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鎌ヶ岳 -三ツ口谷-

upload 98.10. 5

三ツ口谷-鎌ヶ岳頂上-鎌尾根衝立岩-鎌ヶ岳頂上-武平峠

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 ”最後の”鈴鹿として、鎌ヶ岳に登ってきました。三ツ口谷から登って鎌ヶ岳頂上から鎌尾根を衝立岩まで歩き、武平峠に降りました。もう一度、鎌尾根を歩きたくて行ったのですが、道が笹に覆われていて、最後にいかにも”鈴鹿らしい”薮を分ける登山になりました。
 三ツ口谷は、愛知川や白滝谷と比べると見劣りしますが、安全に沢歩きができるコースです。大きな滝がいくか現れますが、すぐ横を巻き道が沿っているので安心です。しかし、谷上部は非常にガレていますので浮き石、落石に注意しましょう。


  98. 8.22(土) 曇りのち晴れ

7:30 四日市発
 御在所、鎌に行く時は、いつも山を見ながら適当に車を走らせているのだが、今日は遠方が霞んでいて山が見えないので、途中道に迷ってかなりロスタイム。ようやく国道477号線にでて、鈴鹿スカイラインを武平峠目指し登って行く。冬に御在所に登って以来、半年振りのスカイライン。緑が眩しい御在所岳が迎えてくれる。
8:30 武平峠着
 三ツ口谷登山口は御在所表道の登山口近くであるが、帰路、武平峠に降りるつもりなので、武平トンネルの少し手前のトイレのある大きな駐車場に車を置いた。
8:35 登山靴に履き替えて出発
 まずは、三ツ口谷登山口へ下らなければならないのだが、スカイラインを歩くのは、ずいぶん遠回りな上に、危険なので山道を探す。ガイドブックには確か”スカイラインをくぐって、鎌側を歩く”と書いてあったので、とりあえず御在所側から”くぐる”所を探したが、見つかったのは排水溝で、スカイラインを潜ると用水路に出てしまった。もう一度スカイラインに上がって今度は鎌側への降り口を探すと、先ほどの排水溝のすぐ横にようやく降り口が見つかった。御在所表道登山口よりも上にはあまり人が行かないのか、山道は所々笹に覆われあまり人が通っていないようであった。沢を下方に見ながら、何度もスカイラインからの排水をまたいで下って行くと、見覚えのある御在所表道登山口近くの鳥居の前にでてきた。半年前にこの辺で雪の中をさまよったのを思い出しながら、沢を渡ってなお下ると、三ツ口谷への分岐に到着。大岩の転がるガレた沢を渡って左手の山道を行くと、軽くトラバースして砂だらけの沢に出る。この砂だらけの沢を遡って行くと、奥に三ツ口谷最初の滝が見えてくる。 
9:10 三ツ口谷最初の滝
 もともとこのコースは沢登りコースだったようで、連続する滝をよじ登って行くのが三ツ口谷の”正しい登り方”なのかもしれない。しかし山道もすぐ横を平行して通っているので、登れる滝は登り、登れない滝は山道を巻いてもほとんど遠回りにはならない。それどころか、道があまりにすぐ横を通っているので、わざわざ滝をよじ登るのがばからしくもなる。
 とは言え、3m位の最初の滝を登ってみる。すぐに次の滝が現れる。その次の3つめの滝はやや高いので巻くと、次は砂防ダムが現れる。左手から巻くと砂防ダム上の広場にでる。振り返ると雄大な御在所が見守ってくれている
 このあと、再び小さな滝が連続する。”ミニ七つ釜滝”といった感じの滝を遡っていくと、三ツ口谷最大の滝と思われる大きな滝にでる。
9:50 10m位の大滝
 三ツ口谷では最大と思われるが、このところあまり雨は降っていないので、水量が少なく迫力はない。それでもちょっと登れそうもないので、滝の直下を横切って右手の山によじ登ると、巻道に出られる。滝の下を横切る時飛沫をかぶるが、ここで慌てて転ぶと転落するので慎重に渡る。(無理をしてよじ登らなくても、滝から少し戻ると右手へ巻道の登り口がある。)
 滝の上に出て、巨石の横たわる谷を奥へ進んで行くと、転石に赤いマーカーがつくようになる。5m位の滝を左手からよじ登り(巻道は滝の手前から右に入る。)なお進むと、水がなくなり伏流となる。伏流になったあたりで、左手が開けて土手状になるのでこれを登ると鎌への尾根道に合流する。三ツ口谷コースはこのあとガレ場ザレ場を急登することになるので、これが嫌な人はここで尾根道に乗り換えた方がいいのかもしれない。(ただし、私はこの道の状態については一切関知しないし、一体どこから鎌頂上へ登っているのかも把握していない。)
 さて、三ツ口谷コースは、伏流となってから分岐を右手のガレ谷へ登って行くと、ついにうっそうとした木々がなくなって、ガレ沢が笹に覆われるようになる。見上げるとガレた三角形の鎌ヶ岳頂上部がピラミッドのようにそびえている。沢の右手に道が見つかるのでこれを登っていくと、道はザレ場をジグザグに登るようになる。登るに連れ、頂上部のガレがますます迫力を増して迫ってくる。頂上の右から廻り込むようにして尾根に出ると武平峠からの道に合流。振り返ると、御在所が霞んで見える。
11:00 武平峠からの道に合流
 三ツ口谷コースは、武平峠からの尾根道が大きく崩れ落ちている所へ合流する。合流点には”三ツ口谷”と書かれた大きな標識が立っている。
 頂上への道は錯綜しており戸惑うが、どれも結局長い鎖場へと辿り着く。長い鎖が2、3ピッチ連続するが、鎖1本に1人ずつ登って欲しい。1本に2人がつかまると、不意にバランスを崩されて危険である。個人的には鎖は不安定なので嫌いで、鎖場もできる限り岩を頼りに登っているが、後続者が鎖を使うと、弛んでいた鎖が急に張られて手や足を払われ、怖い思いをすることがしばしばある。この鎖場の急登を登り切ると鎌ヶ岳1161mの頂上である。
11:10 鎌ヶ岳頂上(1161m)(昼食)
 頂上の岩場はすでに人で一杯になっていた。隙を見つけて私も岩を一つ占領したが、前回来た時とずいぶんイメージが違っている。前回はこんな鎖場を通った憶えもない。それもそのはず、鎌の頂上は、岩だらけの御在所側と、南の鎌尾根側、そしてその間の広場と3つのスペースがあり、前回来た時は鎌尾根側とまん中だけで、御在所側の頂上(こっちがほんとの頂上?)は知らなかった。武平峠から登ってくる人が圧倒的に多いせいか、御在所側は混んでいるが、ゆっくり落ち着きたい人は比較的空いている鎌尾根側に行ってみるとよい。まん中の広場は必ず空いているが、展望がない。
11:55 昼食を終え出発
 衝立岩を目指して鎌尾根を少し歩いてみることにした。鎌尾根を通る人はずいぶん少ないようで、青々とした笹が道を覆っている。少し行くと薮が少し開けて分岐が現れる。岳峠と思われるが案内は全くない。真直ぐ行くとすぐに見晴しの良い岩に出る。頂上からすぐ下に見えた鎌尾根の”切れ込み”と思われる。頂上を見上げると、てっぺんに人がいるのが見える。このあと道は鎖場を過ぎて、アップダウンを繰り返しながら狭い尾根を進んで行く。前回来た時は冬だったせいか見晴しが良かったような印象があるのだが、今回は夏の盛りであるせいか薮が深く展望も少ない。笹が道を覆っている所が多いが、ここは必ず笹を分けて足元を確認しながら進むことが必要だ。時々なぜか前方に地面がないことがあるので、不精して体で笹を分けていると尾根道を踏み外して転落する危険がある。
12:35 衝立岩(大休止)
 展望が2、3箇所しかなく、ひたすら薮を分けるうちに、衝立岩を思われる所に出た。岩の上から展望すると、鎌尾根はまだまだ続き、はるか先には5月に登った宮指路岳が霞んでいる。岩の上で休憩していると、セミであろうか、”ジ〜”という強烈な鳴き声が聞こえてきた。これだけ強烈な音を出すのは、相当な負担と思われるが本人は平気なのだろうか?
 この先は大きく下っているのでこの辺で引き返さないと帰りが大変だ。再び笹を分けて鎌頂上へ向かう。頂上の向こうには御在所が霞んで見えるすぐ下から見上げると頂上は全くの”瓦礫の山”に見える
13:35 鎌ヶ岳頂上
 本日2度目、通算3度目の鎌ヶ岳頂上。つい2時間前は大賑いだった頂上は、人が一人もいなくなって、赤トンボの楽園となっていた。しかし、トンボもこれだけ沢山いると、少し気持ちが悪い。
 残念ながら霞んでいて遠くまでは見えないが、最後の鈴鹿の山々を展望して下山の途についた。
 帰路は、鎌への最短コース、武平峠への道を行く。御在所の”峠道”から鎌を見た時は、鎌の武平峠への道も展望のよさそうな尾根道に見えたのだが、実際には唯一1箇所だけ岩の上から展望できる所があるだけで、ひたすら下るばかりの面白味のない道であった。おかげで頂上から30分掛からずにスカイラインに降りることができた。
 初めて鈴鹿に登ったのが鎌ヶ岳で、鎌尾根が展望が良かった印象があって、今回鎌尾根を再び歩いたのだが、今回はひたすら薮を分けるばかりで、ちょっと後味の悪い”最後の鈴鹿”になってしまった。
14:15 車に帰着
 スカイラインを下り、国道306号線に入り、逆光に霞む鎌、御在所に別れを告げて、四日市に向かった。一目でそれとわかる特徴的な鎌の頂上が、ミラーの中でしばらく見送ってくれていた。
15:20 四日市帰着




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