第1回焼成品の概要について
床面熱量の様子
 床面に置いたゼーゲルの様子です。左から焼成室前列、中間、窯尻に置いたものです。ゼーゲルの番数は、各ブロックとも、左から05a(1000℃)、1a(1100℃)、6a(1200℃)です。
 焼成期間の大半が酸化炎となってしまい、攻め焚きの段階で還元をかけようとしましたが、結果として還元ではなく、炭素が溶融したいわゆる油煙まきの状態で、赤黒くなってしまいました。これは、火の引きが弱いだろうということで、排煙口を調整する方法を考えていなかったのですが、予想に反して火の引きが強く、燃えにくい芯持ち堅木の投入や、木蓋による焚き口での調整では制御しきれなかったためです。今回の焼成実験の主眼は、窯の性能を知ることにありましたので、その点では、十分過ぎる成果が得られました。次回は、この結果をもとに、焼成方法についての実験となります。

焼成室手前
最前列の大壺は、窖窯むきの造りではなかったようで、裂けてしまいましたが、十分な焼き締まりとなり、灰が熔け初めています。


2列目以降は、灰が完全に溶けずゴマのようになっています。


壺の底部は、焼台に接した部分の温度があがりきらなかったようです。

中位置前半
白っぽいのは、灰を洗い流してないものです。


焼き締まりは十分で、金属的な音がします。

中位置後半
徐々に焼き締まりが甘くなってきます。




内部の色も黄色味を帯びてきています。

よく焼けた素焼き状態です。表面が黒いのは、還元というより、最後のクスベにより炭素が吸着したためです。


表面にちぢれたシワが生じています。これは、冷却時の温度低下が速すぎると発生する現象だそうです。


底です。肌色で、まったく還元がかかってないことを示しています。


素焼き状態ですので、吸水性が高く、洗ってもすぐ乾いたような状態になります。とはいえ、水を入れておいてもすぐに外へ染み出してくるというほどでもありません。


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