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 ヤクルト本社戸田総合グラウンド内にある野球場で、東京ヤクルトスワローズの二軍の本拠地である。

 総合グラウンド内には野球場の他に、陸上トラックやラグビー場などがある。
 近くにはスワローズ戸田寮もあり、一帯がヤクルトの施設といった感じである。

 荒川の河川敷にある野球場ではあるが、彩湖・道満グリーンパークという戸田市の運動公園が隣接していることもあり、広大なスポーツ関連施設が広がる。

 二軍の本拠地としてはとても充実しているとは言えないが、プロの野球を間近で見る事が出来る貴重な場所だ。
所在地 埼玉県戸田市美女木4638-1
アクセス JR埼京線・武蔵野線「武蔵浦和」駅より
国際興業バス「彩湖・道満グリーンパーク」
 下車 徒歩10分
グラウンド 両翼100m 中堅122m
収容人数 120人
駐車場 平日
最初の2時間\100 1時間毎に\50加算
土日祝
最初の2時間\200 1時間毎に\100加算



荒川土手の階段

 首都圏の野球場でありながら、アクセスの悪さは西の由宇にも負けず劣らず悪い。

 JR武蔵野線の西浦和かJR埼京線の北戸田が距離的には近いが、両者ともに徒歩で30分以上かかる。
 その為、JR武蔵浦和駅からバスでのアクセスが最も一般的だ。

 2番乗場から出ている国際興行バスの下笹目行きに乗り、約10分程で着く彩湖・道満グリーンパークのバス停からが一番行きやすい(運賃\200)。実は既にバスに乗るところから旅は始まっている。


 バス停を降りたら道なりに荒川の土手の方へと歩を進め、目の前に聳える大きなグリーンモンスターを階段を使って登ろう。登りつめて左手奥に見えるグラウンドが戸田球場だ。


自販機は全てヤクルト
 登った土手の階段を今度は反対側に降り、道沿いに歩いていこう。
 周辺は売店などはなく、土手の手前に蕎麦屋が一軒あるくらい。夏場などは熱中症にならぬよう予め飲料水だけは確保しておきたい。

ヤクルト2本で80円

 唯一ある自販機はもちろんヤクルト製品。ヤクルトは2本で\80。別にご当地物でも何でもないが、せっかくなので購入してしまった。

 愛社精神たっぷりなこの地で、とてもではないがプロ野球の選手がいるとは思えない。このギャップがこの球場に来た一番の醍醐味だろう。
 ちなみに、マイカーでのアクセスの場合は、彩湖・道満グリーンパークの駐車場を利用するのが良い。時間制なので、観戦中は気が気でないが、思ったほどは高くない設定。しかし以前は無料だった事を考えれば、少々損な気も。
 平日は問題ないレベルだが、土日になると周辺施設へのレジャー客でごった返すため、駐車場の確保の難易度が上昇する。是非戦い抜いて勝ち取ってほしい。



 球場とは言えど、実態は練習場のような感じで、河川敷ののんびりとした空気が流れている。

 観客席と呼べるものはバックネット裏に6段ばかり長椅子席が設けられている程度で、あとは簡易ベンチが数箇所置かれている。もちろん入場は無料だ。

 ほとんどの観客は立ち見か、先ほどの土手を登ったところからそのまま土手伝いで観戦することが多いようだ。土手からの観戦でも少々遠目ではあるが観戦できる。

 バックネット裏は高台だが、バックネットの支柱が邪魔で見難い。対して、下の仮設ベンチではグランドレベルで観戦できるので、迫力もありおもしろい。

 フィールドは内野人工芝、外野天然芝という変わったスタイルで、芝の違いがくっきりと分かる。照明設備は全く無く、スコアボードも手書き式。
 先ほど紹介した僅かな観客席が所狭しとバックネット裏に寄せ集められている感じだ。

 河川敷のため、集中豪雨などで荒川の水量が増幅すると水没する。グラウンドの回復まで使用できなかった例も過去にあり、プロ野球の施設としてはかなり悪い。

 ベンチやブルペンがよく見えるため、非常に選手を身近に感じられる球場。その割には、選手へのガードは固い球場で、なかなかサインを貰い難い。「近くて遠い」、そんな感じだろうか。

 土手には休日になると売店が出たりする日もある。芝生に腰をかけて観戦したり、はたまた横になって観戦したりできる。
 たまに球団によっては応援団がここから応援することもしばしばで、土手も立派な観客席の一つだ。

 今ではなくなりつつある河川敷球場。草野球でも言えることだが、立派な施設に比べるとこういった野球場が原点を教えてくれるような感さえある。

 フェンスの広告もないが、その中には野球をする事・見る事だけが凝縮されている気がした。

 二軍の選手も、いつかは大きなスタジアムで大きな観声に包まれて活躍する事を夢見ている。また、一軍から二軍へ落ちた選手も、野球の原点をここで見つけられるのではないだろうか。