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第9惑星、発見か?フランスの研究チーム

 

去年、冥王星が惑星から「準惑星」になり、太陽系の惑星は8個になった。
ところが今になって「第9惑星」と思われる天体が発見され、確定したかに見えた「惑星8個」という枠組みが再び見直されるかもしれない状況となっている。

画期的な発見を成し遂げたのはフランス、南オルレアン大学のジャン・マテュー教授。マテュー教授はヨーロッパ南天天文台でエッジワース・カイパーベルト天体探索サーベイを行っていた1月12日に、暗い太陽系天体を発見、その天体には"2007AH23"と仮符号がつけられた。

マテュー教授は、「最近はカイパーベルト天体の発見は日常茶飯事で、最初はこれといって大きな発見とも思わなかった。軌道長半径は69AUで、軌道傾斜角は2°、アルベドを冥王星と同じとすると、せいぜい直径800km程度で、ちょっと変わった散乱ディスク天体だろうと思っていた」と語っている。

しかし、さらに観測を続けるにつれて、2007AH23には衛星があることが明らかとなり、その衛星にはS/2007(2007AH23)1と仮符号がつけられた。この衛星の観測によって2007AH23の質量を計算すると、驚くべき結果が明らかとなった。

「計算結果を見たとき、私は自分の目を疑いましたよ!火星より質量が大きい7.4×10^23kgだなんて!」 早速ハッブル宇宙望遠鏡による観測が行われた結果、直径は火星よりも大きい7000±300kmと推定された。 マテュー教授は、「この天体はアルベドが極端に低い、なにか表面が黒い物質で覆われているのだろう。太陽系認識の新しい1ページを刻むことが出来、大変幸せだ!」と語っている。

この天体が惑星であるかそうでないかは、「周囲にその天体が重力的に支配している領域が存在しているか」ということにかかっている。東京エ業大学の井口繁助教授は、「セドナの近日点が70AU付近にあることは、海王星の影響だけとは考えられず、以前から謎とされてきました。それが、セドナが2007AH23と接近し、カイパーベルトから放り出されたとすれば上手く説明することが出来ます。カイパーベルトの天体数が60AUを境に急に減少していることや、以前「第10惑星」と言われたエリスの軌道傾斜角が非常に大きいことも、2007AH23が、カイパーベルト天体に、まるで小惑星帯に対する木星のように重力的な影響を与えているとすれば説明できます。周囲の天体に大きな影響を与えている以上、2007AH23は惑星と考えるのがよいのではないでしょうか。」と語る。

マテュー教授は今後、2007AH23をスピッツァー宇宙望遠鏡で観測し、スペクトル観測で表面の物質の解明を続けるとしている。


図1:ハッブル宇宙望遠鏡による、 2007AH23とその衛星S/2007(2007AH23)1 (c)Jan Mathieu,Univ. of South Orleans,NASA


図2:2007AH23の軌道 軌道面が黄道面とほぼ一致していることが分かる(c)Jan Mathieu, Univ. of South Orleans


図2:2007AH23の想像図 右上にあるのがその衛星S/2007(2007AH23)1 (c)NASA

注:この記事は2007年4月1日のエイプリルフール記事のアーカイブです!