
『バイクリペアマニュアル』クリス・シドウェルズ 山と渓谷社 2007

TAKAよろず研究所
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/
2008/6/8製作
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