ビッグビーンズ野田店




ビッグビーンズ野田店

トンネルを抜けたらそこは、未知の世界だった。

これほどの、『なぜ』や『どうして』を多く考えさせるスーパーは初めて出会いました。
「なぜ、この店がこの立地で成立するの?」
「なぜ、こんな売り場が維持できるの?」
「なぜ、こんな時間からたくさんのお客さんがお惣菜を目当てに集まってくるの?」
「どうやって、こんな店を作り上げたの?」
「どうやってこのバックヤードでコレだけのメニューを作れるの?」
・・・
何よりも、
「なぜこんなに美味しそうに見えるの?」

デザイン会社のサン.クリエーションさんとの打ち合わせを兼ねて、 サンクリさんお勧めの大阪のスーパーを見て来たのです。

で、そこで見たのが、日進ワールドデリカテッセン以来の驚愕のスーパー、 BigBeans(ビッグビーンズ)です。

店は、さほど大きくなく、入り口はトンネル上で細長く、右に青果物、左にグロサリーの嗜好品を見つつ、店内に入っていきます。 店内はさほど広くないのですが、保健所の指導を無視した(東京では)作りの鮮魚とデリカの一体型オープンキッチン。 デリカは、二十〜三十品目くらいのいわゆる「おふくろの味」のセルフバイキングスタイル。 セルフの惣菜の売価は、145円のものと、210円のものと2プライスラインが主体。それに加えて少々シーフードデリ(焼魚)と揚げ物があるくらい。 午前中から中〜高年層の主婦の方が「たかっている売り場」。でも見た目の美味しさからはぜんぜん高そうに思えない。

こんな、スーパー見たことがない。というのが一番の感想。

このスーパーが出来てから、まだ7年位らしいので、おそらくはじめは本当に苦労して、 何年もの研鑽を重ねてやっとこのスタイルに行き着いたのだと思う。本当にすばらしいし、顧客志向のマーケティングの本質がここにあると感じさせた。

P.F.ドラッカーは「事業の目的は顧客の創造にある。」と言い、 また、「顧客が商品またはサービスを喜んで払おうとしないならば、その商品やサービスは存在し得ない。」 「顧客がお値打ちがあると思うこと、それが決定的な重要性を持っている。」とも言いました。
ビッグビーンズは、おそらくパートさんやお客さんからいろいろ意見を聞いたのでしょう。まさに、顧客がお値打ちと思うこと、顧客がその商品を喜んで払おうとすること、それを追求して、 根気よく店を作り続けたすばらしい結晶のお店だと思った。そこには競合が追い付けない差別化(強いて言うならお客様が競合)を作り上げたといえるのではないのでしょうか。
奇麗事だけではない苦悩はとても合ったことは手に取るように想像できる。でも、本当にこうしていけばお客様が喜んでくれる。 それを続けたからこそこの店が出来たのだと思う。

この店だけでも、大阪に来る価値がある。そう思えるスーパーでした。
訪問日:06/02/17


ビッグビーンズ野田店 ビッグビーンズ野田店
ビッグビーンズ野田店 ビッグビーンズ野田店

店舗情報

所在地 大阪府大阪市福島区吉野2-8-4
開店日 1999年
営業時間 10:00〜21:00
売場面積 100坪前後
交通 大阪環状線野田駅より、徒歩5分程度



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