自転車のチェーンに使用できそうなオイル  2005/11/4製作
ホームセンターの自転車用品コーナーに行くと、自転車のチェーンに注す油「自転車用油」が120円ほどで販売されています。

(株)サギサカ扱いのもので、容器には"OSAKA JAPAN MARUSUE OIL &CO.,LTD"と書かれています。サラサラとした液状で、これを買い物自転車のチェーンに注し、ボロきれ(ウエス)で余分な油を拭き取ります。

また、自転車用ケミカルを製造販売する米フィニッシュライン(FinishLine)社からチェーン用オイルが販売されており、自転車用品店にて比較的容易に入手できます。当研究所でも、フィニッシュラインのWET Lube"Cross Country"(クロスカントリーウェット)を気に入って使用していた時期があります。

ホームセンターの油脂コーナーで容易に入手できるオイルの中で、自転車のチェーンに使えそうなものを、手近にあった各種オイルから試してみました。
スピンドルオイル コンプレッサーオイル チェンソーオイル
自転車のチェーンに使用するのに丁度良さそうなオイルを、汎用品で容易かつ安価に入手できる製品から探してみましょう。左から「スピンドルオイル」、「コンプレッサーオイル」、「チェンソーオイル」を試してみます。

一般産業用潤滑油の粘度(サラサラ〜ドロドロ)は国際規格(ISO)で区分されています。その単位となる"VG"というのは"Viscosity Grade"の略で、粘度グレードと表現されます。

"viscosity"とは「粘着性、粘質」、"grade"は「等級」という意味の英単語で、日本語にすると「粘度等級」ということになります。数値が小さいほどサラサラとした粘度の低い(薄い)油となり、数値が大きいほどドロドロとした粘度の高い(濃い)油となります。
【例】
スピンドル油       : VG 10 サラサラ
コンプレッサーオイル  : VG 68
チェンソーオイル     : VG110 ドロドロ

<ソース>
昭和シェル石油株式会社  ISO VGとは何でしょうか?

スピンドルオイル、通称ミシン油です。粘度は低く、シャパシャパした「水」のような感触で、VGグレードは"10"です。

ホームセンターの自転車コーナーで販売されている数百円の「自転車用潤滑油」は、このミシン油によく似ています。

200ml入りが200〜300円前後で販売されています。1L缶でも400円前後です。

サラサラしたオイルなので、チェーンのリンクやピンの隙間に浸透しやすいようです。

チェーンに注した後も変にベトベトすることがないので、ゴミを寄せ付けてしまうことも少ないでしょう。
次に、やや粘度が増してVG68のコンプレッサーオイルを見ていきましょう。

スピンドルオイルよりもやや粘度が増し、トロリとした感触です。常温のサラダ油を想像して頂くと分かりやすいかもしれません。

1リットル入りが500円前後、小分けされた300ml入りも数百円で販売されています。

自転車のチェーンに使用してみると、ミシン油よりも粘度と保持力があるようです。
コンプレッサーオイルは本来エアコンプレッサーの潤滑に使用するものです。構造は自動車のレシプロエンジンと似ており、シリンダ(筒)の中をピストンが動いてタンクに空気を送り込んでいきます。

自動車のエンジンでいう「クランクケース」の部分にコンプレッサーオイルを適量入れ、クランク部分の潤滑をします。
続いて、VG110のチェンソーオイルです。110ともなるとドロリとした感触が増し、ちょうど自動車のエンジンオイルと同程度か、若干濃いくらいの粘性です。

通常のエンジン式チェンソーは、チェーンにオイルが自動的に給油されます。ガス欠ならば単に停止するだけですが、オイル切れはトラブルに繋がる恐れがあるので、こまめに点検する必要があります。消費量がそれなりにあるので、現在では4リットル入りを使用しています。
2008/4/5補足
200ml入りのチェンソーオイルも260円前後で販売されています。


2007/10/9補足
ブレーキシューやリムの側面など、ブレーキ制動部分への油の飛散にくれぐれもご注意ください。

万が一付着した場合はブレーキクリーナー(パーツクリーナー)などの脱脂洗浄スプレーで油分を十分に除去しましょう。
2008/10/24 粘度(VG)別の少量パッケージ
株式会社エーゼットより「機械用潤滑油」という名称の少量パッケージが発売されたようです。これは粘度(VG)別に分類されており、その中で以下の潤滑油を購入してみました。

VG32(300ml入り 330円前後)
VG22(100ml入り 200円前後)

※右半分の「タービンオイル」「チェンソーオイル」は従来から販売されているものです。
容器には左のような説明書きがされています。
<Takaよろず研究所内の関連リンク>
タイヤに空気を入れる 手動空気入れ編
ママチャリ後輪のパンク修理
◆各種グリスと使用上のヒント
<参考文献>
『機械の潤滑 なんでもQ&A』機械の潤滑編集委員会編 技術評論社 2005


<参考にさせて頂いたページ>
昭和シェル石油株式会社  ISO VGとは何でしょうか?

TAKAよろず研究所
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/
2005/11/4製作 2007/5/9訂正 2007/6/5補足 2008/4/5修正 2008/10/24追加 2009/7/24更新
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