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旅の車窓から

ポーランドの首都ワルシャワの旧型トラム

ポーランド トルン・ポズナン・クラクフ・ワルシャワ

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ポズナン クラクフ ワルシャワ

チャーター便でワルシャワへ

2006年の夏に、16年ぶりにポーランド航空のチャーター便として、成田からワルシャワに直行便が飛びました。旅行会社4社が相乗りでチャーターし、ポーランドのみならず、バルト3国を組み合わせた行程など、 様々なコースが販売されました。

私が選んだのは、ワルシャワ空港からトルンポズナンヴロツワフクラクフワルシャワと、首都ワルシャワから見てポーランド南西部を反時計回りに一周するコース です。予約時点でその理由は、ポズナンとウォルシュティンの間を走る蒸気機関車牽引の列車に乗ることでした。

ポーランド国鉄は、蒸気機関車の動態保存を行っており、なかでもポズナンとウォルシュティン間75kmは、ディーゼルカーを除けば、機関車牽引の旅客列車も貨物列車も、蒸気機関車が使われているとの情報です。また地球の歩き方によると、ウォルシュティンの機関区がSL博物館になっているとか。

チャーター便ですから、全て添乗員付きのパックツアーです。行程表を見ると、3日目のポズナンからヴロツワフ経由でクラクフまで移動の日に、ツアーから抜けてウォルシュティンへ行っても、列車で追いかければ夜中までにはクラクフのホテルにチェックインできそうです。

そんなことをネットで調べていたら、7月と8月は蒸気機関車からディーゼル機関車に置き換えとの情報がありました。乗務員が交代で夏休みをとるため、この期間は人手の必要な蒸気機関車の運転が困難になるため のようです。

西新宿にあるポーランド政府観光局に行って調べてもらいましたが、やはり夏はディーゼルとのこと。ポズナンはドイツのベルリンからも近いことから、蒸気機関車はまた出直すこととして、西ヨーロッパにはない、かつては鉄のカーテンの向こう側だったもと共産圏の列車と路面電車を楽しみに出かけることにしました。

ポーランドの各都市の路面電車、トラムはこちらでも紹介しています

出発の2006年8月11日に成田空港に来たところ、大変なことになっていました。ロンドンから米国に向かう航空機をターゲットに爆破テロ未遂事件があったとかで、ヨーロッパ内の航空ダイヤは大混乱。

カウンターでは乗客に、“ヨーロッパ内の乗り継ぎ地までは行くが、その先の乗り継ぎ便はが飛ぶかどうかわからない。航空会社との交渉や、乗り継ぎ地で宿泊となった場合のホテルの手配は乗客自身で。行きますか、やめますか。テロですからやめてもお金は戻りません”というやりとりがなされていたとか。

こちらは乗客が日本人だけの、途中乗り継ぎ無し、ワルシャワ直行のチャーター便。何もなかったかのように、定刻に成田を離陸しました。

※ 9ページの末尾にそれぞれリンク先を設けました。詳しく知りたい方はご利用ください。

 


コペルニクスの生まれた街トルン

チャーター便は順調に飛行を続け、夕刻のワルシャワ・オケンチェ国際空港に着陸。まだ時間があるので、空港から北西方向へ、一般道を3時間以上かけてトルンまで移動です。

トルンはポーランド中北部、ヴィスワ川のほとりにある人口20万人の古都で、地動説を唱えた天文学者、コペルニクスの生まれた町です。夜のトルンの市街地にはいると、道路はオレンジ色のナトリウム灯で照らされ、ときおり路面電車とすれ違いますが、人通りはあまり見かけません。

ヴィスワ川の川港と道路橋 向こう岸にトルン本駅がある 橋の上から見たヴィスワ川とトルン旧市街

翌朝、朝食の後 ホテルから散歩に出かけました。トルン本駅は旧市街からヴィスワ川をはさんだ南の対岸にあり、トラス橋の道路で結ばれています。

橋の上から旧市街地が見渡せ、川沿いの部分のみ残った旧市街を取り囲んでいた城壁に、港から市街地に入る位置に立派な門が設けられています。

川から旧市街に入る城壁の門 トルン旧市街を囲む城壁とトルンの斜塔

門をくぐって旧市街地にはいると、城壁に張り付くかたちで塔が建っていますが、内側に傾いています。トルンの斜塔だとか。

旧市街地の北西には14世紀に創建の聖母マリア教会があり、その先の電車通りに面してコペルニクス大学が建っています。

聖母マリア協会 市庁舎広場に面した聖霊協会

トルンの中心、旧市街地広場に面して建つのは時計塔のあるゴシック建築、旧市庁舎。その前、南東の角にはトルンの誇り、コペルニクスの像が人々を見下ろしています。

市庁舎の向かいには、尖塔を持つ聖霊教会がそびえています。

時計塔のあるトルン市庁舎 市庁舎前に立つコペルニクス像

旧市街広場の1本南の東西の道に面してコペルニクスの生家があり、コペルニクスが使った地球儀などが展示されていますが、内部は撮影禁止。

コペルニクスの生家から東に向かうとトルン最古の教会、13世紀に創建された聖ヨハネ大聖堂がそびえています。

中央の茶色の建物がコペルニクスの生家 聖ヨハネ大聖堂

旧市街地の石畳のメインストリートには店が並び、大勢の観光客がいますが、それにしたもこの街では日本人を含めアジア人をほとんど見かけません。

そんな一角で、トルン名物コペルニクスクッキーの店があります。ジンジャーブレッドクッキーにジャムが入っています。味はまずます。

トルン旧市街の賑わい ドイツ騎士団城跡では結婚式が行われていた

ヴィスワ川に沿った旧市街地の東のはずれに、公園の中にレンガの廃墟があります。ドイツ騎士団によって建設された城の跡で、15世紀半ばにトルン市民軍の蜂起によって破壊されてから500年以上にわたって放置されているとか。その廃墟を活用して、結婚式が行われていました。

 


トルンのトラム

トルンのトラムは、旧市街地の東から北の縁にあたる道路を走り、北や西の郊外に延びています。ヴィスワ川を渡らないので、国鉄には接続していません。

カタルツイーニ教会前のトラム トラムには広告塗装車もある

レール幅はが1mのメーターゲージでしょうか。狭軌のように見受けました。ここを走る電車は、他のポーランドの町でもよく見かけるポーランドの国産車コンスタル社の角張った タイプです。かつての共産圏の標準型路面電車、チェコスロバキア(当時)のタトラカーとよく似た車体です。

コペルニクス大学を背に走るトラム 市街地をはずれるとトラムは専用軌道になる

台車はタトラカーと同じ米国PCCカーの流れをくむ内側台枠で、加減速が良く、郊外の専用軌道は高速で走ります。早朝は単行運転を見かけましたが、昼間は2両編成、他のヨーロッパ諸国と同じ信用乗車制で、乗務員は前の車両の運転士1人だけです。

 


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