秋の御在所雪の御在所 Part 2鈴鹿の山々main menu
   

雪の御在所岳

upload 98. 2.23

中道-山上公園-御在所頂上-峠道-武平峠

map

 1週間前の大雪でかなり白くなった御在所岳に登ってきた。朝は非常にいい天気だったのだが、頂上に着くと大変な強風で朝陽台や望湖台では立っているのもやっとという状態で、非常に寒かった。おまけに西の空は真っ黒で、今にも吹雪になりそうな雰囲気なので、白くなった鈴鹿の峰々をゆっくりと眺める余裕もなく、いそいそと下山した。道はずっと雪の中で、登り始めた時は滑って歩きにくかったが、高度が上がるにつれ雪が深くなるので、逆に足のグリップ感は増し、スキー場の様なバフォッ、バフォッと靴が雪に埋る感触を楽しむことができた。登りは、秋と同じ中道から登り、帰路は峠道から武平峠へ下山した。中道は、すでに報告した通り非常に眺めが良いコースだが、峠道も、険しそうな鎌尾根を携えた鎌ヶ岳が正面に迫り、下山路には最適の展望の良いコースであった。


  98. 1.31 晴れ のち 雪

7:40 四日市発
8:40 湯の山温泉着
 先週の大雪から1週間たって、真っ白だった御在所岳も、頂上部はかなり白いものの、中腹より下は雪も残っていないように見える
 秋同様、スカイライン旧料金所裏の駐車スペースを目指して、旧道に車を走らせる。ロープウェー駅近くまではきれいに除雪されていた。しかし横道に入り旅館街を抜けると、すぐに道が真っ白になり、ヤバイ状況になった。まあ行ける所まで行こうとなお進むと、幸い雪はほぼ溶けてノーマルタイヤでも問題ないように思えた。一の谷茶屋を過ぎて最後の坂道に曲がり込むと、見事に道が真っ白になっている。おまけに車が1台立ち往生、2人がかりで押しているが上がりそうもない。結局この車はあきらめてバックで降りて行ってしまった。私も恐る恐るトライしてみたが自力では登れそうもない。しかしここは、ファイト一発!勢いをつけてなんとか登り切ることができた。
 この駐車スペースへの詳しい道順は”秋の御在所岳”のページを参照して下さい。
9:00 登山靴に履き替えて出発
 一昨年鎌ヶ岳に登った時は、ずっと雪の上を歩いてずいぶん冷たい思いをしたので、今回は普通のソックスの上に登山用ハイソックスを履き、さらにその上に登山用極厚短ソックスを履く3重ソックス作戦で望んだ。
 遠くからは中腹から下には雪がないように見えたが、スカイラインは既に真っ白。サクサクと音をたてながら登っていく。(スカイライン料金所はすでに跡形もなく取り払われている。)少し歩くと右手奥に小さなダムのようなものが目に付くはずだ。その横に”中道”の登山口が見つかる。入り口に公衆電話のような登山届箱があるので見落とすことはない。(万一見落として”御在所山の家”まで行ってしまったら行き過ぎ。引き返そう。)
 登り始めの登山道は、花崗岩の上に雪が着いていて滑りやすい所が多く、アイゼンを付けていないので非常に歩きにくい。勾配が急な所は”3歩進んで2歩滑り落ちる”状態で岩や木に掴まりながら何とか前進した。”やはりアイゼンなしの登頂は無理か?”と前途多難のスタートであったが、”まあ。行ける所まで行こう!”と、さらに前進。
9:30 おばれ石(朝食)
 かなり苦戦した割には、なぜか秋と同じ約30分で”おばれ石”に到着。これまた秋同様、”おばれ石で朝食を”。しかし、広いテラス席は雪に覆われ座れない。
 空は青空なのだが、細かい雪が舞い、これが太陽の光で輝いて”ダイヤモンドダスト”のようで美しい。向かいの鎌ヶ岳も少し霞んで見える。
9:45 朝食を終え出発
 おばれ石を過ぎると御在所頂上部鎌ヶ岳、入道ヶ岳を見渡せる、見晴らしの良い尾根道となる。しかし、足元に不安があるのでよそ見はできない。
 御在所も鎌も”地肌”は真っ白になっているのだが、枯れ木でラクダ色に見える
 御在所名物の奇石群も白い雪帽子をかぶって茸のようだ。奇石を縫うように御在所頂上を目指す。
10:15 地蔵岩
 秋より少し遅れて”地蔵岩”を通過。お地蔵さんも、さぞ寒そうだろうと思ったが、雪もかぶらず秋同様しゃんとしていた。
 ここからは北方の視界が開けて国見岳の尾根越しに釈迦ヶ岳がよく見えるようになる。登山道脇の積雪は、手付かず、いや足付かずで純白で美しい。時折、小動物の足跡が見られ、姿は見えないものの、自然の営みが感じられる。
10:35 岩場
 第1の関門、岩場に到着。左手には鎌ヶ岳が望めるが、その前をロープウェーがうろうろするのが邪魔である。秋に登ったときはこの岩場を左手へ降りたが、今回はまっすぐ乗り越えるルートに挑戦。雪は着いているものの、凍ってはいないので無事通過することができた。
 このあとしばらく鎌ヶ岳とはお別れ。釈迦ヶ岳がよく見えるようになる。足首位まで埋る深い雪の中を登りが続く。登山口付近は雪が薄く着いていたので滑りやすかったが、高度が上がるにつれ雪が深くなると、逆に足のグリップ感は増し、スキー場の様なバフォッ、バフォッと靴が雪に埋る感触が楽しめる。
11:00 巨岩の絶壁の下(休憩)
 せっかく眺めの良い尾根道なのに、雪が積もっているので、ゆっくりと腰を降ろして休憩する場所がないのが残念だ。ようやく絶壁の下の岩で”おばれ石”以来の休憩。
 このあとが第2の関門、トラバース気味の岩場となる。雪がなくても緊張させられる場所なので、ここが凍っているとアイゼンなしではまずい。上の方は一部凍っていたが、鎖も付けられているので、無事に通過することができた。
 あとは最期の登りを登りきると山上公園の東の端に出る。山上公園の遊歩道も真っ白だが中央部だけ圧雪されている。少し歩けばすぐにロープウェー駅に到着。
11:30 ロープウェー駅
 展望広場は風が強く非常に寒い。登っている間はTシャツ+混毛シャツの2枚で平気だったが、慌ててトレーナーを着込んだ。人影もまばらで、皆、建物の陰に隠れる様にして休んでいる。それもそのはず、誰もいない朝陽台へ行ってみると飛ばされそうなほどの大変な強風だ。おまけに、御在所頂上の肩から覗いて見える雨乞岳の向こうの空は、真っ暗で今にも吹雪になりそうな雰囲気だ
 リフトの駅を通り抜けて山頂へ向かう。レストハウス付近には名物”氷滝”が2箇所作られ、”写真家”を集めていた。ロープウェー駅下のゲレンデに面した”氷滝”よりも、”一の谷新道”下山口脇の”氷滝”の方が”写真家”の人気が高いようだ。付近の木々はこの飛沫を受けて、樹氷どころかツララができていた鎌ヶ岳を眺めながら遊歩道を頂上へ向かう。
12:20 御在所岳頂上(1210m)、望湖台
 秋は行楽客で混雑していた頂上の三角点付近だが、この日は寒さのため人が全く見当たらない。強く冷たい風で、雪に濡れた軍手が凍る様で、指先は冷たいと言うより痛い。休憩小屋で昼食を取るが、口が強ばってうまく動かない。
 望湖台へ行ってみたが、こちらも人がいない。入道、鎌から、雨乞、イブネ、そして御池、竜、釈迦、と鈴鹿のパノラマが楽しめるが、飛ばされそうな程の強風と寒さで”楽しむ”余裕はない。岩陰に隠れてしばらく様子を伺ったが、風も治まらないし、雨乞の向こうの空は、真っ黒のまま一向に明るさを取り戻さない。指先の痛さも限界に達している。あきらめて下山することにした。
12:50 休憩を終え出発
 帰路は、まだ通ったことのない”峠道”で武平峠に降りることにした。”峠道”は、頂上よりもさらに奥の”長者池”の前を通ってアスファルトの道を左へ向かう。この日は10cm程度の雪が着いていた。しばらく道なりに歩くと、武平峠を経て鎌ヶ岳に向かう”峠道”の指道標が見つかるはずだ。この”峠道”はなぜか”山と渓谷社”の地図およびガイドブックには記されていないが、少々雪が積もっていても迷う心配のない整備された道であった。
 道の前半はV字溝の中をひたすら下る。靴が完全に埋まるほど雪が溜っていたが、これが落下の衝撃を吸収してくれるので、かえって歩きやすいくらいだ。
 ”峠道”後半は比較的眺めの良い尾根道となる。真正面に、迫力ある鎌ヶ岳が楽しめる。しかし、ところどころガレているので足元に注意が必要だ。
13:20 ガレ場
 スカイラインを眼下に見下ろせる、右手が大きくガレている所にでる。ここを過ぎると間もなく、鎌ヶ岳への道との分岐に出る。左手に下っていくと、すぐにスカイラインに出る。
13:25 スカイライン武平峠
 途中雪が降ってきて寒くなったので、かなり急いで下山したせいか、頂上から40分程度でスカイラインまで下山できた。しかし、ここから先が長かった。スカイライン上も靴が埋まる程の雪が積もっており、足跡が轍のように2列できていた。私は新しい足跡をつけて真っ白な雪面を歩いた。
 表道の登山口付近から旧道への降り口があったが、綺麗な雪の上を歩くのが気持ち良かったので、そのままずっとスカイラインを歩いたが、かなり遠回りをしたようである。降りるにつれ雪が水を含んできて、靴にしみてきた。3重ソックスの効果も限界に達した頃になんとか駐車場に戻ることができた。
14:00 湯の山温泉に帰着
 結局、スカイラインに降りてから車に戻るまで、頂上から武平峠までと同じ時間がかかってしまった。
 帰ってから地図を見ると(行く前に見んかい!!)、武平峠からスカイラインに沿った道があり、スカイラインを歩くより、かなり近道である。アルペンガイド”鈴鹿・美濃”(山と渓谷社)によると(行く前に読まんかい!!)、武平トンネル入り口付近でスカイラインを潜って鎌ヶ岳側に出るのが正解のようである。
15:00 四日市帰着


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