今月の特集は軽量コンパクトで便利なチャンプIIです。寿庵皆男氏の執筆です。

<特集No.32 チャンプII特集>

今月の特集は、スーパーチャンプからリバーブとゲインブーストを取り除いたシンプルな構造であるチャンプ2です。ご覧の通りサイズは全く同じで、重量はスーパーチャンプの10.9kgに対して10.3kgと更に軽量です。
重量差600gの内訳はシャーシが250g、リバーブユニットが350gです。
チャンプ2のコントロールは左からVOLUME,TREBLE,BASS,MASTERと非常にシンプルです。


裏面です。左がRS修平のスーパーチャンプ,右がチャンプ2。このスーパーチャンプにはJBLのD110Fを装着しているので重量が約14.0kgになっています。純正のスピーカーはどちらもPyle製(EIA-CODE 1098)のフェライトマグネットですが、スーパーチャンプの純正スピーカーの方がマグネットが大きいものが付いています。


シャーシを取り出してみるとスーパーチャンプ(上)とチャンプ2(下)の違いが良く判ります。左側のトランス及びパワー管まわりのレイアウトは全く同じで、右側のプリ管まわりのレイアウトが異なります。
電源トランスおよび出力トランスに関してはチャンプ2とスーパーチャンプ共に同一のものが装着されています。


右側のスーパーチャンプの文字は非常に薄くて見えづらいですが、シャーシ横にはモデル名がスタンプされており専用シャーシであることが明記されています。


サーキットボードおよび内部配線の違いです。上のスパゲッティ状態のスーパーチャンプと比べると下のチャンプ2はリバーブとゲインブーストが省略されているため、かなりシンプルです。


スーパーチャンプはゲインブースト有りでリバーブも有り、幅広い音作りが可能なアンプですが、ふと考えてみると私はリバーブは使わないしゲインブーストを使っていても過激な歪みを必要としないのでゲインは3〜4位までしか上げていないので、ゲインブースト無しでリバーブ無しのチャンプ2で充分ではないかと思いました。
実際に使ってみたところ、つまみが4つしかなくセッティングもとても簡単だしボリュームを4くらいに上げると程良く歪みなかなかゴキゲンです。 早速以前N澤名人に作って頂いたチャンプロキングのキャビに装着してみました。


(左:リアルスーパーチャンプ、右:チャンプロ2)
ノブを取り替えて、チャンプロ2の完成です。左のリアルスーパーチャンプと比べるとつまみが少なくて潔いですね。


(左:RS修平所有6G2プリンストン、右:チャンプ2ゲリラライブ仕様)
チャンプロ2のルックスも捨てがたいのですが、ゲリラライブに突撃するときにはギターとアンプを抱えて中洲をウロウロする訳ですから持ち物はなるべく軽量に、そして片手は空けておくに越したことはありません。
そこで、ゲリラライブへ出撃する際にはシャーシを元の純正キャビネットに戻して持ち運ぶことにしました。(シャーシの入れ替えは10分以内で可能です。)
純正スピーカーのままの状態だと10.3kgと非常に軽量ですし、白いノブがブラウンからブラックへの過渡期の6G2プリンストンアンプ(左)みたいでなかなかカッコよいワイと悦に入ってます。


発売当時の広告には「極めて適応性が広いためアマチュアの方にとってもこの偉大なるフェンダー・オール・チューブ・サウンドを楽しむことが出来ます」と書いてありますが、その通りだと思います。
また、「まったく新しい価値を生み出します。」と書いてありますが、私にとってはゲリラライブ突撃用アンプという新しい価値を生み出しましたので、まさに『広告に偽り無し』といったところですね。(終わり)