MY MUSICAL EXPERIENCE



はじまり、はじまり…

まずは、「電子ブロック」から始めなければなりません。

 その昔、学研社の「科学と学習」(甘美な響きだ)誌の広告で見た「電子ブロック」という実験玩具に魅了され、両親に頼み込んで買ってもらったのが、エア・チェック事始めでした。

 今で言うスケルトンのブロック(各ブロックに配線が施された)を、弁当箱のような器に組み合わせる事によって、モールス信号(どこに飛ばすんだか)発生装置や、鳥のさえずり音、水分探知機などを作れる、気分はプチ・ムーグなそのおもちゃで一石ラジオを組み立てて聞き始めました。

 イーグルスとピストルズ(すでに分裂気味)が同居した時代。
テレビは何かにつけ、口実を作って「11PM」や「モンティ・パイソン」(及び、「ザ・テレビジョン」exゴング・ショー、ソープ、サタディ・ナイト・ライブなどをランダムに放映)を盗み見るコソコソ小学生でした。
 後に故クラウス・ノミ&D・ボウイ共演(at SNL)を目撃。視覚的音楽ショックを受けました。

 その後しばらく、枕の下に忍ばせた電子ブロックで「英語のうた」を聞いていたのですが、そんな状況ですからすぐにぶっ壊れました。
 で、ようやくラジカセの解禁(これって今のPCみたいなもの?小学生の情報収集機材)。本格エア・チェック時代に入ります。

英語のうたを覚えよう!

 親戚のお兄さんのウチで明星だか、平凡の「うた本」で「洋楽スコア」のページを回収。仮名が振ってあるのが小学生には嬉しいかぎりでした。
 その親戚のウチが、物もち良くって(っていうか、捨ててないだけ)何年前の雑誌がゴロゴロ…やや、増えつつある自分の洋楽ボキャで、情報収集を始めます。

 今でも覚えているのがD・ボウイの紹介文(笑)「美川憲一とピーターを足して2で割ったような青年」と書いてありました。「HUNKY DORY」の写真付で…余談ですが、この記事はバックナンバーで読んだんですよ、誤解のないように。筒美京平先生の黄金期っすね。

 社会人になって、大宅文庫に調べ物に行って帰ってこられないのも、この頃のトラウマです(仕事しろよ!)。

漁る日々

 十代に入るとML、MM、音楽専科、JAM、ZOO(DOLL)、RO、FM(ここも色々変わりますね…)、M・MOON(昔のユーロ時代)、を買い漁り始めます。
飢えていました、海の向こうで起きている情報に。一般誌ではブルータスなんかもいいところついてましたね。もちろん、これはもうちょっと大きくなってから読みだしたのですが。

 英語教育が始まると、少ないおこづかいでNME(New Musical Express)、MM(Melody Maker)、SOUNDS等の新聞系や、ID(横版)、ROLLING STONE、INTERVIEW、FACEなどで、お気にのアーティスト探す精進の日々が続きます。

 本当にインターネットの現在では、考えられない位、時間と労力とおこづかいを使わなければなりませんでした。この頃よく聞いた言葉が「勉強しろよ!」です。

 怒涛のお子ちゃま時代は、まだまだ続きます。親の規制か比較的少なかった我が家では(母=プレスリー、父=8mmオタク)、ますます行動範囲を広げて行きます。

 定期券を使う頃になると、渋谷、新宿、青山(主にパイド・パイパー)にセッセと通い(もちろん、キ○ルで、ってこれ時効?ヤベ)、コンサート・チケットも「ぴあ」なんてもんが無かった頃ですから、 朝方ウドーに並んで、友人が補導されたりもしました(笑)。

書を捨て街に出よう、実践篇

 さて、その頃ニューウェーブ台頭以降、細分化し、この時代に育った人は、この辺からそれぞれ若干流れが変わると思います。

 どちらかと言えば私はイギリスよりに(しかも陰気な感じの)傾きまして、音楽的には暗黒時代を迎えます。しかし、メチャクチャ実生活は愉しい十代でした、お陰様で。学校も楽し、外友達も楽し…で。もちろん、学校の友達で趣味の合う友人は少なかったですが、それはそれ。外で作ればいいじゃん!で、フニャフニャやってました。
 ですから、授業以外はよくサボッていて、たまにHRに居ると「あれ、なんでいるの、今日は?」の世界。先生も「悪いことしなければ、いいよ」な、姿勢でとても良い環境でしたから、終宴まじかのツバキやナイロンにも、お兄さん、お姉さんに混じり、遊びに行ったりしたものです。すべりこみセーフ。

 十代後半から二十代に入ってからは、違った意味での行動範囲を広げ始めます。せっかくこれだけ(警察のお世話になってまで)集めた情報を皆で一緒に楽しもうという行動(発想は今のネットとほぼ同じですね)の開始です。

 その時期はイギリス勢が面白かったので、もっぱら新宿東口下車レコード店ツアーを毎週のように実施し、ボッタクられまくった頃です。それなら、レコード店でバイトしちゃえ、で、某チェーンレコード店(中古も販売)に「中古盤3日間貸出し特典」につられて潜入。もう、ガシガシ、テープに録りくりました。

 大学で云うところの選択課目(文字通り、オルタナ)ばかりの趣味に疑問を感じていたので、ここでは正に必修課目を修得していきました(それでも若輩ですが…)。

 そうなると「あ、こんなのあったのか…マイッタ!」の、目からウロコ体験です。レコード店では商品管理としての知識はもちろんの事、好きで入った人たちばかりですから、「このアルバート・エイラーってどんなですか?」なんて聞こうもんなら、ん十倍に語ってくれます。ラッキー!元々出不精の人間ですから、居ながらにしてお小遣い&いい音を教えて貰えたのは本当に幸運でした。
 その間に、趣味の裏付け検証「このアーティストはこの辺当たり聴いて育ったんだなぁ…」など、日々是発見の毎日でした。(ex Julian Cope→Doors+Zappa+Grage Punkなど、例えが…ははは)

そして、再び隠遁へ

 二十代に入って自分の趣味も、かなり分かってきたので、友人、知人の首尾範囲を参考に、ダブル所はお任せし、時々柔軟剤代わりにMTVや、ピーター・バラカンさんがやっていたPopers MTV(いいの流してたんだよなぁ…)などを見たり、地元のCD店をチェックな生活を始めます(東京に行かなくても、程々のものが入る様になったのです、新譜に関しては…ですが)。

 現在に至っては十代から二十代にかけて、行動を共にした同志(年代はバラバラ)の助けを得て、これを行動の糧にしております。

終わりに

 最後に付け加えると、現在最も私的に信頼している(というか、この位の音楽体験の者に、丁度いいスタンス、最近は購読してませんが…)音楽雑誌は英国の「」です。記事も楽しいし(ゴシップもほどほどでgood!)、ユーモアもあるし、扱うアーティストも実力主義(今の所)で、何よりレビューが確実なので気に入っています。付録も嬉しい!クーポン券とかもあるんだけど、英VIRGIN、HMV本店で使えます…とか言われてもな(笑)ですが。

 と、まぁ、ザッとこんな具合です。今後、このサイトの音楽コンテンツをご覧の際の参考までに…