ミルワーム


ミルワームは、パックの中に入っている木屑のような粉すなわち
おがくず(ふすま:小麦の削りカス)を餌として生きていますが、
それを食べているミルワームでは栄養が悪いのでよくありません。

そこで…。

買ってきたミルワームを栄養改良してから
すずめちゃんに食べさせましょう。

1.まずは準備しましょう

  • ザル(ミルワームとおがくずを分けるのに使うので専用のものを用意しましょう)
  • ミルワームを入れる容器(元のパックでは小さくて不安…という人は蓋に穴を開けたタッパーなどを。)
  • 一番良いのは無着色ペレット(ペレットについて)を細かく砕いたもの。他に、小鳥用のカルシウム粒、グリーンペレット((葉緑素の粒 着色料のあるものはいけません))を粉々に砕いたもの、 白いボレー粉を砕いたもの、小松菜の粉末餌(100%青菜のものを使用)の4種混合でも良い(ミルワームの餌にします。)
  • 生の小松菜(毎朝ミルワームに与えます)
  • 先の丸いピンセット(二つあると便利です)すずめの口の中を傷つける恐れもあるので、必ず先の丸いものを使用します。また、先がとがっているとミルワームの頭をつぶしにくいです。
  • ミルワームをつぶしたり切ったりする為のあなたの度胸(すずめには不可欠な食材ですから、がんばってやりましょう)
  • もちろんミルワームそのもの(ペットショップやホームセンターで1パック約200匹入り、150円〜250円位で下の写真のようなパックに入って売っています。)

※ミルワームの購入時の注意

ミルワームはペットショップやホームセンターなどで売られていますが、買うときには注意して選んでください。
お店によっては冷蔵庫で保存していたり、そのまま売り場においてある場合とあります。
店員さんに冷蔵庫から出してもらう場合は、「入荷したばかりの新しいもの、虫が小さめのものを下さい」と言って買いましょう。
売り場においてある場合は、自分の目で確かめましょう。

1.おがくずがたくさん残っているものにしましょう。
おがくずはミルワームの餌としてパックに入れられています。おがくずが少なくなっているものは、すでにミルワームが食べつくしていることになります。
パックの裏を見ると、砂粒のようなものがありますが、それはミルワームのフンです。
裏を見てフンの砂粒が少ないものを選びましょう。

2.小さめでよく動いている元気のあるミルワームが入っているのを選びましょう。
黒くなっているのが多かったり、脱皮した皮がたくさんあるものは、すでに成長しきっているもので、買ってもすぐにさなぎになってしまいます。
黒くなってるのは、死んでいるので与えてはいけません。固くなって動かないのはさなぎになりかけています。
皮が固くなったり大きくなりすぎているものは、消化が悪いので、よくありません。できるだけやわらかいのを与えましょう。
小さめでよく動くものは、これから成長し、何度も脱皮を繰り返し大きくなっていくので、そういったものを選びましょう。


使用する用具一式

左列1段目:すり鉢・すりこぎ
        (ミルミキサーを使うと簡単です)
左列2段目:ザル
中央列1段目:白いボレー粉
中央列2段目:小松菜の粉末餌
中央列3段目:ミルワームパック
右列1段目:カルシウム粒
         (袋と皿にあけた中身)
右列2段目:グリーンペレット
         (袋と皿にあけた中身)
写真下:ピンセット


※中央1段目、右列1・2段目の餌の3種は
  無着色ペレットが手に入らない
  ときに代用する。
  手に入ればペレットのみを細かく砕いたもの・
  小松菜の粉末餌を用意する。



2.ミルワームを取り出す

買ってきたミルワームを、新聞紙などを敷いたザルにあけます。
そのままザルをふるって、おがくずを落としてください。
このとき、ザルの目に引っかからずに落ちてしまうミルワームもいます。
注意して落ちたおがくずを見て、そういうのが一緒に落ちてきたらピンセットで
入れる容器に入れてしまいましょう。
こうしておがくずを落としきったら、残ったミルワームだけのものを容器へいれます。

パックに戻した状態


3.餌を入れる

私は無着色ペレットを粉々に砕いたものを主体に使っていますが、手に入らないときは、小鳥用のカルシウム粒、グリーンペレット(葉緑素の粒)を粉々に砕いたもの、 白いボレー粉を砕いたもの、小松菜の粉末餌をパックいっぱいに入れてください。パックいっぱいに入れておかないと、冷蔵庫に入れたあと出すと上の隙間で固くなっているやつが多発します。最後に上に洗って水気をふき取った小松菜を乗せて完了です。
中の餌が湿っぽくなったり、すっぱいような匂いがしたら、新しい餌と取り替えてください。

餌をすって細かく砕く
(ボレー粉・カルシウム粒
      ・グリーンペレット)

餌を入れた状態
(左のものに         
    小松菜の粉末餌を混ぜる)

餌を入れた状態
(横から見た図)
 
        
小松菜を入れる                   完了!


4.すずめちゃんに食べさせる

今はまだ、餌を入れたばかりなので一晩くらいは常温のまま出しておいて小松菜を入れておき、翌朝からすずめちゃんに食べさせましょう。(冷蔵庫に入れると仮死状態になるので、その間せっかく入れた餌を食べません)食べさせるときは下記の要領で白いものか緑っぽいものを与えてください。
ミルワームが小松菜を食べ尽くしたら補充し、絶え間なく小松菜を与えてください。
通常ミルワームは冷蔵庫で保存しますが、朝起きたらすぐにパックごと冷蔵庫から出し、パックの中に生の小松菜の葉を水気を拭いてから一番上に入れておくと、常温に戻って虫が這い出てきて、その小松菜をバリバリ食べ始めます。 するとミルワームが緑っぽい茶色に変わって青虫のようなミルワームができます。そういうやつを与えてくださいね。

小松菜を食べるミルワーム

パック上部の隙間で黒く硬くなったミルワーム
また、常温に戻ると脱皮しますので(最低1時間はかかります)、白いやわらかいミルワームもできます。
こうしたものを食べた、いい栄養を含んだミルワームを与えるようにしてください。
頻繁に与える場合は、ヒナを寝かせる間だけ冷蔵庫で保存し日中は出しっぱなしにしておいても良いです。与える分量が減って回数が少なくなったら、朝出してしばらくして与え、与え終えたらまた冷蔵庫にしまうようにします。
冷蔵庫から出してすぐの冷たいままのミルワームを与えると下痢をしやすくなります。
必ず与えるずいぶん前に冷蔵庫から出しておき、常温に戻ったミルワームを与えてください。
ミルワームの与え方は、1回に1,2匹づつ、皮が消化が悪いので薄茶のものや白っぽいものを必ず虫の頭をつぶしてから口の奥へ入れてやります。
大きいものは半分に切って、先の丸いピンセットで大口を開けているときに口の奥へ入れてやってください。
はじめはペッと吐き出すかもしれませんが、それはうまく喉に入らなかったのだと思いますので、何度か入れて見てくださいね。

すり餌をメインに与え、ミルワームは与えすぎないように気をつけてください。ミルワームを与える数は、ヒナの成長度合いによって変化します。保護の方法をよく読んで適した数を与えましょう。 与えすぎると下痢をしやすくなります。
一人餌の訓練を始める頃から保護の方法に従って徐々に量を減らし、乾燥の粟玉を食べるようになってきたら1日2匹くらいに減らしてください。

脱皮するミルワーム

脱皮直後

少し茶色っぽくなったもの

普通のミルワーム

←このあたりのを食べさせるのが一番好ましい→

右のように大きいのは
切って与えると良い


皮の硬くなったもの

まもなくさなぎになるもの

さなぎになりたて

まもなく成虫へ

消化不良を
起こしやすいので
与えない

この状態で
ほとんど動かない
1週間でさなぎになる

たまにパックに入っている
1週間で成虫になるので
嫌いな人は早めに
つぶして捨てると良い


羽化したての成虫

成虫

今のところ飛びはしないが
一応羽はあるので飛ぶかも
知れない。要注意!!


おまけ:繁殖できる人は繁殖をしてみよう

虫が嫌いな人でも、ミルワームは慣れてしまえば成虫でも飛ばない(?)ので手軽に繁殖できます。
保護したすずめちゃんが長期的な保護を必要とする場合は、自家繁殖のミルワームにも挑戦してみましょう。

※ミルワームの繁殖自体が3〜4ヶ月かかるので、それ以上保護する場合でないと無意味に終わります…。

自家繁殖のものは、最初からいい餌で育てるので栄養が格段に違います。
ただし途中でやめるのは結構後が(虫の始末が)大変なので、「ぜひ」という場合以外はおすすめしません。

まず、虫かごを2個とミルワームを3パック、入れるペレット(無着色ペレットがないときは、上記のグリーンペレット&カルシウム粒&ボレー粉や、種子餌&ボレー粉で代用)を用意します。
上の要領でミルワームとおがくずを分け、1個の虫かごにペレットとミルワームを入れます。
このとき、ミルワームが入っていた容器を2つそのままとっておいてください。
そのまま常温で飼育します。
※この先、さなぎも成虫もすべて常温で飼育します。絶対に冷蔵庫には入れないでください
小松菜は毎朝毎夕、入れたものがなくなったりしおれて縮んだりしたら新しいものと入れ替えます。ちなみに青菜は何でも食べますが、「豆苗」や「スプラウト」はあまり好まないようなので、「小松菜」を入れるのがベストです。

何日かそのまま飼育すると、上の写真の「まもなくさなぎになるもの」のようにほとんど動かないものが出てきます。
取っておいたミルワームの容器の1個にペレットを少し入れて、この動かないミルワームをこれに移します。
移しておかないと、さなぎになる前に共食いされる恐れがあるので必ず移します。

何日か置いておくと、移したミルワームがさなぎになります。今度はこれを、ペレットを入れたもう1個の容器に移します。
※さなぎは強くつかむと羽化できずに死ぬので、スプーンなどですくって移したほうがいいです。
1週間くらいすると、さなぎが羽化して成虫になります。
そうなったら、もう1個の虫かごにペレットを入れ、成虫を移します。もちろん小松菜も毎日入れてください。
※成虫も羽化したてでまだやわらかいので、スプーンすくったほうがいいです。

しばらくすると、最初に移した成虫から死んでいきます。繁殖が済むと、オス・メス共に死ぬようです。
成虫が死にはじめてから少しすると、ペレットの隙間に2〜3ミリ程度の幼虫が見られるようになります。
このまま数日置いて5ミリ程度になったらピンセットでつかめるので、幼虫(最初に用意したミルワーム用の)の虫かごに移します。
手ごろな大きさになったら脱皮直後のやつを食べさせますが、そのころには1日に与えるミルワームの数も3匹程度に減っているので、それ以上の数が脱皮しているときはそのまま成長させます。
あとはこれを繰り返しながらひたすら繁殖です。

繁殖をはじめてから食べられる大きさに成長するまでは、だいぶ時間がかかります。(約3ヶ月〜4ヶ月
なので、途中でミルワームを1パック追加しないと、すずめが1日に食べる分量とミルワームの蛹化の状態によっては食べさせる分がなくなることもあります。
また、最初に3パック買わずに1ヶ月に1パックずつ買って追加すると、ミルワームの成長に時間差が出ていいかもしれません。(まだ試していませんが…)

こうすると、卵から孵ってからずっとペレットしか食べていない、栄養価の高いミルワームを作れますので、ぜひやってみたいという方はどうぞお試しあれ。。。

注意:繁殖の場合だと常温保存なので、ペレットも冷蔵保存よりいたみやすいです。ペレットの色やにおいがおかしかったり、底のほうに細かい粉(ミルワームのフン)がたくさんたまり始めたら、ザルでミルワームとペレットを分けてペレットを新しくしてください。

追記:冬場などあまり気温が下がる場合は、保温をしないと冷蔵庫保存と同様に「仮死状態」になってしまうこともあります。気温が10度以下に下がる場合は保温も考えてください。
ペットヒーターを敷いたり、クッションサイズのホットカーペットの上に置くのもいいと思います。
ただし、暖めすぎると今度は死んでしまいますので、15度から25度くらいを保てるようにするといいです。



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