年の差なんて

【男1:女0:不問1=2】
(登場人物)
カイ(不問)15歳。体を売って働く少年。ツンデレ。
ゼクト(男)40歳くらいのおっさん。豪快で渋みがある。








ゼクト(M)「古びた街並み。薄暗い街路には、どう見ても悪そうなゴロツキが屯(たむろ)している。
      何処にも魅力などない街。人はそこをスラムと呼ぶ。
      だが、そんな街にも、俺は魅力を感じる所がある。
      それが此処の店」

カイ「いらっしゃい…って」

ゼクト「よっ」

カイ「またおっさんか」

ゼクト「なんだよ。つれないな」

カイ「最近はおっさんばっかりだよ……」

ゼクト「はっはっはっはっは!つまり、俺が独占してるわけだ」

カイ「そういうことになるね。けど、俺としたら、もっと客呼び込みたいんだけど」

ゼクト「この街じゃ無理だろ。金を持ってる奴の方が少ない」

カイ「おっさんは、なんで金があるんだ?」

ゼクト「危ない仕事をしてるからだ。こういう街だと、真面目に働く方が馬鹿を見る」

カイ「ムッ……俺のこと言ってるのかよ」

ゼクト「はっはっはっはっは!……さて、今日も相手してもらおうかね」

カイ「今度はどんなことするんだ?」

ゼクト「そうだな……普通でいい」

カイ「珍しいね。おっさんが普通だなんて」

ゼクト「なんだ?期待してたのか?」

カイ「よせよ。他に稼げるならこんなことしないって」

ゼクト「ほぉ……」

(抱き寄せると、唇を重ねる)

カイ「ん…チュッ……まったく。もうその気になってる……」

ゼクト「はっはっは!望んでたんじゃねえのか」

カイ「まさか……んっ」

(股間を弄られ、ピクンと反応する)

ゼクト「こっちは正直みたいだけどな」

カイ「あッ…んッ……」

ゼクト「ん……?いつもジーパンなのに、今日はスパッツか?」

カイ「だって…動きやすい、から……」

ゼクト「とか言って、イジメてほしいからだろ?」

(優しい手つきで撫でていると、スパッツ越しにはっきりと形が浮き上がる)

カイ「んッ…んッ……!」

ゼクト「はっきりと分かるぞ。お前のが……もう大きくなってるじゃないか」

カイ「やッ…!言わ、ないで……んくッ」

ゼクト「言われるとゾクゾクするんだろ?こんなピッチリしたスパッツなんて履いて……」

(中に手を入れ、直接握る)

カイ「んんッ……!」

ゼクト「こうか?こうがいいのか?」

カイ「やッ…ダメッ……扱かないで……」

ゼクト「駄目だ。俺にお前のイクところを見せてくれ……」

(スパッツの中で激しく手を動かし、カイのソレを扱く)

カイ「ダメッ…ダメぇ……!出ちゃう……出ちゃう……!」

ゼクト「出せよ。イッちまえ」

カイ「はッ…んッ…あッ……あッ…あッ…イク!イクうぅぅぅ!!」

(ビクン!と大きく体が跳ねると、体を震わせながら達してしまう)

ゼクト「ほぉ。こいつはまた……随分と出したじゃないか」

(手を引き抜くと、その手には白濁とした液体が付着していた)

カイ「はぁっはぁっ…はぁ……」

(腕の中でぐったりとするカイ)

ゼクト「まだだぞ。まだ、これからが本番なんだからな」

(二人の行為は、二時間ほど続いた)


カイ「……ねぇ?」

ゼクト「あん?」

カイ「どうして、おっさんは俺と?」

ゼクト「どうしてだろうな。ただ、お前の顔があまりにも綺麗だから」

カイ「それだけ?」

ゼクト「あぁ……」

カイ「だったら、女の子の方がいいんじゃない?」

ゼクト「はっはっはっはっは!」

カイ「……何?」

ゼクト「まだまだ、分かっちゃいないな」

カイ「何がだよ……」

ゼクト「女なんて、腐るほど抱いてきた。だが、どれもこれも一緒だ。
    ただ喘ぐだけで、胸も、秘部も、特に変わらない」

カイ「……?」

ゼクト「飽きちまったんだよ。女によぉ」

カイ「それで、男の俺?」

ゼクト「そんなところだ」

カイ「……変なの」

ゼクト「多すぎると、飽きちまうんだよ」

カイ「ふ〜ん…じゃあ、俺にも飽きるわけだ」

ゼクト「それはないな」

カイ「なんで?結構回数重ねてるよ?」

ゼクト「はっはっはっはっは!だから、分かってないって言うんだよ」

カイ「意味分からない……」

ゼクト「そのうち分かってくるさ」

(頭を数回優しく叩く)

カイ「まぁ、金をくれるなら、誰とだってヤるけどね」

ゼクト「あぁ、金で思い出した」

カイ「ん……?」

ゼクト「お前、いくらでなら買われる?」

カイ「一回なら10で」

ゼクト「一生分だよ」

カイ「一生……?」

ゼクト「あぁ、そうだ」

カイ「ん〜……5億」

ゼクト「はっはっはっはっは!5億か!」

カイ「なんだよ。真面目に答えたんだぞ!」

ゼクト「いやいや、すまんすまん。プッ…ククク……しかし、そうか。5億か」

カイ「なんなんだよ……!」

ゼクト「いや、こっちの話だ」

カイ「はぁ……?」

ゼクト「っと、そろそろ時間だな」

カイ「仕事?」

ゼクト「あぁ。そんなに大したことじゃないんだがな」

カイ「ふ〜ん……」

ゼクト「んじゃ、また明日来るわ」

カイ「またかよ……」

ゼクト「明日は激しいからな。覚悟しとけよ」

カイ「誰がするか!」

ゼクト「はっはっはっはっは!」

カイ(M)「それが、おっさんとの最後の会話だった。
     それから直ぐだった。おっさんが死んだのは。
     仕事中に撃たれて死んだとかで、詳細は不明だけど、死んだことは事実らしい」

カイ「なんだよ……また来るんじゃなかったのかよ。
   嘘吐き……嘘吐き……っ!」

カイ(M)「何故か、涙が溢れてきた。
     別におっさんに対して、何か特別な感情を抱いたことは無かった。
     ただの常連客。それくらいでしかなかった。
     なのに……なんで、悲しいんだろう」

カイ「くぅっ…うっ…うっ…っ……うぅっ……」

カイ(M)「それから数日して、おっさんから手紙が届いた。
     その手紙は、おっさんが死ぬ二日前に書かれていた」

ゼクト『よぉ!この手紙を読んでる頃は、お前は俺の物になってるんだろうな』

カイ(M)「そんな書き出しで始まっていた」

ゼクト『毎晩毎晩、俺の相手をさせられてヒィヒィ言ってんじゃないか?
    俺は絶倫だからな。はっはっはっはっは!
    けど、お前以外には手を出さないぜ。
    これだけは、はっきりと言える。
    何故なら、俺はお前のことが好きだからだ。
    変だよな。今まで一度も誰も好きにならなかった俺が、よりにもよって男を好きになるなんてよ。
    けど、初めて見たときから、なんて綺麗なんだろうって思ってた。
    世界中の女より、遥かに綺麗なんだろうなって。
    ところで、お前幾らで買われたんだ?
    お前のことだ。相当な額だったんだろうな。
    今の俺の有り金が5億ちょいある。それで足りたんだろうな?
    っと、そんなことはどうでもいい。
    俺が言いたいのはだな。俺は、お前が好きだってことだ。
    かぁ〜!何こっ恥ずかしいこと言ってんだか。まぁ、いいか。
    そんじゃ、俺と楽しむんだぜ。またな!』

カイ「……馬鹿。馬鹿、馬鹿、馬鹿、馬鹿……馬鹿」

カイ(M)「今更になって気づいてしまった。
     自分の気持ち。おっさんが好きだって気持ちに。
     けど、もうおっさんはいない。
     俺の心には、ぽっかりと、大きな穴が空いてしまっていた」


〜FIN〜



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