j自転車用 木製メンテナンススタンド製作  2005/9/1製作
あり合せの材料で自転車用木製メンテナンススタンドを作ってみました。

材料を購入するとすれば、2x4(ツーバイフォー材)180cmが2本で500円前後、30mm角パイプ30cmが数百円、長さ65mmのコーススレッド(木ネジ)が11本、合計で千円ほどです。

今回は2x4(ツーバイフォー)材を使用しました。2x4材は断面が89mmx38mm、長さが1.8mのものがホームセンターで200円弱で購入できます。

<参考外部リンク>
株式会社 箕浦(Minoura)のワークスタンド各種
サイクルベースあさひ > ディスプレイスタンド

<関連項目>
自転車用メンテナンススタンド2号/3号製作 (2007年)
ひっくり返し用 ハンドル保持スタンド (2010年)
溶接を得意となさっている方は、手ごろな角型鉄パイプを使って溶接で組んでいくのも面白いと思います。また、建設工事用の足場パイプを使用してもできそうですし、各々の環境で身近な材料と手法を使えばオリジナリティに富む自家製スタンドが出来そうです。

後輪を持ち上げたい場合、サドル取り付け部の根元に角パイプを差し込みます。
1本スタンドの買い物自転車などでパンクした場合、このスタンドに引っ掛けておけばパンク修理しやすくなります。
車輪を外す作業のときに重宝します。

今回作ったメンテナンススタンドを、高さ30センチの作業台に載せて使うこともできます。自転車を持ち上げることで作業する位置が目の前に来るようになります。すると、今まで地面に這(は)うようにしていた作業を楽な姿勢で行えるようになります。

楽な姿勢で作業できるということは、締め付け・調整・点検などのあらゆる場面で余裕が生まれ、体力・精神の両面でずいぶん違ってきます。
前輪を持ち上げたい場合は、フレームのヘッド付近に角パイプを引っ掛けます。
角パイプには水道用ホースを切り開いたものを被せ、その上からガムテープを巻いて傷を防ぎました。
タイヤ交換などで前輪を外したとき、車輪の外れた車体をどこに置いておくかが問題になります。

「横に寝かしておく」「上下逆さまにひっくり返す」という方法もありますが、スタンドを使ったほうが楽です。

この状態で前輪を回して様子を見ていたところ、リムが1.5〜2.0mm前後ブレているのを見つけました。
後輪の着脱に掛かる労力が随分減りました。

上下逆さまにして作業していた頃は車体がひっくり返らないように常に注意している必要がありましたが、このスタンドに引っ掛けてしまえば余計な事に気をとられることなく、目前の作業に集中できます。
自作する時にネックになることが予想されるのは、この角パイプの穴加工でしょう。コースレッドのネジ山径が4.2mm前後だったので、角パイプの貫通穴は5mmの穴を空けました。穴の空け方はセンタポンチを打ち、切削油をつけた5mmのドリルで穴を開けるという手順です。

角パイプの切断は電動ディスクグラインダの切断砥石を使用すれば効率的ですが、1箇所だけですので金鋸(カナノコ)でも大丈夫でしょう。一般的なブレードは24山ですが、このようなパイプものは32山タイプが引っ掛かりが少なく切りやすいです。
ホルダーも少なくとも千円以上の堅牢なものを使用しましょう。残念ながら百円ショップレベルの金ノコでは苦戦が予想されます。「刃物だけはケチってはいけない」とよく言われています。

センターの支柱の固定部分です。65mmコーススレッド4本で固定しています。場合によってはもう一列増やして6本留めにするのも手かもしれません。
脚の固定部分です。ここは65mmコーススレッド2箇所で済ましています。

手で回すドライバでやろうとすると、3mm前後の下穴をドリルで開けてから締め付けていくことになります。
使用した木ネジ類、合計11本です。
通常の65mmコーススレッド11本でも出来ない事はありませんが、できましたら画像左の「金具用コーススレッド」「シンワッシャタイプ」という名前で販売されている「座付き」を使うと効果的です。

ただし、たった3本使いたいが為に50本入りや80本入りを購入するのも現実的でないのも事実です。そこで十本程度で小分け販売されている通常タイプの長い木ネジを使用するのも手でしょう。

コーススレッドは下穴無しでも打ち込めますが、通常の木ネジはネジ部に太さがあるのである程度の下穴が必要です。
あると便利なのがインパクトドライバです。この日立工機FWH10VAを導入してからネジの締結が効率的に行えるようになりました。FWH10VAについては、当サイトの「2x4材を用いたベンチ製作」でご紹介しています。

しかしながら、近隣のホームセンターで電動工具のレンタルサービスを行っていれば、そのインパクトドライバを利用する方法もあります。インパクトドライバを年に数回使うか、使わないかという頻度の方は選択肢のひとつだと思います。
切削ディスクを装着したディスクグラインダ、多羽根ディスクを装着したディスクグラインダ、電動ドリルの3台です。

今回製作したスタンドの簡単なメモをご紹介します。あり合せの材料で作ったので各部の寸法に必ずしも合理性があるわけではありません。その点はご自身の用途に合うように適宜変更をお願いします。26インチ軽快車ならば大体これくらいの寸法に落ち着くとは思います。
2005/11/5補足
実際に使ってみると、3つの問題が発生しました。

ひとつはペダルを回せないという問題です。当初はスタンドの垂直に伸びている部分は真っ直ぐでしたが、自転車をスタンドに載せると、ここにペダルが当たり、回すことができません。

ペダル(クランク)を回せないとマウンテンバイクの変速機の調整が出来ませんし、チェーンに注油する時もチェーンを回せないので不便です。

ふたつめは、スタンド下部の剛性が不足している点です。自転車をスタンドに載せて作業していると木材の接合部分でギシギシ動いてしまいます。

3つめは小石などに対する安定感が乏しいという点です。フレーム下部の全面が地面に「ベタッ」と接している構造だったので、パチンコ玉程度の大きさの小石があるだけでスタンド全体が不安定になってしまうのです。

このままではスタンドを作った意味が薄れてしまうので、ひとつひとつ解決していくことにします。
ひとつめの「ペダルを回せない」という問題です。これはペダルを避けるためにスタンドを凹に切り取り、切り取った部品をその背面に接着しました。これは強度の低下を最小限に抑えるためです。

接着には有名なコニシ株式会社木工用ボンドを使用しました。何処でも容易に入手できる製品ですが、上手に使うと相当強力な接着力を得ることが出来ます。接着したものを剥がそうとすると、接着面はそのままで、周りの木材が裂けるということさえあります。

個人的なコツになりますが、接着面を平面にし、ボンドを均一に塗り伸ばします。合わせた部品は固定用クランプでガッチリ固定して1日以上乾燥させるとういものです。

ふたつめの「スタンドがよれる」という問題を解決しましょう。垂直フレームが左右方向にヨレるのと、水平部フレームが前後方向にヨレてしまいます。

そこで、近くに転がっている木片を補強用ガセットとし、コーススレッド(木ネジ)をインパクトドライバで打ち込みました。
やっつけ仕事的な補強材(ガセット)ですが、これが有るのと無いのとではずいぶん剛性が違ってきます。
3つめの「小石などに対する安定感が乏しい」という問題を解決していきましょう。これには四隅に「脚」をつけることで解決しました。
脚を付けず、地面に対して「ベタ置き」にしてしまうと、パチンコ玉程度の障害物があるだけで不安定になってしまいます。

ところが、脚をつけると障害物を跨(また)ぎ越せるので、細かい障害物の影響を最小限に抑えることができます。
直径30mm程の丸棒を25mmの長さに切り、コーススレッドで固定しました。脚に4mm程度の下穴を開けておくと割れたりせずに済みます。
わずか25mmの脚ですが、安定性が向上して大きな効果が得られました。


これでしばらく気持ちよく使えそうです。最後までお付き合いありがとうございました。
<参考外部リンク>
株式会社 箕浦(Minoura) > ワークスタンド各種
サイクルベースあさひ > ディスプレイスタンド

<関連項目>
自転車用メンテナンススタンド2号/3号製作 (2007年)
ひっくり返し用 ハンドル保持スタンド (2010年)
TAKAよろず研究所
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/
2005/9/1製作 2005/11/5補足 2009/7/23更新
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