竣 工  :1931年(昭和6年)
設計者 :総督府官房営繕課
住 所  :台北市大安区羅斯福路四段1号
行き方 :MRT新店線公館駅より徒歩1分
指 定  :

台北帝国大学表門守衛室(現台湾大学正門)

昭和3年(1928年)、東京、京都、東北、九州、北海道の各帝国大学に続き、6番目の帝国大学として、台北帝国大学が設立される。台湾在住日本人の高等教育と、さらなる南洋への領土進出を目指し、南洋文化と資源の研究を担う、台湾唯一の高等教育機関であった。開校当初、人文科学分野である文政学部、自然科学においては理農学部の二学部でスタートし、昭和11年、更に医学部を設置。当時、学生の対象を日本人としていたため、生徒は日本人が大半であり、台湾人にとっては非常に狭き門だった。戦後、台湾大学と名を改め、現在でも台湾の最高学府として、各界に優秀な人材を輩出している。
正門のポール上の旗が日の丸から中華民国国旗へ、また大学名の変更にともないプレートが新しくなったものの、この正門は七十余年に渡り、この地に鎮座する時代の生き証文と言えるのではなかろうか。
校門入り口から真っ直ぐヤシ大通りが伸び、その通りを中心として左右に校舎や宿舎が配置されている。また校庭を散策すると、昭和20年5月31日の台北大空襲(注:台北市内の多くの地域で被害を受けた)でも被害を受けず、多くの校舎が開校当時から変わらぬ姿を保っているのに、全く驚ろかされる。校庭を歩いていると、まるで戦前に戻ったような錯覚を感じる。


門柱にのる電灯
年季を感じる
正面玄関を入り右手にある
校内地図。瓦屋根に注目!
横から観察。地図の裏側は
新聞販売機であった
正面玄関を入るとヤシ大通りが遠くまで続く。
開校当時、建物の1階くらいの高さのヤシも、
この70余年でこの通り。軽く3階までの高さ
まで成長。数年前に牛丼の吉野屋のCMが
ここで撮影されたそう。
(写真は校内から表門方向に撮影したもの)
3月中旬-下旬、学校花であるツツジがヤシ大通り沿いに
咲き、一年で最も美しい季節を迎える。1925年山本義信氏
により日本から台湾に持ち込まれた平戸ツツジ他、色とりどり
のツツジが目を楽しませてくれる。台湾の桜は開花が2月頃と
早いため、この季節を愛でる花として桜の代わりに日本人が
植えたのではないか・・・と思いを馳せる。
左下:沿道に書かれたツツジの花を使った絵文字、愛の告白。
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