日記のようなものだねーん

2001年05月





2001/05/05
 ボスの末娘の13歳を祝う儀式があった。ジューイッシュ(ユダヤ人)の元服儀式のようなもの(もちろん女の子だけど)だと思う。

 ジューイッシュコミュニティーの協会で執り行われるこの儀式、ヘブライ語がメインとなる。おめでたい儀式であるのはわかっているが3時間弱にわたり聞かされるさっぱり理解できない言語にはまいってしまった。もっとも日本語のお経をあげられてもさっぱりわからないのであるが。

 2年前にも今回の娘の上の娘が同じ儀式を済ませたわけで、その形態からなにからすべて覚えていたので今回は意図的に遅れて参加する予定だったのであるが、同僚の中国人Wの車が昨日突然逝ってしまったため急遽彼をピックアップしなければならなくなり、彼の時間に合わせることとなってしまったのである。

 三重人KとブルジョアAは早々と最後列の席を確保して、ありがたい宗教的儀式に浸り幸せそうに目を閉じていた。私もその一団に加わるためにその列に割り込んだのであるが、昨日の長時間睡眠がたたって彼らの幸せに混ぜてもらうことができない。結局3時間たっぷりと異空間の中でもがくことができた。

 そうそう、儀式の途中でときどき入る英語のスピーチ、日頃は聞きたくもないのだけれど、これだけ訳のわからないヘブライ語で時間を埋め尽くされていると、ほっとさせられて、真剣に聞き込んでしまった。

 「英語、学ぼっと、もう遅いけど。」



2001/05/08
 最近HPの更新もさぼりがちだし、「このまま怠慢人生まっしぐらだあ。」と決意を新たにしたところなんだよねえ。
 だって、ねえ、最近おもしろいことは一つも王国には発生しないんだよなあ。
 いわゆるネタ切れというやつですなあ。日記形式にしてしまったのがまあ間違いということだったのでしょうなあ。切れたものは仕方ないので、他人のHPの掲示板荒らしにでもでかけて、ネタを仕入れてきますかなあ。
自分のところの掲示板再開すればいいじゃないかって?
忙しくなったのが閉じた理由なんだよねえ・・・。
まだ忙しいふりをしている最中だしなあ。



2001/05/09
 学会前なのだけど、学会の準備をやる気がしない。今までの学会では抄録提出の時点では明らかにその時点では未知の理論を載せてしまっているので、ぎりぎりまでつじつまをあわせのために、実験実験と自分をとことんまでおいつめて、ぎりぎりセーフのデータをそろえていた。いや、予定からは遠く離れたデータで学会会場で謝ったこともある。しかし今回は珍しく、早々とポスターも出来上がっている。ボスもこの珍しい状況を把握しているようで、学会前なのにいろいろなボスにとっての興味を押しつけてくるので、やらなければならない実験が山ほどたまっているのだ。学会前なのに学会どころではないということである。学会に臨むにはやはり知識をつけて質問に絶えられる対策を練っておく必要があるのであるが、その準備をやる気がしないのである。ところで単なるポスター展示だけと思っていたら、なんとポスターディスカッションという形式らしく下手な英語で多くのガイコツ人相手に自分のデータのすばらしさを強調して見せなければならないらしい。こらあああ、日本男児に恥をかかせるつもりかああ。



2001/05/15
 以前オマハに住んでいたことのある、おじさんがオマハを懐かしみそしてやってきた。 オマハのどこを懐かしんでいるのだろうか。テクニシャンのAがいうには、このおじさんとにかく誰とでも知り合いになるらしく、人類みな兄弟の精神をまさに実行されている方とのことである。よって、この田舎街オマハの半分は彼の知り合いだという逸話があるくらい友達をつくってかえられたとのことである。本日の彼のスケデュール大変なもので、午前中にアイオワ州で講演会、そして夕方にはネブラスカ州都リンカンへ友人宅訪問。夜は我々ラボのメンバーとの会食。とにかく人と会うことで忙しい。明日も同様のスケデュールらしい。飲む口実ができた私は彼の歓迎会へと出かけたのであるが、残念なことに彼はあまりアルコールが飲めないようで、折角のアメリカ特産の品も私が飲んでさしあげることになってしまった。飲んだ者勝ちのこの状況。私の方が接待されているようでえらく満足状態。ボスへのグチで盛り上がるには絶好の条件がそろってしまってではないか。学会まであと7日。



2001/05/17
 だめだあ。学会が近いのに学会とは関係のないことで忙しい。いいんかなあ。
 本日は統計処理の有り難いお話を専門家のオフィスまでおしかけて聞かせてもらった。不思議な話なのだが、科学論文がたくさん出ているはずの我がラボでも統計を語ることの出来る人間は少ない。我がラボでは普通統計の専門家をプロジェクトに加えて研究を始めるので、ややこしい話は専門家に任せてしまえばよいのである。誰も統計を学ぼうという気なんてない。しかし、最近、この専門家の存在に他のラボも気付いてしまった。専門家を独占することができなくなってしまった。もともと大学が雇っているわけだから、みなさんのための専門家なのだ。さあてどうなるのか。つまり、自分で処理しなければならなくなったというわけだ。でも、私はある程度の自信があった。ところが、ボスはその処理を信じない。ボスも自信がないとは言っているくせに私の処理方法だけは強く否定する。よって、仕方なく本日専門家のオフィスに押し掛けたというわけである。一時間もの有り難いお話。英語さっぱりわからなかったけど、きれいなお姉さんで楽しかったよ。でもこのまま帰ってしまってはまたボスに責められるのがわかっているので、データを差し出して、処理してもらった。結局おいらの方法だったじゃねえかよお。学会まであと5日。



2001/05/18
 大学時代柔道を始めた。友人のSと共にこれからの世の中は格闘技だろう、と訳の分からない理由のもとに、汗くさい臭いの道場へ通うことになった。折角の若い時代をギャルからは見向きもされないサークルに身を投じてしまった事にたいする、後悔の念はそれからの六年間抱きつづけることになるのであるが・・。
 毎日訪れる夕方のひとときに野郎の汗を擦り込まれながらも、たくましい身体をめざしたのであった。私のように根性のない人間は、いかにさぼるか、いかにキャプテンに見つからずに休憩するかに勢力をそそぎ込んだものだった。でもそのサークルには、どう見ても格闘技からはほど遠い、冗談だらけの世界から来たような先輩がいた。もちろん私とSはその先輩から柔道を学ぶことはなかったと思うが、それ以外の世界を学ぶことになった。もちろん、それ以外の世界といっても他の体育会系の男達がウキウキしながら体験するようなことではなく、いかに柔道部らしくなく、明るく、そして、ミーハー(死語)に生きるか、そしてギャルと知り合いになるかであった。ダンスパーティー、合同コンパなどがその社交の場になった。テニス部やバスケット部などでは身分を隠すことなく普通に振る舞うだけで、ギャルの人気を得られたのであろうが・・・。
 あと、そういえばある放送局の受信料の集金には対して断固として自分の意思をしめす姿に感動させられたものだ。
 さて、問題はその先輩が最近なんと教授になったと言ってきた。何かがおかしいと異国の地から叫んでいるのであるが、本人がそのように言っているのであるから、間違いないのであろう。しかも私と同じ専門の世界での教授であり、今度の学会に出席してきてもおかしくはないのであるが、なんと今回は出席しないらしい。いじめられずに済んだようだ。
 それよりも、そろそろ知識を頭にたたき込まなければ。さあて、学会まであと4日。



2001/05/20
 最近なんか眠い。いや、最近というより、以前から活字をみるとすぐ眠る。学会前に資料をあさって読んでいるからそうなるのであろう。嫁に30分で起こしてもらうように頼んでおいたのであるが、寝たら最後、気付いたら、翌日となってしまっていた。
「おいおい、学会前の忙しいときに12時間睡眠はまずいだろうよ。」
 まあ、こうなってしまうと、試験前ぎりぎりまで資料を読み込み頭に叩き込み、そのせいで、試験前日に覚えたはずのものを忘れてしまっている高校時代の私をこれから実行せねばなるまい。つまり学会発表直前まで資料を手放せない状況となるのである。記憶力は学生時代と比べるとはるかに低下しているであろうから、10分前の記憶はあてにならない。1分前が大事だ。
 さて、そんな困難さえ乗り越えることができれば、あとは観光。ヨセミテ、グランドキャニオンが私たちを迎えてくれる。どうなることやら学会まであと2日。

Tad国王日々の記録室

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