富士山 有史以降の火山活動

有史以降の火山活動(▲は噴火年を示す)

年代現象活動経過・被害状況等
▲781(天応元)年 噴火8月。降灰。
▲800〜02(延暦19〜21)年噴火800年4月15日噴火、降灰多量、スコリア降下、溶岩流。噴火場所は北東山腹。
801年も噴火し、降灰砂礫多量、足柄路は埋没、802年に箱根路が開かれた。(VEI3)
826または827(天長3)年噴火?詳細不明。
▲864〜66(貞観6〜7)年大規模:噴火864年6月に噴火、降砂礫多量。噴火場所は北西山腹。
長尾山付近から溶岩流出(青木ケ原溶岩)、北西に流れたものは本栖湖に達し、また「せのうみ」を精進湖(しょうじこ)、西湖(さいこ)に二分、北東に流れたものは吉田付近に達する。この溶岩で人家埋没、湖の魚被害。噴火の最盛期は噴火開始約2ヶ月程度まで。マグマ噴出量は1.2DREkm3
870(貞観12)年噴火?詳細不明。
875(貞観16)年噴気詳細不明。
▲937(承平7)年噴火噴火場所は北山腹。スコリア降下、 溶岩流。
952(天暦6)年噴火?詳細不明。
993(正暦4)年噴火?詳細不明。
▲999(長保元)年噴火3月26日。詳細不明。
1017(寛仁元)年噴火?詳細不明。
1020(寛仁元)年火映秋。
▲1033(長元5)年噴火1月19日。スコリア降下、溶岩流。噴火場所は北山腹。
▲1083(永保3)年噴火4月17日。
1427(応永33)年噴火?詳細不明。
▲1435または1436(永享7)年噴火スコリア降下、溶岩流。噴火場所は北山腹。
▲1511(永正8)年噴火8月。
1704(元禄16)年鳴動2月4〜7日。
▲1707(宝永4)年大規模:噴火 12月16日噴火(宝永噴火)。軽石・スコリア降下。噴火場所は南東山腹(宝永火口)。
噴火1〜2ヶ月前から山中のみで有感となる地震活動。十数日前から地震活動が活発化、前日には山麓でも有感となる地震増加(最大規模はM5級)。12月16日朝に南東山腹(現在の宝永山)で爆発し、黒煙、噴石、空振、降灰砂、雷。その日のうちに江戸にも多量の降灰。川崎で厚さ5cm。
噴火は月末まで断続的に起きたが、次第に弱まる。家屋・農地が埋まった村では餓死者多数。
初期はデイサイト、その後玄武岩のプリニー式噴火。江戸にも大量の降灰。噴火後洪水等の土砂災害が継続。マグマ噴出量は0.7 DREkm3。(VEI5)
1708(宝永5)年鳴動10月28日。詳細不明。
1708〜1709(宝永5〜6)年火山活動?鳴動、降灰? 詳細不明。
1825(文政8)年噴気、鳴動時折。
1854〜1855(嘉永6〜7)年噴火?熱?詳細不明。
1895(明治28)年噴気?山頂火口縁東部の噴気活動活発化?
1897(明治30)年噴気山頂で噴気活動。温度は82℃16。
※この頃以降荒巻には噴気があったとの記録多数あり。
1914(大正3)年噴気?山頂火口縁南東部に新たな亀裂と噴気?
1923(大正12)年噴気?山頂火口縁北東部と北西火口縁(山頂火口壁)に新たな噴気?
※1936(昭和11)年頃から次第に活動は低下。1957年の調査16では、噴気温度は約50℃。その後1960年代まで続いたが、1982年の気象庁の観測では噴気は見られなかった。なお、山頂以外では、1957年に宝永火口、須走登山道3、7合目で地熱があったとの報告もあるが詳細は不明。
1926(大正15)年地震8月13日。震央は富士山南東麓。
1987(昭和62)年地震8月20〜27日。山頂で有感地震4回(最大震度3)。
2000(平成12)年および2001(平成13)年地震2000年10〜12月。2001年4〜5月。深部低周波地震の多発。
2008〜10(平成20〜22)年地殻変動8月〜10年初め。GPS連続観測から地下深部の膨張を示すと考えられる伸びの変化が観測されたがその後終息。
2011(平成23)年地震3月15日22時31分、静岡県東部(富士山の南部付近)でM6.4。その震源から山頂直下付近にかけて地震が増加。その後地震活動は低下しつつも継続。


気象庁「富士山 有史以降の火山活動」(http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/314_Fujisan/314_history.html)を加工して作成