1998 GT PALOMAR レストア ドライブトレイン編  2010/2/13 
1998 GT PALOMAR レストア
動作確認
→前後ハブのグリスアップ、チェーン交換、BBの点検
ヘッドセットのグリスアップ、ブレーキ調整、サドル交換、タイヤ交換
ブレーキワイヤー、シフトワイヤー交換
泥よけの補修、補強
リムのセンター出し
ライト取付部品製作、ボトルホルダー取付
磨き作業 完成
<GTについて>
GT Bicycles > ABOUT GT
Wikipedia > GT Bicycles
Wikipedia > GTバイシクルズ
ライトウェイプロダクツジャパン(株) >GT

<参考リンク>
寿サイクル > 自転車いじり天国 > GIANT ROCK5400レストア
Wikipedia > Freehub
Wikipedia > Cogset
Sheldonbrown.com > Bicycle Freewheels
ParkTool > Cassette and Freewheel Removal
Youtube > How-to remove a bicycle freewheel or cassette(動画)
<ドライブトレイン編 目次>
汚れの除去
前ハブのグリスアップ
ボスフリーの取り外し
後ハブのグリスアップ
チェーン交換
カートリッジBBの着脱
<関連リンク>
サイクルベースあさひ > メンテナンスマニュアル > チェーン切りの壊れ方

<参考文献>
永井隆正監修『改訂版MTBメンテナンス』竢o版社 2008
永井隆正監修『MTBメンテナンス』竢o版社 1997
大竹雅一『MTBパーフェクトメンテナンス』山海堂 1994
丹羽隆志『初心者のためのMTBメンテナンスブック』成美堂出版2002
クリス・シドウェルズ『バイクリペアマニュアル』山と渓谷社 2007
オートバイの整備用に作った作業台です。ツーバイフォー材とコンパネが材料です。

高さ30センチほどですが、長時間の作業ではずいぶんと腰が楽になります。また、苦しい姿勢をとらずに済むので視線が安定し、対象をじっくりと観察できます。さらに、外した部品を作業台の上に置けるので、部品の紛失を防げます。
エアコンプレッサーの圧縮空気を使い、ブローガンで大まかな埃(ほこり)や汚れを飛ばしてしまいます。
ブラシとパーツクリーナーで油汚れを落としていきます。このあとに可動部分に自転車用油を注油します。
前輪を外します。
これもオフロードバイクのタイヤ交換用に製作した木製枠です。前輪21インチと後輪18インチリムに対応できるサイズにしてあります。26インチのMTBにも使用しています。
ハブシャフトの両端を手で持ち、タイヤを回転させて点検します。特に異常はありませんでした。
この自転車の場合、玉押し(コーン)は二面幅13mm、ロックナットは二面幅17mmです。
13mmのハブスパナ(ハブコーンレンチ)で玉押しを固定し、17mmのコンビネーションレンチを左回り(反時計回り)に回して外します。
10年以上前の自転車にもかかわらず、グリスは十分に残っており、汚れも少なめです。ベアリング球も焼けたような変色はなく、綺麗な銀色をしています。
状態が良かったので完全な分解はせず、AZリチウムグリスをグリスガンで補充するにとどめました。
ベアリング球のサイズは約4.75mm(3/16インチ)です。前ハブには一般的なサイズです。
玉押しを適度な当たり具合に調整し、ロックナットを締めます。
わずかに当たり具合が強すぎる場合は、ロックナットをごくわずか緩めた後固定し、玉押しを右回り(時計回り)に回して締め合わせます。
クリックリリースレバーが酷く錆びています。このような場合、CRC5-56のような油を吹きつけ、真鍮(しんちゅう)ブラシでこすると、メッキを傷つけずに錆だけ落とすことが出来ます。
しかし、錆が落ちたとはいえメッキという保護皮膜がボロボロになっているので、新品時のような防錆(ぼうせい)性能は期待できません。
シートステートチェーンステーに引っ掛ける自作のメンテナンススタンドを使用しています。このスタンドについては自転車用メンテナンススタンド製作をご覧下さい。
こちらもタイヤ交換台の上に乗せると安定して作業が出来ます。
エントリークラスのMTBにはボスフリー(マルチプルフリーホイール Multiple freewheel)が使われる傾向にあります。

このGT PALOMARにはボスフリーが使用されています。
本格的なMTBになってくるとフリーハブ(freehub)となってきます。

フリーハブカセットの着脱方法につきましては、当サイトのスポーツ自転車のホイール着脱 リアハブ整備をご覧下さい。
<参考リンク>
Wikipedia > Freehub
Wikipedia > Cogset
Sheldonbrown.com > Bicycle Freewheels
ParkTool > Cassette and Freewheel Removal
Youtube > How-to remove a bicycle freewheel or cassette(動画)

ボスフリーを外すにはシマノの専用工具"TL-FW30"を使用します。
クイックリリースシャフトを抜き、ハブ軸のロックナットに被せるような形で装着します。
TL-FW30に二面幅24mmのレンチを掛け、反時計回り(左回り)に回すとゆるみます。錆で固着している場合が多いので注意が必要です。
<参考リンク>
寿サイクル > 自転車いじり天国 > GIANT ROCK5400 > 第1ステージ

上記のサイトで指摘されているとおり、CRC5-56などの浸透潤滑剤をボスフリー結合部付近に事前に吹いておきます。

タイヤは装着したままの方が安定して力が入ります。タイヤの下部を作業台に、上部をお腹のあたりに密着させます。左手でTL-FW30とレンチを外れてしまわないように押えつつ、右手で体重を掛けながら下方向に力を加えます。グーと連続的に力を加えるのではなく、グッグッと瞬間的に力を加えるようにすると緩みやすいようです。
緩まない場合は、差込角1/2インチ(12.7mm)のスピンナハンドルに24mmボックスソケットを組み合わせたりします。
外れました。

フリーハブの場合はTL-SR21のような「スプロケット抜き工具」でカセットスプロケットを固定しますが、ボスフリーの場合は必要ありません。
ボスフリー取付部です。
ハブシャフト両端を手で持ち、車輪を回してハブベアリングの具合を確認します。前輪と同様に異常はありませんでした。
玉押し(コーン)を15mmのハブスパナ(ハブコーンレンチ)で固定し、ロックナットを左回り(反時計回り)に回してゆるめます。
こちらもグリスが十分に残っており、ベアリング球も焼けたような変色は見られないので、グリスを補充するにとどめました。
反対側も玉押しの隙間からグリスを補充します。

このとき反対側のベアリング球がポロポロと落ちやすいので、下にトレーを敷いておくと紛失を防げます。

シャフトを抜いてベアリングを全て取り出し、パーツクリーナーで洗浄すれば、ベアリング鋼球とワン(カップ)、玉押し(コーン)を入念に点検できます。
スプロケットの錆を真鍮(しんちゅう)ブラシと浸透潤滑剤で落としていきます。
耐油性のゴム手袋があると手の汚れを気にせずに済みます。
TL-FW30をセットし、時計回り(右回り)に回すとボスフリーが固定されます。押え工具は必要ありません。
チェーン交換
チェーンは1,400円前後で販売されているシマノCN-HG50を用意しました。リンク数は116にチェックが入っています。
錆で固着したチェーンをシマノTL-CN23チェーン切りで外します。ピンを押し出すようにしてチェーンを外すので、念のためチェーンに注油しました。
チェーンを位置決め台座に乗せ、浮き上がらないように上から押さえつけます。

その上で、チェーンカッターの「矢」(や)をピンの中心に当て、ゆっくりと慎重にピンを押し出していきます。
チェーンカッターにはチェーンの位置決めをする台座があります。左の例のようにピンが台座に収まっている状態が正常です。右の例のように不安定な状態で作業すると、ピンが斜めに入って簡単に折れてしまいます。

正規の位置にチェーンをセットした上で、チェーンが上側に持ち上がらないよう、指でチェーンを押さえつけるようにしています。

<関連リンク>
サイクルベースあさひ > メンテナンスマニュアル > チェーン切りの壊れ方
台の上などにまっすぐに伸ばします。
長さは摩耗によって変化するので、リンク数で合わせます。この場合、黄色の矢印のところで切り離します。
チェーンを外したついでに、リアディレイラーの振り幅(ストローク)範囲を調整しておきます。

チェーンを外した状態ならば、ガイドプーリー歯先とスプロケット歯先が見やすく、接近させることができます。

リアディレイラー調整につきましては、外装変速機のリアディレイラー調整をご覧下さい。

あとはアンプルピンを使用してチェーンを結合します。
カートリッジBBの着脱と点検
プラスチック製の化粧キャップを外すと、クランクフィキシングボルトが見えます。
通常ならばシマノTL-FC10 コッタレスクランク抜き工具の14mmソケット部を使えば緩みます。ところが今回は非常に固く締まっているため、1/2drの14mmソケットレンチとスピンナハンドルを組み合わせて緩めました。
クランクフィキシングボルトが外れました。
シマノTL-FC10をクランク側に手でねじ込み、押し出しシャフトをモンキーレンチなどで締め込んでいきます。
シマノ コッタレスクランク抜き工具"TL-FC10"の使い方です。

1、クランク固定ボルトを外す。
2、TL-FC10(赤)をクランクに装着する。
3、TL-FC10の押し出しボルト(黄)をねじ込む。
4、クランク軸(ボトムブラケットシャフト BB軸)が押し出される。
チェーンホイールが外れました。
この自転車はチェーンカバーのステーをBBに共締めしています。
カートリッジBBの着脱には、シマノTL-UN74-Sボトムブラケット取り付け工具を使用します。
商品のパッケージです。1,400円前後で販売されています。
2面幅は約32mmです。
従来のカップアンドコーン型BBの左ワン側には、カートリッジBBを支持するアダプタが装着されています。こちらは通常の正ネジですので、反時計回り(左回り)に回るとゆるみます。

アダプタは緩めるだけにしておき、取り外すのはカートリッジBB本体を外した後にします。
従来のカップアンドコーン型BBでいう右ワン側には、カートリッジBB本体が装着されています。

こちらは逆ネジですので注意が必要です。時計回り(右回り)に回すと緩みます。
装着されていたカートリッジBB本体です。"TH"という名称と、"BB-91"という刻印があります。
2010/11/19
2010年8月にBBから「カチッ、カチッ」という異音が出始めたため、シマノBB-UN26 シェル幅68mm 軸長122.5mmに交換し解消しました。
トラブルが生じたBBをカットモデルにしてみました。
ベアリングのリテーナーが矢印の部分で割れていたようです。
カートリッジBBの軸長は122.5mmです。
フレームのハンガーシェル幅は68mmです。
交換が必要ならば、シェル幅68mm、軸長122.5のカートリッジBBを用意します。

クランクも交換するのならば、シェル幅68mmで軸長は新しいクランクが指定する長さを選択します。
錆を防止するために、カートリッジBBにはグリスを薄く塗っておきます。
カートリッジBB本体側から組み込んでいきます。

右ワン側は逆ネジなので注意が必要です。反時計回り(左回り)に回すと締まります。

ネジ山が全て入る程度の仮締めにとどめます。

カートリッジBBを取り付けるとき、まっすぐに入っているかを確認しながら慎重にねじ込んでいきます。斜めになったまま無理矢理ねじ込んでいくとフレーム側のネジ山が崩れてしまいます。

シェルのネジ山が崩れてしまい、にっちもさっちもいかなくなったアルミフレームを見たことがあります。
カートリッジBB本体側を仮締めした後、アダプタ側を入れていきます。こちらは通常の正ネジなので、時計回り(右回り)に回すと締まります。

こちらも完全にトルクを掛けずに仮締め状態にしておきます。

そして、カートリッジBB本体(右ワン側)を本締めします。そしてアダプタを本締めします。

TL-UN74-Sパッケージ裏面には、締め付けトルクに関して以下のような指示がされています。

Adapter / bottom bracket tightning torque: 50 - 70Nm
前後ハブとBB、チェーンの整備が完了しました。
1998 GT PALOMAR レストア
動作確認
→前後ハブのグリスアップ、チェーン交換、BBの点検
ヘッドセットのグリスアップ、ブレーキ調整、サドル交換、タイヤ交換
ブレーキワイヤー、シフトワイヤー交換
泥よけの補修、補強
リムのセンター出し
ライト取付部品製作、ボトルホルダー取付
磨き作業 完成
TAKAよろず研究所
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/
2010/2/13製作 2011/1/1補足
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