治外法権



アメリカではほとんどのうちでカーペットを使用している。

もちろん土足使用だ。

カーペットのほとんどが基底膜がみえないつくり、

つまりふさふさで、コンタクトでも落とそうものなら、

埋まってしまい二度と再会できない勢いの作りである。

友人の家では犬がうまってた。

つまり犬の毛皮?とじゅうたんが融合してなだらかな傾斜を形作っていた。

(私の頭もうまく融合してくれるのであれば、

それはそれでひとときのやすらぎが得られるのかもしれないが、

残念なことに、私は一部天然パーマだ。なんじゃい。)

オマハで私が知っている日本人ではH先生(もう帰国されましたが)以外は

ほとんどの家庭が土足厳禁!、と、

治外法権を唱えているようだ。

土足と言うと汚いものといった感覚が日本人にはしみ込んでいる。

土足にくっついてくる、困ったちゃんたちが、

自宅の奥深く、じゅうたんの中に紛れ込んでしまっては、

安心して眠れやしない。

朝起きたら、髪の毛に充分に噛み込まれたガムが絡まっていたりしたら、

その日は、何もやる気がしないだろう。

普通のサイズの粘つきだったらまだ許せる。

原色、しかもガムボール系だったら、どうしてくれるんじゃい。

と、こんな事ばかり言っているからアメリカの生活にとけ込めないのだから、

なにか対策を練る必要がある。

イメージを変えてみたい。

土足はもちろん日本語なのだから、

日本語のなかで、日本人にも受け入れられそうな言葉に置き換えてやると、

治外法権を解除してみようかという、気分がわきおこってくるのではないだろうか。

わらじ・ってのはどうであろうか。

わらじ厳禁と唱えるだろうか。

むしろわらじの方が、ダニが巣を作っていたりしそうで・・。

うーん。

蹄鉄はどうか。

これは馬の話か。えーいわからん。この野郎。

おいらはこちらの生活にとけ込めなくて結構。

どうせ南国 沖の永良部育ちだい。

土足なんてとんでもない。裸足で学校に通ってたんだよ。

そのまま家にはいってたから、欧米の気質が生まれつき備わっているんだい。

でもおいらの専門は風船ガムだったな。

1999.09.09

もどる