エピキュリアン(快楽主義者)について真面目に考える

 

最初に、エピキュリアンという言葉の意味を確認したいと思います。
辞書で確認すると下記のとおりになります。

『大辞泉』--------------------------------------
エピキュリアン 【epicurean】
快楽主義者。享楽主義者。
[補説] 本来はエピクロスの教説を奉じる哲学者たちの意。
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エピキュロス派哲学の対としてのストア派哲学

エピキュロス派哲学は、その発生時代からストア派哲学とよく比較されます。ストア派哲学は、はっきり言ってエピキュロス派哲学より有名で、
人間の『理性』に重きを置いた思想です。
ストア派哲学を有名なものとした人物にマルクス=アウレリウス=アントニヌス帝(長い名前だ。。。)がいます。

ローマの黄金時代と言われる『五賢帝時代』というものがあります。
五賢帝とはネルウァ(96-98)、トラヤヌス(98-117)、ハドリアヌス(117-138)・アントニヌス・ピウス(138-161)、そしてマルクス=アウレリウス=アントニヌス(161-180)の5人のローマ皇帝を指し、その統治下にあった約90年間を『五賢帝時代』と呼びます。
彼らの性格を簡単に表すと、温和な性格のネルウァ、武力と行政力に優れローマ最大版図を実現したトラヤヌス、内政のハドリアヌス、そして福祉に尽力した両アントニウスということになります。

このように書くと、当時のローマは万事順調のように見えますが、最後のマルクス=アウレリウス=アントニヌス帝(以下、マルクス帝)時代には疫病や、多発するゲルマン人はじめ周辺民族の侵攻に悩まされるようになります。
マルクス帝の帝位の過半は周辺民族に対する征戦に費やされ、その陣中に記されたのが有名な『自省録』です。
後に哲人皇帝と呼ばれたマルクス帝もウィンドボナ(現ウィーン)の戦陣で死亡します。遺品の中から見つかったという彼のノートに記された、真摯高潔なるも、どこか冷めた考え方が、ストア思想の白眉とされています。

このように、ストア派哲学は冷静且つ克己心旺盛な為政者向きの思想と言えるかと思います。
尚、『ストイック』という言葉は、このストア派哲学に由来しています。

エピキュロス派哲学

一方、エピキュロスの哲学は個としての自分にクローズアップした思想と言えます。エピキュロス派の思想を表すものにはローマの詩人ルクレティウスが著した『自然の本性について』がありますが、『自省録』ほど有名ではありません。

エピキュロス派哲学のキーワードに『アタラクシア(ataraxia)』があります。『アタラクシア』とは魂(心)の平穏を意味します。エピキュロスは、この『アタラクシア』の状況が至高の状態と解釈しています。
換言すれば、『アタラクシア』こそが彼の『快楽』であったわけです。

この『アタラクシア』の最大の敵は『死』でした。
やはり彼も人間ですから『死』のことを考えれば不安になり、心乱されたのでしょう。死への不安を克服する 為に原子論的自然観を採用しました。
原子論的自然観というのは、デモクリトスに端を発する自然観で、これによると『万物が原子で構成されている以上、死もその分解過程にすぎない(=だから怖くない)』という ことになります。

彼はこれを信奉し、また魂(心)の平穏を乱されないよう、外界との接触を限定し、『エピキュロスの園』に引きこもります。
外界との接触を避ける以上、最低限の食料と水で生活していました。

エピキュリアンと聞くと、
エピキュリアン=>快楽主義者=>酒池肉林大好き!
という構図を描いてしまいがちですが、ある意味ストア派の人間よりもストイックな生活をしていたようです。

しかし、それこそがエピキュロス派の人々の理想に近い姿だった訳であり、彼らの『快楽』(心の平穏)を得るための、なりふり構わぬその姿勢は、快楽主義者の鑑と言えると思います。

管理人つぶやき

結局、快楽の定義というのは人それぞれなものです。
心ゆくまで愛欲におぼれることが『快楽』な人もいれば、己の身体を磨くことや、グラスを傾けながら沈思黙考するのが『快楽』な人もいます。
その個別定義された『快楽』に向けて努力する人を『快楽主義者』と呼ぶことは、何ら憚れることではないと思います。


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