spacesisのポルトガルよもやま話

その22:「ミキ・フェール、あれから一年

 

家族が揃った夕食時、食卓を囲みながらテレビでその日のニュース
報道を見ていたその時、突然飛び込んできた画像に、思わず手に
持ってるナイフとフォークを落としそうになった

ポルトからおよそ北東へ50キロにあるギマラインスのスタジオ、
ギマラインス対ベンフィカのフットボール試合中のことである。
ベンフィカの勝利はほぼ確実と思われたその瞬間、審判の判断で

出されたイエローカードを見てニコッと笑ったベンフィカの選手、
Miklos Fehér、通称ミキ。
次の瞬間突然ゆっくりと前のめりに、両手で膝を抑え込むようにして
座り込み、そのまま倒れてしまった。

チームの一人が、その異様さに慌てて彼のもとに駆けつけたのだが、
やがて選手たちが両手で頭を抱え込むようにして、泣き出したのだ。
2004年1月25日21時30分。
ベンフィカのハンガリー人選手、ミキ・フェールが24歳の生涯を
閉じた瞬間でした。

16歳からハンガリーのサッカークラブを振り出しに19歳で
ポルトガルに降り立ち、FCポルト、サルゲイロ、ブラガそして最後の
ベンフィカと徐々にその将来性を注目されてきて、キャリア真っ最中
だったと思われます。

昨夜は、この一周忌のニュースが流れたのでした。
ベンフィカ会長Vieira氏は、「ミキが使ってきた29番はベンフィカで
永遠に誰も使うことはない。」と発表したようです。

合掌。


                                 (2005.01.26)

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