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釈迦ヶ岳

upload 97.11.10

朝明渓谷-庵座谷-庵座の滝-釈迦ヶ岳-猫岳-羽鳥峰-水晶岳-中峠-朝明渓谷

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 だいぶ涼しくなってきたので、久々に鈴鹿に挑戦、釈迦ヶ岳に登ってきた。ガイドブックには滝まで谷の中を歩けるようなことが書いてあったので、沢の中を行くと砂防ダムが2つも現われ、これを捲くのが大変であった。
 庵座の滝は予想以上にスケールが大きく鈴鹿にこんなに素晴しい滝があるとは思いもしなかった。滝だけでも見に来る価値がありそうだ。最近は”御在所が紅葉の見頃”と、よくTVや新聞で紹介されているが、釈迦ヶ岳や猫岳にはあまり奇麗な紅葉は見られず、茶色い木が多かった。
 当日は”クリーンアップ登山”、”鈴鹿セブンマウンテン登山大会”の釈迦ヶ岳登山の日であったため登山者が多かった。新聞によると170人がこの登山大会に参加したそうである。昼過ぎには”松尾尾根の頭”は満員御礼状態であった。


  97.10.19 晴れ

8:05 四日市発
8:40 朝明渓谷着
 国道306から”朝明渓谷”の案内に従って山へ向かう。菰野町に入った頃は釈迦の左肩に月が出ていたのだが、306を越える頃には月は山に入ってしまった。快晴で雲一つないが釈迦ヶ岳は何となく霞んで見える。細い道を山へ向かうと、朝明ヒュッテのバス停前の大きな駐車場にたどり着く。”大瀞”に行った時はこの駐車場は無料であったが、今回は秋の行楽シーズンのためか、有料(500円)であった(前回も夏休みの行楽シーズンであったが...)。
8:45 登山靴に履き替えて出発
 庵座の滝を通るコースは、朝明ヒュッテ前のバス停の左横から山へ入って行く。(目立たないが登山口を示す指道標がある。)間もなくハシゴを降りると、沢に出る。ガイドブックには滝まで谷の中を歩けるようなことが書いてあったので、沢の中を上流に向かうと、すぐに砂防ダムに行く手をふさがれる。左手の雑木林によじ登り、ダムの上に出ると、そこはキャンプ場であった。どうやら沢に入るのが早すぎたようだ。気を取り直して再び沢を進む。
 ところがしばらく行くと、また砂防ダムが現われ、行く手を遮られた。また左手の雑木林によじ登ろうとしたが、どういうわけか、やたらにイバラが多い。傾斜がきついうえに足場が柔いので、滑り落ちそうになるたびに”ワラをも掴む”思いであったが、イバラは掴みたくない。やっとの思いでダムの上に出たが、また雑木林の中を沢へ戻るのは難しそうであった。飛び降りるつもりでダムの堤防中央の凹部へ降りてみたが、結構落差は大きく、3m以上ありそうだ。飛び降りて、このような人の来ない所で足を折ってはまずいので、堤防の凹部から上がろうとしたが、こちらも2m位あり簡単には登れない。ダムの堤防中央の凹部に囚われた状態でしばし休憩。正面の猫岳?を見上げる。山は色付いてはいるが紅葉というより茶色が多い。ファイト一発ダムの凹部からなんとか這い上がって左岸側の雑木林から沢へ降りた。しばらく沢を行くと岩に赤◯マーカーが印されている。2つめの砂防ダムを過ぎてから沢に入るのが”正しい”ルートのようだ。
 沢の中を行くと、山道を行くより多少時間が余計に掛かるが、道のない所を歩いていくのは新鮮で冒険心を満たしてくれる。途中、小さな落差や淵などでちょっとした渓谷美が楽しめる。しかし、靴が沢登り用ではないのでコケがついた濡れた石に足を乗せると簡単に滑って水にハマってしまう。本当に呆れるほどグリップが全くない。水量にもよるだろうが、この日は上手に歩けば靴の中まで濡らさずに滝まで行けそうであったが、3回くらいハマってしまった。
9:50 間沢出合
 1時間位登ると二俣に出くわした。地図をチェックすると、どうやら間沢との合流点のようだ。
 右手の沢を行くとすぐに小さな滝に突き当たる。右手から捲いて滝の上から滝壷を覗いて見る。緑色の滝壷に飛び込んでみたい衝動に駆られる。
 再び沢を行くと10分ほどで”庵座の滝”に到着。
10:20 庵座の滝
 ロープが設置されている左手の岩沿いに、一段高くなっている滝壷の方へ上がると、滝の全貌が初めて見えるようになる。こんなにスケールの大きな立派な滝が鈴鹿にあるとは知らなかった。仰ぎ見る絶壁から豪快に落ちる水柱は飛沫をあげて、かなり離れていてもかかるほどである。釈迦の頂上まで登らなくてもこの滝だけでも見に来る価値はある。ここまでなら大した登りもなく楽なものだ。沢沿いの山道で来れば1時間程度で来れるはずだ。
 この後登山道は滝壷から一段降りたところから滝に向かって右手から山に入っていく。いきなり急登が続き、しばらくするとまた沢沿いの道になる。滝を捲いてその上に出たようだ。しばらく沢の中を歩いたり岸を歩いたりするが、沢と離れると再び急登の連続となる。雑木林を抜けると急に視界が開け、”大陰のガレ”が目前に広がる。振り返ると少し色付いた猫岳が奇麗に見える。よく見ると猫岳から釈迦に向かう大部隊が列をなしているのが見えた。先に登頂されないよう先を急ぐ。滑り落ちそうなザレ場を登り詰めると見晴らしのよい、”松尾尾根の頭”にでる。
11:35 松尾尾根の頭(大休憩)
 釈迦の頂上は狭くて見晴らしも良くないので、昼食をとるなら広くて見晴らしの良いこちらがおすすめだ。”釈迦の頂上”よりもこちらの方が高いようにも見える。松尾尾根の頭からは南西方向の視界が大きく開けており、猫岳、国見岳がよく見える。北東方向の視界は木々の間から覗く様になるが、この日は北東方向は霞んでいて何も見えなかった。
12:00 休憩を終え出発
 雑木林の中を行くとすぐに羽鳥峰への分岐がありこれを越えてまっすぐ行くと”釈迦ヶ岳頂上(1092m)”にでる。林に囲まれた頂上部は狭く視界は東方向だけで、この日は霞んでいたので麓の田園がかすかに見えただけであった。
 引き返して分岐から猫岳へ向かう。途中、胸に名札をつけた大部隊とすれちがった。林を抜けると笹薮となり、この後、釈迦から羽鳥峰を過ぎて水晶岳までずっと”ヤブ漕き”状態で、尾根道であるが展望が得られるのは数えるほどしかなかった。その中でも釈迦から猫岳の間は比較的笹が低く、振り返ると松尾尾根のガレが荒々しい山肌を見せている。
12:30 猫岳頂上(1058m)
 頂上には”猫岩”という岩(別に猫に似ているようには見えないが...。)があるだけでほとんどスペースはない。それでも展望は良く、ガレた釈迦の山容が見渡せる。国見岳方向の展望も開けている。松尾尾根の頭は、先ほどの大部隊が到着したようで人影も多く、騒がしい。
 再び深い薮の中を進む。笹でほとんど足元が見えない状態であるが油断していると大きな石につまずいたり、雨水のいたずらで急に大きく溝が掘れていたりして、落し穴に落ちてしまう。運が悪いと捻挫するので、やはり足元には注意が必要だ。猫岳から30分ほど笹薮を行くと広いザレ場が広がる羽鳥峰峠に出る。
13:10 羽鳥峰峠
 この日は遠足であろうか羽鳥峰峠は子供たちで賑わっていた。眼前には国見岳から延びた尾根が広がっている。(写真は”大瀞”へ行った時のもの。)
 まだ時間に余裕があるので水晶岳まで行ってみることにした。滑って転びそうなザレ場を尾根沿いに登って行くとすぐにまた笹薮の中に入る。羽鳥峰峠から根の平峠の間は通る人も少ないのか一段と薮が深い。途中、三股の分岐に出くわした。案内板があったが「御在所←→羽鳥峰峠」とあるだけでもう一本の左手の道の案内がない。方向から朝明に降りる道と思われる。御在所へ向かう右手の道へ進む。羽鳥峰峠から先は時折ススキも現われる。
 途中”金山”頂上(906m)を通る。雑木林の中で全く展望はない。”水晶岳”もこんなだったらという不安がよぎる。不安と葛藤しながら薮をかきわけて行くと、突然薮が消えて”中峠”に出る。
14:05 中峠
 この峠は朝明と”大瀞”を最短距離で結ぶルートの中間点でこのルートは比較的人通りも多いようである。羽鳥峰峠と違って中峠から展望は得られない。
 釈迦からずっと薮を分けて来たので、私の一張羅の山行きユニホーム(ACミランの)は笹で摩れてケバケバになってしまった...ショック。
 峠から再び薮を分け、雑木林の中を登って行くと10分ほどで水晶岳への分岐に出る。指道標はないが、右手側を注意して歩いていれば分岐を見落とすことはない。分岐から先は非常に快適な散歩道(鈴鹿全体がこんなだったらいいのに。)で、真っ赤に紅葉した木も見られ、秋の散策を楽しんでいるとすぐに水晶岳の頂上に出る。
14:30 水晶岳(954m)(大休憩)
 高度は少し低いが展望は非常に良い。が、大きな雨量計が設置されており、せっかくの360度の展望も、雨量計の周りを360度廻らなければ得られない。大きなガレが特徴的な釈迦ヶ岳からの、今日歩いてきた尾根を見渡しながら大休憩。眼前には恰幅よく丸々太った感じの国見・御在所岳、そして頂上部が平坦な雨乞岳とこれに連なるイブネ、銚子ヶ口岳を間近に展望できる。ここまで来る人は少ないようでずっと頂上を独占することができた。雨量計があるのが余計だが、水晶岳頂上は隠れた穴場と言えるのではないだろうか。中峠あるいは根の平峠まで来ることがあったら、是非水晶岳まで足を延ばして頂きたい。
15:00 休憩を終え出発
 中峠まで引き返し、朝明へ降りる。この中峠を経て朝明と大瀞を結ぶルートは「山と渓谷社」の地図には記されていないが、踏み跡も明確で迷うことはない。
 いきなり急下降となるが、峠から10分ほど下ると久しぶりに水場に出合う。水が流れてくる左手奥を見ると小さな滝が見える。
 さらに20分ほど下ると広い河原のような所(水はない)に出る。これを横切ると、朝明の駐車場へ向かう舗装路にでる。オフロード車であればこの河原に乗り入れて駐車することもできる。(普通車?も止まっていた。)
15:50 朝明渓谷駐車場に帰着
16:30 四日市帰着



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