SUNANORI PAGE
-Ichiro Sunanori official website-
vocal tune and instrumental tunevocal tune

快傑桃頭巾

Genealogy of a splendid character song
SINCE 1994


(解説)
この「快傑桃頭巾シリーズ」は「進歩的な楽曲群」といえるでしょう。私は、当初は独立した音楽を製作しようと、各々の歌を書いていました。しかし、歌詞の内容が最終的に一つの物語になりました。したがって、順番に歌詞を読むことによって、一つのSF小説を楽しむことができます。
私が、このような連続ドラマ的な歌詞を描く事が出来たのは、子供番組に影響を受けたからなのです。歌詞の内容に関してですが、私のこの物語は、もともとは「歌」なので、歌詞の中で、戦争終結のための手段として「歌」が登場するのは当たり前かもしれません。その事に関しては日本映画の影響もあるのです。さらにまた、私は次の映画に影響を受けました。それは、ヒッチコック監督の「知りすぎていた男」です。ジャズ歌手のドリスデイが、映画の中で名曲「ケセラセラ」を歌います。そして、彼女はこの行為によって誘拐された息子を救い出すのです。私は、そのような感動的な場面に影響を受け、自らの創作活動に結び付けました。歌によって戦いを終えることは、平和主義のフォークのようです。そして、大音量の音楽を流す乗り物は、右翼の街宣車のようです。さて、あなたはどのようにお考えになりますか?
「快傑桃頭巾シリーズ」はヴォーカル作品(クラシック風にいうなら声楽曲)です。そして1つ1つは独立した歌でありながら、それらをまとめて1つの作品として扱う「歌曲集」の体裁も整えています。などというと非常に堅苦しい印象を与えますが、歌詞をお読み頂いたり、実際にお聴きいただければお分かりになるとおり、セクシーな表現もありますし、ビート感のあるロック、ポップス系の作品ですので、何も考えなくても体で乗っていただける楽曲に仕上がっております。
初期の作品は、歌詞の内容に特に繋がりのようなものは無いのですが、後半の作品になりますと、ある曲の登場人物が他の曲にも登場して、連続ストーリーのようなものが出来上がってきます。これだけではなんだかわけが分からないのですが、他のものにたとえるならば、日本の怪獣映画が良いかもしれません。最初は「ゴジラ」「ラドン」「モスラ」という独立した映画で、関連性も無く、同じ俳優さんが別の役で出てらっしゃったりしたのですが、これらの怪獣が同時に登場するようになり、ザ・ピーナッツや小高恵美さんのように数作品にわたって同じ役で登場される俳優さんも現れたりするようになっています。近年では米国のヒーロー映画、「アベンジャーズ」や「ジャスティスリーグ」などでも同じ現象が見られます。これと同じことがたった一人の製作する、それも音楽作品の中で起こったと考えていただくとわかりやすいかもしれません。

    まずは、桃頭巾シリーズの最初の9曲の時代を解説いたします。これら9曲を製作いたしましたのは1995年から1996年です。この時代には、阪神淡路大震災やオウム真理教事件が発生しました。また、安室奈美恵さんを真似たファッションのアムラーが流行した時代でもあります。
    私は1993年から音楽制作を開始いたしましたが、ヴォーカル曲を製作し始めるのは翌1994年からで、実際に録音を始めたのは1995年からです。歌詞の最後に掲載している製作年月日は曲のMIDIファイルを最初に保存した日付です。ですので歌詞を書いたのはそれより前だったり後だったりします。
    録音機材はカセットテープしかなく、PCにつないだキーボードをカセットテープに録音し、マイクで歌いながらもう一方のカセットテープに録音するという単純な方法でした。皆さんに聞いていただく方法というのがないので、1996年に某音楽カレッジに入学して、デモテープという形で皆さんに聴いていただきました。カレッジ在学中の1998年にホームページを開設いたしましたが、ホームページに曲を掲載する方法がわかりませんでした。PCを使ったDTM(デスクトップミュージック)というものはすでに素人の私でも出来るのに、MP3で皆さんに聴いていただくのは夢のまた夢、という非常に微妙な時代だった、と記憶しています。
    以下の曲名をクリックすると、曲が聴ける画面が現れます。
  1. KAIKUTSU MOMOZUKIN
  2. KYUHBAN OYAJI
  3. saracenia
  4. 85才
  5. ATTACK BOINDER
  6. MAGENNA
  7. 救星大使神楽坂リンダ
  8. GORGON BAT
  9. DARK BRINGER

    次に桃頭巾シリーズの10曲目から18曲目までの時代を解説いたします。これらの曲を製作したのは1999年から2002年です。この時代にもさまざまな事件がありましたが、2001年の米国同時多発テロはその映像のすさまじさとともに忘れられない事件でした。個人的にはテレビに仮面ライダーが帰ってきたというのが忘れられません。1996年のウルトラマンティガも衝撃的でしたが、変身ヒーロー世代の私にとっては、2000年に放映された仮面ライダークウガというのが、約11年ぶりのテレビ版仮面ライダーということでとても注目に値する作品でした。そんなわけで私の楽曲も、以前はヒロインものが中心のおしゃれ路線だったのが、ヒーローが登場するマニアック路線にシフトしてゆきました。曲と曲が同じ世界観を共有するようになり、ストーリーも戦闘的になってゆきました。一連の楽曲を桃頭巾シリーズとして組曲化しようという発想もこの頃生まれました。
    「恐猫NANAIRO DARLING雷我」はそんな仮面ライダークウガから始まる平成仮面ライダーシリーズに影響を受けて書いたものです。

  10. GAL DANSHAKU
  11. YAMANOKO KENTA
  12. KONJAC MUSUME MANNANKO
  13. BLACK BOINDER
  14. 飛んでPEACHバルーン
  15. 恐猫NANAIRO DARLING雷我
  16. 決戦!!二人のBOINDER 〜光と影の奪乳戦記〜
  17. KUCHIONNA
  18. MANNAN-KENTAでヤア!ヤア!ヤア!

    次に桃頭巾シリーズの19曲目から27曲目の時代を解説いたします。これらの曲はすべて2003年に製作しました。私はその前の2002年にアパートを借りて、一人暮らしをはじめたのですが、とにかく仕事が忙しくて、普通のテレビ番組はあまり見ていませんでした。アパートにケーブルテレビの線が来ていたので、テレビデオ(テレビとVHSのビデオデッキが一体化したもの)で好きな特撮番組(ファミリー劇場が多かったですが、他のチャンネルでもやっていました)を次から次へ録画しては暇なときに見て、そんな頭で歌詞を書き、PCに向かって作曲をしていたのでした。2003年ごろは営業関係の仕事をしていて、とにかく首都圏をあちらこちら回っていました。出来たばかりの六本木ヒルズにも行きました。ヌーブラという凄い物が流行って、綺麗な女の人が増え、バブルの再来のような雰囲気もありましたが、一方で男子の髪の毛がますます伸び、韓国や中国からのお客様も増えて、バブルとは真逆の風景も見られました。90年代とは違って、2000年代は70年代と80年代が混ざったような雰囲気があり、たとえば氣志團さんのファッションの、襟足はロン毛だけれど、前髪はリーゼント、みたいな感じはその典型といってよいのではないでしょうか。いい意味で刺激が多く、創作活動もし易かった時代でした。

  19. さらばBLACK BOINDER
  20. PUNCHCONNIE
  21. D.B.Sweeper
  22. HANAGE HOSTESS
  23. 死ぬのは妖らだ
  24. MACH ZEPPELIN
  25. 寒彦さんがやってくる
  26. 紅蓮TURBANは誰でしょう
  27. 寒彦さんのGB大作戦

    さらに桃頭巾シリーズの、第28曲から第36曲の時代を解説いたします。この頃から私の音楽は大きく変化いたしました。ラップやソウルなど、いわゆるブラックミュージックの影響を大きく受けることになります。歌詞が長くなってきて、それに対応するため必然的にラップの手法が必要になってきたというのもありますし、これらの曲を書いた2003年から2004年にかけて、ヒップホップ系のグループ、ユニットが多く登場したというのも理由のひとつです。RIP SLYMEさんなんかとても売れていたみたいですけど、個人的にはSOUL'd OUTさんの歌い方が好きでした。しかし、旋律のない曲を本格的に歌いこなすのは難しい、と思い、ソウル風の歌い方にも挑戦しました。ブルーノートの音階で、即興的に歌うのですけれど、やってみたら意外に簡単でした。これはかつて流行った「ドリフの早口言葉」の要領でやればいいので、一応メロディーになってますし、ラップ臭い感じはこれで希釈できたかなと思います。同じことを今やれ、と言われたら出来ないですけど。(何せ即興ですから。)
    ちなみに「CENTAURUS」のみ1995年の作品となります。なぜこの位置に置かれているかというと、この曲の歌詞に一種のネタバレが含まれているからで、もしも正確に桃頭巾シリーズの曲を時代順に並べたならば、この曲は「KAIKETSU MOMOZUKIN」よりも先にくることになります。

  28. 女王様のもう駄目デス
  29. ROPPON GAL
  30. ケンタ、おっぱい吸わされる(前編)
  31. ケンタ、おっぱい吸わされる(後編)
  32. CENTAURUS
  33. PRINCE
  34. 迷宮の林檎たち
  35. ガリアの聖剣
  36. マーズの瞳

    そして今度は桃頭巾シリーズの37曲目から45曲目までの時代を解説いたします。これらの作品はすべて2004年に製作しました。2004年といえば思い出されるのがいわゆる韓流ブームというやつです。それまではおとなり韓国からやってくるものといったら、演歌を歌う歌手、というイメージが強かったのですが、2002年ごろからポップス系の韓国人歌手が登場し始め、2004年ごろからはドラマや映画なども入ってくるようになりました。当時特撮物のビデオばかり見ていた私ですが、世の中の変化に気づき始め、自分の音楽にも取り入れられないか、と模索していました。
    私自身は2000年ごろから趣味でワールドミュージックのCDを集めていましたが、ポップス的な自分の音楽と融合させるということはあまり考えていませんでした。しかしよく考えてみると、某音楽カレッジに通い始めた1996年以前は、歌詞の無いインスト音楽や、自分の想像で作ったワールドミュージック的な音楽を製作していたことを思い出し、アメリカナイズされたポップスと、そうではないワールドミュージックを融合させてみようと考えました。「first love」と「襲名!二代目浅倉洋子」にそれが表れていると思いますが、お分かりになるでしょうか。特に韓国風というわけではなく、普通西洋風ポップスには使われない東洋的な音階をあえて使っているということなのです。

  37. justice
  38. 竜馬が脱いだ!(前編)
  39. 竜馬が脱いだ!(後編)
  40. 風のラフレシア
  41. ちょっとだけなら
  42. カノッサの屈辱
  43. 美しきキャプテン
  44. first love
  45. 襲名!二代目浅倉洋子

    最後に桃頭巾シリーズの、46曲目から55曲目の時代を解説したいと思います。これらの曲は2004年から2006年にかけて製作いたしました。前回よりも製作のスピードが鈍っているのは、この時期同時にレスロイドシリーズやリリーシリーズ、さらには九九シリーズなどを製作しているからです。つまり桃頭巾ばかり作っているわけにはいかないと思い始め、桃頭巾を完結させてしまった、というのが本当のところです。
    さて2004年から2006年といえば愛知万博やつくばエクスプレスの開通などいろいろなニュースがありますが、特撮マニアの私にとっては、新作の特撮番組が増えた、というのが最大のニュースです。これまでケーブルテレビのチャンネルから昔の番組を録画していた時間を、今度は地上波のチャンネルから今の特撮番組を録画する時間に切り替えていました。私の幼少期である1970年代などとは異なり、放映時間帯が早朝であったり、深夜だったりと厳しくはなっているのですが、80年代や90年代に比べると明らかに番組数は増えていました。
    ウルトラ、ライダー、戦隊などのシリーズものは当然のこと、テレビ東京の朝に深夜、果ては天下のNHKの深夜と、のべつ幕無しに新作が放映され、こちらはテレビデオで予約してご飯時に見ているからいいものの、ずいぶん変な時間帯に子供番組然としたものを見ている人がいるものだと、逆にこちらが感心するぐらいでした。
    結果的に私の創作活動にも影響を与え、このような懐古趣味が音楽性に反映され、ブラックミュージックに傾倒していた私の音楽はラップやアドリブなどのそれらしい技術を残したまま、再びポップスに戻ってゆくことになりました。50曲目以降はある時期の歌謡曲やJ-POPを模倣したサウンドになっています。しかし1950年代の日本にラップなどあるわけ無いですから、私独自のサウンドになっているわけです。このような作り方は私のもうひとつのシリーズであるリリーシリーズにも応用しているので、そちらもぜひお聴きください。

  46. HAPPY BIRTHDAY
  47. 吸盤危機 第1章 〜別れの発射台〜
  48. 吸盤危機 第2章 〜愛の星間メッセージ〜
  49. 吸盤危機 第3章 〜月がとっても赤いから〜
  50. 吸盤危機 第4章 〜リンゴのふるさと〜
  51. 吸盤危機 第5章 〜BOINDER Ω〜
  52. 吸盤危機 第6章 〜まわされて〜
  53. 吸盤危機 第7章 〜夜ひらく薔薇〜
  54. 吸盤危機 第8章 〜五つの十字架〜
  55. 吸盤危機 最終章 〜かまきり〜

CARIBBEAN SOUND SYSTEM