“米国ハワイ パイナップル・エクスプレス”


ハワイの鉄道といえば、マウイ島のサトウキビ列車(Sugar Train)が有名ですが、オアフ島にもパイナップル列車(Pineapple Express)があります。

サンフランシスコのケーブルカーを模したワイキキトロリー 2011/4

場所は、オアフ島の中央部からやや北寄りにあるドールプランテーション。島の中心地、南東部のワイキキからサンフランシスコのケーブルカーを模したバス、ワイキキトロリーに乗ってアラモアナセンターへ。そこで、オアフ島の中央部を北上してから東海岸を一周する52系統の市バス The Bus に乗り換え、ダウンタウンや真珠湾の近くを経て1時間20分。道の両側にパイナップル畑が果てしなく広がってくると、やがて到着です。

ドール プランテーション

The Bus は何処まで乗っても $2.5。ワイキキからアラモアナまでも The Bus を使えば、最初に乗るときに運転手から乗り換え券をもらっておくと、ドールプランテーションまで行っても $2.5。

ドール・プランテーションは、1950年に農園のフルーツスタンドとしてオープン。今では、年間100万人以上が訪れる人気スポットで、オアフ島一周やノースショアなどへの観光ツアーなどの休憩ポイントにもなっています。

パイナップルエクスプレスの機関車

ここでは、“パイナップル・ソフトクリーム”や“パイナップルのぬいぐるみ”等のオリジナル商品、ギネスブックで世界最大と認定された“迷路”、パイナップル畑をノンビリと走るトレイン・ツアー“Pineapple Express パイナップル・エクスプレス”が出迎えてくれます。

機関車が正面に掲げる旗は、星条旗とハワイ州旗。何故ハワイ州旗に英国のユニオンジャックが付いているのでしょうか。

機関車のテンダにディーゼルエンジンを搭載しているらしい

パイナップル・エクスプレスは、 毎時00分と30分の発車。プランテーションの中に762mm(だと思います)のナローゲージの線路を上を20分かけて巡ります。今日の機関車は赤い18号機。蒸気機関車の形をしていますが、テンダの後ろにラジエターグリルがあり、この中にディーゼルエンジンが入っているようです。

動輪は2軸で、先輪や従輪はなく軸配置はB、アメリカ式にいう0-4-0かと思ったのですが。よく見ると機関車本体とテンダが一体で、動輪とテンダの台車がボギーの構造になっているようです。軸配置はB2、アメリカ式にいうと0-4-4になるでしょうか。

機関車のキャブのドアを大きく開けて待機

機関車のキャブの右サイドがドアになり、停車中に大きく開けているのはちょっと興ざめ。観光バスのツアー客は料金に含まれているようでそのまま4両編成の後部の客車に、一般客は料金 $8 を払って前の客車に乗るように振り分けています。

パイナップルエクスプレス発車

定刻どおりに発車し、ゆっくりとしたスピードでパイナップル畑の中を進んでいきます。パイナップルの他にもバナナやマンゴ、パパイヤやランブータンをはじめとする各種トロピカルフルーツやコーヒー 、サトウキビなどが植えられた赤土の畑。かつてこのプランテーションで使われていたパイナップル収穫機でしょうか、 大型機械も展示されています。

プランテーションの機械
マンゴー コーヒー
パパイヤ ティ リーフ
ランブータン プランテーションの中を行く線路

天気がよければコオラウ山脈やワイアナエ山脈も眺めることができるそうですが、この日は曇り一時にわか雨。車内のスピーカーから、賑やかなBGMにのせてハワイでのパイナップル産業の歴史やパイナップルの基礎知識などのナレーションが流れます。 

パイナップル・エクスプレスの客車内

列車は細い単線の線路をゴトゴト進み、パイナップルの形の植え込みのループ線でぐるっと一周して方向を転換して、もと来た線路を戻ります。途中には踏切もあり、警報機が鐘を鳴らして列車の通過を知らせています。

パイナップルの形をした植え込みのまわりを一周して方向転換
終点が近づいてきた

終点が近づくと、ポイントをわたって大きなループ線を回って再び方向転換。駅に到着前に機関区があり、もう一両パイナップル色の機関車を見かけました。こちらの軸配置は2B、アメリカ式では4-4-0。テンダも独立しており、より本物の蒸気機関車に近い形をしていますが、やはりディーゼルエンジン駆動でしょう、係員がテンダのボンネットを開けて点検中。

車庫にはもう1両パイナップル色の機関車も
最後尾は車掌席

下車した乗客は、一つずつパイナップルを試食。駅前の庭には、色や形、大きさの異なる世界各地のパイナップルが栽培されています。こんなに種類があったんですね。

パイナップルの試食といろいろな種類のパイナップル