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旅の車窓から

中国 大連・旅順・金石灘

大連の気温と時刻 クリックすると天気も表示

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キャセイのマイルで中国大連へ

2009年の年末に中国大連に行きました。この年の6月末でキャセイパシフィック航空の1万数千マイルが消滅するのですが、安い時期に使っても仕方がないので、年末の格安航空券が高くなる時期にどこかへ行こうと考えました。でも、JALやANAならば、2万マイルあれば中国ならどこでも行けるのですが、キャセイの場合は北京や上海にも届かず、大連と青島だけです。

青島から入り、列車で移動して大連から帰ることも考えたのですが、日本で列車のチケットを手配すると、とんでもなく高いものとなり、現地購入では満席等で買えなかった場合には計画が破綻するため、8年前に訪問していますが単純に成田から大連を往復することにしました。

キャセイは成田から大連には飛んでいないため、無料航空券のネット手配がアナログです。ホームページで必要事項を入力して送信すると、数日後に、同じワンワールドのJAL便を指定してきて、これで良いか確認せよとの英文メールが来ます。

確認のメールを英文で返したのですが、また数日間反応無し。マイル消滅日が目前なので、香港の電話番号に国際コレクトコールで電話をすると、たどたどしい日本語で担当者が電話中なので折り返しかけるとの返答。電話の前で1時間待って、やっと電話がかかってきて、無事予約が成立。携帯電話の番号を教えれば良かった。

その後、JALの青島便が運休となりました。もし、青島で手配していたなら、キャセイが他社を手配する等、何とかしたのでしょうね。

ところで、キャセイがメールで送ってきた予約番号をJALのホームページで入力してみると、他社が入力した予約のため変更ができないのは当然として、事前の座席指定も不可このこと。

年末の休みに入った出発日、大連地方雪のため着陸できない場合は成田に引き返すとの条件付きで出発。 富士山と能登半島を眺めながら日本海を渡り、朝鮮半島に近づくと一面の雲。幸い、無事に大連周水子国際空港に着陸できました。

※ 6ページの末尾にそれぞれリンク先を設けました。詳しく知りたい方はご利用ください。

 


大連国際空港からリムジンバス

空港の外に出ると、寒い! タクシー乗り場には長い行列ができています。すぐ隣に機場巴士の看板が出たチケット売り場があります。メモ用紙に“大連火車站1張”と大陸の漢字で書いて見せると、10元の切符が出てきます。

近くにて停まっている大連国際空港のリムジンバスは、何とマイクロバス。発車時刻の表示はなく、どうやら満席になるまで発車しない様子です。しばらく待っていると、席が埋まったあともまだ乗せて、3人ほどが立った状態で出発。

空港のリムジンバスカウンターとタクシーの行列 大連空港リムジンバスはこんなマイクロバス

車窓に見えてきた鉄道線路が道路により沿い、一緒に大連駅に向かいます。途中、走行中にいきなり自動ドアが開くトラブルのため、急停車。中国の車は、一体何が起きるやら。閉めようとしても自動ドアが動きません。 乗客がドアを手で無理矢理押さえつけて閉めて発車。こぼれ落ちる人がいなくてよかった。

 


大連駅で迷う

マイクロバスは、線路から離れた道に入り、交差点で停車。乗客が次々と降りるので“大連火車站”と書いた紙を運転手に見せると、“ここだ”と言っている様子。降りてみたけど、駅はどこ? 雪の残る歩道を少し歩くと大きな広場の向かいの建物にDALIAN RAILWAY STATIONの文字があります。

8年半ぶりの大連だけれど、駅前に市電を見かけないし、大連駅ってこんなんじゃなかったよね? と思い、太陽の方角を確かめてみると、ここは駅の北側。駅裏でバスを降りたのだと気づきます。

到着したのは大連駅の裏口 駅構内の手荷物X線検査機

駅の表に抜ける道がよくわかりません(後日見つけたのですが、駅舎のすぐ横に線路の下をくぐるガードがあります)。駅の中を通り抜けできるかと思い、駅舎に入ると人々が階段を上っていきます。それに続こうとすると、いきなり係員に呼び止められます。どうやら私の荷物を、空港の荷物預けにあるような、X線検査装置(中国では大きな駅の入口に設置しています)に通せと言っているようです。

ホテルは、駅前から203路(系統)の市電に乗り換えるはずです。私を呼び止めた係員に“203路電車”とメモ用紙に大陸の漢字で書いてみせると、エスカレーターで上れと言うようなしぐさです。大連駅の2階には線路とホームをまたぐ広い通路があり、その両側に列車別のいくつもの待合スペースと改札口が並んでいて、大勢の人々でごった返しています。

二階のコンコース兼待合スペース やっと見覚えのある大連駅正面口へ

大連駅の表に出ると、見覚えのある上野駅によく似た駅舎が建ち、駅前広場の両端から発車していた201路と203路の市電の線路がつながって電車が直通運転し、201路に一本化されています。すぐにやって来た、満州国時代からの懐かしい旧型市電に乗り、料金箱に運賃の1元コインを入れます。こんな古い電車にもICカードリーダーがついて、多くの乗客は“ピッ”とやっています。

3つか4つの停留所を過ぎ、そろそろホテルの近くまで来たかなと思って車掌にホテルの名前の入ったGoogle Mapのプリントと見せますが、地図はあまり得意ではないようです。とりあえず次で降りてみようと思い、出口の中央扉の前に立っていると、車掌が電車通りに面したホテルを見つけ、教えに来てくれます。謝謝

 


夜の街へ

市電が使えることとネット接続無料スーパーマーケットが近くて宿泊料が安いことを条件にホテルを決めました。カード払いなのに、チェックイン時に4泊分を超えるデポジットを求めてきます。部屋に入ると、LANのコネクタがない。フロントに言うと、部屋のデスクの裏からLANケーブルを引っ張り出してきました。

ところが今度は差し込みプラグに電圧が来ていない。再び服務員を呼んだら、ベッドの所のスイッチでプラグに電源が入ることを教えてくれます。

四つ星のツインで1泊3000円少々ですから、水回りの古いのは仕方がないとして、部屋は広く暖房もよく効いて快適です。

201系統の路面電車 三八広場の電停は安全地帯なし ライトアップされた大連賓館はもと大和ホテル

しばし休憩の後、ホテルの向かいのビルに入っているスーパーマーケット家楽福(カルフール)に出かけます。これから4日間、毎日通いましたが、中は広すぎて初めはどこに何があるかよくわかりません。

食料やビールを買い込んで、レジの行列で前の若い女性客にカードが使えるか聞いて(中国語はできません英語です)並んだのに、どうやら店の専用カードかデビットカードようなものの専用レジだったらしく、彼女が支払い時に出したクレジットカードが使えないと言われ、私も一緒に別のレジに並び直す羽目に。

ビールは、1.8元(25円)の地元ビールから3.3元(46円)の青島ビールまでいろいろ買って飲み比べてみましたが、やっぱり青島ビールがうまいので、以後はこれに。

中国銀行大連分行はもと横浜正金銀行大連支店 中国商工銀行はもと大連市役所

北国の冬の夕暮れは早く、街に明かりが灯り始めるころ夕食に出かけます。ホテルから歩いて10分足らずの中山広場は、ロータリーを取り囲むように満州国当時からの建物が並び、美しくライトアップされています。かつての満鉄が経営していたヤマトホテルは大連賓館としてホテルの営業を続け、横浜正金銀行は中国銀行に、大連市役所は中国商工銀行になって現役です。

陝西麺のお店 隣はサンドイッチのサブウエー 包丁を手に鍋に刀削麺をブロックからそぎ落としていく

気温は-10℃を下回っているでしょう。寒いからか中山広場も大連駅近くの繁華街、天津街も人影はまばらです。ロータリーの中央に色を変化させながら光る球体のある友好広場の近くに、写真付きメニューにのあるの店を見つけました。店内は地元の人で混み合っています。“陝西麺”となっているので、西安の方の名物でしょうか。職人が包丁を手に 煮えたぎる鍋に刀削麺をそぎ落としています。

     
光る丸いオブジェクトの友好広場       ショッピングビル太平洋百貨

香菜がよく効いていますが、おいしくて安くて大満足。次は、大連駅南の青泥窪橋の繁華街へ向かいます。ここには、いくつものデパートが建ち並んでいて、暖かい店内は賑わっています。マイカル大連商城には日本商品が豊富ですが、高いですね。

青いLEDで飾られた、ガラス張りの太平洋百貨の内部は吹き抜けになっています。最上階はフードコートで、中国各地の料理のほか、日本や韓国のメニューもあります。見本が出ているので中国語ができなくてもOK。

百年城のフードコート 駅前地下街の吉野家  飲み物とのセットメニュー

青泥窪橋と大連駅の間には、大阪梅田のような迷路の地下街があり、複数の階層に分かれて複雑な構造です。ここは暖房がよく効いて暖かいので、大勢の人出で混雑しています。ラーメンだけではおなかが空くので、吉野家の牛丼にチャレンジしてみました。

日本との違いは、お茶も紅ショウガもなく、マックのようなカウンターで注文する方式。セットメニューが中心で、牛丼+味噌汁(茶碗蒸し or わかめスープ)+お新香はキムチ。汽水(炭酸入りの飲み物)のセットも。箸とレンゲがついてきます。牛丼単品は12.5元。値段の設定は中国的には高めですが、牛丼の味に関しては日本と同じです。

 


路面電車201路の東の終点へ

2日目は、朝から市電の東の終点まで行ってみることにしました。前回大連を訪れた2001年当時は、大連駅を起点に201路の市電が西へ向かい、202系統と接続の興工街を経て沙河口駅までを中国製の車両で、東へ向かう203路が寺児溝まで満州国当時からの車両で運行されていました。

その後、201路の興工街−沙河口駅間が廃止され、203路が寺児溝からさらに東へ、華楽広場を経て海之韵公園まで延長されるとともに、両系統が統合され大連駅で直通運転を行うようになりました。満州国当時からの車両と新しい中国製の部分低床連接車で運行され、停留所の案内図には興工街−海之韵公園間の“201路”と興工街−華楽広場間の“201路区間”が表示されています。

ホテル前の旧型市電 安全地帯がないので電車が来と人々が道路に出てくる 

旧型車は方向幕がLEDになり系統番号を表示し、入口となる前後のドアの脇に運転区間を表示しています。一方、新型連接車はLED方向幕を使用せずに、運転台前面窓下に運転区間を表示しています。

ホテルの前で、“201路”海之韵公園行きを待ちますが、やってくるのは“201路区間”の華楽広場行きばかり。とりあえず、華楽広場まで行ってみることにします。この停留所は安全地帯が無く、電車が来と乗客がぞろぞろと車道に出てきます。

LRTの車掌さん シルバーシートは愛心座席

旧型車は、運転手と車掌が乗務していて、前または後ろの扉から乗車し、乗車時に1元を料金箱に入れるか、ICカードを読み取り機にタッチします。降車は中央扉から。新型の3車体連接車は、中間車に扉はなく、両端車の中間車よりの扉に1人ずつ車掌が立ち、運転手とあわせて3人乗務。下車は両端車の運転台側のドアです。見かけた範囲では、運転手も車掌も全て女性です。

華楽広場の折り返しの時間に掃除する運転手さん 海之韵公園方面からの電車が来た

華楽広場まで来てわかったのですが、2009年12月時点では海之韵公園まで直通する“201路”は運転されておらず、全車“201路区間”で、華楽広場で折り返しています。折り返しの時間を利用して、運転手や車掌が車両の掃除をしています。

やがて、海之韵公園方面から、1両の旧型車がやってきました。