| 五能線 |
五能線は、奥羽本線から秋田県の東能代で別れ、日本海に沿って走り、青森県の川部駅で再び奥羽本線に連絡する全長147.2kmのローカル線です。波打ち際を走る日本海のほか、世界遺産の白神山地やリンゴ畑の向こうにそびえる岩木山といった景観の素晴らしさは有名で、今ではリゾート列車も運行され、観光路線にもなっています。その五能線に初めて乗ったのは1970年の夏休みです。東北均一周遊券(後のワイド周遊券)で、東能代から深浦を往復しています。
往路の列車は記憶にないのですが、復路は深浦から気動車で十二湖駅へ、日本キャニオンと十二湖を散策したあと、機関車牽引の列車は十二湖駅に停車しないため、バスで陸奥岩崎まで戻った記憶があります。
乗車した東能代行きは、8620型蒸気機関車の牽く3両の貨車に2両の客車をつないだ混合列車でした。前の客車は、荷物車と合造のオハニ61型ですから、実質乗車できるのは1両半だけです。機関車と客車の間に貨車が連結されていて、冬季には暖房のスチームが送れないので、ストーブ列車になるのでしょう。
次に五能線に乗車したのは、1983年のことです。東北ワイド周遊券を使っていたので、リンゴ畑に中を走る川部から五所川原を往復しています。乗車したのは往復とも気動車でしたが、途中駅で交換したDE10が牽引する旧型客車が、白熱灯にシートの背ずりが板のままのオハ61系の編成で、東北にはまだ現役で残ってるんだと驚いたことが記憶に残っています。
五能線の全線を走破したのは、JR東日本になった後の1989年のことです。青森から青春18切符で長岡まで乗り通したときに、五能線を経由しています。写真で見ると、気動車は新しくなってキハ40型の単行ですが、まだワンマン化はされていないようです。
五能線の景観をウリに、DE10が牽引する50系客車改造の観光列車“ノスタルジックビュートレイン”が運行を開始するのは、翌年のことです。
2007/07記