写真:くらいくらいがちょうどいい

 仕事が遅くなると暗闇が待っている。待ち合わせてもないのに勝手な奴だ。車のライトに浮かぶ白アリさんに気付くことができれば、もうビタミンA不足とはいわせない。しかし真冬のこの時期に白アリさんを見てしまうと、あぶない奴と勘違いされる可能性もあるので、ミンミンゼミくらいでとどめておきたいものだ。そういえば「世の中は暗闇だ。」と嘆く練習をするのにもってこいの場所を発見したが、だからといって友人を捕まえて突然暗闇の真似をしてみせるのは失礼だ。あまりに突然すぎて見えない可能性があるから、「さわりの部分だけで残りはまたの機会に、ということで勘弁してもらえないだろうか。」と友人がすべき提案をあなたの方からしてあげることができれば、親切だ。友人もこんなこと位であなたに優位に立たれたくないだろうから、「それはないだろう、相棒。一通りコースで。」と本来はあなたが言わなければならない言葉を返してきてくれるはずだ。どうだい、友情を確認するにはもってこいの暗闇だろう。







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