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PRESS RELEASE

16th March 2008

Representative;
Palden Tsering, Tibetan community in Japan

Tibetan Olympic Torch Relay, Tokyo Chapter

「チベット五輪」聖火リレー開催にあたって

世界が 2008 年 8 月の北京オリンピックに向けて準備を整えている中、チベット人は取り残された思いでいます。祖国チベットは中国に占領されて地図上に存在せず、出場がかなわないからです。

オリンピックは本来、地球上のすべての人々の平和と自由、団結を象徴するものです。愛、自由、そして民主主義は、誰からも奪うことのできない権利です。中国がオリンピック開催という名誉を与えられたとき、その開催には、オリンピックの精神に沿うよう政治体制を改善することが条件とされていました。

14日、チベットの都ラサで自由を訴えた武器を持たない市民を中国当局は武力で制圧し、死亡者が出る事態となりました。背景には、チベットにおいて現在まで絶えることなく続いてきた、民主主義を訴えた僧侶や一般市民に対する不当な逮捕、拘束、拷問、そして死に至った人も数え切れない圧政の実態があります。8月に五輪を控え世界の注目が集まる中で、治安部隊が一般市民を武力で制圧した事実は、この一党独裁国家が、人権と正義を訴える人々への抑圧を変えるつもりがまったくないことの表れにほかなりません。

私たちチベット人は、中国でのオリンピック開催に反対するものではありません。自由と平和と安定が実現した中国で、オリンピックが成功することを望んでいます。しかし、人権状況の改善という誘致時の公約が裏切られ、オリンピックの精神が汚された地で、このまま「平和の祭典」が行われることは見過ごせません。過酷な不当支配を正当化するためにオリンピックが利用されてはいけないのです。

チベットの人々の苦しみに気づいてください。
チベット人は、平和を愛し、信心深い民族です。非暴力と平和の教えに従う人々が、過酷な一党独裁国家の下で恐怖に怯えながら苦しんでいるままで、人類はどうやって前進することができるでしょうか? 「世界の屋根」といわれる信仰の地で人々の血が流されている中で、どうやって平和な世界が実現できるというのでしょう?

先日、胡錦涛国家主席は会見で「チベットの安定は中国全土の安定に繋がる」と述べました。本当にそう考えているのなら、チベット人に真の自治権を与えるべきです。ダライラマ法王と代表団との対話を真摯に始めてこそ、中国における真の平和は達成されるのです。法王は「平和とは非人道的な方法で無理に強いることはできない。そのような平和は決して長くは続かない」と明言しています。中国は、見せかけの平和を繕うのではなく、ダライラマ法王の智恵の言葉に今こそ心を留めるべきではないでしょうか。

今日の東京で開催されるチベット聖火リレーは、チベット亡命政府所在地のダラムサラで5月に開催される「チベタン・オリンピック(チベット五輪)」に繋げられる聖火です。チベット五輪は、オリンピック精神に敬愛と尊敬を示すために、チベット難民によって企画されました。聖火リレーは開催地ダラムサラをスタートし、オーストラリア、台湾、東京を回り、アメリカ・ヨーロッパ諸国を経て、ダラムサラに戻る予定です。この聖火が世界を巡ることで、北京オリンピックの矛盾点――平和と敬愛の象徴としてのスポーツの世界祭典が、非人道的で人権弾圧を行う国で開催されるという矛盾点――を照らし出すようにと願ってやみません。

私たち日本在住のチベット人は、中国政府に対し、チベットでの殺戮と拷問、弾圧を直ちにやめ、チベット問題の真の解決に向け、チベット亡命政府との対話を進めるよう求めます。日本政府に対しては、中国政府の対応を批判した米国、カナダ、EUなどと同様、中国当局に対する態度を表明し、これ以上の殺戮が続かないよう牽制していただけることを望みます。日本政府にはどうか、民主主義国家の旗手として、アジアの平和と安定のためのリーダーシップを取っていただけるようお願いしたいのです。
最後に、日本の方々に、チベットの自由と正義、平和の実現のため活動しているダライラマ法王とチベット人の訴えに耳を傾けていただけるよう、広くお願いしたいと思います。
ありがとうございました。

Tibetan community in Japan(在日チベット人会)


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