
よいこのメロエ旅行記
Dec. 11〜12. 1998
PRESENTED BYすだこ
原作/主人公 超人ハルツ
本サイトでの登場人物は、すだこ、みゅう、超人ハルツ、かわいちん、フルヤさん以上5名他
エージェントのガイドさん、運転手さんん、現地の人々。
1998年12月11日(金曜日) メロエツアー1日目
前日はコンピューターゲームをしていて知らないうちに眠りについた。気がつくと朝の4時を少し回ったところだった。熱めのシャワーを浴びてようやく目が覚めた。ポカリスウエットを作り準備万端。ベランダに出て、朝の冷たい風を身体いっぱいに受けると、部屋の中とは雲泥の差の寒さにびっくり、急いで、タンスからヨット用のコートを取り出して着こんだ。6時15分に家の前に立ち朝の風景を眺めながら一服。犬も寒がる感じで、建設現場の盛られた砂の頂上に穴を掘ってうずくまっていた。6時25分過ぎに車がすだこの家を出発したとの連絡を受け、時間を見計らってリヤド道路に出て車を待ち受けた。まもなくして、2台のランドクルーザーが到着。皆と軽く挨拶を交わした。フランクフルトから遊びにきたフルヤさんの顔も。前日の夜に着く予定が3時過ぎになり貫徹とのこと。勿論、かわいちんも貫徹。でも二人とも元気そうである。ガイドにも挨拶をしていざ出発。すだこ夫妻と2号車に乗り込んだ。ハルツームノースを過ぎ右に大きくカーブし後はメロエ方面に向かっての一本道。小一時間も走るとあたりはステップ気候?を思わせるようなウブゲのような枯れた草が、道の両わきを中心に広がり、遠くには低い山々を望む景色。素晴らしい風景に、これぞアフリカといった感想。でも人間の欲望は限りない。ここにキリンさん、シマウマさんがいればと思ってしまう。
ハルツームを出るのが初めてなので、車窓からの眺めは見るもの全てが新鮮。牛、羊の群れもハルツームで見るよりも妙に新鮮で周りの情景に自然に溶け込んでいた。途中何度も休憩。皆はやる気持ちを押さえながら記念写真をパチリ。大自然の空気を胸いっぱいに吸い込みながら。ハイウエーを大きく右にそれて、ケモノ道のような砂漠の悪路を進む。これぞ、ランクルに適した道。いや、適し過ぎる道といった感じの道。パリ・ダカールラリーを彷彿させる道。クレシーダ号や、カローラ号では絶対に無理ダネとすだこと話合う。そんな道沿いにも何処からともなく出現する村人。第一村人発見、第一ロシナンテ発見と車中で叫びながらも車は悪路をひた走り、ようやくナガ遺跡に到着した。深さ70−90mもある井戸からロシナンテ2号が鞭でたたかれながら水を汲むために働いている。時々ラクダが交代する。ロシナンテ君達はいやいやしている感じ。ラクダ君はすまし顔で軽々水をくみ出している。汲み上げた水はヤギ、ウシ、ラクダなどが代わる代わる飲んでいた。そして、最初の遺跡を見学。壁画はエジプト様式に類似している。王様は上エジプトを表している王冠を被っている。保存状態はまずまず。
村人との記念写真やらで文化交流?を深めた後、遅い朝食をとるためにムサワラト遺跡に向かった。
朝食はかつてドイツの遺跡調査、修復団が使った宿舎ののきさきで、これはこれで風情あり。食事の内容はまずまずの物だった。例によりほぼ全部平らげた(但し、オリーブの実だけは残した)。この周囲には人が住むような集落はいなさそうなのに、村人がやって来て昼食の残飯をあさっていた。昼食後、周囲を散策。すだこと砂漠で以前から計画していたオシッコ風景を記念撮影。中々グー。その後、ムサワラト遺跡を見学。ここはヌビア遺跡には含まれていないらしい。すだこはここでウンチタイム。すだこが言うには、こんな砂漠でもハエがすごいんだと。ものすごい数が集まってきたと。残存する壁画にはオシスの神やら”Key
of Life”の壁画があった。エジプトの壁画と同じ永遠の命がテーマといった感じ。
ムサワラト遺跡にて
この後、再び砂地を走りシェンディーという町に向かい車はひた走った。早起きと、それまでのハイテンションのつけで、いつしか車中で爆睡。シェンディーの町に着いて、いきなりかわいちんに車のドアを開けられて目が覚めた。ナイル川の岸辺に向かい昼食場所を散策。ここで、魚つりをしている集団発見。大人はちゃんと餌をつけていたが、こどもらは針だけ、ヤッパ魚もバカじゃないだろう。それじゃ釣れないだろう。それとも餌を付けるぐらいならそれを食べちゃえといった感じか。そうこうしているうちに商談がまとまったらしく、ナイル川の対岸で昼食とすることに決定。渡し船で対岸に向かった。川べりにゴザでなく布を敷いて昼食。お尻がひんやり。ソーセージがメイン。すだこの第一声「ウンメー」。フルヤさんは「・・・・」。僕も確かにうまいと感じた。またまた、全部平らげた。日没前にメロエにとのガイドの言葉でシェンディーの町を後にした。すだこはアフリカのでっかい夕日をカメラに収めたいとの希望有り。途中すでに沈みかけてはいるが夕日をゲット。満足した様子。小一時間近く走り、ハイウエーを右にそれ砂漠を突き進む。だいぶ暗くなった。突然、ラクダの大群発見。エジプトに売りに行くとのこと。彼らは売上税を払わないふとどき者(要するに密輸)だが記念撮影をパチリ。電波少年のパンヤオみたいだなぁ〜。
ラクダの行商人と超人ハルツ
ほどなくして、今日の宿泊地のメロエに到着。当初、ホテルで泊る、いやキャンプだの色々な説が飛び交ったが、キャンプが正解でした。テントの中にはベットも完備されていた。日がとっぷりと暮れて一番星発見。荷物を降ろして、まず、アラビアコーヒーでの歓迎。生の豆から煎ってスーダン風味を加えて出来上がり、コーヒーに舌鼓をうちながら今度はシーシャ(水たばこ)。夜空の星は次第に数を増し、満天の満天の星空に。悲しいかな星座のことは詳しくない。オリオン座ぐらい。北斗七星すら正確にはさがせない。こんなに沢山の星があればどれを結んでもこじつけられるという言い訳もチョット悲しいかな?
8時半過ぎに夕食の用意が出来た。シシカバブ、トリ肉のバーべーキューそれにいろいろなサラダ。とても美味しく感じられた。すだこの第一声は、例によって「ウンメー」。ナイルパウチは少し手をつけたがやっぱり残した。デザートのフルーツ&ヨーグルトはおかわりをした。とても満足のいった夕食であった。フルヤさんの第一声は「おいしい」でもランプの光に集まってきた虫をきにしてか、社交辞令での「おいしい」だったのか、はては食が細いのかかなりの量を残していた。
明日の全体的な計画をガイドから聞いて今日はお休みなさい。テントに戻って横になるとアッという間に深い眠りに就いた。
1998年12月12日(土曜日) メロエツアー2日目
寒さとテントの入口が風にたなびく音で目を覚ました。あたりはまだ薄暗く、今何時かと思っているとかわいちんがゴソゴソしだした。次第に尿意が大きくなってきたのでテントの外に出て所用を済ませた。満天の星空は大分明るくなったためか星の数は減っていた。所用を済ませてテント前のイスに腰掛け朝が明ける風景を見ながら一服。しばらくして、みんながテントから登場。6時前に車でピラミッドへ。小高い丘の上まで歩く。頂上には30数個のピラミッドがとても物静かにそびえ立っていた。日が登るにつれて、ピラミッドが朝日に照らされてその雄大さを増していく。殆どのピラミッドは頂上が同じように崩れていた。ガイドの話では、1800年後半にイタリア野郎が一つのピラミッドで黄金を発見したため、残りのピラミッドの頂上を次々にダイナマイトで粉砕したとのこと。エジプトのピラミッドよりは傾斜が急で、個々のピラミッドはとても小振り。しかし、残っている30数個のピラミッド群の姿は、いにしえの文化を我々に教えてくれるには十分すぎる情景を備えていた。
ピラミッドの立つ丘から見る朝日 日の出前のピラミッド群
ピラミッドでの情景を楽しんだ後、丘を下った。入口に何処から来たのか子供を含めた物売り達の姿が。僕らの目では見渡すかぎり民家らしい物は無い。でも視力5.0はあろう忍者の目を持ってすれば5-6Km離れたものも認識できるのかもしれない。流石、アフリカの人たちである。恐るべき視力を持った人達である。募金のつもりで各人が買い物。子供たちにマドラサ(学校)へ行きなさいと言うと、鉛筆をくれと言い返す。なるほど筆記用具がないと勉強はできない。子供のうちから口だけは達者だ。
キャンプに戻って朝食。食事の内容には特に不満が無い。満足のいく朝食であった。朝食は風が強かったのでテントの中で。症食後テントを出るとまたまた物売りの少年たちがやってきていた。遠くにラクダに乗った村人発見。アッとう間に近づいてきた。乗っていたのはエンマを縦巻きにした少年だった。早速、交渉。一人2枚(2000スーダンポンド 約100円)。ラクダ君は少年の言うことには従順。立ち上がるときの変化がものすごい。落ちそうね感じ。それでも、5人は無事にラクダの乗りを体験した。その後、朝日が昇った丘へ散歩。始めは疲れるだけかなと思いつつ歩く。頂上につくとそこには、360度見渡せる大パノラマが広がっていた。風が非常に強かったが、その壮大な情景に心が洗われる感じがした。

丘の上から望むピラミッド群、手前の白いテントに宿泊
壮観な情景を後にして丘を下りテントに戻った。荷物の整理をして出発。ここから西にあるピラミッド群とメロエ時代に栄えたロイヤルシティー跡を見るために。途中で西のピラミッドの修復に携わっているヘンケル教授に出会う。教授から修復の進行状態やら説明を受ける。ピラミッド以外にも神殿があった。神殿の入口は、ロイヤルシティーとは正反対の我々が登った丘の方角を向いていた。自分が王なら入口は、その支配下の町を望むように建てるのだが?と教授に質問した。教授曰く、これはある星or星座(同定はされていないが)の登る方向を向いているのだとの回答あり。この後、さらにこの西にあるロイヤルシティーの遺跡を見学。ここで毛糸仕様のエンマを縦巻きにしたおじさんを発見。おじさんは有刺鉄線にケイトエンマをひかけていた。ここで、北部の人には縦巻きエンマが多いことに気がつく。中々グー。
この遺跡はほとんど壊れたままの感じ。それでも少し発掘された跡がある。至るところに土器の破片が散在している。ガイドの話では、発掘に際して地元の人足がツルハシを使ったので、埋まっていた土器のかなりの数が粉々になったとのこと。Oh
Unblievable !!!!!。でも、この破片を各人が密かにゲットしていた。遺跡内の寺院跡でガイドがいきなり穴堀。砂の中からはエジプトのヒエログリフを思わせる文字?が書いてある石碑?が。オイオイこれは博物館行きだろう。その後、また砂をかけて埋めました。その後当時のお風呂、サウナらしい所を見学。お風呂にはなぜかキリストの像が。おい、なめんなよ。この遺跡はB.C.2~3000年の物だろう。このころに違ったキリストがいたってか?
朝から動き回ったのと時間の経過とともに気温が上昇したので結構疲れが出てきた。メロエ遺跡の見学も終了。シェンディーの町で給油を兼ねてしばし休憩。残す目的地のナイル川第六瀑布での昼食のためにハイウエーでハルツーム方向に出発した。程なくしてハイウエーを右に折れ、砂漠をひた走った。川の近くを感じさせる緑の風景が広がり第六瀑布に到着した。ここの住民の住家のなかにパオみたいな家発見。村人は老若男女問わず手を振って歓迎。こちらも手を振り返す。気分は雅子さまか皇太子。車から降りると瀑布の素晴らしい情景が目に飛び込んできた。かわいちんがここは問題があるのだといきなり訳の解らない事を言い出してきた。というのも、以前、この土地はあるお婆さんが支配していたが、彼女が死んでから関係者の間でこの土地の利権をめぐって骨肉の争いが絶えないのだと。そんな話の間にも車の影で数人の村人どうしの口論が始まった。そんな中、すだこの奥さんみゅうはトイレに行きたいとのことで草むらに消えていった。口論もさしたるものではないと思いつつ、瀑布の情景が見下ろせる場所に座って一服。記念写真をパチリ。すると、顔にサインのあるオババ(表現的にはお婆さんというよりオババが適切な感じ)が僕らの方にやってきてなにやら叫びまくった。内容としては座ったからには金をよこせといった感じ。これを見ていた反オババ派の村人が、観光客に何をするんだといわんばかりにオババの所にやってきて思いきり突き飛ばした。オババは2m近くも吹き飛んだ。今までは口論で済んでいたのが、堰を切ったように殴り合いになった。オババをかばうように入ってきた青年は棒で眉間を叩かれ流血。全員が入り乱れ乱闘に。ガイドはここは危ないので場所を移すから車に乗り込みなさいと。我々は予期せぬ光景にしばし唖然。車はきた道を引き返した。
貴重な第6瀑布の写真
しばらくして車中では、これはツアーの一部のオプションとしてのやらせだったのかなとの声も上がる。ここまで本当に満足の行くツアーであった。最後にピリリとした香辛料的な催しの一つとして、ここの村人達が日夜、芸に磨きをかけているかも。僕らが帰った後、今日の出来は80点などと言い合っているのかもしれないなどと、尽きない想像が車中を飛び交った。新たに昼食場所を探す。夕日を臨む場所で昼食と決定。メインディシュはハンバーグ。すだこを始めとして美味しいを連発。フルヤさんは「・・・・」。フルヤさん以外はハンバーグをおかわり。すだこは食事の途中、夕日を撮影に行った。残った人達は黙々と食事。食事の後にはみんなの顔に旅の満足が漂い、それぞれがメロエ焼けも手伝い、いい表情をしていた。そして、車は日が暮れたハイウエーを暗いハルツームへと戻っていった。
こうして美味しくて、楽しく、満足度120%の、最後にキリッと引き締まったメロエツアーは無事終了した。
P.S.
1.僕たちはこれまでの食事については大満足であった。しかし、これは普段あまり美味しくないものを食べているせい、つまり、ハルツーム慣れしているせいなのかもしれない。ほんの数時間前まで都会で暮らしていたフルヤさんに本当の事を教えてもらいたい。僕たちの味覚がずれているのかどうかを。
2.車中での会話集
シェンディー市の手前、はっきりいって何もないところを走行中のこと。
すだこ 「ここにシェンディー支局というのはどう?。町じゃなくてココだよ。
支局長は超人ハルツ。日本人は一人だけ。スタッフは全員現地の人。
2週に一度はハルツームに物資調達。任期は1年半。」
超人ハルツ 「お手当てはどのくらいくれるの?」
すだこ 「そうだなぁ〜。1ヶ月200万円、どうやる?」
超人ハルツ 「うーん200万くれるんだったら考えるナー。
でも仕事は何にも無いよね。ずーっとファミコンしてていい?」
すだこ 「うーん。許可しましょう。でも電気きてないよ...」
その後メロエにも支局を置こうなどと話は弾んだ。メロエ支局長には勿論、すだこ。
そして、帰りの道すがら・・・
すだこ 「シェンディー支局長なんて、はっきり言って仕事無いよね。日本人が全然いないから。」
「そういえば、中国は罪人がスーダンに送られて刑が短縮されるっていううわさだよね。
日本も悪いことをしたコギャルをシェンディー送りってのはどう?いいじゃん?」
超人ハルツ 「まともな日本人は俺だけ、後は全部罪人ていうのもなー。」
こんなことを中心に2号車はいつも笑いだらけ。だからお腹が空いて食事が美味しく食べられたのかも・・・・・。
おわり
←原作及び主人公の超人ハルツ(こう見えてもお医者)
ナガの井戸の周辺の集落
ナガの遺跡風景
遺跡の壁画
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