ミニノートPC ONKYO SOTEC C102B4

イー・モバイル データ通信カードD12LC




(2011年3月24日内容更新)

<Photo :とんかつサンド>(一部メーカーサイトより転載画像あり)

昨年から爆発的な売上を見せているミニノートPC。
なぜそれほどまでに売れているのか?


<気軽に持ち出せるネットブックが欲しい>
我が家の場合、居間に1台のデスクトップパソコンがあるのだが、僕が家にいる時には殆ど僕が占領している。
しかし、子供達や妻もちょっとした調べごとや軽作業に使いたいことも多く、時々パソコンの順番待ちが発生することがある。
また、僕も外出先などで何かの調べごとや確認したいことがあることも多く、その際、昔は家電店やPCショップに行けばいつでも自由にネット観覧がで
きたものだが、最近ではネットに繋げられないようになっているものが殆どである。
そんなことから、ネットに繋げることができ、小型で持ち運びが簡単なノートPCが欲しいとは思っていた。そこで最近話題のミニノートPCに関するリサー
チを開始した。


<0円パソコン販売方法のからくりとは?>
このミニノートパソコンは別名ネットブックとも呼ばれているもので、概ね5〜6万円前後で販売されている。しかし爆発的なヒットとなったのは昨年の夏ご
ろから開始された「100円パソコン」や「0円パソコン」という販売方法が大きく関与している。
しかし当然ながら本当にミニノートが100円や0円で買える訳ではなく、本体購入時に通信契約を同時に行なうことが必要となり、通信料にそれらの料
金が上乗せされるかたちとなる。つまり、通信料を支払いながら本体の価格分も分割で支払っていることになる。

そこで、実際にはお得なのか、或いは損なのかについて検証してみよう。
さて、このシステムによる販売方法について既にいろんなサイトやブログ上で検証されており、その殆どが「それほどお得ではない?」というもの。
その内容を読んでみると、下記のような検証結果が多い。
(本体54,800円のノートをイーモバイルの"にねんMAX"にて契約し、追い金9,800円を支払った場合)

@通常の通信契約料金との差額は1,900円×24ヶ月=45,600円
A追い金9,800円+@=55,400円(※ 新規加入の際には、契約事務手数料2,835円が別途かかります。 )
B本体価格54,800円よりもAの金額の方が上回るため、むしろ損をする?(差額を金利手数料と考えるとほぼ同額か?)

というもの。

確かにミニノート本体だけが欲しい人にとって、この販売方法はメリットが無い。しかし、新規に通信契約を結ぶ必要がある人にとっては、あながち損とも
言い切れない。と言うのも、上記の計算式にはUSB型データ通信カードの価格が含まれていないからだ。
実はUSB型データ通信カードだけでも通常30,000円以上するもので、セット契約の場合はこの通信カード価格分が無料になるということになる。
(実際にはデータ通信カード本体のみの購入時でも、契約時には10,000円〜25,000円程度にまで割引される。)


↑イーモバイル社のUSB型データ通信カード D12LC(通常販売価格は36,980円)


つまり上記の例の場合、ミニノートを新規にネット利用目的で購入するならば、USB型データ通信カードの価格分程度はお得になると言うことになる。
ただし、ミニノートの本体販売価格がモデルチェンジ間近などで大幅に値下げされている場合、抱き合わせ販売時の通信料を含めた総支払額と天秤に
掛けて検討してみる必要はある。

しかしこれらの損得勘定とは別に、これだけのノートパソコンが5万円前後で購入できることはいずれにしても凄いことだと思う。


<ミニノートPCを実際に使ってみて>
実はこのミニノートPC、本体の性能に関してはマイクロソフトやインテルからある決められた制限が掛けられている。
その制限とは主に下記のとおりとなる。

・液晶サイズは10.2インチ以下
・ハードディスクは160GB以下
・CPUはインテル製の「Atom N270 1.6GHz」を使用
・内蔵メモリーは1GB(メーカー出荷時)
(上記の他にもいくつかの制限あり)

これらの制限はメーカー間による競争によってミニノートが高性能化することにより、従来のノートパソコン市場への悪影響を避ける為であり、これらの条件
を満たしていないと上記2社からOSやCPUを安く供給されない仕組みになっているらしい。
そのため、売り場に並んでいるミニノートPCはどれも殆ど同じような性能となっているが、最近では上記の制限を無視してより高性能なミニノート(?)も出始め
てきている。(その分、価格は高くなるが・・・)




さて、今回僕が購入したミニノートPCはONKYO SOTECのC102B4というモデルで、2009年1月26日に発表されたばかりのもの。しかし、前モデルのC101と
の違いは、実質的に外観上のカラー&デザインとハードディスクが100(or 120)GBから160GBになった程度で、性能面での大きな違いは無い。
(その他ではバッテリー持ち時間と無線LANユニットが異なっている。)
その他の基本性能に関係する仕様としては、上記のミニノートにおける性能制限範囲のほぼ上限値の性能になっている。

・モニター → 10.1型 ワイドTFTカラー液晶 最大1,024×600ドット (外部ディスプレイ接続時 最大1,920×1,080ドット)
・OS    → Microsoft® Windows® XP Home Edition Service Pack 3 正規版
・CPU   → インテル Atomプロセッサー N270 1.6GHz
・メモリ  → 1GB(最大2GB)
・HDD  → 160GB(Cドライブ:80GB、Dドライブ:80GB )


拡張性はミニノートPCとしては標準的なもので、本体左面にはUSB2.0ポート×2、ヘッドホン端子、マイク端子を備え、本体右面にはMS/SDカードスロ
ット、USB2.0ポート×1、LANポート、外部ディスプレイ端子を備えている。
また正面には130万画素CMOSセンサーを搭載したWebカメラとマイクを内蔵し、付属のソフトを使用してテレビ電話やチャットを行うこともできる。


↑左側面(画像はメーカーサイトより転載)


↑右側面(画像はメーカーサイトより転載)

しかし、このミニノートは本体の小型化と低価格化を追求しているため光ディスクドライブは搭載していない。そのため、CDなどによるソフトやドライバ類のイ
ンストールを必要とする場合は外付けのドライブが別途必要となる。(2009年2月1日現在、CDからDVDまで記録可能なUSB接続型マルチドライブが7,000円
程度で販売されている。)



↑ACERのフラッグシップAVノート、Aspire 8930Gの上に乗せてみた。




<C102はC101の不満箇所改善版モデルなのか??>
よくよく調べてみると、このC102は前モデルのC101の不満部分(?)を改善させたモデルのようにも思えてくる。

例えば前モデルであるC101ユーザー達の声によると、本体の冷却ファンの音が気になるという情報が多かった。そこで試しにこのC102に各種ベンチマーク
を使用して高負荷をかけてみた。
計測が開始され、しばらく経つと本体左側から勢いよく風が吹き出すものの、ファンの音としてはそれ程気になるものではなかった。
C101の音がどれ程のものかは不明だが、このC102の場合は気になるレベルではないと思う。

また、C101では本体のイヤホンジャックを通して音楽を聴く際にノイズが乗ってしまうという情報もあった。しかしC102ではそれらのノイズは確認できなか
った。ただ、外付けドライブを使用して音楽CDを再生させた場合に、ディスクの回転によるノイズがイヤホンから聞こえてしまうのが気になった。

その他では無線LANユニットもC101のものから変更されているが、C101ではLANの受信能力が悪いという声もあった。C102での受信感度は試していないが、
このあたりも改善と何か関係があるのかもしれない。


<MS Officeやフォトショップもサクサク動く>
このミニノートはネットブックという呼び名からも解るように、基本的にはネット観覧とメールチェック程度の使用を前提に設計されたものであるが、その基本
性能の高さと適度に広い解像度のおかげで他にも様々な作業をこなすことができる。

僕は早速このミニノートにMS Office2003とフォトショップCS2をインストールさせて色々な作業をやってみた。今のメインマシンが20インチワイドの1680×1
050ドットなので、使い始めの20〜30分は少々の違和感を感じたが時間が経つにつれ、いつのまにか普通に作業をこなしている自分がそこにはいた。
上にも書いたように以前のメインマシンとほぼ同等の画面解像度や、1GBのメインメモリを搭載している関係からフォトショップCS2もサクサクと動いている。
このあたりはむしろセレロン2.0GHzCPUに512MBメモリの前マシンよりも軽い印象。ただし、作業性向上のためには外付けマウスとテンキーの増設は必須
になると思われる。しかし、そうなるとこのミニノートとしての持ち味は大きく損なわれてしまうことになるのだが、その気になればそれくらいのポテンシャル
は秘めているということである。
ただ、この動作性能に関してはOSにVistaを採用せずにXPを採用したところが幸いしていると思われる。もしもこれがWindows Vistaならばここまで軽快に動
作はしなかっただろう。


↑フォトショップの作業スペースはこんな感じ。 (実際にC102の画面をプリントスクリーンにて取り込み)



↑エクセル2003の作業スペースはこんな感じ。 (実際にC102の画面をプリントスクリーンにて取り込み)



↑これくらいの周辺機器を装備すると、作業性はかなり向上する。


<MS Officeのフリー版とは?>
これらミニノートPCにはMS Officeがインストールされていないのが殆どであり、光ディスクドライブも搭載していないことからそのままではエクセルやワード
などを使用することはできない。しかし、ネット上で無償配布されている「オープンオフィス(正式名称:OpenOffice.org)」というソフトをダウンロード&インスト
ールすることにより、従来のMSオフィスとほぼ同等の作業が可能となる。これはMicrosoft Officeのフォーマットを読み書きすることができ、また最新版のバ
ージョン3.0からはMS Office 2007に採用されているOffice Open XMLにも対応している。
しかし、実はこのオープンオフィスによるエクセルと同等の機能である「Calc」には、一点だけ大きな問題がある。それは罫線に破線が使えないこと。この問
題については世界中のユーザーから要望が出されているようだが、現時点ではまだ解決していない。
(※SOTECのC102シリーズには、Microsoft Office Personal 2007(SP1)搭載モデルも用意されている。)


<ネットへの接続方法について>
屋外などでこのミニノートをネットに繋げたい場合、その方法は大きく別けて以下の3つの方法がある。

・携帯電話によるデータ通信

・無線LAN

・データ通信カード

まず携帯電話の場合、その殆どが受信したデータ量に応じて課金されるシステムになっている。(ソフトバンク、AU)また、ドコモには定額料金システムが
存在するが、その場合は驚くことに携帯電話が携帯電話として使えなくなってしまう。つまり、PCと接続をしてデータ通信を行う為だけの端末と化してしま
い、通常の通話をするための契約を結ぶ事はできない。また、ストリーム形式の動画配信には対応しておらず、その場合は従量課金制に切り替えての使
用となり、事実上これらを通信手段として選択することはちょっと現実的ではないと思われる。

次に無線LANによる接続だが、この場合はいつでもどこでもという訳にはいかない。カフェやファミレス、ファーストフード店やホテルなどの決まった場所でし
か通信を行う事ができない。しかし、逆にこれらの場所でしか使わないのであれば3つの手段の中で最も安価にネットを楽しむ事ができる。

そして最後はデータ通信カードによるものであるが、いつでもどこでもということであれば、この方式が最もバランスが取れていると思う。
この接続方式としてはイーモバイルが有名どころで、事実、ミニノートパソコンとの抱き合わせ販売でもこのイーモバイル加入が義務づけられている場合
が多い。
料金はパソコンとのセット契約の場合、最初の2年間は最高6,880円で7.2Mbpsの通信がやり放題となっている。そして2年後からは最高額が4,980円に
まで引き下げられる。通信エリアも市街地内や高速道路、主な鉄道、国道沿いならばよほどの田舎の山間部でもないかぎり通信が可能となっている。
(2009年2月現在)

実際、僕もこのイーモバイルとミニノートとのセット販売にて購入したのだが、僕の場合はこのイーモバイルによる通信手段が最も合っているとの判断をし
た上で契約をした。(僕の住む田舎町の場合、無線LANアクセスポイントは殆ど無いに等しい。)


<通信開始までの初期設定はとっても簡単>
ミニノートを実際に使い始めるまでの初期設定について、本体に関しては従来のウインドウズXPモデルと同じでそれ程難しいものではないが、イーモバ
イルの通信設定に関しては更に驚くほど簡単だ。
USB端子にUSB型データ通信カードを挿し込むと、自動的にドライバインストール&通信設定が始まる。後は「次へ」を数回クリックするだけでインターネット
設定が完了し、それらに要する時間は10分と掛からない。


↑USB端子にデータ通信カードを挿し込むだけでドライバ&ソフトのインストールが始まり、通信設定も自動で設定される。


インターネットを表示させてみると、その本体サイズの割りに意外と表示範囲が広いのに驚いた。(最大1,024×600ドット)特に横方向に関しては、昨年ま
で僕がメインで使っていたVAIOのデスクトップ機と同じ解像度(VAIOは1024×768であった)で表示されていることもあり、思ったよりも見難い感じではない。

通信速度に関して、イーモバイルのUSBデータ通信カードのカタログ表示では「下り7.2Mbps」とはなっているが、実際にベンチマークでの検証では平均して1
Mbps程度であった。
これは2001年頃に出始めた、ADSLブロードバンド通信並みの実速度とほぼ同等になる。
これだけの速度があれば通常のサイトはストレス無く表示されるし、Youtubeの動画に関しても途切れることなくスムーズに再生できていた。
(↓と思ったら、後日になって再測定をしたところ平均4Mbpsをマークしました。)




↑ここのページの場合、こんな感じで表示される。
(ブラウザにはGoogle Chromeを使用し、実際にC102の画面をプリントスクリーンにて取り込み)


<最後に>
僕はこのミニノートに対してもっと使い勝手の悪いものを想像していた。ところが思っていた以上に様々な作業に使えるのには正直驚いた。また、一昔前の
遅くて使えないモバイル通信とは異なり、そこそこの通信速度もあることから、毎日欠かさず観覧しているお気に入りのサイトやブログを出張先や旅先など
からチェックしたり書き込みしたりすることもラクにこなせてしまい、その作業性は携帯電話とは比べ物にならない。それが5〜6万円程度の金額で叶うこと
など数年前では想像もできなかった。
やっと使えるレベルに達したデータ通信環境とミニノートの高性能化、これら二つが融合して本当の意味でのモバイル環境がやっと完成したのではないかと
思う。後はデータ通信を扱う各社間の競争によって通信料が更に安くなってくれれば、より普及に拍車が掛かるのではないだろうか?
今後はさらに使い続け、実際のバッテリーの持ち時間なども含めたインプレッションを追記していきたい。
(記:2009年2月4日)

<↓2009年2月7日追加情報↓>
今回は内蔵バッテリーについて試してみた。
その方法は、ひたすらmp3ファイルを再生させて本体内蔵スピーカーから音を出し続けるというものと、何もせずにデスクトップを表示させたままの2パターン。
結果は前者が1時間50分、後者は2時間10分でバッテリー切れとなった。ちなみにカタログ値では2時間30分となっているが、これは電力に影響を与えそう
な機能や表示を片っ端からオフにして測定したデータなのであまり現実的な数値ではない。
ということで、このC102は付属の内蔵バッテリーを使う場合、2時間が限界と思った方がよさそう。この数値が短いかそうでないかは人によるだろうが、僕的
には特に問題は無さそう。
ということで、また何かあったら追記していきます。

<↓2009年4月13日追加情報↓>
先日、外付けBlu-rayドライブBR-816SU2を購入したので、試しにC102に繋いでみた。
勿論、DVDビデオは正常に再生されるのだが、Blu-rayソフトを再生させようとすると「グラフィックチップが対応してません・・・」みたいなエラーが表示されて
再生する事ができなかった。まあ、当然な結果といえばそれまでだが・・・。

<↓2009年6月3日追加情報↓>
このC102を購入してから3ヶ月が経過した。実はこいつを購入した直後にエイサーの大型ノートを購入したこともあり、家の中では殆どこのC102の出番は
無い。しかし、クルマでの外出時(特に買い物時や遠乗り時)には必ずこのC102をPCバッグに入れてクルマに載せている。すると何かしらC102を必要と
するシーンに遭遇することが多い。実際に、今までにC102によって情報を得ることにより助けられた(?)パターンは下記のとおりとなる。

・エイサーの大型ノートPCを半ば衝動買いしてしまった時(売値相場や実際のユーザーの使用感などをチェック)
・家族で出かけた際、夕食をするための店探し(メニューやキャンペーン情報をチェック)
・何かしら気になるグッズを見つけた時や、ウェブちらしのチェック
・出先にて急遽、自サイトの内容更新をする必要が生じた時
・一眼レフカメラで撮影した画像を出先にてフォトショップを使用して加工し、ネットに掲載した時
・道路情報のチェック
・時刻表のチェック
・他多数

以上となり、C102を購入する前までは一旦自宅に帰宅しなくては出来なかった事が、出先で気軽に出来るようになったことによるメリットは数知れない。
中には携帯電話でも十分実現可能なこともあるかと思うが、僕みたいに携帯電話でのネット利用経験が殆ど無い者にとって、自宅と同じように調べごとが
できることは何よりも安心であるし、また楽ちんである。

【↓2011年3月24日追加情報↓】
最近になって、イーモバイルのデータ通信カードに対応したモバイルルーターを導入した。
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