Time is money



 時計を持たない生活を初めてから久しくなる。

電車の時間を気にする生活でもないし、

タイムカードで管理されているわけでもない。

実験の時はタイマーを使用するから確か時計はいらないのである。

のどかな田舎ラボでは時間の正確さなんて誰も期待していないから、

研究室の壁にかかっている時計の5分位のずれなんて誰も気にしない。

公共の乗り物のタイムスケジュールを含めて

他人の時間はいつもいい加減だから

自分の時間を正確に合わせてみたところで、

まったくもって無駄ということになる。

社会全体が適当に動いている。

何かを頼んで出来上がるまでの時間が1時間位と言われたとしたら

ゆっくり3時間遊んで帰ってきて訪れて丁度いいくらいだろう。

時計を確認してきっかり1時間で来店しても

店員にとってもあなたにとっても喜びにつながる因子は全くなく

さらに1時間位待てと言われるだけである。

時計を持っているからこういったくだらないことにイライラするのである。

時計を持たない生活を初めてから久しくなった現在、

風呂の水をあふれさせること位が問題だけど、

心は晴れるしなんと言ってもゆとりある生活を手に入れた。

でもときどきグリニッジ天文台が恋しくなる。

2000.04.07



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