日記のようなものだねーん

2001年02月





2001/02/01
 前回採用された使えないトランスレーターはまだ居座っているのに、ロシア人のテクニシャンLが気に入らなかったばかりにやめさせられた、優秀だったKのかわりにHが入ってきた。三重人のKはかなり気に入っているようであるが、我々の間では何カ月もつかの賭をしようという話になった。しかし、みな3ヶ月だろうといった同様の見解をしめし譲らないため賭として成立しなかった。
 ところでペン太さんのところのJ、とおなじカテゴリーに分類されるであろう我がラボのLと私とは過去2回にわたり大きなバトルを繰り広げており、最近3回戦の到来を予想屋として親しまれている三重人のKが予言していた。しかし、より文明人になりつつある私の譲歩が危機からの回避を導いていたのだった。前回はなるべく無関係でいようとしている私の努力をLが無駄にした瞬間に事が始まった。廃棄寸前の努力に「うりゃっ。」と気合いを入れてあげたら、いきなり口論が始まってしまったのだ。 子供は汚い言葉をすぐに覚える。そう、それは英語を覚え初めていた我々も同じであった。映画などを通して、知らない内に覚えてしまっていたのである。そしてあまり英語のフレーズに選択肢のない私はそれを使うしか、この戦いを継続できなかったのだ。Lのののしりに対して私は、「NO. , Stupid., So What?」とこの3つを交互になるべく連続しないように使用した。「違う、このバカ、それがどうした。」といったところか。かなり頭にきただろうなあ。この言葉だけで1時間も応戦されたら。でも1時間も相手をしてくれたLの方が文明人だったのかなあ。今から思えば。
2001/02/02
 ボスがにこにこしながらまた近づいてきた。何かたくらんでいるぞ、この人絶対に何か。
「Tad どうだろう。ヨーロッパに行きたくないかい、たとえばドイツとか。」
ドイツで学会なんてあったけな?
「学会なんだけど、簡単な実験をしてもらえばいいんだよ。行かないかい。」
来たよ来たよお馴染みの攻撃が。昨年も抄録しめきりの2週間前にいきなり同様のことを言いだし、データーを出すために地獄をさまよったんだよね。あのねえ、ドイツで学会あるの昨年春にはすでにわかってたんでしょう、何故に締め切り直前でいいだすんですか、いつも?「行かないかい?」なんてボスから言われて私に返答の選択肢なんてないじゃない。おそるおそる、締め切り日を聞いてみたら、2月末。「うっわあまただよお。」でも昨年よりはまだましか。早速実験にとりかかる。アメリカ金曜日ラボに人はいないんだよお。つい先日の個別ミーティングで「Tadはもう帰国まで時間がないし、いままでのデーターを論文にしなければならないから、本当に必要なデータの研究だけに絞るように。」と言われ、「そうなんだ、もう時間がないのか」と焦り始めたところなのに。その舌の根のかわかぬうちに、新しい研究を始めろとおっしゃる。
私:「ええといつまでにデーターをボスにお見せすればいいのですか。」
ボス:「今月は今度の月曜日に出てくるだけであとは講演旅行に引き続きバケーションをとるから、公演先のホテルにでもファックスしてもらおうかなあ。」
ちょっとおおおおおお。途中ボスによるデーター検討はないんかい。でもまあいつもの事といえばいつものことかなあ。先週の私のプレゼンの時だってオマハにはいなかったし、そんなプレゼン自分で設定していたことすら忘れていたみたいだし。研究、研究そして研究っと。楽しいねえオマハ。


2001/02/03
嫁が日頃からうるさく外食を叫んでいたものだから、本日は久々に韓国料理を食べに出かけた。いつも我々がラボの仲間と飲みつぶれるカラオケの店も韓国料理なのであるが、今日は気分と場所をかえるためさらに本格的な店を選んだ。この店以前何度か中国人Mと来たことがあるのであるが、その日は決まって夜中に腹痛で目覚め、トイレに1時間程坐ることになってしまう。本格的ということは香辛料も手加減なしの本場なみということになるのだ。私は香辛料にはかなり弱く、食べてしばらくは全身の毛穴から汗が噴き出す。そして4〜5時間後には下痢症状が出現するのである。じゃあ、食べなければいいではないかとなるところであるが、食べるのは好きで、キムチなどは大好物であり、昨年は自分でキムチを作ったくらいである。レストランで腰をおろした時点ではおいしい料理への喜びでいっぱいになり、あとに続く苦しみのことなど忘れてしまっているから、出された料理はすべて食してしまう。さて本日も既に汗まみれの身体は風呂で流した。あとは夜間のトイレ篭城に備えて、今日は気分をかえるために雑誌でも準備しておくことにしよう。密かに。
(嫁に見つかると殺されるのよね、トイレでの読書)


2001/02/04
本日は3℃位まで気温が上がった。このまま暖かくなって欲しいものである。一昨日はー10℃前後であったため寒暖の差に耐えきれずに道路が至る所で割れ穴だらけとなっている。急激な局所的な膨張が原因であろうと勝手に理解しているのであるが。その穴に車のタイヤが落ちるとその突然の震動は全身へ衝撃を伝える。わかっていて避けて通っているのににも関わらず、突然視界に入った穴には対処できずにはまりこむ。なんか腹がたってしょうがないんだけど、怒ったところでアメリカの道路補修工事は忘れた頃にしか始まらないしねえ。大統領はかわったけど何かかわるかなあオマハ。


2001/02/05
 研究の暇な時間はコーヒーと決まっているのであるが、新しいコンピューターがコーヒーメーカのすぐ側に備え付けられたためか、最近ネットにつないでしまう。本日はyahoo掲示板を見ていたのであるが、困ったトピを発見した。地元の悪いところを載せていこうといった内容のトピックなのだが、あるご意見番気取りの知識人が意見をことごとくねじ伏せていくのである。郷土愛が強いのか地元へ対する批判めいた意見を述べた人には必ず皮肉めいた失礼さをおみまいする。相手を極悪異国人と設定し徹底的にたたくのである。関所にたてておくとたのもしいかぎりの守りを見せてくれそうだ。参加者達が次々に怒りの反応を示しているのがわかるが、結局ほとんどの人がそのトピから去っていくのだ。トピのタイトルが面白そうだからまた新たな犠牲者が扉を開けるので、ひっきりなしにバトルが発生する。そしてまたたたきのめされて去って行く。もちろん私もトピタイトルに惹かれて入ってしまった。しかし第3者としての立場で見てる分にはとても面白い。暇な時間だったはずなのに面白すぎてすべて読みきってしまい、多忙な時間を過ごしてしまった。(Tad王国のネタ考える暇なくなったやんけえ。)日常生活では故意ではなく失礼な言葉や内容を口にしてしまっても、その場で謝罪できそしてその話題は消えていく。文字として特にWebの世界に文章として残してしまうと訂正はむづかしい。その場にその時いなかった多くの人々が繰り返し訂正前の文章をもCheckすることがあるのだ。また問題ないと思って記載している文章がかなり失礼な内容になってしまっていることもあり、Web上でいつまでも失礼を伝え続ける。このご意見番さん、自分で記載した皮肉を自分では皮肉と位置づけていないらしく厄介な極悪知識人である。その極悪さをかなり後から訪れた人々へも充分に納得させられる量の活字で残している。いづれにせよこの人が本日反面教師として私に多くの事を教えてくれたことは事実であり今後の私のHPの作り方に影響を与えることはまちがいない。ってなことはないねええ。へっへっへ。皮肉否定されたら私のサイトなくなっちゃうもんねえ。他人のふり見てわがふり あわせろ。


2001/02/06
王国新作室ああ日替わり定食屋よ


2001/02/07
 たくさんの仕事をやっとくようにと言い残してボスはオマハを去っていった。締め切りが3週間と迫る新しいプロジェクトが気になるところである。今の所まだなにも得られておらず、ピリピリムードであるが、韓国人Dがいつものジェントル顔で話しかけてきた。「Tadは・き○たま・だからグレート。」全くいきなり意味のわからないフレーズである。いつものように笑いがとりたかったのかどうかはっきりしなかったのであるが、とにかくジェントル顔である。日本語の・き○たま・をどうやら間違った意味で覚えてしまったらしい。もちろん教えてしまったのは私なのかもしれないが。でもありがとよ、意味はわからないが、励ましてくれてるのはよくわかるよコリアンジェントルマンDよ。


2001/02/08
 またもやウインターストームが到来した。折角暖かくなりかけていたのに。
 昼過ぎには警告が出て大学側もほとんどの活動を停止するように通達してきた。それでも、本日5時までは実験の計画がたっている私としては、帰るわけにはいかず結局最悪の状況での帰宅時間を迎えた。
 駐車場には氷に表面を閉じこめられた愛車が私を待っていた。でも「こんな冷たい中でよく待ってくれたな。」と駆け寄る訳にはいかない。豪快なスリップダウンをお見せするには観客が少なすぎるのだ。
 氷の下に透けて見えるドアを力任せにバキバキと音をたてながら開き、吹き荒れる氷点下の世界から逃げるように車内にすべりこんだが、フロントガラスをはじめすべての窓、そしてドアミラーとかなりの厚みで凍っており中は外界から完全に遮断された、これまた氷の世界である。これでは走れない。しかたなく、遭難しても誰もが納得してしまうような車外の地獄へと再び舞い戻る羽目となり愛車の発掘作業にとりかかった。
 普通の霜削り用のへらでは全く通用しない。表面を空しく滑るだけである。以前使用していたナンバープレートを取り出してきて金属の威力で氷ををたたき割る要領でもって視界を広げていった。
 昨日も同様の悪条件の中、帰宅時にかなりの事故が発生したらしいのに、超ノロノロスピードで走っているのは私だけ。「おまえらしむぞ、オマハをなめとるんか?」もっともタイヤ空転してるから遅くなってるだけなんだけど。


2001/02/09
 ウインターストームはオマハの気温を氷点下から解放してくれない。例のごとく自宅アパートの周辺の雪かきは遅れに遅れ車はガレージごと閉じこめられている。我がラボは特にお客さん相手の商売をしているわけではないので、自分の研究の予定にあっていさえすれば、ボスもいないし遅くに出勤しても大丈夫なのだ。よって昼近くまで自宅でごろごろしていた。突然ラボからの電話である。
「うげえええ、ボスは出張でいないはずだし、誰が私に電話をかけてきたんだああ。」
 なんと我がラボの第二のボスと言われている教授秘書からであった。
「Tad何してるのお?」
何してるかといわれてもおお。やばいなあやはり早めに出勤してたほうがよかったかなあ。
「ええとおお、研究についてまとめておりました。」
ウソ、半分寝てた。
「正午過ぎまで来なくていいよお。」
な、なんだああ。別に昼過ぎまで出ていくつもりはなかったが、くるなと言われると行きたくなる。
「ボスがいないからお昼はピザパーティにするから、ピザを正午頃に買ってきて。」
なんだ、使いっぱか。でもまあ大した手間でないし、と12時前にピザをピックアップした。しかしたった10分程の駐車だったのに、フロントガラスが完全に凍ってしまっていた。恐いよおお。恐いよおお。体感温度は華氏でー20度ということだからねえ、起こりうるんだよねえなんでも。暗いねえ今日もオマハは。でも帰宅してHP10000 hit達成を確認できた。バンザーイバンザーイ。カウンター5桁にしといてよかった。みなさまありがとうございました。


2001/02/10
 晴れましたよ。休みだというのに。おお休みということは、ガキがいる。家の中でところ狭しと破壊行為を繰り返している。
「うるせえええ。いいかげんにしろお。」
 我が職場では毎年3月に動物園の家族用フリーパスカードを発行する。フリーパスといってもそのカード自体は30ドルで購入しなければならないが、一年間何度でも利用できるし、我が家のようにガキがいると安い買い物だ。でも行かなければ無駄な投資となる。我が家は今年はまだ一度もいっていなかった。本日は大雪のあとだし、動物園混んでいないであろうからごみごみを感じることなく動物さん達に接することができる。
「よおし象さん見に行くぞお。」
ガキのテンションもかなり高まっている。
 予想通り動物園の駐車場はガラガラ。人もまばら。「よおし動物三昧の一日だあ」と、動物園のゲートをくぐると、動物達もさすがオマハが寒いようで外にはでていない。
「お前らそんなことで動物園の動物がつとまるんかああ。」
でもオマハの動物園はインドアタイプの施設が付属しておりその広さは世界でもトップレベルに数えられる。本日は象さんもキリンさんもいなかったけど、ガキどもはおさるさんやワニさんを室内で楽しんだ。
 ところで動物園って、やはり人がうじゃうじゃいないと全然楽しくないねえ。人をまず見なきゃ。


2001/02/11
王国新作室男の生きる世界。


2001/02/12
 今年の春の学会場はサンフランシスコ。もちろんオマハは大陸のど真ん中に位置するので、東海岸へも西海岸へも北へも南へも簡単には到達できない。もちろんどちらの地域が会場に選ばれても、いつも同じくらいの距離になるともいえる。地元での学会がまずありえない田舎町なのがオマハの辛いところであろうが、毎年旅行できるといったメリットもある。

 ところで学会時に宿泊する施設は学会自体がある程度参加者のために確保している。世界中から人が集まるのであり、もしも学会に関係ない何々デパート様団ご一行にその時期サンフランシスコ観光でもされたら、その分国際人がサンフランシスコから溢れ出てしまうことになるからである。

 我々のラボは毎年早めに学会に頼んで施設をおさえており、今年も例年どおりの速攻をかけた。ということはほとんどが希望通りのホテルをゲットするはずだったのであるが、今年はどうやら様相がいつもとはちがった。

「なんじゃあああ。」

三重人Kの怒りが炸裂した瞬間だ。学会場に行かせる気があるんかいといった遠隔地を指定されたようだ。もちろん彼の希望にはそんな施設入っていない。学会指定に入っているかも怪しいところである。

「なんじゃあああ。」おっとあちらでも叫び声が、あれ、あちらでも。ほとんどの人が「外様大名でもそこまでの仕打ちはうけんだろうよ」的、はずれに位置するホテルに押し込まれることになっているようなのだ。私は実はまだなんの連絡もない。朝から何度もメールをチェックするのであるが、まぐまぐが次々にはいってくるだけである。三重人Kはまず直訴を試みることにしたようであるが、打ち首になるのではないか心配だ。コリアンジェントルマンDはすでに専門の業者とコンタクトをとりはじめた。私も早く何か手を打たねば、星空の見える天然のベッドで夢みることになってしまう。でもいびきは禁物だ。



2001/02/13
王国新作室完璧なる予言者。


2001/02/14
 本日はバレンタインデーとのことで、日本では男共がチョコの数を競う。

義理チョコとなずけられた、任侠の世界からのチョコも出回るらしいから、

戦いはすさまじいものとなるらしい。

 ところで、この女性から男性へのチョコの儀式は実は日本だけのものなのである。

感謝の意味を込めてアメリカでは野郎から野郎ということも普通にある。

アメリカに着たばかりの三重人Kが納得いかない表情をみせたけど

私も未だに納得できていない。

 そこにコリアンジェントルマンDがチョコを持参してきた。

ありがとう。誰からもらっても貰い物はうれしいよ(ホントに納得してないんかい)

また三重人Kの奥様からもいただいた。

日本人としてはやはり女性からのものはうれしい。

(うちの嫁はそのような習慣生まれた時から知らなかったかのように、

普段通りの一日をすごしている。

私の健康に気を使ってくれてるんだろうなあと毎年この時期には嫁に感謝することが私の恒例となっている。)

さてチョコを食べればやはりコーヒーということになる。

コリアンジェントルマンDが私と三重人Kにコーヒーショップでのコーヒをごちそうしてくれた。

うまああいい。これ飲んでしまうと我がラボのコーヒーはもう飲めないよなあ。

その香りには定評があるのだが、テイストは最悪だ。

そんな時ラボに鬼軍曹が登場した。

育ちのよいシティーボーイであることを主張している彼なのだが

我がラボのまずくて安いコーヒーをがぶがぶ飲む。

彼があまりにうまそうに飲むので、

うまいのかなと思い飲んでみるとやはりまずい。

「あああ折角最高のコーヒーの余韻を楽しんでいたのに、

またラボのコーヒーをのんでしまって、味覚がリセットされてしまったああ。」

この鬼軍曹研ぎ澄まされた天才的味覚でもって

他の人類が感じるものは感じず、

感じないものを感じる能力をもっているようだ。

恐るべき鬼軍曹。



2001/02/15
 そろそろ新しい研究者A先生が来られる。そろそろだ。確実に到着日を把握できている人間がまだ我がラボにはいない。そういえば三重人Kの時は私もかなり焦った。彼は真面目に手続きをしていたようだが、こちらの方の秘書が怠慢をこいており、私が気付いて指摘するまではVISA取得に必要なIAP66をいつまでも発行していなかったために、予定日ぎりぎりまでVISAがおりなかった。大体請求してから2週間、もしくはそれ以上かかるという。飛行機のチケットはすでに購入してあったらしく、到着日も決まっていたのであるが、本当に予定日にオマハに着くのかがわからなかったのだ。日本人はアメリカへの短期滞在(3ヶ月)はvisaなしでOKだが、それをこえる期間を予定している人は例えば学生ならF-1、研究者ならJ-1といった特別なvisaをアメリカ大使館から発行してもらわなければならない。三重人Kは本当にぎりぎりでの取得であった。さてあと3週間弱でA先生がOmahaに来られる。まだなんの準備もされていないとのことであり、visa の請求もしていないようである。かなり驚いたが三重人Kでの経験もあり、まだ私が焦るまでの域値には達していない。でも三重人Kですら心配顔で語る。「彼は大物に違いない。」


2001/02/16
ボスに言われて始めた新たなプロジェクトはいまだ良い結果を得ていない。予想に反したデーターばかりが次々と私の苦悩を深めていく。締め切りが迫っているから失敗はゆるされない。一つの実験に5日も要するので連日新たなでも同じ実験を重ねて開始することになる。そうなると実験第一日目のものと2日目のものと3日目のものを同じ日に同時に処理しなければならなくなる。途中でこんがらがってしまいそのままごみ箱へ投げ込んでしまいたくなることもあった。ごみ箱を検体の上にたたきつけるのもいい。問題は予想に反したデーターが頻回に出てくることである。どうもおかしい。ボスと私の予想から真実は極めて遠く離れていく。本日テクニシャンのRに不満を訴えていたら、彼が、2年前に同じ実験をしたと言い出した。「なにいい?同じ実験だとおお。もう結果あるんかああ?」早速そのデータを見せてもらうことにした。するとおお、私と同じグラフが出てきやがった。おいおいこのときボスなんといったんかいR?」「これは追求しても無駄だから、やめよう。」って。おいおい忘れてたのおボスうう。あと2週間で締め切りだよお。別なネタさがさにゃいかんのかよおおお。


2001/02/17
 昨日は金曜日ということはいつもの飲み屋に集合だ。データが追い込まれたこともあり、いつもより豪快に飲む。すると中国人Mが残念そうに語りだした。どうやら最近ロシア人同士で仲間割れをしたようで、やはり優秀なVの立場が悪くなっているらしい。彼が辞めると3人目の犠牲者はテクニシャンではなくて、留学研究者ということになる。私はLとの第4ラウンドは始めていないので、現在問題はないのであるが、三重人Kも被害を被りだした。Lは確実に我々のラボを破壊していく。1年前、Lが起こした問題点は私が強くカンファレンスで責めこんだこともあり、結局事なきを得たのであるが、でもボスはLの悪行に結局は気付いていなかったようだ。まあ、Vもその時は私とあらそうLの味方だったのであるが、まあ現在の彼の立場を考えてやると、我々は彼を見捨てるわけにもいくまい。困ったものである。日本のごますり人間出世システムだけに起こりうる問題点かと思えば世界中どこでもおこる。ゴマをすられている人間はまったく問題点に気付かない。ゴマすり人間が問題点を覆い隠すからである。まあ、ボスの帰国をまって問題点が解決しなければ、Lのごますりをブロックした上でまた、カンファの席で戦うしかないのかねえ。忙しいんだけどなあ私締め切りも近いし。


2001/02/18
 本日休みということもあり、子供と話をしていてとんでもないことに気付いてしまった。日頃家庭内では日本語で話ているので問題ないと思っていたのに、簡単な日本語の文章を理解できてないようなのだ。たとえば、「○で囲め」といった意味。そもそも囲むを理解してない。そして単語では色など。レッドとかブルーとか子供達が使用しているのは知っていたが、赤、青を知らないなんて思ってもいなかった。「緑ってグリーンのこと?」英語が先に頭に浮かんで日本語に訳している。これはまずい。英語が身に付いてうらやましいそうだが、子供の場合は日本に帰国してから小学校で人生最初のつまずきを迎えることになりかねない。ううん大変だこりゃ。


2001/02/19
 愛用していた電子手帳が突然動かなくなった。「頼むまだ死ぬなああ。今死なれてはかなりのダメージだあ。」4年周期位で壊れるからもう寿命なのかもしれない。その都度買い換えていた。修理に出したこともあったが、すぐにまた壊れる。そのコストを考えると買い換えたほうがお得なのだ。電話番号以外にも必要な公式、原子量、実験のプロトコールなども書き込んであり、またアメリカでは英語辞書としての機能も重宝していたことから常に私と行動をともにしていた。「今こいつに逝かれてしまえば、これからの俺はどうすればいいんだあ。俺に1人で生きていけというのお。」私のかわりにこいつがすべてを覚え込んでいてくれていた。だから新しく購入しても、今現在の私の知識レベルにまでしか戻すことはできず、元の便利な環境にまで戻すにはかなり時間と労力がかかるのだ。だからバックアップは頻回にとろうと自分に言い聞かせていたのに。またこれだあ。


2001/02/20
王国新作室事故回避教信者


2001/02/23
王国新作室事故回避教信者


2001/02/25
 先日朝駐車場で我が愛車(中古で購入)の下に黒い溜まりを発見した。色からしてエンジンオイルである。真っ黒であり、この時点で私がオイル交換を怠っていることを責める人がいるかもしれないが、私の怠慢さについて論じるのはさておき、何かとんでもないことが愛車に起こっていることは確かだ。
「またかよお。こいつ何度俺を困らせれば気が済むんだ。」
 アメ車も最近は良くなってきたと言う人もいるが、この車7年目に購入したときから故障の嵐である。まずは「中古車に気をつけろ」でも紹介したようにクーラーがこわれた。まもなくして「アメリカでの車のメインテナンス」でも紹介したバッテリーが力つきた。そしてマフラーが落ちて、オーターネーターが動かなくなって、トランクが開かなくなって、ランプが切れて、ルームミラーが落ちて、そして今度はエンジンオイルのリークである。通勤に利用している車であり、オイルがさらに流出してしまうと、エンジンまでむしばんでいくであろうから、すぐに手を打つことにした。

 オマハの修理工場は不親切で代車を用意してくれないので、遠い場所だと車を修理に出してから職場まで行く手段を考えなければならない。日本のようにタクシーも走っていない。よって大丈夫かと思いながらも、怪しげな近場の修理工場へ愛車を御願いすることになる。ここのオーナーは人は良さそうだが誤診で有名である。
 修理工場へ向かうとき、大学施設の駐車場から一般道路へ出ようとして雪のためよくわからなかった路肩で車の底を擦ってしまった。大したことないだろうと気にもしなかったのであるが、工場でオーナーが故障個所を点検しながら、ここが怪しいと、まさに私がここに来る前に作成したであろう新鮮な擦り傷をリークの原因と指摘した。もちろん私はそれを否定した。だってリークはそれ以前からあったし、それよりもオイルはさらに上の部分から黒いラインをのこして伝り落ちてきているからである。その点を指摘しても、もしそれが原因ならかなり高くつくからと訳の分からない理由で、重力の法則に基づいた私の診断を否定した。まあ専門家のオーナーが自信をもって最初の案を主張するのでとりあえずまかせることにした。

 夕方受け取りに行った。すでに仕上がっており安くで修理できたことを喜び帰宅した。
 翌朝通勤前に愛車の下に澄んだ色だが水とは違う溜まりを発見した。実はオイル交換も御願いしていたから、メインテナンスが行き届いていることを示す満足いく溜まりをつくっていた。おっと、感心している場合ではない。 あらためて愕然とした。先日よりも大きな広がりだからである。
「やっぱりそうだああ。あいつうう、ニュートンの有り難い法則を無視したせいだあ。リンゴを食ったことないんかあ。」
 もちろん、怒りを顕わにしながら、愛車を再び持ち込んだ。オーナーは私の怒りを理解したのかOK,OKといいながら再修理を無料ですることを約束した。さて、愛車を受け取ったが本当にリークはとまったのかまだなんともいえない。うかつにも以前作ったどす黒い溜まりの上に車止めてしまったんだよね。


2001/02/27
 先週の木曜日にエンジンオイルのリークを修理に出していた。しかし全く変化がなく怒りを込めた訴えで再修理がとり行われているはずであった。(2月25日日記参照)土日、車へは全く関心をしめさず、さて月曜日。いつものように地下駐車場へと降りていく。
「さあてエンジンオイルのリークはどうなってるかなあ?」
「うううううあの野郎、漏れとるやんけえ。」
予想通りの結果ではあったが、怒りは倍増。修理屋へとできるだけの最短コースで怒りを持参する。すると、このベトナム人のオーナー完全に開き直りやがった。
「これだけのリークを完全に直すにはかなりの金額がかかるから、これくらいのリークは放っておけばいい。」
私はない怒髪を衝天させながら、
「リークを直すために来ているのに、直らないのでは意味がないではないか。」
すると間抜け親父
「以前よりはリークの量は減っているからこれでいいだろう。」とぬかしやがった。
この発言に理解をしめすことのできる人間が地球上に何人位いるのかカウントしてみたいものである。
「リークの量を減らすのではなくて、0にすることが修理という意味だ。」と反撃しても
「もし完全に直すとすると900ドルかかる。車の現在価格はおそらく2000ドル位だろうから、直す意味はないだろう。」と頼んでもないのに勝手に愛車を評価しやがってしかも、私が下すべき判断を失礼にも先方がしやがった。切れそうになったが、やめた。こやつといくら話しをしても意味がないことを悟った。英語では怒りをうまく伝えることはできないし、話せば話すだけ怒りのボルテージが高まるだけで損である。さすがアメリカ。
こんな修理屋でも潰れずに生きていけるのである。

Tad国王日々の記録室

ホーム