日記のようなものだねーん

2005年12月


2005/12/28


飲み疲れて帰宅の途上、いつもの常磐線。

私は酔っぱらいのおじさん達の幅寄せに

悲しくもはじき出された電車の扉付近。

流れにただただ身をゆだねているばかりの私が

たどりついた場所には

迷惑にも全開した雑誌で

近所迷惑を省みることのない若い女性が陣取っていた。

私ののぞき見を気にして閉じてしまった彼女は、

木村カエラ風に手を加えられている若い女性。

確かに人目はひきそうなのだけど、

改造が困難であることは周囲の人々にも悲しい位によくわかる。

もちろん視線をあわせる人はいない。

のぞき見された気がしている彼女は

決して私に心を許す気はないらしく、

私からはなるべく距離をおこうともがいているよう。
(おいおい、俺は痴漢じゃねえ。)

そんな危うい満員電車の一構成員として

いつものように存在している私の足底につながる末梢神経が異物を感知した

ちょうど新松戸駅、多くの客が押し出されるように降車し

私の領土がわずかに広がったこともあり、

サッカー選手日本代表なみの技術でもって

こやつをひっくり返してみた。

問題のものは、野郎の名前入り定期券が前面に押し出されている財布。

でも、他人の興味はその背後に潜むおさつ。

周囲の多くの乗客達もこやつへの対処法について

私と同じ思考過程に入っているはずである。

しかし厄介には関わりたくないらしく、無関心を装っている。

私もこれ以上は現場保持につとめることにして

今後行われるであろう財布紛失事件の捜査に協力することにした。

ところが、次の刹那、先ほどから話題になっている

カエラ似になりたい姉ちゃんがその財布を突然つかみとり

定期券にのみ興味がある風にしげしげと見つめた後、

何事もなかったかのように自分のバックに入れてしまった。

ハンドは反則だろう。いやバッグはやばいぞ。

いただくにしてもせめてこの場は駅員に届るふうに装わなければ。

他人の目があるだろう。と、心の中で助言をしてあげながら

彼女を見つめていたのであるが、

無情にも電車は私の降りる駅へと到着してしまった。

そして私は財布と、いや彼女と別れることになってしまった。

私も電車男になれるのでしょうか。







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