メタル関連映画

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  Flight 666
  Anvil! The Story of Anvil
  Global Metal
  Heavy Metal
  Heavy Metal: Louder Than Life
  Heavy Metal In The Country
  Metal: A Headbanger's Journey
  Some Kind Of Monster
  This Is Spinal Tap




 

    Flight 666

 

   dvd, 2009
    
    

 
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 この作品についてはIron Maiden(video)の頁に。

 

 

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    Anvil! The Story of Anvil

 

   dvd, 2009(2010)
    
    

 
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 この作品についてはAnvilの頁に。

 

 

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    Global Metal

 

   dvd, 2008 (2009)
    
    

 
8.6

 

 好評を博した"Metal: A Headbanger's Journey"に続く、サム・ダンとスコット・マクフェイデンのコンビによるメタルドキュメンタリー映画第2弾。2008年公開。

 

 

 メタルの歴史やジャンルの派生を追いながら同時に「メタルは何故嫌われるか」ということを見つめ、メタル界の代表格といえるバンドを排出した国々を巡ったのが前作でしたが、今回は「グローバル」の名の下でさらに世界へと広がりを見せているメタルシーンを知るべく、いわゆる「メタル後進国」を中心として各国を回っています。実際に監督が訪れたのは次の国々で、ブラジル〜日本〜インド〜中国〜インドネシア〜イスラエル〜ドバイというルートで巡っています。

 

 まず最初に登場したのがブラジル。すでに後進国とは言えぬほどメタルシーンは発展していますが、それでもメタル先進国と比べれば始まりは遅く、そのスタート、あるいは変革の年となったのは1980年代の半ば。独裁政治の終焉と共にメタルシーンが急速に表面化したという経緯は有名な話ですが、ここで取りあげることによって後に紹介される各国に先駆けた1つのモデルとして見ることが出来ると思います。

 そして日本を挿み、近年メタル分野としても発展・変化を遂げているアジアの国々が紹介されます。それら各国のメタルシーンの存在というのは、あまり知る機会も無かったものでした…特に中国のメタルシーンについてはこんなに近いのに何も知りませんでした。さらに、その各地で語られるエピソードは驚くべきものでした。長髪やメタルTシャツで宗教警察に逮捕され、ライヴでは軍隊が観客を殴って静かにさせる…日本人にはとても想像のつくものではないし、メタル先進国でメタルが嫌悪されるのとも次元が違います。前作であったような親がレコードを焼くなんて話、これを聞くと大したことないように思えてきます。

 これらの地域で社メタルに求める「解放」が人間関係ではなく社会規模のものに向けられているようです。例えばインドの青年が語っているカースト制度などの宗教的な仕組みや政治体制など、まさにそういった境遇へと当てはまるものなのでしょう。

 日本については社会的な抑圧があるわけではないので、今回取り上げられている国々の中ではとても特異で、浮いているように思いました。日頃の鬱憤などに対してそれを発散するために聴くという人はいるでしょうが、それ以上のものは無いですよね。むしろ音楽聴いてるってゆとりがありそう。サラリーマンが仕事が帰りにDeep Purpleを歌っている様子は、他の国の人の目にはどのように映ったのだろう。

 

 映画は最後に再びインドへ戻ります。劇中、最初のインドの場面ではまだメジャーなメタルバンドが訪れていないとありましたが、ついに来訪の実現となった2007年の3月のIron Maidenのライヴを目撃するためです。このライヴは変化の象徴でもあったのでしょうか、熱狂するインドのオーディエンスのコメントは印象的です。

 

 「グローバル」というとネガティヴな面も議論として出てくるものですが、今作品については体制の変化やネットの登場により広まり行くメタルの先端部分の今を捉えた内容で、そこから先の是非ということではなかったと思います。今後Sepulturaのようなバンドがアジア圏から登場するのでしょうかね。グローバルになっていく一方でそれぞれの国の個性が入ってくるのならば、自分のような単なる1人の聴き手にとっても興味深い変化となると思います。

 

 

 劇中に登場したブラジルのメタルの店だけで埋め尽くされたショッピングモール、ぜひ行ってみたいですね。あと、トム・アラヤの笑い方はやっぱり迫力が凄いです。素敵すぎです。

 新たな知識となるものも多く、得るもののある魅力的な映画でした。ダン監督のこの次の作品は間もなくDVDが発売されるIron Maidenのドキュメンタリー。楽しみで待ちきれません。

 

                                     [714] T:A-S-F4Q4 (2009年5月18日)

 

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    Heavy Metal

 

   dvd, (1981)
    
    

 
8.0

 

 1981年に制作されたカナダのアニメーション映画。アメリカのSF&ファンタジー雑誌Heavy Metal誌(書店などの輸入雑誌コーナーによくあるマッチョな男や胸の豊か過ぎる女性の表紙のやつ…メロパワのジャケ的な)のアニメ化したもののようです。

 

 オムニバス形式の作品であり、一応キーとなるもので繋がりは生まれていますが、実質はそれぞれが独立したもの。原作やそれに伴う画風などもそれぞれが異なっています。作画は、美しく秀逸な部分と手抜きな部分の落差がかなり極端。良い部分はメビウスの漫画みたいな雰囲気が素敵であったり、ロトスコープを用いたシーンでは意外さに驚かされたりもしました。(特に最後の"Taana"は秀逸な描写もあったように思います。)

 ヴァイオレンスやエロ描写が多く女性が出てくれば9割がた脱いでます。やっぱアメリカだ(偏見だ)…というか元々がそういう雑誌らしい(あ、もしかして18禁?)。基本的に展開は乱暴だし、ストーリーを求めるものではないのかも知れません。素直にSFとファンタジーの世界観を楽しむのが良いのかも。

 

 ところで、タイトルがタイトルではあるけれど、内容はまったく音楽ジャンルとしてのヘヴィーメタルとは関係ありません。ただ、BGMにBlack Sabbath、Trust、Sammy Hagar、Journey、Blue Öyster Cultなどのバンドが参加しています。このあたりも時代ですよね。手に取ったきっかけもまたそのこと。特にBlack Sabbathの音源は"The Mob Rules"のオルタナヴァージョンだそうで、ぜひ聴いてみたかったわけです…が、当然というか何というか途中でフェイドアウト。やはりサントラ盤を探さないとダメかな。

 

                                    [830] T:A-S-F2Q1 (2009年11月29日)

 

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    Heavy Metal: Louder Than Life

 

   dvd, 2006
    
    

 
8.6

 

 ヘヴィーメタルを題材としたドキュメンタリー作品。監督はディック・カルザース(ロックバンド系の映像の仕事をしている人のようです)。

 

 アーティストやプロデューサー、メタル系雑誌の記者、レーベル関係者などへのインタビューとメタルバンドのライヴ映像・PVを織り交ぜ、メタルシーンの誕生から現在までの歴史を追いつつそれにまつわる各要素を取り上げています。

 メタルのドキュメンタリー映画というとサム・ダン監督作が話題になりましたが、あちらの作品のようにサブジャンルを繋ぎ合わせるのではなく、メタルシーンの全体的な流れに着目したまとめ方で観やすかったと思います。

 また、インタビューは各テーマに様々な意見を取り上げています。それぞれの人の意見がその人にとっては正しいのだろうし、自分としても共感するものもあれば異なるものもありました。監督は、自身の考えで方向付けるというよりも意見の多様さを正確に提示した内容に仕上げていて、この点は好感を抱きました。

 知識としては今更目新しいものはあまりありませんでしたが、DVDとしてはボーナス映像として収められている出演者が語る各エピソードが興味深かったです。あと、固有名詞まですっ飛ばしてしまうような和訳はどうかと思いました。

 

 この手の作品の宿命でしょうが、既に撮影から5年近くが経過しメタルシーンも更なる変化を遂げています(だからって映画をコンピューターソフトみたいに更新する訳にはいきませんものね)。知識を得たいために観る人には補完が必要でしょうね。

 逆にこの時代的なところ(というかこの年)を特に感じさせ強い印象を残している部分もありました。それは本編最後のところ。この映画が撮影されたであろう年(最終的なリリースが'06の5月なので)の前年2004年の12月8日、ダイムバッグ・ダレルはライヴの最中に凶弾に倒れました。その彼について、多くの出演者がたその人柄や偉大な業績などそれぞれの思いを語り、今作は締め括られています。

 

                                     [729] T:A-S-F5Q4 (2009年5月31日)

 

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    Heavy Metal In The Country

 

   dvd, 2005 (2009)
    
    

 
6.0

 

 ドイツで2005年に制作された映画。日本では2008年に劇場公開され、翌年DVD化されました。世界最大のメタル系インディー・レーベルであるニュークリア・ブラスト。その本拠地であるドイツの田舎ドンツドルフの様子とそこへ根付いたメタル産業の様子を収めたドキュメンタリー作品です。

 

 

 冒頭、映し出されるのどかな風景…町を歩く老人…ゆったりとした生活…しかし、あの緑色のマークが。そしておばさんたちが何かを梱包する仕事に取り組んでいて…その包んでいるものは…骸骨・黒いTシャツ・エディー!シュールだ!

 内容は、レーベルの創始者や家業の織物工場を継いでメタルTを作る人などを中心に、仕事や生活などの様子を追っています。しかし残念ながら、そもそも映画としてリズムが悪く…というか無いに等しく、さらにサブタイトルに「ニュークリア・ブラスト・ストーリー」と銘打ちながら、レーベルの発展の歴史などにはほとんど触れず、手に取った多くの人の期待を裏切ることは間違いありません。自分自身、ニュークリア・ブラストのことをもっと知ることができるかと期待していたのに。

 内容は約75分で、そのうち本編がちょうど1時間。オマケで特に激しい系のバンドのPVが4曲。もしかして本国ではTV用か何かだったんじゃないの?と思ってしまいました。構成もよく分からないし、何をしたいのか・伝えたいのか、どうもよく分からないものでした。

 

 予告トレーラーなどでは、まるで町全体がメタルに染まっている特異な土地といった風な宣伝でしたが、実際に観るとやはりメタルを好まない人もいるのだとわかり納得しましたね。そういう宣伝もまた端的にその意図を表しているのでしょうが、この作品の日本での公開が、サム・ダン監督の第2弾映画公開に便乗しようとしただけ、といった印象でした。

 

 得るものがあったとすれば…創始者のお母様のコメントでしょうか。息子さんの思いを受け入れたその理解力が、多分ご本人が思っている以上に世界規模でメタルの発展に貢献したと思います。知られざるメタル界の功労者じゃないですか?(笑)

                                     [713] T:A-S-F2Q3 (2009年5月17日)

 

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    Metal: A Headbanger's Journey

 

   dvd, 2007
    
    

 
8.5

 

 サントラではなくDVDそのものです。カナダ人のサム・ダン監督によるメタルに関するドキュメンタリー映画。日本では2006年に公開され、(少なくともメタル界では)話題になりました。自分も大学のゼミのメタル友達(Megadethに一緒に行った人)と渋谷で観ました。懐かしいです。本作は特典映像付きで2枚組みDVD作品として発売されていましたが、2009年1月にそのままの内容で廉価版で再発されたので、この機会にと購入しました。

 

 

 ディスク1は劇場公開された本編で、冒頭からIron Maidenが流れ出すので映画館でも静かに大喜びしていた記憶があります。内容は、メタルの起源やジャンル、大まかな歴史、また何故メタルは嫌われるのかということやPMRCのことなどが取り上げられ、それぞれを様々なメタルアーティストや関係者、専門家などのインタビューで構成していくというもの。

 

 出演者の内でメタルアーティストは、我らがブルース・ティッキンソン(Iron Maiden)やロニー・ジェイムズ・ディオ(Dio、ex-Black Sabbath)、トニー・アイオミ(Black Sabbath)、ディー・スナイダー(Twisted Sister)、レミー(Motörhead)、トムとケリー(Slayer)、ヴィンス・ニール(Mötley Crüe)、ゲディー・リー(Rush)、アリス・クーパー、アンジェラ・ゴソウ(Arch Enemy)、トム・モレロ(Audioslave(当時)、Rage Against The Machine)、コリーとジョーイ(Slipknot)などなど…。Judas PriestやMetallicaもホントは欲しかったところでしょうが、それでもメンツはなかなかのものです。

 

 Wacken Open Air(ドイツで行われる超有名なメタルフェス)でインタビューしたMayhemがキレだす場面は笑えました。それからGorgorothのヴォーカルさんの雰囲気があまりにもやばすぎ。…そんな変なトコが印象に残ってはいますが、全体としてはさすがメタルファンが作っただけあり、真面目にメタルのドキュメンタリーを作ろうという意欲は強く感じられました。ただ、30年を超える1つの文化(という言葉がちょうどいいのかは分からないけれど)が積み上げてきた歴史を網羅するには、100分弱という時間は短かったのかなとも思います。

 

 端的な部分だけを見せたような印象を受けた人が(監督も含めて)多かったのかもしれないこと、その1つがノルウェーのブラックメタルについてです。たしかに教会の放火や殺人云々で有名なところがありますが、逆にその部分だけを取りあげたような印象もありました。それについてさらに様々な人の意見などを追加したブラックメタルのドキュメンタリーが、特典ディスクには収録されています。

 

 特典ディスクにはその他、本編未収録のインタビューなども収録されています。スパイナル・タップのストーンヘンジも登場しています。またここでは、今は亡きダイムバッグ・ダレル(Pantera)やデニス・“ピギー”・ダムール(Voivod)の姿も見られます(ピギーは本編にも登場しています)。

 

 それ以外に日本盤用の映像のようですが、監督らが来日した際の日本のメタルアーティスト(二井原実(Loudness)ら)との対談も収録されています。そこでは日本での日本文化のメタルへの影響や境遇、実状も語られていています。その内容では、同じ日本人として共感し納得する一方で、世代や状況の違いからか、異なる意見もまた抱きました。

 

 最後の日本での映像をで改めて意見の多様さを感じ、同じ国ですらこういった世代差などがあるのにこれが世界規模…メタルシーン全体でとなれば、やはり本編で捉えられていたのはその一部でしかないのだろうなと思います。ダン監督は、この作品の続編的な映画作品を制作しており、そのタイトルも"Global Metal"というもの。これがあるいは、今回収め切れなかった部分を補完しているのかなと。こちらは公開時には観に行かなかったのですが、まもなくDVD化されるようですから機会があれば観てみたいなと思っています。

                                             [679] (2009年1月29日)

 

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    Some Kind Of Monster

 

   dvd, 2004
    
    

 
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 この作品についてはMetallicaの頁に。

 

 

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    This Is Spinal Tap

 

   dvd, 1984
   邦題:スパイナル・タップ
    

 
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 この作品についてはSpinal Tapの頁に。

                                     [676] T:A-S-F-Q- (2009年1月22日)

 

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