■鈴鹿 運転講習■
2006/7/1


鈴鹿サーキット 曇 気温23度



練習走行スタート前 ピットで待機中の模様。




■走行講習受けとく?


 鈴鹿サーキットで安全運転講習を受けて来ました。 出不精の私は鈴鹿を走るどころかレース観戦にもほとんど出かけた事ありません。

実はこの年末に大阪府医師会主催の鈴鹿貸切走行会に出席を予定しており、その対策を取りたいのです。
いきなり鈴鹿の本コースを走っても、生半可なサーキットでは無いし、コースレイアウトも知らない状況では精神的なセーブが入って おそらく何も出来ないでしょう。
あるいは逆に怖さ知らずでオーバースピードで突っ込んだ挙句、130Rの露と消える事になるかもしれません。  
そのような背景もあって、今回プロレーサーの授業と国際フルコースの体験走行のセットになったプログラムに出席した訳です。








本日の講師は脇坂薫一選手。昨年まではGT500のイエロハットDLスープラで、
今年は坂東組のヴェッズスポーツセリカでGT300クラスに参戦中。


画像はヘアピンの走り方の説明。 GTだと車速が速く、手前の緩い右コーナの挙動がブレーキキングゾーンでも残るので
微妙なブレーキの腕が勝敗の分かれ道との説明。挙動が落ち着くのを待つと減速する距離が足らないらしい


■まずは座学を1時間。

** テーマその1  過重移動による回頭性の向上と積極的なハンドリング

 今やアマチュアの初心者向けサーキット走行の講習でも 過重移動によるコーナリングのテクを教えますね。
もちろん鈴鹿を走ろうと集まった連中ですから、自動車免許取立てのド素人ではないでしょうけれどもこれは予想外でした。
すでに何回かサーキット走行を経験している事が前提での話から始まりました。
 内容は例のグリップの縦横の合計がタイヤ限界であり、タイヤアンダーを出さない為には、前過重を掛けてグリップの総合計を上げる手法ですね。
脇坂選手はABSに頼ったブレーキングは駄目だとハッキリ言いますね。
勝負に生活を掛けるプロレーサーは制動距離の伸びるブレーキングには意味が無いのでしょう。
私としてはその域に少しでも迫りたいと思うだけですね。練習します。





** テーマその2 ちょっとヤンチャも必要なサーキット走行

せっかくサーキットに来ているのだから 普段公道での走行では出来ない走りに挑戦してくださいとの「指示」です(^^;)
スピン上等、・・・とは言わなかったけど、そのぐらいの勢いで行けと彼は無言の内に言っている、と私は理解しました。
つまり「限界を超えないと限界は判らないって事」なのかな。


でもね、私 なるほどと思いましたよ。 この言葉を聴いただけでも今日来た値打ちがあったと。 
当方ある意味「安全第一」「タイムより生命」事をサーキット走行のキモとしてきましたが
それではたいした意味はないよな。 姿勢を崩しても、スピン食らってもサーキットなんだからさ 
速く走る為にサーキットに来ているんだから遅く走っては意味無いし。 ボクシングの試合で 相手を安全に殴るボクサーが居ないのと同じでさ
サーキットってのは基本「競争の場」だからね。
それがレーシングの醍醐味だしね。

ちょっと気合入ったよ俺。




** テーマその3  コーナまでのブレーキを詰める方法

普通の人はコーナーまでの看板を見ながら 今回は150m・次は140m・次は130mと段々詰めていくけれども、
それよりも後続が居ない時を見計らって、限界ブレーキングで実際の静止距離を確認しておく事。
それで、その限界静止距離を逆算してブレーキすれば 初めてのコースでもすぐ全開で行けますとの教えです。





** テーマ番外編  左足ブレーキングの手もあり

脇坂選手はレース中普通に右足でアクセルとブレーキ踏んでいますが、場合によっては左足ブレーキを使う時もあるとの事

常時左足ブレーキするレーサーが居る事は知っていましたが(2ペタルのWRCなど)、レース中にテクを使い分けしてるとはね。
「僕はカート出身ですから 別段違和感は無いですね」と涼しい顔です。 もちろん俺には出来ん(^^;)
出来たとしても それはカックンブレーキになってしまうと思う。







** テーマその4  乗ってよい縁石と 乗っては駄目な縁石

今回の講習にはサーキット走行が初めての人もいるんですけど、そこまで教えますね。
これはすなわち「縁石使ってまで ガンガン攻めて走れ」と言っているんでしょうね(^^;)。
鈴鹿の場合 2コーナーの出口は使う手があるけど130Rは駄目。 シケンンは目一杯チャレンジしても良いらしいです(^^;)





** テーマその5 過重移動と限界ブレーキング

まずはABSが介入しないギリギリの部分で制動する技量を磨きなさいと。
その為には高速域からのフルブレーキングを何回も行って ドリル勉強的に身に付けるしかない。

そして 前過重を感じながら一気にハンドルを切る訳です。

もちろん減速しながら曲がる事もあれば、 単純に前輪過重を増やす為だけのブレーキングもあるぞと。
つまり現実に車両は減速させなくても良い訳ですね。 なるほど。 これも勉強になりました。



 この技術を身につける事が出来て 実際に人生で一回あるなしの危機の時発揮できたら、現実の命のやり取りに役に立つでしょう。
 私がお金を払ってでも高速走行の練習をしようとしているのは、技術が最後に生残るチャンスを与えてくれるかもしれないと考えてるからです。
いくら立派なABSがあってもASDなどのハイテクデバイスがあっても
最終的なハンドルとブレーキによる危機回避技術を人間が持ちあわせてないと駄目だもの。
 やはり生残るチャンスは自分で掴むつもりなんだよな。 その為には技術と経験は沢山あった方が良いからね。 
200kmの速度域で練習しておけば、150kmでのやり取りは手の内に入るかなと。







** その他 脇坂選手語録です

「自分はトヨタの契約ドライバーですから、一番良いサーキットはどこ?と尋ねられたら、
それは富士ですと答えなければならないんでしょうけれど、
実際は間違いなく鈴鹿が一番だと思いますね それは世界から来たF1レーサーも同じ事言ってます」

「服部(尚貴)選手なんかテレメトリーのロガー見ても、全然減速Gが立ち上がらん走りするんですわ。
ホンマ服部さん やる気あるんかいなーと思うぐらいグラフの角が丸いんですね。
僕なんかガンとブレーキ踏んで、ガバとアクセル開けるんで凄いGは立つですけど
それでいて服部選手とタイムは変らないんです。やっぱり彼は上手いと思いますね。 車に優しく速い」

「GTカーなどの動きの良いマシンの場合 セクター2までのタイムを上げようと思ったら
前の前の2コーナーの縁石をどの程度踏んでマシンの挙動を変えるかで決まります。」

「僕ら止まるのは上手いと思いますよ。 プロレーサーってつまりはブレーキングで飯食っている訳ですから」
 




  なるほど 大変為になりました。 




 ・・・・と言った訳で
以上で 脇坂選手の講習は終わりです。 やはりGTドライバーの話は説得力がありますね。
同選手にはこの後もGT選手権での健闘を祈ります。 坂東組はキッチリ来る所で有名ですからチームもドライバーも優勝に絡んでくると思います。
さらには脇坂選手と松田選手は 十勝24時間でスバルインプレッサの応援ドライバーとしての参加が噂されており
そちらの方でも多いに期待しておりますので(^^;)








■ お楽しみの体験走行


座学の後は 脇坂選手の先導走行によるライン取りの現地講習と、鈴鹿サーキットのスタッフによる高速テスト走行です
脇坂選手の走りはあくまでもファンサービスのスロー走行ですけれど
鈴鹿のオフィシャルによる先導車付き走行は部分的な局面ではかなり攻めた走りをします。
マーシャルカーとはいえ インテRと01-Rの組み合わせです。



 もちろん沢山のコーナーがある鈴鹿ですからコーナーとレイアウトを1時間程度で覚えきれるものではありませんが、
せめて ブレーキ看板と実際の距離感の確認と各コーナーポストの位置をチェックして帰るつもりです。


この際 走ってみて実際感じた事を 自分自身の次回への宿題と注意点として書いておこうと思います。

初走行での直感を書いていますから、不足している事、間違えている事もあるかもしれませんが、
最初に走ったドライバーが鈴鹿をどう感じるかの記録として見ていただいても結構かと思います。



** ピット出口からストレートエンド

 ピットから出てくる車のコース進入を制限する白線の幅が広く、ストレートを走ってくるマシンは逆に気を使いますね。
あの白線は踏んでも良いの?出て来るマシンが踏んでは駄目なだけかな?
 距離看板は見やすいけれど、ピットアウト車の白線がコース平行になった地点が後150M地点である事が判ったので そこを目安にするつもり。



** 1コーナー

こちらはコーナー全体が良く見えるのでちょっと安心。注意点はインの縁石で姿勢を崩さない事だろうか。
 ストレートエンドでどこまでの力加減でブレーキを踏むかは これからの課題ですね。


サンドバリアーは実に広大で砂漠の様だ(^^;)。 整地も良く行き届いていて 俺あそこまでのグラベルは初めて見たよ。
 さすが鈴鹿はF1が走る国際サーキットですね。 凄いですね。


** 1→2コーナー

1から2コーナ入り口にかけては全体が受けているように見えて精神的には楽。
でも実際はストレートが下り坂の為にそのように見えるだけで 外側に大きなバンクが付いている訳ではないので錯覚は禁物かな。 
2コーナーではすでに上り坂に差し掛かるしRが思ったより深いので クリップに早く付いたり、 
あせってアンダーを出したりすると なかなか出口が見えてこない。



1-2コーナーからS字周辺の状況
 写真は参考です


** 有名なS字

全体のレイアウトは判ったけど ここの走り方は奥が深いって事ぐらいは 俺だって知っているよ^^。
だから10周や15周などでは ほんの触りの部分しか経験していないと思う。 まあ今日の所は入試前に試験場の下見に来た受験生ぐらいのノリで(^^;)ヾ
最後の右コーナは深くて結構タイトに感じたけど 少し下っている部分があるのは 走ってみて判った事。 
このコーナーこそフロントの過重移動でのアンダー殺しのテクを活用しなければならない所かな?。 
でもその為にはその前のコーナーを速く脱出して過重移動が出来る為に相当の加速をしておく事が必要なんだよね。
そう考えると 前の前のコナーまで良く考えて走らないと最後の逆バンクで破綻してしまうんだなと。 ふえー こりゃ大変ですよ。

姿勢を決めてスリップアングルのロスを出さない事か。  




** DUNLOPコーナー

逆バンクの最後からDunlopの入り口までは全体に凄い上り坂なんですね。 まるでゴルフ場の打ち上げロングホールにコースを舗装したみたい(^^;)ヾ。
アプローチはほぼコースのセンターから比較的早めにインクリップを取るラインを脇坂選手は教えてくれました。




有名な逆バンク周辺
 写真は参考です


** テグナー1個目

コースはともかく、コーナー侵入までは展望が開けていて眺めがよいね(^^;)ヾ 見た目の開放感があるし、元の路面の分敷地が奥に広いしね。
もちろんこれはゆっくり走った時の話なので、アタックする時はショートカットの縁石カットがポイントなのでは?
欲張って乗りすぎると姿勢を崩すかも。 ちょっとだけ踏んでみた感じではここの部分の縁石は滑らかだったのだが・・・・。

2個目の直角テグナーは無理しないでおこう。(^^;)ヾ  よくTVでもオーバーランしてる車見るし。 
幸い一個目のテグナーからは短い直線があるので落ち着いて減速する距離はあるなと。
じゃ何んでオーバーランや砂の餌食になっているシーンを見るかと言えば、
多分最初テグナーでバランス崩したまま突っ込んでしまうからじゃないかな。 
プロのレースは一個目のテグナーの突っ込み速度が尋常ではないしね。




** ヘアピン

コーナー全体が上り坂になっていて、峠の坂道みたいです。^^
一番速度も落ちるし、減速ゾーンも上り坂ですから 素人には簡単な筈だけど、俺にはなぜか上手くは回れなかった。
これは次回までの宿題としよう。 クイックに回る事を意識しすぎなのだろうか・・・。 走路に対して斜めにブレーキングするのかい?

 でもブレーキングで止める部分が5メートル奥に入ったら、もうインクリップには付けないので、コーナポストの人に こっ恥ずかしいなァ(^^;)ヾ

ま、速く突っ込んで少々ミスしても命は取られまいし、あとで何とか「つじつま」は合うと考えれば多少は気が楽だけどもね。




** まっちゃんコーナー

先導車の関係で全開にはできなかったけど、脇坂選手の後ろ付いて走った限りでは、2輪用のシケインン出口のカラーゾーンで一回クリップを作るみたい。
もちろん長いコーナー全体をフルスロットルで行くのは相当度胸が要りそう。右側のエスケープが薄いもの。
さらに左側にあるコーナーポストと右曲がりコーナーの先を見直す為に目を動かす角度が大きいので難しいなあ。
と言うかどこにポストがあるのか 背景が空なんで 見分けずらかった。
さらに 最後まで全開で行くと、縦のブラインドになっていて、出口からスプーン全体を見渡す時間はほんの少ししかない。




** スプーン

一個目はきちんとブレーキさえ踏めば比較的イージーにも回れるけど、 2個目は早くインに付き過ぎると出口が踏めないから辛抱が必要だな。
上手く前過重でノーズがインを向けば良いけどね・・・。 
まあ ここの複合コーナーは世界でも有数の難しいコーナーって事で、素人の初日の走りとしては観光客同然のレベルでした。
タイムを詰めるとなると、これは大変でしょう。 
  サンドバリアーも実に広大で、このコーナーでのチャレンジが失敗した場合の事の深刻さを 窺い知る事はできました、はい。(^^;)



** バックストレート

唯一時間的な余裕かあってメータとか見る余裕はあるものの
 インプレッサだと簡単にメーター振り切って 推定220kmは出るので最後が怖い。





** 130

正直ここが運命の分かれ道と思っていたカーブ。
幾分コーナーの外側が高く見え、奥の縁石がハッキリしてるので最初の切り込みで間違えなければドンと行ける。
130Rと言うものの、その曲率の区間は短くて、実際には200Rぐらいの取り組みか?。
もちろん一度入ったら 修正する暇はないので 結局は度胸一発のコーナーなのでしょう。
当方の技術では フルスロットルからでは 絶対に進入前にブレーキが必要と感じたけどねえ・・・。 
200km超の速度域ではたして前過重のコーナリングでアンダー消して、姿勢を固めるが出来るだろうか・・・。
チラチラと速度計を確認したところ コース未経験な当方の初走行の精神的な限界は150kmといった所でした。
ハンドルをしっかり握って、万一アウトにはらんでも、ゆっくりアクセル抜いて、そのまま外側の舗装路面で踏ん張る覚悟をしておく事が必要かなと。
下手に減速しようとして無駄な抵抗しても 200km台で横Gが掛かっている状態では おそらく何も出来ないでしょう。



事前偵察の際の130R。 幾分下り坂なのか??? 
ちょっと見ただけでは 何の事もない高速ベント風なのだが・・・・。」



上手い人に引っ張ってもらって走るか、何回も150km以上での経験がないと いきなり180km台には持っていけないと思いましたね。
 鈴鹿を舐めては駄目な事はよく判りました。



** シケイン

130Rからはあっという間で横断看板です。 100Mポスト手前からフルブレーキング。 できるだけゴムの付いたところを狙おう。 
シケインそのものは非常に面白いですね。 ここは一番インプのLSDの力を見せる所で、力技で強引に行っても良いみたいですね。 




** 最後のストレート

シケインからかなりの下りなんですね。 感覚的にはFISCOのストレートとほぼ同程度の速度まで出る気がする
となると230KM以上で1コーナーに飛び込む事になる訳で、
その速度領域で攻めたハンドル切ると確実に俺は死んじゃうなあ(^^;)ヾ(^^;)ヾ(^^;)ヾ







最後の右Rから 相当下っているストレート
 観客席の座席は大地に平行ですからストレートがいかに下っているかが判りますね。
ピットの建物は細かく段々になっているので一見すると その辺を勘違いしてしまいそう





** サーキット印象総括

まずは予想以上にアップダウンがあって、ストレート以外のコース幅は細く感じました。
S字から逆バンクもRが想像以上にきつく最後のライドハンダーも過重が抜ける馬の背が隠されていて 勢いだけでは走り切れませんね。
コーナーが人工的で、スタンドもある都会的なイメージの東コースに比べ
 西コースは緑も多く(^^;)なんだが山道を走る気分です(^^;) そのメリハリもまた面白い。

もちろん路面のグリップも良好でした。 再舗装直後のTIと変らないと思いました。
細かいアンジュレーションもほとんど無くさすがF1が走るコースはサフェースも素晴らしいと思いました

あとピット内にはピットロード側からしか入れないので準備はしっかりとしておく事
ピットロードが下りなんで、ハンドブレーキを忘れずにと。
しまった 場内ガソリンスタンドの位置を見てくるの忘れたね。 ドライバーズ用レストランの位置は確認したんだけどね(^^;)





■ と言った訳で サーキット講習は終了しました

やはり鈴鹿は凄いコースでした。 行ってよかったと思いました。

しかし冬の本番に向けて多少車にも手を入れなければいけないと感じました。
正直もう馬力は要りません。 それよりもう10ミリ幅広のタイヤが欲しいです(^^;) できれはサスかスタビにも手を入れたいです。
 6速吹け切りの速度域からハンドルを切れて、横Gを掛けられるだけの足回りですね。








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