今月はLynyrdSkynyrdシグネチャー特集です。

<特集No.33 LynyrdSkynyrdシグネチャー特集>

今月の特集は、LynyrdSkynyrdのインチキ・コピーバンドとしてせめて形だけでもトリビュートしようとした機材たちをご紹介します。
昨年がLynyrdSkynyrdのデビュー30周年にあたるということで発売されたシグネチャーモデル達をはじめ、以前の特集でご紹介したものです。
左より、Allen Collins Explorer(RS修平所有)、Lynyrd Skynyrd Les Paul Standard(寿庵皆男所有)、古いPeaveyのスモールアンプBACKSTAGE(寿庵皆男所有)、Gary Rossington SG(CASEのみ)(RS修平所有)、'61年製SG(寿庵皆男所有)、Lynyrd Skynyrd Les Paul Standard(RS修平所有)、'02 Gary Rossington Les Paul(寿庵皆男所有)、そして中央がヒスコレFirebird改造もの(RS修平所有)です。
SG用のCASEはミートルズのU田さんより頂きました。(感謝!)


まずはこれです。
EpiphoneからLynyrdSkynyrdのデビュー30周年を記念してレスポールが発売されました。その特徴は、指板のLYNYRD SKYNYRDインレイとロッドカバーのLimitedEditionの刻印、さらにボディバックの大きなロゴです。
日本に入荷したこのモデルの内たまたまシリアル連番だったこの2本を、寿庵皆男とRS修平でまとめてゲットしてしまいました。
それにしてもGaryやAllenが70年代のレスポールDXを弾いている写真は見たことがありますが、何ゆえ過去にLynyrdSkynyrdのメンバーが使用していた事実が全くない(と思われる?)、「ダークバックのゴールドトップ」という仕様になったのかは未だに謎に包まれています(笑)。 しかもEpiphoneのレギュラーラインにはハムバッカー付ゴールドトップのモデルはないのです。


お次はこれ。
1973年にGeorgeGruhn氏より$1800で購入したというGaryの1959年製lespaulをレプリカしたシグネチャーLPです。ボディトップにはタバコの焼け焦げのような大きな傷跡があります。ボディバックには長年の使用により剥げ落ちた塗装がリアルに再現されています。
実はこのギター、新品の時に購入を勧められたのですが諸々の事情(?)で見送ったもので、丁度1年後になんと中古で購入することが出来ました。ご縁が有ったんでしょうね。


最も特徴的なのはロッドカヴァー両脇のネジですが、これにはこんなエピソードがあります。StreetSurvivorsのレコーディング中にこのギターのネックが折れてしまい、Garyは相当落ち込んだそうです。落ち込んだGaryを見かねたスタジオのテクニシャンが、「完璧に修理してあげるから」と言って修理から戻ってきた時には何故かこのネジが取り付けられていたそうです。(何ともアメリカンなエピソードですね!)
画像では判り難いですが、ヘッド裏には金色の文字でサインが入れられています。


【「BACKSTAGE」改「BACKSTAGE SUPER」製作記 by 寿庵皆男】

LynyrdSkynyrdが使用していたのはPeaveyのMACEというプリ部ソリッドステートでパワー部が真空管の160wattのアンプなのですが、今回、BACKSTAGEという出力20wattの小型ソリッドステートアンプに、おなじみの真空管アンプであるスーパーチャンプのシャーシ部を移植しましたのでご紹介します。(誰も興味ないでしょうが・・・。)
BACKSTAGEはソリッドステートアンプとは言っても堅牢なキャビの所為か重量は10.1kg程あります。


BACKSTAGE(左)とSUPERCHAMP(右)のシャーシ比較です。やはりソリッド・ステートアンプはシンプルですね。シャーシ単体での重量はBACKSTAGEが2.6kg、SUPERCHAMPが4.6kgと2kgもの差があります。


BACKSTAGEのバックパネルはネジ留めではなく接着されており、シャーシを外してバッフル板を外さないとスピーカーが交換できないというなんとも合理的?な構造になっております。
バッフル板、シャーシを取り外してからスーパーチャンプ(RS修平所有のスペア)のシャシーとJBL K110スピーカーを並べて記念撮影です(左の画像)。BACKSTAGEのシャーシーの上にあるのはリバーブユニットです。
事前にCADで作成した図面通りに穴を開け・・・というのは大嘘で、ホントは設計図無しの現物合わせで穴あけし、取り付けてみました。すると横幅はぴったり収まりましたが上下に隙間が空いてしまいます。そこで、10mmの板をホームセンターで買ってきて黒く塗装し、右の画像のようにシャーシとキャビの間のスペーサーとして挟むことにしました。


さあ完成です。レーナード・スキナードは敬愛するDuaneAllmanがそうしていたことから、全てのキャビにJBLのスピーカを使用していたそうなので、勿論このアンプにもJBL K110を入れました。センターキャップの輝きがなんとも言えませんね。
右の画像のように、裏から見てもまるで純正の真空管アンプであるかのようにうまく収まりました。完成後の重量は15.2kgです。 Peaveyのキャビが堅牢な造りゆえの重さですが、それも本家LynyrdSkynyrdの30年の歴史の重さだと納得しましょう。


1月23日・・・・・Allen Collins Memorial Day。猛烈な寒波の襲来で大荒れの天候でしたが、私はひっそりとこの作業を行いました。
PeaveyBACKSTAGEをそのまま使うのも芸がないので(?)、そのキャビに使い慣れたスーパーチャンプのシャーシを移植することで1990年1月23日に亡くなった故Allen Collins氏への追悼の意を私なりに表した訳です。
もっとも彼らのMACEはツィード貼仕様だったのですがそれはまた次のお楽しみに取っておきましょう。

こうして3台並べるとシャーシーが全てスパチャンだと言うことを忘れてしまいそうです。(おわり)