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ロートホルンの頂上

列車は7.2kmの道のりを50分ほどかけてロートホルン山頂駅に到着します。平均時速約8kmです。この写真の14号機関車は、1990年代に製造された最新式のもので、 出力は300kW。石炭を見かけないと思ったら燃料は軽油だそうで、煤で車体を汚すこともなくまだピカピカです。

ロートホルン山頂駅に到着した列車 14号機関車は1990年代に登場した新車

ロートホルン山頂駅から歩いて数分のところには、ホテルやレストランもあります。振り返ると、駅が急峻な尾根の狭い場所にあるのがよくわかります。

稜線の向こうにはブリエンツ湖が広がり、対岸にはベルナーオーバーラントの山々がそびえているはずなのですが、残念ながらこの日は下界は雲に遮られてしまっています。

ロートホルンの山頂駅はこんな険しい尾根の上にある 登ってくる列車 山の向こうにはプリエンツ湖があるのだが雲の下

それでも、頂上駅からは煙をはきながら次々と登ってくる列車や、途中駅で交換して山を下っていく列車が豆粒のように小さくなるまで見渡せ、鉄道ファンにとって実に楽しい光景が広がります。

 

山頂から下る列車

再び山頂駅から列車に乗って、ブリエンツに向けて山を下ります。多客時のピンチヒッターでしょう、途中駅ではディーゼル機関車が押し上げる列車と交換しました。私たちの乗るトロッコより、少しは立派な客車が連結されていま すが、蒸気機関車に期待してこの鉄道にやってきた観光客には、ちょっと気の毒な列車です。

機関車を先頭にバック運転で山を下る列車 多客時にはディーゼル機関車も登場

半分ほど下ったところで山肌にかかった雲の下に出て、青いブリエンツ湖の湖面とその向こうに連なるベルナーオーバーラントの山々が姿を現しました。

     
山を下ってきてやっとブリエンツ湖が見えてきた       女性の車掌さんが機関車に給水

さらに下ったところで、機関車に給水のための小休止。給水作業は車掌の役目のようで、女性の車掌さんが客車から降りてきて、機関車の水タンクにホースをつなぎます。

6号機関車はもう100年も使われている 最後にベルナーオーバーラント三山の一つメンヒが顔を見せた

最後に交換した上り列車は、1933年に製造された6号機関車が客車を押し上げていきました。この鉄道には1891年の開業時に用意された蒸気機関車もまだ現役のようですが、出力が300kWの新型 や220kWの6号機に対して、1号機関車は170kWのため、多客時には出番がないのかもしれません。

フランスのシャモニーに向かうため、ブリエンツを後に再びインターラーケンを通ったとき、やっと天気が回復して車窓にベルナーオーバーラント三山の中央にそびえる白銀のメンヒが、 初めて姿を見せてくれました。

ブリエンツ・ロートホルン鉄道は、こちらでも紹介しています。

 


旅のヒント

登山鉄道に乗る楽しみは、何と言っても車窓の風景です。素晴らしい景観を楽しむには、車両の中で座席の選定が重要なポイントです。スイスアルプスの登山鉄道はボックスシートでの車両で、山の斜面に沿って線路がひかれている場合、谷側の進行方向窓側がベストです。

ゴルナーグラート・モンテローザ鉄道では、ツェルマットからゴルナーグラートに向かって右側に座りましょう。マッターホルンは常に右側の車窓に見えます。

ベルナーオーバーラント鉄道は、左右で余り差はありませんが、インターラーケンからグリンデルワルトに向かう時、並行する川が右側の車窓に寄り添う区間が長いようです。ツヴァイリチュネンから分かれてラウターブルンネンに至る線には乗っていないのでわかりません。また、インターラーケンオストで乗車するとき、多くの列車はグリンデルワルト行き(後方)とラウターブルンネン行き(前方)を併結しているので、行き先を間違えないように気を付けましょう。

グリンデルワルトからヴェンゲルン・アルプ鉄道に乗り換えるときは注意が必要です。電車は次のグルントでスイッチバックをして進行方向が逆になります。グリンデルワルト発車時点で、左側の進行方向逆向きの座席に座ると、グルントからアイガー北壁の下をクライネシャディックに向けて登っていくときにベストです。ラウターブルンネンからクライネシャディックに至る路線は乗っていないのでわかりません。

ユングフラウ鉄道は大半がトンネルの中ですが、クライネシャディックからユングフラウヨッホに向かってトンネルの手前までは右側がベストです。

ブリエンツ・ロートホルン鉄道の客車は2両編成で、後部に機関車が付きます。ドアは、ロートホルン山頂に向かって左側にだけ各座席ごとについています。2両目の機関車に近いドアから乗って、奥まで入らずにドアの手前を確保しましょう。進行方向に逆の後ろ向きの座席の方が、機関車が見えて下界を見下ろすこともできるのでよいかもしれません。

2000年8月旅
2003年8月記

 


お役に立つリンク集

これからお出かけになる方や鉄道ファンの方に役立ちそうなリンクをそろえました

 


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