酔雲庵

藤吉郎伝―若き日の豊臣秀吉

井野酔雲

藤吉郎伝 若き日の豊臣秀吉 キンドル版



 木下藤吉郎と名乗っていた若き日の豊臣秀吉が織田信長に仕官するまでの話です。
 記憶にない実の父親像を追いながら、サムライになりたいと夢見る藤吉郎が、蜂須賀小六、生駒八右衛門、松下佐右衛門、おきた観音、おハマ、吉乃など個性ある人たちと出会いながら成長して行きます。若き日の石川五右衛門も登場します。
 「時は今‥‥石川五右衛門伝」の前編としてお楽しみ下さい。




目次




1.赤とんぼ   その顔は愛嬌に溢れ、どことなく、猿のようだった。

2.清須城下   清須には祖父がいた。母の父親である祖父は刀鍛冶だった。

3.    スズメ姉さんは蛤を手に取ると着物の裾をまくって見せた。

4.針売り   浅野又右衛門の屋敷は思っていた以上に立派だった。藤吉はわけもなく走り回った。

5.父親   藤吉は家族の見守る中、元服して髷を結い、木下藤吉郎を名乗った。

6.生駒屋敷   かぶき者は黒鹿毛の馬で乗りつけると、「鉄砲はできたか」と小屋の中にズカズカと入って来た。

7.侍奉公   藤吉郎は蜂須賀小六から鉄砲を習うために、必死になって弓矢の稽古に熱中した。

8.三姉妹   川の方を見ると三人の娘が水遊びをしていた。藤吉郎はボーッとして姉妹に見とれていた。

9.旅立ち   藤吉郎は吉乃を見つめ、力強くうなづくと、「行って来る」と立ち上がった。

10.駿府   五助は偉そうに3尺余りもある太刀を腰に差して得意になっていた。

11.松下屋敷   塚原卜伝という武芸者が供を引き連れて、松下佐右衛門の屋敷にやって来た。

12.帰郷   五助とおナツは楽しそうに清須の市場を見て回っていたが、藤吉郎の心は暗かった。

13.初心   何もかもやる気をなくした藤吉郎は毎日、浪人長屋でゴロゴロしていた。

14.花の都   藤吉郎と五右衛門は商家の若旦那に扮して、夜な夜な遊び歩いていた。

15.桔梗の花   的に向かって鉄砲を構えると、背中がゾクッとする程の感動を覚えた。

16.川並衆   蜂須賀党の仲間に入った藤吉郎は彼らと共に馬にまたがり各地を駈け回っていた。

17.出陣   遠くからしか見る事ができなかったが、初めて見る戦支度の織田上総介は頼もしい大将に見えた。

18.再会   土田城は独立した山城で、河原には大勢の敵兵が城を囲んでいた。

19.上総介   相変わらずのかぶき姿で、若い馬廻衆を引き連れ、上総介は勢いよく馬で突っ込んできた。

20.夢に向かって   藤吉郎は泣きながら矢を射続けた。涙で的も見えなかったが次々に矢を放って行った。








「藤吉郎伝―若き日の豊臣秀吉」の創作ノート




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