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花の九重山縦走
-平治岳、大船山、三俣山、扇ヶ鼻、星生山-

upload 2000. 8.15

大船林道-坊ヶつる-平治岳-大船山-坊ヶつる-三俣山-坊ヶつる(泊)-扇ヶ鼻-星生山-坊ヶつる-大船林道

 一度ミヤマキリシマの時期に九重に行ってみたかったのですが、花の時期は異常に混むのでこれまで躊躇していました。今年も躊躇しているうちに梅雨入りということで諦めていましたが、今年は”10年に1度の当たり年”との評判ですので、やっぱり会社を休んで行ってきました。
 初日は大船林道から入り、坊ヶツルにテントを張り、平治岳、大船山、三俣山へ。夜は雨のち嵐で大変でした。二日めは途中でガスで真っ白になったので扇が鼻、星生山だけで帰りました。花は末期でしたが、遠目にはピンク色に見えるので、ひょっとすると遠景は例年よりは綺麗だったかも知れません。また、花が盛りを過ぎていたお陰で人も少なく静かな山行を楽しむことができました。しかし、なぜ、牧ノ戸に近い扇が鼻、星生山を登るためにわざわざ坊ヶツルに泊まったのか...。自分でもわかりません。 ?(@_@)?
 
・このページの紙芝居版”バーチャル登山:花の九重山縦走”はこちらで掲載中です。



区間所要時間(分)
大船林道-(80)→坊ヶつる-(35)→大戸越-(30)→平治岳-(60)→北大船山-(25)→大船山-(70)→坊ヶつる-(40)→すがもり越-(60)→三俣山-(50)→雨ヶ池-(30)→坊ヶつる(泊)
-(90)→久住分れ-(45)→扇ヶ鼻-(45)→星生山-(20)→星生崎-(10)→久住分れ-(75)→坊ヶつる-(50)→暮雨ノ滝-(35)→大船林道

2005. 6.14(火) 晴れのちガス&風よる嵐
6/13
17:05
新南陽市発
 会社は早めに帰って夕方出発。いつも夜中の2,3時着でほとんど寝られないまま朝6時登山出発と言うパターンで体調が悪いことが多いので、今回はちょっと早めに出発。国道2→10→212→387→県道40を走って吉部へ向かう。登山口の大船林道は、やまなみハイウェーから黒岳の登山口、男池方向へ入った後、男池へは左折する所を曲がらず真直ぐ行く。そのあとは小さな道案内を頼りに進むと大船林道の登山口に入る。文章では説明できないのでmapfanへリンクしておきました。この辺りが登山口。1/12500の大きさにしないと道はでてこない
22:30 大船林道登山口着
 未舗装路となってしばらくの、右手に大きな案内板がある所が登山口。駐車スペースは登山口手前に10台程度と、林道封鎖点手前に10台程度。車が多いかと思ったが、先客は1台だけで、これも持ち主は既に坊ヶツルにお泊りのようだ。
 取りあえず車のシートを倒して仮眠。シートのうねりと体が合わずどうも落ち着きがよくない。後部座席を前に倒してトランクスペースを広げた方が平になりそうな気もする...。
6/14
4:50
登山口を出発
 5時を過ぎないとヘッドランプなしには歩けないだろうと思っていたが、4時半頃車の外に出てみると意外によく見えたので、慌てて出発準備。結局出発は5時くらいになってしまった。花の時期は平日でも激混みと聴いていたが、夜中にやってくる車もないということは、もう花の時期は終わってしまったのだろうか...?
 登山口から10分ほど歩くと、杉林の中の急登となる。階段状になった木の根っこを頼りに登って行く。かなりの急登だが、ここが坊ヶツルまでで唯一の登りらしい登りで、ここを過ぎるとあとはほとんど平坦である。その急登区間も10分ほどで終わり、自然林に入って行く。すぐにまた杉林となるが、再び自然林となるとあとは坊ヶツルまでずっと綺麗な自然林の中を歩くことになる。
5:25 暮雨の滝分岐
 登山口から40分ほどで暮雨の滝への分岐が現れる。滝は帰りに寄ることにして往きは通過、坊ヶツルへの道を急ぐと、左手の林の向こうに平治岳が見えるようになる。さらに進むと、滝分岐から20分、登山口から1時間ほどで大船林道に合流する。
5:45 大船林道に合流
 あとは広い道を坊ヶツルに向かう。正面には朝日を浴びた白口岳の頂上部が見え、自然と足が早くなる。少し歩くと右手に三俣山、さらに進むと正面に白口岳〜中岳のお馴染みの光景が広がる。大船林道に合流してから30分ほどで坊ヶツルに到着。
6:10 坊ヶツル
 早速テントを張って、軽く朝食。大きなザックはテントに置いて、昼食と水をデイパックに詰め込み、平治岳、大船山に向け出発! 昼には多分戻って来れるので、昼食は置いて行ってもいいのだが...。
6:35 休憩を終え出発
 2、3張あるテントもまだ朝食中のようで、朝登山口から歩いてきた私が一番の出発ではないかと思われる。実際、大船山への道と分かれて平治岳への林に入って行くと、クモの巣が時々手足に絡まる。やはり、今朝誰もこの道は歩いていないようだ。薄暗い林を抜けて草原の中の登り道となると、花を付けたミヤマキリシマがポツポツと現れるようになり、期待が高まる。
7:10 大戸越付近
 前回来た時は坊ヶツルから大戸越まで1時間近く掛かったので、坊ヶツルから約30分歩いた所、背後に三俣山、星生山、中岳が展望できる所でひと休み。白口岳は肩のあたりがやや赤っぽく見える。白口にもミヤマキリシマが咲いているのだろうか? 休憩を終え出発すると、すぐ先が大戸越だった。なぜ、こんなに前回と所要時間が違うのか...。荷物が少ないからかな?
 さて、大戸越から見上げた平治岳は、上の方が少し赤っぽく見えるが、残念ながらあまりピンク色が見られない。一面ピンク色を期待してきたのだがやはり遅すぎたか...。中にはピンク色が固まっている場所もあるが、木に付いてる花よりも道に落ちてる花の方が多い中を恨めしく思いながら急登を登って行くと、20分程で前峰を登り切る。意気消沈しながら奥の頂上部を見やると、ビックリ!頂上部の下には一面ピンク色と言える程の光景が広がっている元気復活して頂上へ急ぐ
7:50 平治岳頂上(大休止)
 近付いてよく見ると花はやっぱり茶色っぽくて鮮度が悪いが、遠目にはなかなかのものである。ただもう少し早く来ていればもっと鮮やかなピンクがもっと沢山広がっていたと思うと悔やまれる。頂上下部はミヤマキリシマの他にもドウダン系の花も綺麗に咲いていた
8:30 休憩を終え出発
 次は、向かいの大船山へ。米窪外輪にピンク色が見られないということは、大船山の方もあまり期待はできないようだ。
8:45 大戸越
 大戸越に降りてしまうと、大船山への登り口が良く分からないので、降りる前に上から登山道のつながり方をよく見ておいた方が安心だ。低木の間を登っていくと、登るにつれ、向かいの平治岳の頂上部がピンク色に見えてくる。三俣山の頂上付近もなんとなく赤っぽい。1時間掛からずに米窪の縁まで登り付くと、道は勝手に北大船山の方へ向かって行く。北大船山付近はまだまだピンク色が残っていた。大戸越から約1時間で北大船山に到着。
9:40 北大船山
 北大船山〜段原はピンク色が残っているものの、段原〜大船山のミヤマキリシマはすっかり終わっているようだ。ここから大船山まで一面ピンク色なら素晴らしいのだが...。
9:45 段原
 段原から北大船山を振り返るとやや茶色い部分もあるが、なかなか綺麗に見える。大船山頂への道はミヤマキリシマは少ないが、代わりに赤、白、ピンクのドウダン系の花が沢山咲いていた。色々な色、形のドウダンの花やピンク色の北大船山や米窪まわりを眺めながら登って行くと段原から20分で大船山頂上に到着。
10:05 大船山頂上(大休止)
 頂上からの九重の山々はちょっとガスがかかり霞んで見える。風が非常に強く、御池にもさざ波が立っている。風を避ける意味もあって、頂上下の鞍部がミヤマキリシマのお花畑の様になっていたので降りてみた。御池方向へ降りる途中、右手方向へ流れて行くと、頂上下のちょっとした広場に出る。ここから見上げた頂上部はなかなかいい感じに見えた。
10:35 休憩を終え出発
 お昼にはちょっと早いので、降りてからということで、坊ヶツルに向かう。ドウダンや段原〜北大船山、その向こうの平治岳のピンク色を眺めながら下るとすぐに段原に降りる。
10:50 段原
 段原からは石ゴロゴロの中をひたすら下って行く。下れども下れども坊ヶツルに降りないのでいい加減嫌になってきた頃、少し開けて坊ヶツルが見降ろせる場所に出るが、まだまだ下に見えるのでかえってガッカリする。約1時間下りっぱなしでようやく坊ヶツルに降りる。
11:45 坊ヶツル帰着(昼食)
 坊ヶツルに戻り、テントは無事かな?と探すと、ない!...テントがない! ホントに驚いたがよく探すと私のテントは近くの草むらの中で仰向けになってのんきに昼寝をしていた。風が強いので飛ばされてしまったようだ。横着してペグは持ってきてないので、フライの紐を石に引っ掛けておいたのだが役にたたなかった。テントも横から風を受ける方向に張っていたので、方向を替え、風上側の固定を強固にして張り直し。しかしあまりに風が強いので外で火が使えそうもない。テントの中で昼食をとる。
12:45 昼食を終え出発
 さて、平治岳から三俣山頂上部が赤っぽく見えたので、三俣山にも行ってみたいのだが、明日、扇ヶ鼻へ行くので、明日登った方がルート的には効率的である。とは言えまだ昼なので、このまますっと坊ヶツルに居ても仕方ない...。三俣山に向け出発。
12:55 法華院
 法華院のワンちゃん、横を通ると吠えたりせずに軽く尻尾を振って挨拶してくれた。でも小屋があまりに陽当たり良すぎて可哀想...。
 ここから北千里ヶ浜に登るのがなかなか辛い。登っても山の上じゃないし...。最後に岩ゴロゴロの所を通って平坦な北千里ヶ浜に上がる。右手に三俣山のガレ場を見ながら楽チンな平坦路を進んでいくと、左手に水蒸気を吹き出す硫黄山が見えてくる。正面やや右手の黄色ペンキだらけのガレ場を登っていくと、坊ヶツルから40分で三俣山の登り口のすがもり越に到着。
13:25 すがもり越
 石でできた避難小屋でひと休み。それにしても風がますます強くなって、避難小屋から外に出ると飛ばされそうなほどの強風だ。頂上では一体どうなるのか...と思いながら、姿勢を低くして登って行くと20分ほどで西峰に到着。
13:50 三俣山西峰
 なぜここが”南峰”ではなくて西峰なのか全くもって不明だが、三俣山南方のすがもり越から登った峰は一般に西峰と呼ばれているらしい。それはともかく、西峰に登ると、その向こうの本峰、第四峰の斜面が綺麗にピンク色になっていたピンク色の斜面を右手に眺めながら、左手から廻り込んで本峰への登りに付く。登って行って、左手ののっぺりしたのが本峰(頂上)で三角点がある。右手の岩っぽい峰は第四峰と呼ばれる。しかし、登るうちに、あっという間にガスが広がってあたりは真っ白に...
14:15 三俣山第四峰
 本峰〜第四峰〜南峰の鞍部はあちこちでピンク色になっていたように見えたのも束の間、あっと言う間に真っ白になって何も見えなくなってしまったので、それが本当だったのか幻覚だったのか自分でも分からなくなってしまった。何も見えないので取りあえず南峰へ向かう。
14:25 三俣山南峰
 第四峰の東向かいにある峰だが、”東峰”とは言わず南峰と言うらしい。素直に南峰→東峰、西峰→南峰と呼べば分かりやすいのに...。
 さて、せっかくミヤマキリシマを見に三俣山の頂上まで登ってきたのに、真っ白になってしまって10m先も見えないのでは来た甲斐がない。風が凄まじく強いので、ガスもそのうち飛んで行くのでは?と思って、凹地で風を避けしばらく待ってみたが、一向にガスは晴れそうもない。晴れるどころか逆に時雨れてきたので、やむを得ず坊ヶツルへ帰ることにした。
15:10 休憩を終え出発
 帰路は、またすがもり越に戻るのもつまらないので、北側の雨ヶ池に降りるルートで降りてみることにした。雨ヶ池への降り口は、南峰のピーク手前に大鍋小鍋の方へ分岐する道が見つかる。小さな私製の案内板に従い進むと、道は大鍋小鍋の縁に沿って低木の間を進む。この辺りドウダン系の木が多く花も多く付いていたが、強風のせいか花がごっそり道に落ちている木も多かった。10分ほど歩くと大鍋小鍋を周回するルートと分岐する。
15:20 大鍋小鍋周回コースと分かれる
 分岐からはやや湿った滑りやすい黒土の中をひたすら急降下となり難儀する。それでも分岐から30分程下ると三俣山からは降りて平坦となるのだが、道は自然と長者原の方へ向かって行ってしまう...。休憩がてら腰を降ろして地図を取り出してみるが、地図を見るまでもなく、三俣山、平治岳、大船山の位置関係から長者原へ向かっているのは明らかだ。少し長者原寄りに行ってから雨ヶ池コースに合流するのかと思って少し先に進んでみたり、途中で分岐を見落としたかと思って少し戻ってみたりしたが雨ヶ池コースは見つからない。やむを得ず、坊ヶツル方向へ向かっている非常に薄い踏み跡に賭け、草むらを分けて行くと無事確かな踏み跡に合流。しばらく行くと指道標も見つかった。
16:10 雨ヶ池コースに合流
 三俣山への登り口と坊ヶツルまであと2kmであることを示す指道標。なぜ、ここに降りてこなかったのだろう?知らない内に長者原へのショートカット道に入り込んでしまったようだ。
 雨ヶ池コースは非常に幅が広く、迷う心配もなく歩いて行くと20分程で大船林道からの道と合流、さらに10分ほどで坊ヶツルに到着した。
16:40 坊ヶツル帰着
 風が午前よりもさらに強かったので、またテントが飛んでるだろうなと思ったが、なんと無事に残っていた。よく風に耐えてがんばったと喜んだが、実はやっぱり飛んで行ったのを、隣のテントの人が拾ってきて木の枝をペグ代わりに打ち付けてくれたおかげだった。同じ木の枝を使いながら上に石を載せて固定しておいたのだが、木の枝を打ち込むという発想がなかったのが情けなかった。いつもペグを使わないので、ペグを打つという基本動作さえ忘れてしまっていた。
 夕方になると雨が降ってきてしまったが、カッコウ、ウグイスは暗くなるまでずっと鳴いていた。暗くなるとカエルの合唱だけが鳴り響いた。8時頃に一旦雨は止んだが、風は嵐のように凄まじかった。ヒューーという音とともに近くの林の木々から激しい葉音がすると数秒後にはその強風がやってきてテントを直撃。テントは飛んで行きそうなくらい激しく揺さぶられた。嵐のような強風は一晩中続き、いつもながらまた寝られなかった。明け方に再び雨が少し降ったのもしっかり記憶がある...。
 
2005. 6.15(水) 晴れのちガス真っ白のち晴れ暑い
 
5:00 坊ヶツル発
 幸い雨は上がっていたので予定通り扇ヶ鼻、星生山へ向かう。しかし、よーく考えてみると、2日目が扇ヶ鼻、星生山なら、坊ヶツルに泊まる必要はなかったではないか...? 初日は車に戻って牧の戸へ車を回して車中泊とすれば、雨の中、テントに泊まる必要はないし、2日目雨が降ればそのまま帰ればいいので合理的である。おまけに何と言っても扇ヶ鼻、星生山は、坊ヶツルからよりも牧の戸からの方が近いではないか...。
 法華院からの登りの途中、振り返ると大戸越の向こうから登る朝日が眩しかった。
5:40 北千里ヶ浜に上がる
 昨日も歩いた道だが、今日は朝日を浴びて廻りの山も少し赤っぽくなり新鮮に見える。すがもり越への分岐を過ぎて左へ折れると、硫黄山の前を通って九住分かれを目指す。今日は風もなく、ゴーゴーと音をたてて噴き出す硫黄山の水蒸気も真直ぐ上がっている。北千里ヶ浜に上がってから硫黄山の前までは平坦で楽だったが、このあと岩ゴロゴロの中を登る事となる。鬼ヶ城、星生崎を見上げながら登り詰めると坊ヶツルから約90分かかってようやく九住分かれに到着する。牧の戸からならこの時間で扇ヶ鼻に着いてるのだが...。北千里ヶ浜を振り返ると三俣山の四峰がハッキリと見える
6:40 九住分かれ
 石コロだらけの山というイメージの九住山にも所々赤っぽく見える所がある。南の方の山はみんな岩ゴロゴロに見えてもミヤマキリシマが咲いているのが不思議だ。
 避難小屋の前を通って少し登ると西千里ヶ浜に上がる。星生崎の絶壁を見上げながら進むと牧の戸からの道は大きく広がって車も通れそうな程だ。遠くにピンク色に染まる扇ヶ鼻を見ながら、高原の遊歩道という感じの道を行くと、九住分かれから30分程で星生山登り口を通過。さらに10分程歩くといよいよ扇ヶ鼻の登り口に辿り着く。
7:20 扇ヶ鼻分岐
 なぜかカラスがたむろする分岐からピンク色に染まったミヤマキリシマの中を前峰まで一段登ると、さらにその向こうに頂上まで一面ピンク色のミヤマキリシマが広がる。こちらも全盛期は過ぎているものの、素晴らしい光景だ。扇ヶ鼻は山としては平治岳や大船山に比べると非常に低いイメージがあるので、花はとっくに終わってそうな気がするが、坊ヶツルに比べ西千里ヶ浜自体がずいぶん高くなっており、標高はむしろ扇ヶ鼻の方が平治岳より高いので、これだけ多くの花が残っているのだろう。ピンクの雲の様に広がるミヤマキリシマの中を登って行くと分岐から20分ほどで頂上に到着する。
7:35 扇ヶ鼻頂上(大休止)
 雲が広がり残念ながら阿蘇の山々を展望することはできなかったが、下界に広がる南方の平地を見下ろしながらひと休み。牧の戸からわずか2時間程度でこの高度感を味わえる扇ヶ鼻は最高のハイキングコースではないだろうか? ただし、木陰がないので夏季は暑そうだが...。
7:55 休憩を終え出発
 休憩している間に南方に広がっていた雲がどんどん近付いてきて、あっと言う間に辺りは真っ白になってしまった。これでは星生山に登っても何も見えない状態になりそうだ...。
8:20 星生山分岐
 星生山頂上は真っ白で見えない状態なのでパスしようかと思ったが、振り返ると、扇ヶ鼻の頂上には青空が戻っている。登っている間にガスが晴れるんじゃないかと楽観的に星生山にアタック。
 星生山頂上への道は左右二手に分かれるが、初心者の方は左手の道から登り降りすることをお薦めします。頂上へ右手から回り込む道は、途中岩越えがあるのでお薦めできません。稜線付近の岩やミヤマキリシマを見上げながら登って行くと分岐から20分ほどで頂上にでる。
8:40 星生山頂上
 しかし、辺りはやっぱり真っ白で何も見えない。それでも北側の硫黄山の水蒸気の噴き出し口を覗くことができただけでも登ってきた甲斐があるというものだ。こんなに近くで噴き出してるのだから星生山がずっと登山禁止だったのもうなずける。と言うか、今はホントに登ってていいのか?という気さえする。
 さて、次は星生崎までこの硫黄臭漂う稜線を行くのだが、この区間、地図では一般コースのように書かれているが、案内板もなければマーカーもなく、岩越えが続くルートなので初心者の方にはお薦めできません。
 マーカーがない上に、辺りが真っ白ですぐ下の牧の戸からの道も見えない状態なのでますます不安であるが、ミヤマキリシマに励まされながら稜線を辿って行くと20分ほどで行き止まりになる。どうやら朝見上げた星生崎の絶壁の上に到着したようだ。
9:10 星生崎
 しかし、相変らず真っ白で何も見えない。避難小屋への降り口は突き当たりすぐ手前の左手に見つかるが、案内もマーカーもないので、この日の様に真っ白なガスのせいでルートが見えず、降り口を間違えると大変危険である。特に右手南側の下の方から人の声が聞こえてくるので、間違って右手の絶壁を降り始めてしまうと大変なことになる。降り口にマーカーくらいは付けて欲しいものだ(石2個くらいの小さなケルンはあったが...)。
 星生崎は絶壁のイメージがあるので、岩越えで降りる事になると真っ白のガスの中ルートを間違えそうなので不安だったが、普通のジグザグ道の急降下で15分ほどで無事降りてくることができた。
9:25 避難小屋へ降りる
 牧の戸からの道に合流すると、出会った人にコケモモの花を教えてもらった。九重の地図を見るとあちこちに”コケモモ”と書いているが、やっとそのコケモモがどんな花なのか知る事ができた。ドウダンをひとまわり小さくしたような釣り鐘状の小さな花だった。その人達は久住に登るつもりが登っても真っ白では仕方ないので引き返そうか迷っているようだった。目の前にあるはずの避難小屋が見えないくらいだから、現状では登っても何も見えないのは明らかだが、ガスは広がるのも早いが消えるのも早いので、こればっかりは登ってみなければわからない...。
9:30 九住分かれ
 ここから坊ヶツルへは、久住山、稲星山を経て白口谷の方から降りてもいいのだが、白口谷は足元が悪くあまりいいイメージがないので、またまた北千里経由で坊ヶツルへ向かう。ガレ場を下って北千里ヶ浜に降りる。ガスは、どうやら久住など最南部の山の南斜面を登る気流で発生しているようで、幸い北千里ヶ浜は三俣山まで見通すことができた。
10:15 北千里ヶ浜東端
 坊ヶツルを見下ろしながら、北千里ヶ浜から法華院へ下って行くと、途中、私が歩くのに合わせてキュー、キューという音がするのに気付いた。何か擦れているのかな?と思いながら注意深く歩くと、その音は私の左膝の動きにシンクロしていることがわかった。別に痛くはないのだが、油の切れた軸受けのように膝から音がしても大丈夫なのか...?
 いっそ、ガスで真っ白の方が涼しいのに...とさえ思えるほど暑い夏のような日射しの中、久住分かれから1時間20分ほど掛かってようやく坊ヶツルに帰着。
11:00 坊ヶツル帰着(昼食)
 お隣さんも帰られたようで、広い坊ヶツルは私の小さなテントだけになっていた。暑い日射しのお陰で雨に濡れたテントもすっかり乾いていた。フライを回収、テントをひっくり返してグランドシート側も干す。シュラフも広げておけば、帰ってから干す必要もなさそうだ。
 陽当たりが良すぎるので屋根のある新しくなった炊事場で昼食。
12:05 昼食を終え出発
 テントを撤収し、あとは帰るだけ。少し早いが明日は会社に行かなければならないので早く帰るに越した事はない。九重の山々に分れを告げ、坊ヶツルを後に林道を行く。山道への入り口を見落とさないよう左手に注意しながら進むと30分ほどで分岐の案内を発見。
12:30 大船林道と分かれる
 山道に入ると快適な木陰道となり、非常に歩き易い。やや細めではあるが、綺麗な広葉樹林の中を進むと20分程で滝へ降りる分岐が現れる。
12:50 暮雨の滝分岐
 往きはパスしたが帰りは時間に余裕があるので寄ってみる。分岐から下って行くと、すぐに滝に辿り着くが、最後に大きな段差を降りなければならないのが、やっかいだ。黒土ニュルニュルを慎重に下り滝に降りる。
12:55 暮雨の滝(大休止)
 落差もあまりなく砂防ダムのような滝だが、水辺の休憩はなんだか落ち着く。考えてみると、九重には池はあるけど坊ヶツル以外に川や沢は見ないような...。
13:15 休憩を終え出発
 コースに戻り再び綺麗な自然林を往くと最後は木の根の階段になって、これを下ると登山口に帰着。
13:50 大船林道登山口帰着
 坊ヶツルに泊まる必要があったのかどうかよくわからない山行であったが、それはともかく、この大船林道のコースは林が綺麗で、木陰があって、楽チンで本当にいいコースだった。花が盛りを過ぎていたのは残念だったが、お陰で人も少なくて静かな山行が楽しめました。
 登山口近くの小川で足を洗って、サッパリしたら出発。
14:00 大船林道登山口発
 遠くに聳える外輪山に沈む夕日が綺麗だった。
19:45 周南市帰着
 

・このページの紙芝居版”バーチャル登山:花の九重山縦走”はこちらで掲載中です。




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